独特な挨拶で俺に抱きついてくる少女…そう由比ヶ浜だ。彼女はやたら俺にボディタッチしてくる。恐らくわざとだろう。凶悪なガハマメロンを押し付けるあたり半端ない。由比ヶ浜マジ半端ない。普通のシチュエーションなら鼻を伸ばしたがるがそんな状況なんかじゃない断じて
修学旅行の依頼を受け海老名さんと俺の気持ちを考えられなかったと反省した由比ヶ浜は俺に対してのお詫びとして『身体』で払おうしたのだ。その時、由比ヶ浜からは狂気を感じ取って直ぐに逃げ出した。今では、当たり前の様に抱きつきベストプレイスでは俺の首に吸い付いたり耳を甘噛みする辺り犬のマーキングに近い事をしている。ある意味恋の狂犬と言った所だろう。
だが、これでも幾分かはマシなのだ。俺が嫌がる素振りを見せると中断するので他の4人よりはマシである。ただ気掛かりなのはもしタガが外れた瞬間こいつはどんな手段に出るのか?どんな行動をするのか?皆目検討がつかないのだ。
「えへへ、ヒッキーの匂い…」すんすん
「ところ構わず匂いを嗅ぐの止めてくんない?めっちゃ恥ずかしいんだけど」
最近抱き付いてきては匂いを嗅ぐ…発情した犬かよ。というか発情してるよ(遠い目)
「はぁはぁ…ヒッキー…もう…」
「我慢できないよ」トロン
「ふぁっ!?おまっ朝っぱらから盛り過ぎだろ‼」
由比ヶ浜の目はハートマークでも映ってるじゃないかレベルで発情している。流石はビ○チガハマッ‼恐ろしい娘‼現在進行形でも恐ろしいけどね?
「ねえ…今から二人だけで良いことしようよ…ヒッキーの愛が欲しいよぉ」
上目遣いにガハマメロン、とろんとした発情した目は俺の理性に容赦なく削ってくる。しかし、俺は耐える。
「ほ、放課後な…放課後に構ってやるからさ」
「…分かった。でも約束は守ってね♡」ハイライトオフ
なんでハイライトオフをそうも簡単に消えるんですかね?有給ですか?コノヤロー。休み時間までの俺を堪能するとか言って俺に抱きついて臭いを嗅いで席へと戻って行ったが…もう一つの山場を迎えていた。
「八幡…」
「よ、よう川崎…どうs」
「なんで?」
「へ?」
「なんで先に行っちゃったの?アタシは奥さんでしょ?置いて行っちゃ駄目でしょ?」
そう川崎だ。狂った日から俺の家に頻繫に来るようになった。器量が良い為か両親はあっさり川崎を受け入れている。俺をイジメから守ってくれたり食事を用意してくれるんだが。この様に俺とは『夫婦』という仲らしい。なんでそんな思考に行き着いたのかを知りたいよ(泣)。
「ねぇ?聞いてんの?ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ」
「ナンデ?」
ヤバい‼この状態になると色々と不味い‼とにかく言い訳を‼
「ほ、ほらあれだよ。今まで自堕落な生活してきたろ?それを直そうかなって早起きして早く登校してきたんだよ」
どうだ?もうこれ以上の言い訳なんてできねえぞ‼
「そっか。『旦那』として自覚したんだね。よかったよかった…アタシも支え甲斐があるよ。八幡が素敵な旦那さん…ふふふ…」
悲報、川崎ワールドの俺、素敵な旦那様になる。クソッ…ますます退路が塞がれてる気がする。というか相当美化されてる気がする。
「でも朝ごはんをなんで食べてくれなかったの?ドウシテ?」
川崎は疑問や不審な点を見つけるとすぐに質問してくる。小さな子供が嫌いな物を残した時のようにしつこく聞いてくるのだ。俺が川崎が作る料理を食べなかったりするとこのように質問攻めにされる。恐らくだが彼女は俺に嫌われてるじゃないかと不安になっているのではないかと思っている。だから、しつこく質問し嫌われてるか嫌われてないか知ろうとしているのだろう。
病んでなければな…問題無いんだが。エ〇ゲーばりのハーレムの状態でハッピーエンドなのに病んでる所為でバットエンドかnice boatの展開にしか見えない。その内、死兆星が見えそうなんだけど?神様俺に死ねというのですか…戸塚を男として生まれさせた時に恨んだのが仇になったのか…
「い、いやな小町がわざわざ作ってくれてからな。それに昼は川崎の弁当が食べたいから楽しみにしたいんだよ。ほら川崎料理旨いからさ」
「そうなんだ。だったら早く言ってよ八幡、そしたら今日から愛情たっぷり作るからさ…もう素直じゃないね…てでもそういう所は大好きだけど」
いや愛情たっぷりとか明らかに体液入れるよね?いつもより倍の量入れるよね?やたら細いひじきとか鉄っぽい味のソースとかさ。堪忍してつかあさい‼食うたびにSAN値が削り来るとかもはや食事じゃあねぇ拷問だ。まだファミパン一家の食事光景の方がマシ…いや同じくらいか
「八幡…八幡…八幡…えへへ…」ハイライトオフ
恍惚のあのポーズを取る川崎。やべぇよさっきから冷や汗と震えが止まらねえ。今すぐにでも帰りたい(泣)授業中でも二人から熱い視線が刺さるは刺さる。その内、穴でも空きそう。
午前中の授業は全て終わった…やっと昼休みになるが案の定彼女達が集まる。集まっては俺に群がり陣形のインペリアルクロスを組んでは俺を守る(取り囲む)。ちなみに皆病み状態なのでステが大幅に上昇しております。つまり無敵。素早さダウンとか彼女達に効かぬ最強…じゃなくて最狂、手を出した瞬間そいつに死が降り注ぐ
こうして、俺は守られながら屋上へ連行され集中攻撃を受ける。フレンドリーファイヤー?パーティーアタック?いえいえ平常運転です。(遠い目)
「ひっふぃ~…」
「あぁ八幡…うふふ八幡の体漸く見れたわ。ふふ幸せよ…私がどれだけ我慢したと思う?それはそれは長い時よ。それで…」
ゆ き の んご乱心。由比ヶ浜は首もとに吸い付き雪ノ下は俺の胸に顔を埋めてもう目が深海の様に…駄目だこれ以上見たら吸い込まれるそうだ。ついでに雪ノ下の話が長い怖い。
「はいあーん…ふふ」
川崎は卵焼きを差し出すが…指が絆創膏だらけなのはどういうことですかね?しかし、俺が食べると言った以上食べなければならない。ここで拒んだら…後は分かるな?
「八幡私も作ってきたわ。ちゃんとタベテネ?」
「ヒッキーのマッ〇スコーヒー美味しいよぉ…れろぉ」
「ふふ、美味しい?」
「おおう…美味いぞ」
鉄の味がするけど…分かったか?これが俺の昼の光景だ。頼むからベストプレイスを返して、とういか雪ノ下の指にも絆創膏…お 前 も か 雪 ノ 下。料理に体液をぶち込むブームとかあんの?いやねえよだろ。後、由比ヶ浜。俺が飲んだマッ〇ンの飲み口を舐めまわすの辞めてくんない?ビッチ通り過ぎて愛に飢えた猛犬だよ。全然嬉しくねえ間接キスだな。
「ヒッキーの手の味がするぅ…おいしい…えへへ」
何か由比ヶ浜が新天地を切り開いた事に驚愕なんだが、あれか手をかざすと舐めてくる飼い犬かよ。俺の昼休みは平穏で終わらない穏やかだったあの頃を返してくれ…
放課後、俺は生徒会室に行かなければならない。そう城廻先輩に会いに行かないといけない。彼女もまた狂ったのだ。生徒会長としての権限と人脈を使い俺をイジメた奴らの居場所を奪ったのだ。更に俺に対しての陰口や暴行をしようとする輩を見つけ次第、制裁している。大岡と大和の立場を奪ったの城廻先輩の仕業である。次に相模の居場所を奪おうとしたが城廻先輩は自分にも落ち度があったとして相模だけは奪われずに済んだがもう以前の様に立ち振る舞う事はできないだろう。俺がある程度フォローはしたが…
あの時の事を思い出しつつ生徒会室へ赴く勿論足取りは重いし怖い。だが、彼女達を拒んだ方が100倍恐ろしい。由比ヶ浜や川崎なんかが暴走したらずぶずぶな肉体関係を結ぶ事になる。それで孕ませるような真似をしたら…考えただけで恐ろしい。
ノックして返事を待つ。まあ十中八九居るな
「どうぞ~」
独特なふわふわな声が聞こえる。普通ならこの声に癒されるだろう。だが今の彼女は狂ってる。他の彼女達と違うが
「し、失礼します…」
「あ、いらっしゃい八幡くん!お茶でもどうかな?」
「い、頂きます…」
城廻先輩から差し出されるお茶を飲む。城廻先輩だけは何も入れないので安心できる。他奴らは言わずもがな。
「八幡君、今日は何かあったかな?」
「いえ別に」
「誰かに悪口なんて言われてないよね?」
「言われてないっす…」
「誰かに暴力は振るわれてないよね?」
「ないっす…」
「誰かに悪戯されてないよね?」
「されてないっす…」
「誰かに付けられてないよね?」
「だ、大丈夫です…」
心当たりがありまくりだけど。例えば、同級生とか同級生とか同級生とか…その同級生の姉とかありまくりだけど被害を受けてないからセーフ。
「そっか~よかった~。ねえ比企谷君、もし何かあったら言ってね?」
「だって君の本質を知らない生徒はこの学校に要らないんだから♪君のお陰で文化祭は成功した…それに戸塚君や川崎さん、留美ちゃんにたっくさんの人を救った。なのにあの蛆虫達は君を陥れようとしたり捨て駒にしようとしていた…あんな人達はね要らないしどこかに消さないとね。それにあの時はごめんね?もうあんな事は言わないから…もし言っちゃったら」
「死んで詫びるしかないね」ハイライトオフ
「き、気にしてませんから…あの時の事は気にしてませんよ。ああするしかなかったんで…」
城廻先輩はあの時の事を悔やんでいるようだ。でも俺がイジメられている事を知ると冷徹さを身に着けた。だから以前とは考えられない粛清を行ったのだ。本当に本人かどうか疑ったが…
「君は優しいね…でももう駄目だよ?相模さんなんて庇う事はないんだから」
「分かってます。じゃあ俺はこれで…」
「あっちょっと待ってね」ギュ
「し、城廻先輩?」
「えへへ…八幡君の感触だぁ~」
城廻先輩は俺の胸に抱きついてぐりぐりしてくる…臭いを嗅ぐ仕草が見受けられたがもう慣れたよ俺は考えを捨てたよ。暫くしてから解放され俺は奉仕部へと足を運んだ…
「うへへ…八幡君の臭いは良いなぁ脳が溶けそうだよぉ~独り占めしたいけど陽さんの計画までガマンシナキャ…ガマンシナキャ…」
「ようまたs」
「ひゃっはろー!八幡君!」
「ふふやっと来たわ八幡」
奉仕部には雪ノ下姉妹が待っていた。勿論、目にハイライトは無い。お願いだから仕事して?その目には『ニガサナイ』という意思が伝わる。こんな美人姉妹に言い寄られて嬉しくない男は居ないが病んでるとそうも言ってられない。かたや完璧に近い姉、かたや大和撫子のように気品溢れる妹…どっちもハイスペックで逃げ場は存在しない。
「やっと八幡に会えた~大学になんてつまんない男しかいないしたいくつ~」
「姉さん近すぎよ。私もやっと八幡に会えたのだから」
「いや昼休みに…」
「あれから4時間も5時間も離れていたのよ‼私がどれだけ我慢したと思っているの‼」
鬼気迫る顔で俺に迫りくる雪ノ下。俺の眼には雪ノ下の眼がどアップに映っている。深海よりも暗く今まで見たどんな黒よりも真っ黒だった。意識が飛びそうだがここで飛んでしまったら目が覚めた時にハーレム主人公でも顔真っ青なエンディングが待ち受けているのでひたすらに耐える。
「まあまあ雪乃ちゃん落ち着きなってどこにも行かないんだからさ」
「ええ、そうね。彼は現にここにいる…ふふどこにも行かせない…」
「…」
もう沈黙しか残っていない。本当になんでこんな事になったのか…
「そういえば今日から私の当番だったわね。さあ八幡帰りましょう」
「か、帰る?ど、どこに?」
「どこにって…あなたの家へよ」
「はっ?」
「沙希ちゃんだけ出入りしているのはどうしても我慢できなくてさー今後の事を考えてローテーションを組んで比企谷君のお家にお世話をしに行くの♪どう完璧でしょう」
おいおい俺の家は女友達で行くような場所じゃないんだぞ?それにお世話計画とか完全に俺ん家に行きたいこじ付けだよね?俺の両親は快諾してるの?
「お気持ちは嬉しいですが…両親の許可が下りないと…」
「既に取ってるよ」
「ふぁっ!?」
「八幡さあ行きましょう♡」
「おう…」
もう声を出す気力が沸かねえよ。絶賛雪ノ下と腕を組んで帰宅中…他の生徒は皆目を見開いて俺達を目で追っていた。他に何人か強く憎悪の視線を感じ取ったが気にしない気にしない。というか怖くで振り向きたくない。
「ねえ八幡。何か食べたい物はないかしら」
「特に無い…好きなように作ってくれ…」
「ならあなたの家の食材を借りるわ。任せてちょうだい」
「い、いや俺も手伝う…」
思い出したこいつらに任せっきりにしたら間違いなくとんでもない物をぶち込むので監視という意味合いで手伝わないとな…それに雪ノ下さんが良からぬ事を考えていたような気がする。警戒しておこう…
「雪乃ちゃん今頃どうしてるかな~?まあいっか、私は私であの計画を実行させないとね…皆が幸せになれる計画で誰もが傷付かない世界の完成…ふふ…あはははは…駄目…今からでも笑みが漏れちゃう♪待っててね…」
「私達の八幡」
狂気度足りてますかね?