二人の銀翼   作:アレクシア少佐

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だんだんと雑になってきている感が否めない...。



43 束の間の休息

「ヴィーシャ!」

 

「はっ!何でありましょうか!」

 

こんにちは、アレクシア・フォン・デグレチャフです。

 

連合王国攻略作戦まで、まだ時間がありますので、本日は戦闘団の皆さんと懇親会、のようなものをしております。

南方での戦勝会も兼ねております。

 

「...今日は、無礼講、ですよ?そんなに畏まらなくても。」

 

「あはは...すみません、一度ついた癖はなかなか...。」

 

「今日は楽しんでくださいね、ヴィーシャ。」

 

「はい!」

 

...戦時ですから、料理はイモがほとんどですが。

 

魔導大隊と航空部隊は割と顔を合わせる機会が多いですが、地上部隊とはなかなかそんな機会もありませんし。

 

......と、第43戦術戦闘飛行隊、隊長のルーデル大尉がこちらへ近づいてきますね。

 

「...中佐殿。先日の戦闘での手腕、見事なものでありました。」

 

「背後からの奇襲を考案したのは、私ではありません。私の姉、ターニャです。私は、ターニャの補助をしただけに過ぎませんよ。」

 

「謙虚なのですね。先ほど、ターニャ中佐殿にもお尋ねしましたが、同じようなことを言っておられましたよ、『私が考案したのは事実だが、あれは妹の援助が無ければ成立しなかった作戦だ。』と。」

 

どうやら、ターニャも私を褒めてくれていたようです。

...嬉しいですね。今回は、ターニャの役に立てたのでしょうか。

 

「あはは...。」

 

「...それと、中佐殿もご存じでしょうが、私は戦場へ赴くと駆け回ってしまいます。」

 

...自覚は、あったのですね。

 

「はい、知っていますよ。」

 

「私も、このような性質では副官や隊員に迷惑をかけてしまいます、直そうとは思っているのでありますが...。特に、私について飛ぶ、スー少尉には、申し訳なくてですね...。」

 

...ルーデル大尉は、優しい人なのですね。

西暦世界のルーデルも、戦闘狂ではありましたが面倒見のよい人だったらしいですし...。

 

「...実は、この前スー少尉に相談されましたが...、貴方のことを嫌ってはいないようですよ?冷静になってくれるに越したことは無いと私も思いますが...。戦闘の腕前に関しては憧れているようですし。」

 

「そ、そうなのか?てっきり、嫌われてしまっているものだとばかり...。」

 

...あれ、もしかして...。

 

「ルーデル大尉、つかぬことをお聞きしますが...大尉は、スー少尉のことが気になるので?」

 

「うっ!ちゅ、中佐殿、このことは、どうかご内密に...。」

 

メアリーは可愛いですし、とても優しいですから、好きになってしまったのでしょうか。

振り向いてくれるかどうかは、分かりませんが...。

 

「はい、大丈夫ですよ。私は、大尉の恋を応援していますから♪」

 

面白そうですし、応援しますよ!

 

「あ、ああ...で、では小官はこれにて!」

 

...顔を真っ赤にして、行ってしまいました。

 

何だか、他の皆さんの視線が痛いのですが...ああ、これでは私が、ルーデル大尉をいじめたように見えてしまいますね...。

 

「...はぁ。」

 

「...ん?アレクシア、楽しんでいるか?」

 

「まあまあ、ですかね。ターニャはどうですか?」

 

「そうだな、私もぼちぼちだな。...魔導大隊の奴ら以外で、話したのはルーデル大尉だけだ、誰も話しかけてこない。」

 

そうですね...第203航空魔導大隊の皆さんは挨拶してくれましたが、他の皆さんはあんまり...。

 

「あっ!二人とも、こんな端っこに居たんだね!!」

 

「こんにちは、二人とも。」

 

「...クリスタ!?と、メアリー。どうしてここに...?」

 

クリスタは、戦闘団には所属していなかったような気がしますが...。

 

「ええと、実は第43戦術戦闘飛行隊の整備士の辞令を頂けました!私も、裏方ですが戦闘団の一員ですよ!」

 

「...確かに、クリスタが設計した航空機だ、機体の整備でクリスタ以上の奴はそうそういないだろう。だがまさか、私達のところにクリスタを...。参謀本部は、私達のことを厚く評価してくださっているようだな。」

 

「それで、メアリーとクリスタは...。」

 

「はい、数少ない女性ですから...。」

 

「ボクとメアリーは友達だよ!メアリーとは悩みの種が同じなんだ...。」

 

...ルーデル大尉でしょうか。

 

「あっはっは、だいたい察するがな。...女性といえば、魔導大隊のセレブリャコーフ中尉もだ。何か困ったことがあれば、彼女にも声をかけてみるといい。」

 

「はい、彼女とも仲良くしたいですし。」

 

ヴィーシャはなんだかんだ言って、私達の後ろをずっとついてきた古参兵ですしね。

人柄も素敵な人ですし、なんでも相談に乗ってくれるでしょうね。

 

...と、クリスタや他の皆には聞こえない声で、メアリーが話しかけてきます。

 

「...その、今夜も一緒に...。」

 

「はい、私はいいですが...。」

 

「ああ、私も問題ないぞ?」

 

先日も一緒に寝ましたが...メアリーは私達を抱き寄せるだけで、満足のようです。

メアリーの匂いは、お日様のような匂いで、とても落ち着くのです...。

また、なぜかは不明ですが、朝もすっきりと起きることができます。

ターニャも、その安眠効果にトラウマを克服...できたのでしょうか?

 

「ちょっと!ボクには内緒話なのー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- - - - side ターニャ・フォン・デグレチャフ

 

「メアリー...。」

 

...妹の寝言だが、嫉妬してしまうな。

 

私もアレクシアも、メアリーに抱き寄せられている。

嫌ではない、むしろメアリーの体温、匂いは陽だまりにいるようで、とても落ち着くのだが...なんだろうな。

私の性格上、恥ずかしさが捨てきれない...。

 

「はぁ、メアリーはアレクシアからかなり好かれているようだな。」

 

「はい、嬉しいです。そういえば、ターニャちゃんは、私の事をどう思っているのですか?」

 

...メアリーについて、か。そういえば、深く考えたことは無かったな。

 

「...そうだな。私の妹の事を案じてくれる、良き友、だろうか?」

 

「そう言ってくださると、嬉しいです...。しばらく、避けられていたような気がして、寂しかったのですよ...?」

 

...確かに、初めて一緒に寝た際に、言葉にしたくないほど色々されてしまって、トラウマになったからな...。

 

「いやまあ、私達も忙しくて...申し訳ないとは思っていたのだが。」

 

「...二人みたいな、妹が欲しかったなぁ...。」

 

「ふふっ、では私達だけの時ならば、メアリーの妹になってやろうか?」

 

私が、誰かの妹か。

今まで、アレクシアの姉として胸を張って生きてきたが、アレクシアの気持ちを体験できるかもしれない。

 

「...いいのですか?」

 

「まさか、あのターニャ・フォン・デグレチャフが、とでも言いたそうだな?嫌なら、この話は無かったことに...。」

 

そう言いかけたところで、メアリーに抱きしめられる。

...私はよくアレクシアを抱きしめているが、成程。抱きしめられるのも、悪くはない。

 

「...メアリー、お姉ちゃん?」

 

「...ターニャちゃん!!」

 

冗談めかして言ってみたが、喜んでもらえたようだ。

...非常に恥ずかしいが。

 

「...だめだ、恥ずかしすぎる。妹と思ってもらってもいいが...二度とお姉ちゃんなどとは呼ばない!」

 

「えぇ、可愛かったのになぁ...。アレクシアちゃんなら、呼んでくれるかな?」




映画版のメアリーの絵はなんだか苦手。
漫画9巻表紙のメアリーは可愛いですよね!

ちなみにゼートゥーア閣下も漫画版のほうがオジサマ参謀感溢れてて好きです。



百合に飢えている諸君、やらしい展開はありません。

まだそこまで継続していませんが、感想など。

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