早くも27話とは、私自身驚いています。
こんにちは、アレクシア・フォン・デグレチャフ少佐です。
今日は、協商連合国へ攻勢する日です。
昨日、クリスタちゃんの設計した航空機の最終整備・点検も終わり、あとは飛ぶだけです。
私達、第203航空魔導大隊の皆さんも準備万端です。
「さて諸君。我々の任務は、敵沿岸要塞兼港...フィヨルドの制圧・占領である。また、この任務が完了次第、周辺の港も制圧することになっている。」
「今回の任務は陸軍の皆さんが陽動で攻勢をかけ、敵からの注目を集める手筈になっています。こちらが制圧に遅れれば遅れるほど、陸軍の皆さんへ負担を与えることになってしまいます。迅速に行動しましょう。」
「「「はっ!!」」」
さっさと協商連合国との戦争を、終わらせるのです。
......オース・フィヨルド港まで直線距離で1.2マイル地点上空。
高度、10000。
今回は直接飛んでくるには遠い地点での作戦ですので、輸送機を使用しての魔導師を空挺として採用しました。
「CPへ、こちらフェアリー大隊。これより、オース・フィヨルド港制圧作戦を開始する。」
『CP了解。フェアリー大隊へ。武運を祈る。』
「フェアリー01より各位。準備はよいな?まずは要塞と併設されている大砲などをすべて破壊せよ。......降下開始ッ!」
「「「了解ッ!!」」」
作戦開始、です。
直前まで魔導反応を隠匿し、敵魔導師部隊の出撃を少しでも遅らせます。
まずは、艦隊へ砲撃可能な大砲の破壊です。
「フェアリー02よりフェアリー大隊各位へ、敵の要塞・大砲は確認できるだけで8箇所です!隠されているものもあるはずです、くまなく探し、破壊してください!」
「フェアリー01了解。フェアリー02へ、そのまま上空からの監視を頼む。オーバー」
「フェアリー02了解、監視を継続します。オーバー」
......戦闘開始から20分。電撃的な奇襲作戦によって、確認できていた大砲8つ、それ以外に隠されていたものも含めると全部で14もの大砲を沈黙させました。
「...フェアリー02より、フェアリー大隊各位。帝国軍北方艦隊を確認、あと600以内に到着すると思われます。」
海軍も来てくれましたね。魔導師だけでは倒しきることは無理です。
ですので、艦隊による艦砲射撃による制圧、陸戦隊で占領、という流れです。
艦砲射撃が始まったら、海兵魔導師と合流し、周辺の港へ急ぎます。
「フェアリー大隊へ、こちら帝国軍北方艦隊。まもなく艦砲射撃を開始する。注意されたし。」
「帝国軍北方艦隊へ、こちらフェアリー02、了解。来て下さりありがとうございます。」
「また、海兵魔導師2個連隊を派遣する。こき使ってくれたまえ。」
「ありがとうございます、では我々は次の任務へ移行します。」
オース・フィヨルド港は制圧できるでしょう。
- - - - side 協商連合国軍 帝国戦線後方 一般工作兵
畜生、最悪だ。この前の魔導大隊がちょっかいをかけていた仕返しなのか、帝国のやつら攻勢に出てきやがった。
この寒さだ、帝国軍が進軍できたとしても厳しいだろうが。
おとなしくしてやがれってんだ。
「...おい、やけに前線の方が静かだな。砲撃の音すら聞こえない。どうなっているんだ?」
「ああ、それがよくわからないんだ。つい20分前まで帝国の奴らと大騒ぎしていたはずだが...。」
...すると、空から轟音。
何かの爆発する音、金属音。
「ッ!?何の音だ!?...なんだアレは。」
見たこともない、大型の航空機だと?
帝国の新作か、だがあの大きさならば戦闘機の機動にはついていけまい。
と、思った矢先、恐ろしい速さで黒い塊が頭の上を飛び去って行った。
「戦闘機もだと!?なんだあの速度は!?」
......そして、気づけば俺は、ゴミのように宙を舞っていた。
一体、何が起きた?
俺は魔導適正は無いはずだが、なぜ空を飛んでいるんだ...?
- - - - side アレクシア・フォン・デグレチャフ
「フェアリー02へ、こちらフェアリー01。オース・フィヨルド港を制圧完了だ。」
「了解しました。CPへ、こちらフェアリー02。オース・フィヨルド港、及び周辺地域の制圧、確保完了。」
「CP了解。フェアリー大隊は、予定通りさらに北方の港の制圧任務へ移行されたし。オーバー」
「了解。オーバー」
さて、お仕事続行です。
「アレクシア、お疲れ。まだ仕事が残っているが、さっさと終わらせて帰るぞ。」
「お疲れ様です、少佐殿。適切な指示、ありがとうございました。」
「ターニャ、ヴィーシャ、皆さんも。私だけ安全なところから見ていただけでした、ごめんなさい。」
私は、上空から大砲の位置、敵の行動予測などの監視をし、皆さんに命令していただけです。
「何を言う、お前の監視と指示が無ければ敵増援部隊が到着し、苦戦を強いられていただろう。アレクシアがいてくれるだけで、とても助かっている。」
「そうですよ、少佐殿の監視があったおかげで、これだけ迅速に任務を果たすことができたのですよ。」
ターニャもヴィーシャも、優しいのです...。
作戦が終わったら、何かプレゼントしないと、私の気がすみません...。
.........オース・フィヨルド港の奇襲作戦、兵站破壊作戦、沿岸拠点の全制圧。
すべてがつつがなく成功しました。
この作戦成功から数日後、協商連合国は帝国に対し降伏しました。
北方での戦争が、終了しました。
「...っと、アレクシア殿か。戦争が終わったな。」
「はい、アンソン殿。協商連合国は、アンソン殿が説得する前にこちらの要求を飲んでくれました。」
「そうか。では私は国へ帰るとしようか。」
「もう戦争状態ではありませんし、ね。そうそう、アンソン殿。貴方にプレゼントがあります。」
とても、喜ぶのではないでしょうか。
「...お父さん。......ヒゲ、毎日剃るって約束したじゃない...!お父さん!」
「め、メアリー!?どうしてここに...。まさか、アレクシア殿?」
「はい、大正解です。戦争が終結してからすぐに、協商連合国を通じて帝国に招待させて頂きました。もう少しこちらで観光してくださってもよろしいのですよ!」
「...アレクシア、ちゃん。お父さんに会わせてくれて、ありがとう!」
...!?
た、確かにアンソン殿を無事に送り返す手筈でしたし、娘さんとも会いたいなと思っていたのですが...。
つい先日まで敵同士だったはずですが、どうして私はメアリーさんに抱きしめられているのでしょうか...。
そ、それに、ヴィーシャよりも胸が大きくて、息ができない!
「っんむむむ~~~~!!!」
「...メアリー、その辺にしておいてあげなさい。アレクシア殿が苦しそうだぞ...。」
「あわわっ、ご、ごめんなさい!」
「...はぁはぁ、死ぬかと思いました...。」
「アレクシア、アンソン殿を見送ると言っていたが、まだ終わらんのか。っと、失礼した。私はターニャ・フォン・デグレチャフだ。」
「わ、私はメアリー・スーです。アンソン・スーの娘です。...アレクシアちゃんとターニャちゃん、本当にそっくり、ですね。」
「...ターニャ、ちゃん...!?」
...そういえば、ターニャは私以外の人に、親しげに名前を呼ばれるなんてとても久しぶりなのでは...。
「ターニャちゃんも、アレクシアちゃんもかわいいです!!」
「う、うわっ!?」「ひゃっ!またですか~!」
...メアリーさんに、ターニャも私も抱きしめられてしまいました。
この人、私達のこと絶対、帝国軍人だと思っていませんよね...。
「...はぁ。すまない、二人とも。メアリーはこうなったら大人しくなるまで待つしかないのだ...。」
「んむ!んむむむ!!!」
これは一体百合なのだろうか...。
まだそこまで継続していませんが、感想など。
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良い
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まあまあ
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イマイチ