俺ガイル色々ごちゃごちゃ   作:根王

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 皆さん、これで『許し』の一区切りです!

 教育隊に行くので半年近くはお休みさせて貰います。GWとお盆辺りにはフリーWiFiやノートパソコンなどを用意して準備はしておきますし配属すれば原作も持ち込めるのでできると思います。

あと最近、バンドリ始ましたがリズムゲーは格ゲーと同じぐらい下手くそなので練習中です。楽しいですけどね…今はノーマルでフルコン目指して練習中です



彼は全てを助ける訳ではないが…

 文化祭が始まった。相模の失態はあったが特に問題はないし開催までに必要な仕事は全部終わらせている。スローガン決めの会議から機能を取り戻したのだから。自覚してくれたら良いんだがな、というか事の重大さは分かってんのかサボり組の連中は?

 

 まあいいけど、今はクラスの出し物の受付を由比ヶ浜とやっている。出し物は簡単に言えばBL臭くなった星の王子様だ。心から海老名得だろと思ったのは内緒だ

 

「よかったね、文化祭できて」

 

「本当だ……全く面倒な奴らばっかだな」

 

「あはは……」

 

 苦笑いする由比ヶ浜は「あ、そうだ!」、と言って何かを取り出した 

 

「はい、ハニトー!」

 

 ほうこれが噂のハニトーか……真ん中しかクリームが乗ってねえ……他の所がパンがパサパサだぞ。でも、幸せそうに頬張る由比ヶ浜を見てるとそんな野暮な事は言えないな

 

 仕事の合間に抜けてきた川崎も加わり、一緒に昼を食べることになった

 

「そういえば夏休み……ゆきのんも混ぜて料理教室できなかったね」

 

「あー約束してたもんね…でも、これが終わったらいつでもできるじゃ?」

 

「沙希の言う通りだね。今度、ゆきのんに言ってみようよ!」

 

「…そうだったな。雪ノ下もそれを負い目に感じてるからな今度な」

 

 そこまで気に病む事はないのにな。まあ…あれか友人に等しい存在がいなかった雪ノ下に無理はないな。ついさっきまでバリバリ仕事していたからな健康そのものだった

 

 二日目、一般公開日なので一日目よりも人が来る。まあ、そういう訳で

 

「はーちゃん、あっちあっち!」

 

「あーこらこら待ちなさい」

 

「こ、こらっけーちゃん!ごめん比企谷…久しぶりにアンタに会って嬉しいみたい」

 

「まあ、けーちゃんの我が儘に付き合うとするか」

 

 文実の仕事で撮影を請け負っている。川崎家からはけーちゃんの事、京華の手を左手て握りあっちこっちに連れて行く、売店で甘味などを買ってそれを撮影して面倒を見る。なんでだろう…無垢なこの子を見ると最近の出来事から天使に見える

 

 それは仕方が無い事だ。人間には陰と陽の部分が存在する。陰陽互根…陰を悪、陽は善。悪党な奴もいれば善良な良い奴もいるということだ。事実、小学生の頃の事件はクラス全員が関わっている訳でもなかった。無関心な奴もいたがそれはそれで救われることもあった。今回の文実もそうだが、今は改善している。結局、人というのは身勝手な生き物でずる賢い。性善説は信じないが性悪説は信じるぞ俺は

 

 まあ、そんな捉え方してると不意に降りかかる優しさに戸惑うけどな

 

「お兄ちゃ~ん、およ?けーちゃんも」

 

「こまちちゃんだぁ!」

 

「小町、けーちゃんを頼むそ。俺は撮影の仕事があるから」

 

「いいよ~、結衣さん達は?」

 

「由比ヶ浜と川崎ならうちのクラスの教室で、雪ノ下は仕事かな?」 

 

 けーちゃんを小町に託し、仕事に没頭する。普通に撮影すれば何か言われるかもしれないが俺の顔というより目があれなのと文実の腕章を付けている為大した事も無く終わった。カメラを返しに会議室へ向かうと見覚えのある少女が立っていた

 

「あ…八幡」

 

「留美?」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、ハブり合いは終わったのか」

 

「うん、八幡の言う通りにしたら友達とか増えて自然と無くなったよ」

 

「そいつは良かった。、で今日は何しに総武校に?」

 

「えっと…八幡に会いたく…じゃなくてお礼言いに来た」

 

「ふーん律儀な奴だな。一緒に回るか?」

 

「いいの?」

 

「勿論な」

 

 幾つか食べ物を買って留美に渡す。小町に連絡いれてけーちゃんも混ぜて合流しようとメールを送った。留美がフランクフルトを食べ終わった後にメールの着信が来る。その内容を見ると

 

『けーちゃんとはぐれちゃった!』

 

 このメールを見て焦りが生まれる。だが、冷静に考えれば学校の敷地内に居るという事だ。外に出る事はないだろう。ただ可能性として考えておこう

 

「ごめん!お兄ちゃん!沙希さん!人混みに巻き込まれたらけーちゃんと…!」

 

「悪い川崎…俺の所為だ…」

 

「そ、そんなに気悪くしないでよ。アタシも探すからさ」

 

 手分けして探す事になった。留美は小町と探し、俺と川崎は別々に探す事に……暫くすると川崎から電話が来て見つかったという。ただ、けーちゃんは親切なおねーちゃんという人物に助けられたらしい…お礼を言おうとしたがすぐに去って行ったらしい

 

 川崎の所に戻ろうと一人の女性とすれ違ったが気にはならなかったので、急いで川崎の所に向かった。

 

 

 

 

 

「八幡君…元気で良かった。またね…あの人に教えられた通り、雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣、川崎沙希は八幡君を変えて、八幡君もその三人を変えた…私もそういう関係でありたかったかな……ねっお母さん」

 

「元気でね、八幡君、小町ちゃんも……もう償いなんて贖罪なんていらないから、自分を大切にして……生きて」

 

 

 

 

 けーちゃんの迷子が解決し雪ノ下と合流する。三年B組の出し物が申請されてる物と違うという訳で雪ノ下が問いただすと、無理矢理トロッコに乗せられる。まあ、楽しかったけど。その後、雪ノ下が柔軟に対応する辺り成長したんじゃね?

 

 前言撤回、こいつ相変わらず犬が嫌いだ。猫と犬の組み合わせだと犬に対する恐怖感が勝ったようだ

 

 体育館に赴くと陽乃さんのコンサートが開かれていた。多彩な芸を持ってる人だな…隙あんのかこの人?俺からすれば関わりたくない、死神性悪〇女ストーカーJDと俺はそう捉えている。もし、これを本人に伝えたら血の文字で

 

『You are dead』

 

 と凄惨な死体と化すので心の内に秘めておく

 

「さすがだわ」

 

「意外だな。お前が褒めるなんて」

 

「……そう?私はこれでも姉さんを相当高く評価しているのよ……私も、ああなりたいと思っていたから」

 

「……ならなくていいだろ。そのままで…お前は雪ノ下雪乃だ。どうやっても雪ノ下陽乃にはなれない」

 

「だから、自分だけの道を見つければいいさ。お前しかできない事がある…雪ノ下陽乃に無い物があるだろ?」

 

「…ふっふふ。そうね、あなたの言う通りかもしれないわね。少しは楽になったかも…」

 

「だと、いい。由比ヶ浜も川崎も平塚先生も小町たちもいるのだから」

 

 これはお前だけの物だぜ、雪ノ下。姉には持たない物を今、持ってるしそれに気付いたのだから。雪ノ下雪乃として見る人が居る事を…

 

 

 

 

 文化祭も終わりに近くになってくる長いようで短い…催し物はいつもそうだ。長いなぁと思えば案外早くに終わる。だが問題が起きたようだ、最後の最後まで…本当に…っで内容が

 

「ねぇ……、相模さんは?」

 

 相模がいない。電話にも出ないし最後の挨拶がこのままできない。その理由は優秀賞と地域賞の投票結果のデータを持っているのが相模だけだ

 

 なんだよ、大した問題じゃないか。だって

 

「コピーならあるぞ?」

 

「え?どうして?」

 

「……俺は記録雑務だぜ?重要な資料は予備を作るもんさ」

 

 なーんて嘘だけどな、相模が恨んでいるのは誰か?それは俺と雪ノ下。特に俺だろう。立場を一度危うくしたからな。それにあいつの事だ何かしてくると思っていたからな。だがな、俺の脚本はまだ終わってはいないのだよ

 

「……探すならそれなり時間が欲しい。時間稼ぎを頼む」

 

「えぇ……それは構わないのだけれど……」

 

「何だ?」

 

「いえあなたが相模さんを気に掛けるなんてね…」

 

「俺の『脚本』はまだ終わってはいないからな。もし間に合わなかったなら…頼むぞ」

 

 相模の件は俺が預かり、雪ノ下と由比ヶ浜は時間稼ぎをそれで陽乃さんと交渉していて、どうやら今回は雪ノ下が一枚上手だったようだ。その貸しをいつ使うのかだな…散々かき乱したんだ。そのぐらいはしてくれよな

 

 目が合った時の笑顔だったけど、ちょっとムカッと来た。面白い今回は乗ってやるさ

 

 これから勘違い野郎の目を覚めまして……異性は野郎じゃねえな……

 

 さて、探すにも時間は有限だ。成るべく探す時間は短縮したい。まずは……材木座だな。

 

『なんだ藪からスティックに』

 

「すまん時間がない手短に言う、お前一人の時何処にいる?」

 

『保健室か屋上だが……それg』

 

「サンキュー切るぞ。愛してるぞ材木座ぁ!」

 

 保健室は……なさそうだな。屋上か…そういえば屋上ってなんで開いてるんだ?よく居る川崎に聞いて見るか。少々走って川崎がいる教室へ

 

「どうしたの比企谷?」

 

「実はな――――という事だ。屋上の鍵は壊れているでいいんだな?」

 

「うん、でもアンタも大概だね…」

 

 

 

「本当は優しいんだよ、アンタは。アタシみたいなのも助けてあいつも」

 

「そこは自分でも分からないんだけどな…じゃあ頼む。愛してるぜ川崎」

 

 教室を後にして屋上へ向かう。何か絶叫が聞こえたのは気のせいだぁ!荷物置き場になっている階段だが隙間があるというのは痕跡だ。屋上の扉を開けると相模がいた。こっちを見て期待していた人物とは違うようで、睨まれる。お前なんぞ睨みなんか恐くないがな。雪ノ下陽乃に比べればお前なんざ眼中にすらないわ

 

 でも、憐れな奴だ。こいつは雪ノ下や由比ヶ浜のようになりたい。だが、こいつはそのような存在になれる要素は無いし、留美とは違い助ける価値は存在しない。だからこそ憐れなのだ相模南という存在は、だから投げ出したくなるのは十分な理由になる。文化祭実行委員長としての肩書きを手にし称賛される未来を

 

 だけど、それを俺が全部ぶち壊した。だからこそ俺が憎く恐怖を抱いている。しかも弱味を握られている。そこで打った手がこれだ

 

 こんな憐れ奴だが、こいつはこいつで利用されている事に気づいていない

 

「よお相模」

 

「ひ、比企谷……」

 

「持ってんだろ?集計」

 

 顎をクイッと上げて促すと、手にしてる集計をこれでもかという程差し出してくる。

 

「別にうちがやらなくてもいいんじゃないの」

 

「ああそうだ。そのコピーは俺が既に用意してるからな」

 

「ならなんで!何しに来たのよ!」

 

「うーん…そうだな。目を覚ましに来た事と…いやなんでもない」

 

 まだ、これを言うつもりはない。これは第二の手だ

 

「まあ、お前が文化祭実行委員長でチヤホヤされたいという願望は丸見えだったぞ?俺から見れば」

 

「な、何言ってんの?うちがそんな事を思ってる…」

 

「ふーん、今までの行動を見てそんな事が?いいからさ…本音で語り合おうや。俺とお前しかいないんだからさ」

 

 観念したのか?ただ俺の顔を見続けていた。そして、怒りを露わになる相模。しかし、反論はできない。俺が言う事が間違っていないのだから

 

 まだ気付いていない事にも本当に憐れだ

 

「お前はな利用されたんだよ」

 

「はっ?誰に?」

 

「雪ノ下さんの目的に駒にされたんだよ」

 

「う、うちが……雪ノ下さんに?うそ…でしょ?褒められたのに?」

 

 雪ノ下陽乃は多分、雪ノ下雪乃に試練を課したのではないのか?政治家の娘として雪ノ下家に必要な人間として。それをいつか実行するつもりだった。大方そんなもんかな?雪ノ下は孤高であり、人を頼ろうとする人物でなかった。だから、相模に目を付けた。相模の性格を利用し雪ノ下をあの状況に追い込んだ……まあ俺が何もしなくても、あの人なら俺とは違う何かで解決していたかもしれんな。だが、あの人は分かっていた。俺が動くという事をそこまで計算しての計画だったと俺は思う

 

 俺が意識を変えたさせた事で雪ノ下は答えを得られた……という訳だな。俺が語る真実に相模は座り込んでしまう。自分を称賛してくれた人がまさか自分を駒にされたなんてな

 

「えっと…」

 

「なんだ来たのかおせぇな」

 

 葉山と取り巻き二人が現れた。相模を説得して連れ出そうとするが、衝撃の真実から立ち直れそうにもない。そこで自虐に走る相模を見て思い付く

 

「うち、最低……」

 

「ああ最低だな」

 

 この一言で、取り巻きが俺を睨み文句を言いたげな様子で、葉山も顔をしかめる 

 

「チヤホヤされたいだけで、立候補しやがって仕事を雪ノ下に丸投げで、あの人に利用される……下手すればお前最悪な事になっていたかもしれんだぞ?」

 

「はぁ何が?南にこれ以上何を言うつもり?」

 

「ここは進学校だし、有志とかみれば分かるが地元との繋がりが強い高校だ。今、こいつがしでかそうとしてるのは総武高校というブランドを格段に下げる行為なんだよ……お前の我が儘でどれだけの人が迷惑すんだろうな?失態を犯せば大学に進学する先輩に、同じ同学年に、後輩も先生たちも……わかってんのかお前?それ程までに重大なんだよ」

 

「う、うわぁぁああああああああっ‼そんなつもりじゃ……ない‼うちは…うちはっ‼」

  

 等々泣き喚く相模。俺と言うカースト最底辺からの指摘と罵倒にこいつのプライドはズダズダだ。携帯で雪ノ下にメールを送る。まあ、このままじゃとてもスピーチには出せないだろうからな

 

「俺はお前の事なんてどうでもいい。許すつもり許さないつもりもない、ただ……」

 

「花火大会と委員長を決めた時の由比ヶ浜に対する蔑んだ態度。雪ノ下を利用した事。川崎の忠告を無視した事……あの三人は俺にとって特別な人間だ……その事は忘れないからな」

 

 嗚咽が酷くなった相模に、『そんな事してたの?』と相模を見る取り巻き二人だったが…

 

「もういいだろ…比企谷…そこまでにするんだ」

 

「そうだな、もっと言いたいことはあるがそういう訳にもいかない…相模」

 

「体育館行かなくていい。邪魔なだけだからな」

 

「比企谷っ‼」

 

 襟を掴まれ壁に押し付けれる。千葉村とは逆だな…だがな

 

「言って良い事と悪い事があるだろう‼相模さんを完全に否定するつもりか‼これじゃあ相模さんが居場所を完全に失うじゃないか‼」

 

「別に…?そんなつもりはない…というか離せ話は終わっていない。ここからが重要だ」

 

「比企谷来たよ…派手にやってるね」 

 

「よしじゃあそこの取り巻き二人」

 

「えっ私ら?」

 

「そうだ…よく聞け――――いいな?」

 

「わ、わかったよ…そうするよ…」

 

「相模…これは一つ貸しだぜ?次は無いからな?約束も破るなよ?」

 

 川崎が相模に肩を貸して屋上を後にした。取り巻き二人も後を追うように立ち去って行った。葉山は既に手を離しており酷く悲しい表情で俺を見る

 

「君は…林間学校みたいに助けないのか…留美ちゃんみたいに」

 

「はぁ?留美とあいつを一緒にするな。留美は反省してるから助けただけであってあいつは助けるつもりはない」

 

「でも、道は作っておいてやるさ…これで俺のしょうもない『脚本』はお終いお終い…」

 

 俺の最後の脚本はこうだ。相模に集まるであろうヘイトを無くす事にした。まず、相模には体調不良の振りをして川崎と取り巻き二人によって保健室へ、更に葉山がこの事を広めれば相模のヘイトは無くなるだろう。別のプランがあったが、そんな事したらあの三人と小町に説教されそうなので止めといた。

 

 それで約束とは?二度とこんな真似をしないという事だ。三人の件も含めてな 

 

 結局は、時間稼ぎの意味は無かったが楽しく歌えて良かった良かった。俺もその場に居たかったがな。閉会式は雪ノ下が代理となり終わりを迎えた。相模に対するヘイトが聞こえなかったのでこれでいいだろう。つまり成功という訳だ

 

 

 

 

 

 

 文化祭終了後、奉仕部の部室では不穏な空気が流れていた

 

「愛してる、て…はわぁ///」

 

「比企谷くん…私達が…」

 

「時間稼ぎしてる間に」

 

「「川崎さん(沙希)を口説いている、てどういう事?」」

 

「え、えっーと…確か…はっ!?」

 

 材木座の最後の会話…あ、そのまま勢いで。やっちまったぁぁあああああ!?

 

「あなたは私たちの事をどう思ってるの?」

 

「それは特別な存在だと思っている。これからも」

 

「これからも?」

 

「ああ俺はそう思ってるさ」

 

 この三人に対する相模の行動はどうしても目に余る物があった。由比ヶ浜といい、陽乃さんに称賛された後の雪ノ下への態度といい、川崎の忠告を無視した事……これだけはとてもじゃないが許せなかった…という事を伝えたらどんな反応をするんだろうか?

 

 一つ言えるのはこの三人は俺にとって特別な関係なのかもしれない。でも

 

 彼女との関係はどうなる?それを断ち切る事になるのか? 

 

 もしその時が来たら俺はどうすればいいのか?少なくてもこの三人との関係を終わりにしたくない…

 

 俺もまだまだ子供だな。簡単に大人になんてなれない

 

 

 

 

 

 

 後日、とある喫茶店で俺はある人物に呼ばれていた

 

「これもあなたの計画の内…そうでしょ、雪ノ下さん?」

 

「…大正解。よく見つけられたねいつから?」

 

「『脚本』を用意してる時、あなたが何故、相模を構うのか…気になって色々と考察した結果です」

 

「ふーん…まあ君の思う通り、雪乃ちゃんの体質を変える為だったけれどね」

 

「お陰で俺はノーギャラで演じる事になりましたけどね」

 

「お似合いだったよ?」

 

 相模に駒されたと言ったが俺もこの人の策略に動かされた。というか動からずに得なかったのだ。俺と三人は特別な関係を知っていたからこそ、相模を焚きつけて計画を実行した。涼しい顔でコーヒーを飲む陽乃さんをジト目で見る。俺も注文したエスプレッソを飲む

 

「君は凄いね…過去の経験から、それともそういう性格か知らないけど。人を変えてしまう…良い方向にね」

 

「気のせいじゃないですかね?」  

 

「相模ちゃんもそうじゃん?君はその気になれば…」

 

「そういう趣味は無いんで、誰かを貶めるつもりなんて更々無いですよ。俺はあの三人と過ごせればいい…でもそれを邪魔する奴は許さない」

 

「…もしかして君。ハーレムでも作るつもり?」

 

 むせた。吐き出しそうになるが必死に堪え涙目になりながらも陽乃さんを睨むが、陽乃さんは大 爆 笑。おのれこの死神性悪〇女ストーカーJD魔王が本当に言ってやろうか?

 

「だってあの三人君の事を信頼してるし好意も持っている。君はどう思うの?」

 

「それは…」

 

「言っておくけど中途半端は……許さないよ?それに彼女との関係もどうするの?」

 

「そこら辺は…考えてますよ俺はこれで…最後にあなたは仮面を外した方がいい…その笑顔の方がいつもの笑顔より断然にいい」

 

 その場から逃げるように帰った。あの人は今俺の考えている事と悩んでいる事を見抜いて、その答えを待っているのかもしれない。答えはどれなんだろうな…いや正しい答えなんてない。もし、仮にあの中から一人を選ぶとなると二人の関係は?彼女との関係は?想いがあるのにそれを伝える事が酷く怖い…

 

「はぁ…行っちゃったか…もし私もあの中に…入りたかったかな…もし同い年だったら。駄目ねそれは考えちゃダメね」

 

「仮面を外した時の笑顔…ねえ。やっぱり君は罪な男で面白いね全く」

 

 陽乃はカップを置き、残っているコーヒーの水面に自分の顔が写った時。本当の笑顔とはなんだったのか?彼といるからできたのか?ただ一つ言えるのは彼は家族以外で本当の自分を見る事ができるという人物だった。それだけでも彼女にとっては魅力的な人物だったかもしれない

 

 褒められたやり方では無いが彼の過去も知る事ができた。彼が大きく変わる事になった事件や中学時代の事も、人の善と悪の部分を見続けてきた彼は同世代に比べ達観している。幼馴染である葉山隼人とは正反対な存在…

 

 入学式、林間学校、文化祭…学校生活で行った彼の行動一つ一つに興味がそそられた

 

 そして、気付いてしまった。雪ノ下陽乃は羨んでいる、妹しか持っていない物に彼との関係を

 

 その関係は心の底から欲しかったかもしれない…そう心の中で彼女は悟り店を後にした。昼時の太陽を見上げ雑踏の中に姿を消した

 




 実はこのシリーズの終わりを三つ考えています。修学旅行まで、バレンタインまで、14巻の内容まで続けるかです。エンドはマルチとなります。  

 八雪、八結、八沙、三人ハーレムルートとなっております。IFルートでは八オリ、八陽、八留があります。

 いずれも書く予定ですけどね

 さて、次は機転となる修学旅行…八幡が三人に対する想いに終止符?戸部は告白するのか?葉山は八幡に…?雪乃、結衣、沙希は八幡の想いにどう答える?そんな中、一人の転校生が…
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