※注意※
百合表現があります。苦手な方はご注意を。
こんばんは、アレクシア・デグレチャフ大尉です。
これから最後の実地試験です。これが終われば、私達は少佐へ昇進です。
......現在、帝国軍ツークシュピッチェ演習場、上空。
「アレクシア、そろそろだ。」
「はい、ターニャ。彼らに目覚まし代わりの魔力撃をさしあげましょう。」
そう言いつつ私は、爆裂術式を全力で、宿舎に向かって放つ。
爆音と共に、宿舎が吹き飛ぶ。
...ああ、破壊する許可は取ってあります。
どうせ老朽化してボロボロだ、建て替えついでに破壊してくれ、とも。
「なんだ!?どうした!?」
「...敵襲!?」
「けが人はいないか!大丈夫か!」
さて...ターニャと私特製の、楽しい楽しいスポーツと行きましょうか。
「目覚まし代わりです、礼には及びませんよ。」
「おはよう、蛆虫諸君。実は同地で演習中の砲兵隊が、弾を持て余しているらしくてな?」
「せっかくですし、皆さん砲兵隊と仲良く遊んであげましょうねっ!」
「ああ、誠に残念だが訓練用弾薬の数は少ないらしい。」
「そうですね、36時間も撃ち続ければ弾が無くなるのではないでしょうか?」
ああ、ターニャとの共同作業。とてもとても、気分が良いですね。
「では始めましょう!」
「防衛訓練の開始だ!」
二人で閃光弾を空高く打ち上げ、砲弾の当たらない位置へ移動します。
......ゴミ虫を見るターニャの目...ゾクっとしちゃいました。
「ターニャ、訓練が始まったのはいいですが、暇ですね。」
「ああ、そうだな。私達はあっちのテントで暇をつぶそうか。」
「はい。」
蛆虫たちからは見えない位置のテントで、訓練が終わるのを待ちます。
......そろそろ36時間ですか?
意外と、早かったですね。
え?ターニャと何をしていたのか、ですか?
どうしてそんなこと気になるんですか?
最初は、おとなしくトランプゲームをしたり、チェス、オセロ、囲碁...。
様々なゲームを楽しんだのですが...その、テントにコーヒーが無くて。
代わりでもいいから何か飲みたい、というターニャのために、テント中探してブドウのジュース?を見つけたのです。
「おお、ブドウの果汁か。なぜそんな高価なものが...まあいい。この寒さだ、中身は大丈夫だろう。」
それで、ターニャが一杯、飲んだのですが。
どうやら、ブドウ風味のお酒だったらしくて、ですね...。
ほんの一杯飲んだだけで、ターニャが酔ってしまいまして...。
「......あれくしあっ!」
「な、なんですかターニャ?んむぅっ...!?」
いきなり抱きしめられて、その...。
......なんだか柔らかいもので唇を塞がれたところまで覚えているのですが...。
そこから、全く覚えていません...いえ、とても恥ずかしくて、思い出したくないです...。
まさかターニャが、こんなにお酒に弱いなんて...。
「おはよう、アレクシア...。」
「...おはようございます、ターニャ...。」
き、気まずいのです...。
姉妹とはいえ、あ、あんなにターニャに可愛がられてしまいました...。
「...ターニャのせいです。もう、お嫁にいけないです...。」
そ、そりゃあ、抵抗しなかった私も悪いですが...。
あんなに可愛いターニャに、抵抗できるわけがないのです...。
「その、アレクシア、ごめん。お前のことは私がもらってやるから...姉妹だけど。」
「...絶対ですよ。いいです、許してあげるのです...。」
まだ、気まずいですが、訓練も終わったのです、行かねばなりません...。
でも、どうして酔っただけで私を...。
「...あっという間の、36時間でしたね。」
「どうだ、楽しかったか?まあ、優秀な諸君のことだ、まだまだ遊び足りないだろう?」
ターニャ、まだ意識してしまってこちらをチラチラ見てくるのです。
「...ターニャ、チラチラ見ないでください、思い出してしまって恥ずかしいです...。」
「す、すまない。気を付ける。」
あのかっこよかったターニャはどこに行ってしまったのでしょうか...。
今のターニャも可愛くて良いですが。
訓練兵たちは、砲弾の雨のおかげで疲れているようで、こちらに気づいていないようです。
よかった...。
「そこで、だ。諸君は次のポイントへ移動したまえ。」
「制限時間は48時間、防郭も飛行術式も無しです。魔力反応を感知次第...。」
「「私達が魔導砲撃を行う。」」
「一つだけ忠告しておくが、くれぐれも注意して行軍するように。」
「私からも一つ、ここは雪山です。大声で叫んだりしないように。」
ルートを書いた紙を投げて渡します。
「...さて、ターニャ。行きましょう。」
「ああ。アレクシア、行こうか。」
...やっと調子が戻ってきました...。
「けれど、あのルート、結構簡単じゃないですか?尾根を通っていくだけですし。」
「ああ、そう思うだろう?教導隊などにも協力してもらって、軍用犬や爆撃機など、様々な罠を用意してある。だから、あのルート通りにまっすぐ行くことは不可能だ。」
なるほど...?それなら訓練になりますね。
「一応、ストレスから大声を出さないよう忠告しましたが...。」
「ああ、どうせ奴らのことだ。雪山で大声を出せばどうなるかなんて、知らないだろうな。」
...雪崩には、備えておきましょうか。
「あれ?そういえば、セレブリャコーフ伍長は?」
「ああ、あれはもう伍長ではない。大隊の副官になるから、少尉に昇進した。少尉ならば、あの訓練兵共と一緒にスポーツ中だ。」
「大丈夫かな...。」
一応は、ほかの訓練兵と違って選抜の時からの顔見知りですし。
少しばかり心配ですね。
「なんだ、アレクシア。心配なのか?」
「はい、少しだけ...ターニャ、どうしたのですか。いつもならそんなこと気にしないのに。」
「ああ、いや...なんでもない。」
どうしたのでしょうか。風邪などではないといいのですが。
開始から24時間とちょっと、経ちました。
彼らは順調に?進んでいるようですね。
「大方予想通りのルートだな。安心した、あの程度の力量が無くてはな。」
「そうですね、指示された道に従うだけでは半人前です。困難に直面したときに、ちゃんと自分達で考えて行軍できているようです。」
特に何事も起こらずに、このまま訓練が終われば、基本的に西暦世界のSWATなどの特殊部隊用の訓練でもさせてみましょうか。
「雪山のお散歩訓練が終わったら、次は私が。」
「ああ、いいぞ。私だけ楽しんでは、な。」
「では、SWATの訓練や自衛隊レンジャーの訓練でもさせますか。あれをやれば、規律を守る忠実な狼に育つと思います。」
「ああ、面白そうだ。何人が耐えられるだろうな!」
『ふざけるなああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
...。せっかく忠告しましたのに...。
「...アレクシア。お前の忠告は無駄だったようだ。行こうか...。」
「はい、残念です。雪崩程度で...とは言えませんね。流石に死なれるのは困ります、ゼートゥーア閣下からは『死なない程度に』と言われておりますし。」
案の定、といいましょうか。
轟音と共に、雪崩が発生しました。
「ターニャ!思ったよりも規模が大きいです、気を付けてください!」
「アレクシアもな!けがをしたら許さぬからな!」
はぁ。これで全員、助けたでしょうか。
皆さん満身創痍ですね。
「訓練中に昼寝とは、いい度胸だな!」
「大声で叫ぶなと、忠告しましたのに...。はぁ。」
ターニャの毒舌は、今の彼らには精神的に堪えるかもしれないですね。
ですが、これくらい耐えられなければ、精鋭としてふさわしくありません。
「職務怠慢で銃殺されたいのか?」
「しっかりしろ、おいッ!息をしろ!おい!!」
んん?ああ、口の中に雪が詰まったのでしょうか。
「ん?雪崩もかわせない無能め。」
ターニャが飛び蹴りを、頭に。
「た、大尉殿!いくらなんでも、それは...」
...訓練兵さん、無事に雪を吐き出せましたけれど...痛そうですね。
「ガハァッ!!ハァ...ハァ...。」
「い、生き返った...?」
「信じられん...。」
何をそんなに驚いているのでしょうか...。
「はい、生き返りましたね。雪崩のトラブルもありましたが、訓練は訓練です。」
「だがこのままでは、制限時間内での行軍は不可能だろう。リタイアする者は...。」
「小官は、訓練を継続しますッ!」
ええ?結構きつめにしましたが、雪崩まで起きてまだやるのですか。
すごいですね、帝国魔導師。そこまでして精鋭になりたいのでしょうか...。
「お、俺もです!」
「任せてください!」
「小官も...!」
「まだやれます...!」
「やらせてください!」
「急げ!行軍を完遂するぞー!」
「「「オオーッ!!!!」」」
...行ってしまった。バカなのか、それとも...。
「ひっ...あ、あの...小官も!!」
少尉は、行かなくてもよかったのに...。
訓練編、です。
訓練兵の様子などアニメでもやってましたし、おじさんたちがキャッキャするだけですので、ターニャとアレクシアのいちゃらぶにしておきました。
ゆ"る"し"て"!
まだそこまで継続していませんが、感想など。
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良い
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まあまあ
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イマイチ