二人の銀翼   作:アレクシア少佐

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こんにちは、前話ではすみませんでした。

いつも3000文字を目標に書いているのですが、なんだか文字数が多いなとは思ったのです。
確認せずに寝てしまいましたが...。


優しいお兄様、お姉様、ゆるしてください。


24 北方の歓迎会

こんにちは、アレクシア・フォン・デグレチャフ少佐です。

 

帝都を18時に出発し、配属先の北方司令部まであと少しです。

もうそろそろ冬ですし、遮るものもない空ですのでとても寒いです。

 

「...見えたぞ、もう少しだ。」

 

やっと到着、です。

昼間でも冷えるというのに、夜間飛行は堪えますね。

 

「皆さん、よく暖かくしてくださいね。風邪などひいてしまっては......わかりますよね?」

 

風邪で休まれてしまうのは困るのです。

できれば、常に気を付けていてほしいですね。

 

「さて、明日からここで仕事だ。暖かくし、しっかりと睡眠を取り、備えること。以上、解散。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ターニャ、寒いです、もっと抱きしめてください...。」

 

「むぅ...こうか?」

 

部屋へ入ったとき、外と同じくらい寒かったです...。

暖炉なども無いですし、さっさと寝てしまうに限ります。

布団を被ってターニャに抱き着いているというのに、まだ少し寒いです。

 

「はい、ターニャの心音が聞こえてきます。とても落ち着きます。」

 

「はぁ、まったく。アレクシアは甘えたがりだな。」

 

「むっ......いいんですよ、ヴィーシャのところへ行っても...。」

 

「なっ、それは卑怯だぞアレクシア。私だって寒いのだ、アレクシアを抱きしめたい。」

 

あはは、やっぱりターニャは可愛いのです。

 

「...そういえば、セレブリャコーフ少尉は大丈夫なのだろうか。我が大隊は私とアレクシア、セレブリャコーフ少尉を除いて全員男だろう。」

 

そういえば、そうですね。

男だらけです、華が少ないです。

 

そうだ。せっかくですし、ヴィーシャも呼びましょうか。

ターニャが許可を出してくれれば、ですが。

 

「...ヴィーシャも、呼んで一緒に寝ますか?」

 

「......そうだな。ベッドも大きいものだし、セレブリャコーフ少尉が入っても十分だろう。少尉も寒いだろうし、な。」

 

「では、私が呼んできますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おはようございます。

はい、昨夜はよく眠れました。

ただ、朝起きたらターニャは少し不機嫌そうでしたが...。

 

私もターニャも、いつのまにかヴィーシャの抱き枕にされていました。

私は、いつもターニャにされていますので慣れていますが、ターニャはそうではなかったらしいです。

 

「どうしたのです、ターニャ?」

 

「...いや、なんでもない。大丈夫だ。」

 

「申し訳ありません、少佐殿...。」

 

「......いいのだよ、少尉は何も悪くない。」

 

そんなに、部下に抱きしめられるのが嫌だったのでしょうか...。

 

 

 

 

 

 

さて、身支度も終わり、今日もお仕事です。

 

『第203航空魔導大隊!聞こえているか!』

 

はて、スクランブルでしょうか?

 

「はい、聞こえています。現在北方戦線司令部です。どうされましたか?」

 

ターニャ達は朝礼をしているので、私が応えます。

私も、大隊長ですから...。

 

『朝からすまない、協商連合国魔導大隊が朝っぱらから遊びに来やがった!こちらの大隊がスクランブルして対応しているが、長くはもちそうにない!すまないが、救援に来ては頂けないか?』

 

「はい、少し待ってください。準備が完了次第、連絡とともに救援へ向かいます。」

 

『恩に着る、すまない。』

 

朝から協商連合国の魔導師さんたちは元気ですね。

まあ寒さは向こうの得意分野。現地部隊が敗走してしまえば、新型爆撃機も危ういですね。

 

「ターニャ、すみません。少しいいでしょうか。」

 

「ああ、大丈夫だ。私も通信は聞いていた。大隊諸君!どうやら、協商連合の魔導師さん達が、朝から私達の歓迎パーティーをやっているそうだ。ぜひとも参加しようではないか!」

 

「現在、帝国の北方魔導大隊が応戦中ですが、ここしばらくの連戦のせいか長くは持ちそうにない、と。すみませんが、すぐに出発しますよ。」

 

さて...敵の規模はどれくらいでしょうか。

歴戦の北方魔導大隊が連戦に次ぐ連戦、疲弊しているとはいえ長くはもちそうにない。

2個大隊は確実でしょうか。

 

「...こちら第203航空魔導大隊、大隊長のアレクシア・フォン・デグレチャフ少佐です。これより救援へ向かいます。...大隊各位、出撃!」

 

『ああ、助かる!戦闘地点は北東エリア、C-6ブロック。そちらの大隊のコールサインは、フェアリーだ。』

 

妖精、ですか。ターニャに相応しいです!

 

「...了解。通信を引き継ぐ、こちらフェアリー大隊大隊長、ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐だ。私がフェアリー01、アレクシアがフェアリー02とする。」

 

「はい、大丈夫です。CPへ、こちらフェアリー02、通信状態良好、ノイズ等もほとんど無し。」

 

『フェアリー01、02、こちらも確認した。着任早々すまないが、彼らのことをよろしく頼む。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『クソッ!!協商連合め、毎日のように来やがって!』

 

『CPへ、こちらヴァイパー02、大隊長が負傷した!』

 

『CP了解、ヴァイパー02、01の指揮権を継承せよ。ヴァイパー01、他の負傷兵等を連れ後退せよ。』

 

『ヴァイパー01、了解。02、武運を。』

 

 

 

 

 

 

もうすぐ、もうすぐです。ヴァイパー大隊の皆さん、持ちこたえてください...!

 

「CPへ、こちらフェアリー01。ヴァイパー大隊及び敵魔導大隊を目視で確認。今すぐにヴァイパー大隊を帰還させろ、あれ以上は無理だ。」

 

『CP了解。ヴァイパー大隊全員へ通達、現時刻をもって、全員帰還せよ。後は、フェアリー大隊へ引き継ぐ。』

 

『ヴァイパー大隊、了解。フェアリー大隊へ、ありがとう、我々が不甲斐ないばかりに、すまない。』

 

『こちらフェアリー01。ヴァイパー大隊、よく持ちこたえてくれた。感謝こそすれ、非難などありえん。帰還し、身体を労わってやれ。』

 

 

 

 

ダキアとは違い、今回はけがをしてしまうかもしれません。

 

「大隊諸君、戦争の時間だ!」

 

「各自の判断で戦闘開始!絶対に撃ち落とされてはいけませんよ!」

 

敵はおよそ大隊1つと中隊2つほど。

ヴァイパー大隊が少しでも撃墜してくださったのでしょう、無駄にはできません。

 

「さて......。『こんにちは、協商連合の皆さん!私達と楽しく遊びましょう!』」

 

「アレクシアめ、なかなか良い皮肉を言えるようになったな。っふふ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人、また一人と、次々に敵魔導師を撃墜していきます。

力加減を間違えて頭を吹き飛ばしてしまったりしていますが、それも数人ですし大丈夫でしょう。

 

「クソがッ!!ラインの悪魔共め、貴様らはライン戦線に引っ込んでろ!!」

 

「悪魔だなんて、ひどいです、よ!」

 

恨み言を言ってきた敵魔導師の腕を捥ぐ。

防郭がありますが、気にせず撃ち続けます。

 

「クソックソッ!!帝国の悪魔め、このまま捕虜になどなるものか!!」

 

「っ!?」

 

自爆ッ!?

 

 

 

 

 

...危なかったです。あとほんの数コンマ、遅れていたらミンチでした。

流石に今のは、ヒヤッとしました。

 

「大隊長!?クソッ、撤退だ!!」

 

......今の、自爆された方がトップだったのですか。

気を失っておられるようですが、まだ息がありますね。

確保し、捕虜としましょう。

 

「...ふぅ、CPへ、こちらフェアリー01、敵魔導大隊の壊滅を確認。残兵は取り逃がしましたが、敵魔導大隊の大隊長を確保しました。」

 

『CP了解。取り逃しはしたが、大戦果だ。誰も君達を攻めることなどできんよ。また、捕虜が誰だか分かるかね?敵とはいえ大隊長、帝国の記録に残っているかもしれん。』

 

そうですね...。銃には『AS』と掘られていますね、この人の名前の頭文字でしょうか。

あとは軍の階級章や手帳などでしょうか。

 

「CPへ、こちらフェアリー02、捕虜の身元が判明。協商連合国軍魔導中佐、アンソン・スー殿です。」

 

『......CP了解。こちらの記録にも残っていた、名前までは不明だったが成程、そいつは帝国、協商連合戦争勃発当初から最前線で戦闘を続けられた、敵将だ。』

 

なんですって。開戦当初から、ということは...。

ああ、なんという。確かに、戦闘中は気づきませんでしたが見覚えがあります。

そうです、私達が銀翼突撃章を貰うきっかけになった人たちの隊長ですか。

 

「...このお方は敵でありながら、見事な戦士です。殺してしまうよりも、協商連合国との講和を目指すにおいて重要なカードになるかもしれません。」

 

「...そうだな、こいつの部隊には銀翼突撃章をプレゼントしてもらったしな。」

 

この大けがですし、魔力もほとんど感じません。

ですが、正面から戦って理解できましたが、この人には私達と同じ、強い闘志が眼に宿っていました。

たとえ死ぬ直前まで、戦う人なのでしょう。

 

「...ターニャ。この人には娘さんがいるようです。」

 

「...そうか。今は敵であるが、こいつの娘には罪はない。父親を殺されてしまえば人生が狂ってしまうだろう。さっさと戦争が終われば、生かして返すべきだな。少しでも禍根を残さぬためにも、な。」




このコールサインで呼び合う戦場、大好きです。

エースコンバットシリーズを思い出しますね。
ターニャもアレクシアも、ラーズグリーズの亡霊ではありません。

『ラインの悪魔』ですが、ね?


この世界でのアンソンさんは捕虜になりました。
メアリーは軍人にはならない!

美少女を軍人になどしてはいけない(戒め)

まだそこまで継続していませんが、感想など。

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