二人の銀翼   作:アレクシア少佐

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こんにちは、皆様。

読んで下さり、ありがとうございます。

キャラクターイメージは、アニメ版ではなく漫画版です。
なので、アニメのようなメアリーではなく、第8巻の頃の可愛いメアリーを想像してください。
また、デグレチャフ姉妹やヴィーシャも同様ですよ!


30 作戦計画

こんにちは、アレクシア・フォン・デグレチャフ少佐であります。

 

今日は、共和国への攻勢計画の大詰め、です。

 

ターニャと私は、参謀本部に呼ばれております。

......ゼートゥーア閣下でしょうが、一介の少佐に肩入れしすぎだと思うのは私だけなのでしょうか...。

 

「...ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐、入室致します。」

「アレクシア・フォン・デグレチャフ少佐、入室致します。」

 

「...来たか、帝国の希望。さて、これより帝国-共和国戦争を終わらせる為の会議を開始する。」

 

...さて、細かい綻びを埋める話し合いの始まりです。

 

「まず共和国を打通する計画書を提出したアレクシア少佐。君の意見を聞きたい。」

 

いきなり私なのですか!!

 

「はい、皆様一通り目を通されているでしょうが、共和国を降伏させることだけならば、この計画通りに事を進めれば、共和国は必ず降伏する、と確信します。」

 

「成程、何か含みのある言い方だな。降伏だけ、ということならば他に問題があるのかね?」

 

...流石はゼートゥーア閣下、聞いてほしいことを質問してくださります。

他の参謀将校の方々もうんうんと頷いていらっしゃる。

 

「我が帝国とは政体が異なりますので、我々には考え難いかもしれませんが...。かの国の『政府』が降伏したとしても、『国民』はそうではありません。」

 

「...というと?」

 

「一部の共和国民が、例えば『降伏した元政府は間違っている』『我々はまだ戦うことができる、負けていない』などと吹聴し、賛同した共和国民が新たに、勝手に独立国家を宣言する可能性があります。」

 

...そんなことが可能なのか、しかし無いとは言い切れん、などなど、皆さん真剣に考えてくださいます。

流石、帝国の頭脳。

 

「...成程、そうなれば戦争は終結せず、面倒なことになるな。我々が共和国本土を全て制圧したとしても、植民地へ逃げられかねん。」

 

「はい、ゼートゥーア閣下。しかし共和国民がこれを成すには、指導者が必要になります。故に、回避するためには、共和国中枢にいるはずの不穏分子を炙り出し、駆除しなくてはなりません。」

 

「...どのように駆除する?」

 

ここからは、ターニャの思いつきなので、ターニャに代わります。

 

「...発言を。まず、共和国民の反乱が起きるまでに駆除することは極めて難しいかと。よって、共和国内で反乱、独立政府が建てられた後、の話をさせていただきます。元共和国領内から出られなくするために、共和国が降伏した後にすべての港を封鎖、また帝国以外の国境...イルドアなど、これもすべて封鎖、または検閲します。外へ広がられては、厄介です。」

 

 

「それから少しずつ炙り出し、駆除していく...ということか。やはり害虫駆除をするには隔離してからでなければ難しいか。」

 

「よろしい、白銀の案を採用しよう。反対意見のある者はいるかね?」

 

.........。

 

皆さん賛成のようです、よかった。

もし外に逃せば、連合王国が援助しまくり、嫌がらせをしてくるに違いありませんから。

 

「では、次だ。アレクシア少佐の案で共和国への攻勢をかけたとしよう。これに伴い、アレーヌ市をどうするか。」

 

南部戦線の兵站の基点となるアレーヌ市。ここでも民衆が蜂起する可能性があることです。どう対処するべきか、ですね。

 

「...私は憲兵隊の派遣だけで十分だと思うが?」

 

「私もだ、ゼートゥーア閣下に同意する。」

 

...皆さんゼートゥーア閣下と同じ意見のようです。

 

「反対意見のある者は?......ターニャ少佐、アレクシア少佐、か。」

 

「はい、小官は憲兵隊だけでは力不足かと。」

 

「小官も、ターニャ少佐に同意です。」

 

普段ならば憲兵だけでいいかもしれません。ですが、戦時の、しかも元共和国領のアレーヌ市では話が違います。

 

「理由を述べたまえ。」

 

「はい、普段ならば憲兵だけで事足りるでしょう。ですが、今回は戦時中の重要な拠点。共和国が何もしてこないはずがありません。」

 

「ターニャ少佐に同意します。可能性があるとするならば、共和国のことです、我々が協商連合国戦で行った魔導師の空挺降下などを模倣してくる可能性があります。アレーヌ市民にプロパガンダを流し、蜂起させ、共和国魔導師と連携されると非常に面倒です。」

 

「面倒、で済めばいいが。」

 

「はい、閣下。面倒、で済みます。国際法上は、降伏勧告をした後の市街には、『市民』『非戦闘員』はいませんから。すべて、『兵士』になるのです。また、降伏勧告と共に何らかの煽り文句でも書いたビラを配れば、向こうから『最後の一人まで戦う!』などの言葉を引き出すことが可能です。」

 

「アレクシア少佐の言う事を実戦したならば...何も問題なく、アレーヌを砲撃、爆撃、し放題であります。」

 

......。

...どうして、絶句されるのでしょうか...。

 

「...つくづく、君達が帝国の味方で良かったと感じるな。」

 

「...本当に、な。ゼートゥーア、とんでもないモノを拾ってきたな。」

 

そんなに、驚かれるようなことを言っていないはずですが...。

 

「アレーヌ市を焼かなくても済ませるためには、憲兵隊だけではなく、他にも戦力となりうるものを送るべきです。」

 

「...そうだな。それに、もしもアレーヌ市で蜂起が起きたなら自由に動ける部隊が動くことになる...例えば、第203航空魔導大隊、など、な。」

 

「で、ですが、これらは全て可能性の話であります。準備は周到にするべきでありますが、実際に起きるとは限りませんから...。」

 

...この後は、私の攻勢案の質疑応答など、ターニャの言った害虫駆除作戦を正式化し、アレーヌを焼く方法に関しては法律に詳しい者を呼び確認。

 

これだけで、一日の時間を使ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- - - - side ターニャ・フォン・デグレチャフ

 

「...ターニャ、疲れた。」

 

「...私もだ、アレクシア。少し、抱きしめてもいいか?」

 

「...はい、存分に抱きしめてください。私もターニャに抱きしめられたいです...。」

 

ぎゅっ...と、苦しくならない程度に、優しく抱きしめる。

私の可愛い妹。愛おしいアレクシア。

 

「......すぅ...すぅ...。」

 

「...アレクシア?それほど疲れていたのか、眠ってしまったな...。」

 

外見は私と瓜二つ。だが、内面はまったく違う。

いや、戦争に関しての知識や立案した作戦など、それらは殆ど同じだが。

 

「......可愛いな。」

 

...起こさないように、静かにキスをする。

スキンシップだなんだと、ごまかしているが、私はアレクシアの事を愛している。

血の繋がった姉妹だ、公にしてはならない禁忌だと分かってはいる。

だがそれでも、好きなものは好きなのだ、仕方ないだろう。

 

「...アレクシアにこの気持ちを伝えたら、どういう反応をする...?」

 

拒絶されてしまうだろうか。

それとも、願わくば受け入れてくれるだろうか...。

 

「...よりにもよって、妹に恋をするなんて私らしくもない。」

 

しかし、アレクシア程私を理解してくれる人間はこの世にはいない。

アレクシア程、無条件で私を愛してくれる人間はいない。

 

ならば、好きになってしまうのも、道理ではないか?

 

「......アレクシア...愛しているよ。おやすみ。」




ターニャっぽくない気がする。

しかしターニャに妹がいたら...という二次創作なので許される筈。(免罪符)

姉妹で相思相愛は異端ですか?

まだそこまで継続していませんが、感想など。

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