狂愛に沈む八幡
俺はどこで間違えたのか…
『比企谷君…いえ八幡…もう大丈夫よ。あなたを傷付ける存在を全て消したわ。ふふ、うふふ…八幡を傷付ける人や世界に価値なんて無いわ…そんなもの消えてしまえばいいのよ』
『ヒッキー…ごめんね。あの依頼を受けなければこんなひどい目に遭わなくて済んだのに…だからね、あたしの体好きにしていいよ?どうしたの?どうして後退りするの?ねぇ…ねぇ…なんで逃げるのヒッキー?』
自己犠牲のやり方しか知らない俺は知らず知らずのうちに彼女達の心に傷を負わせていた事を知らなかった。いや、知るべきだった。
『八幡おはよ。えっ?何で居るの?それは夫婦だからでしょ?アタシはあんたの奥さんであんたはアタシの旦那さん…だから問題なんて無いでしょ?だから部屋から出なよ。ご飯冷めるよ?』
『八幡く~ん♪元気だった?よかった~、もし何か困った事があったら何か言ってね?私が持つ権利で解決してあげるから。君を貶す存在はこの学校に必要ないからね』
そして、俺は密かに愛されていた。だが、彼女達の愛は狂っていた。その愛は俺の体と心を蝕んでいった。
『八幡君は優しいね。君を陥れようとする馬鹿と恩を仇で返す屑にこんな気遣いをするなんて…その優しさをもっとお姉さんにしてくれたら嬉しいなー。できれば ひ と り じ め したいから今度一緒にデートだぞ♪』
俺は正気を保つ事ができるのだろうか…それとも…飲まれ沈むのか…
朝早く起きる。起きてベットの周囲を見渡し異常が無いか調べる。寝る前に写真を取りそれを見比べ、物が動いた形跡がないか。ベットの下に誰かいないか。窓に鍵が掛かってるかどうか。部屋を隈なく調べ調べ切って何もなかったら直ぐに制服に着替える。そして、朝食を用意して済ませる。
実は冷蔵庫に彼女達が作った料理があるのだが何かしらの体液や媚薬、睡眠薬など明らかに料理に使う物ではない物をぶち込んでいる。ダークマターは例のあいつだ。これはこれで命の危機が迫るので口にしないというかしたくない。
「ごちそうさま…さて行くか」
小町と両親を起きる前に家に出るじゃないと比較的に家が近い川崎が来てしまうからだ。川崎の器量の良さに両親はすっかり信じ込んでいて簡単に家に上げてしまう。それを防ぐ為に早出する。
足取りは重い。でも学校に行かなければ携帯が鳴りぱなっしで催促のメールが来る上にGPSでも埋め込まれてるレベルで居場所を特定する。衛星で監視されてるじゃないかと疑っても良いレベルだ。実際にそう思う事が度々起きている。
しかし、何が何でも学校に行き彼女達に姿を見せなければならない。学校なんてカサンドラと思っていたが…それ以上のカタコンベじゃないかと思っている。今日も俺は精神がすり減るだろう…猛獣の檻に放り込まれる兎の様な気分で学校に向かった…誰かに見られている感覚を感じながら…
「よしよし…今日はちゃんと登校してるね…雪乃ちゃん達に連絡と…」
いつかはシリーズ化させようと思います。