...おはおうございます、アレクシア・フォン・デグレチャフです。
ええと...メアリーの両脇に、ターニャと私が居たはずなのですが、メアリーが一番端で、ターニャと私をまとめて抱きしめています。
苦しくはないですし、もう冬になりますが、お互いの体温で温かいです。
「ん...おはよう、アレクシア。よく、眠れたか?」
「はい、ターニャ。」
「ん~......おはよう、二人とも。」
「おはようございます、メアリー。とてもよく眠れました。」
やはり、メアリーには安眠効果があるようなのです。
先日までの疲れが嘘のように、すっきりとした気分です。
「さて...今日も仕事だ、さっさと支度するぞ。」
「「...はーい。」」
連合王国攻略作戦まで、まだ時間はありますが、そろそろ作戦の細かい部分を詰めましょうか。
「さて、アレクシア、ルーデル大尉、メアリー少尉。今回の作戦は、私達が作戦の中核となるだろう。」
「まずは、敵艦隊の撃滅ですが...これは、参謀本部直々に編成される飛行部隊によって成されるかと。我々は、まずは敵艦隊撃滅作戦の補助要員、遊撃要員として動くべきかと。」
本軍はあくまでも参謀本部直轄の飛行隊。
彼らの取り逃がした艦船、対空砲などを少しでも無力化することを私達が担うことになりそうです。
...バトル・オブ・ブリテンのような、大規模な航空戦になるでしょうね。
「敵も馬鹿ではないはずです、我々の航空機のことも知っているでしょう。ですから、今までの敵とは違い、常に警戒しておいてください。」
「了解だ、『白百合』殿。」
「私も了解ですっ!」
とりあえずの危険は、対空砲でしょう。次に、敵戦闘機ですかね。
戦闘機においては、帝国が何歩か先を進んでいるはずですが、油断は禁物ですね。
「次に、艦隊撃滅作戦終了後、だ。本軍がどう動くかは、私達に合わせてくれるそうだ。故に、私は連合王国首都、その周辺への進軍を考えている。」
航続距離的には、ギリギリかもしれないですが。
「もちろん、燃料などがもつかどうかは、ルーデル大尉とメアリー少尉、本軍の一番機に確認をする予定だ。」
「敵国空襲で、敵がどう出てくるかは未知数です。おそらく迎撃に敵戦闘機が上がってくるでしょうが...何千機いるかもわかりませんね。」
「何千、でありますか...我々に、勝ち目はあるのでしょうか?」
「ありますよ、最初に敵航空基地を爆撃します。これで、飛べる機体を少しでも減らしましょう。これは、魔導大隊も同様に行いますが、魔導師の迎撃も予想されますので、あまり期待はしないでくださいね。」
おそらく、行って作戦成功、までは容易いと思います。
問題は、帰りですね。
「問題は、弾薬などをほとんど消費した後の帰りだ。こちらから奇襲するのだ、包囲されているも同然の状況で帰宅せねばならん。敵航空機は爆撃によって破壊されるだろうから、そこまで脅威ではないだろうが、魔導師はな...。」
「...では、私達第43戦術戦闘飛行隊のパイロットが、魔導師として飛び出すのはどうでしょうか。」
メアリーの案は、有効だとは思います。ですが、敵にこちらの新鋭戦闘機を鹵獲される危険性が孕む上に、飛び出した瞬間のパイロットは無防備です。
「それは、有効だと思います...ですが、飛び出した瞬間のパイロットは、無防備ですから、危険です。」
「メアリー少尉の案は留意しておこう。いざとなれば、私が出よう。」
「ルーデル大尉...お気持ちはありがたいですが...。危険すぎます、それは最終案としましょう。」
「「...了解。」」
...メアリーのことです、私達が危険になると思えば、飛び出してしまうでしょうね...。
メアリーが飛び出せば、ルーデル大尉も...。
そうならないように、しなければなりませんね。
「......さて、こんなものか。帰りの問題については、参謀本部直属の飛行隊がどれ程の練度で、どれだけ早く艦隊を沈められるか...だな。」
「そうですね、早く沈めることができれば、帰りに戦闘になっても、多少は余裕があります。」
- - - - side 連合王国 ????魔導中佐
「中佐殿!」
「何だ、騒々しい。」
人が、面倒な書類を片付けている途中だというのに...。
「帝国の秘密通信を傍受、解析したところ...およそ一週間後に、帝国軍は連合王国に対し奇襲作戦を行うと!!」
「何だと!?...それは、上へは報告したのか?」
「もちろんであります!!」
もしも、それが本当ならば非常にマズい...。
南方で戦っていた共和国の友軍に混じっていた連合王国の義勇兵によれば...。
奴らは、協商連合国で見せた新型の爆撃機、戦闘機のみならず、それ以上の性能を誇る航空機を使用していたとのこと...。
あんなものに、認めたくはないが我々の航空機では敵わないだろう...。
ならば、対空砲をハリネズミの如く首都周辺に張り巡らすしかないだろう...。
だが。
「もし、それが本当ならば大変なことだ。だが...イルドアの件の際、帝国にしてやられた。あの時も、帝国の通信を傍受し、情報を得た。そして帝国は、あたかも本当に不可侵を結ぶのかと思わせる動きを見せた。」
そして、帝国にはもう戦う力が無いものだと、騙されてしまった。
結果、イルドア王国は敗北。しかし、帝国がどこで学んできたのか、巧みな外交でイルドア王国を味方に付けた。共和国もだ。
「...今回も、通信を傍受し、情報を得た。そして、おそらくもうすぐ、帝国に潜り込んでいる我々のネズミからも同じ情報が来るのだろう。......帝国の、真の狙いは何だ?」
帝国は、自分達の暗号通信がバレていることを知っているのだろう。
そうでなければ、イルドアの時の説明がつかない。
ならば、今回も同様に、騙そうとしているのではないか?
「......非常事態だ。奇襲作戦は帝国の嘘だろうが、一週間後に間違いなく、何かが...。」
- - - - side アレクシア・フォン・デグレチャフ
これから夕食、なのですが...。
「はぁ...。」
「どうした、何か悩みでもあるのか?私になら、話せるだろう?」
「...ターニャ。その...最近、美味しいものを食べていないなと思いまして...。」
戦場続きで、美味しくない固いパン、古くなったじゃがいも、味のしない干し肉...。
今は帝都ですから、多少はマシとはいえ、たまには美味しいものを食べたいです。
「......確かにな。参謀本部の食堂は...うん...。」
「それで、なんですが。ヴィーシャ、メアリー、クリスタと私達で、たまには食事でもしませんか?」
「採用だ。最近の私達の食事は、お世辞にも美味しいものとは言えない。男共は多少マズい飯でも大丈夫だろうが、私達は女性だ、そういうわけにもいかんな!」
すごくうきうきしていますね...可愛いです、ターニャ。
「では、早速誘ってみましょうか。今の時間なら、まだ夕食の前のはずです。」
「......(何を食べようかな、友好国になったイルドアのピッツァもいいな...。)」
...私は今、猛烈にターニャを食べたいです...。
「ヴィーシャ、これから、私達と食事でもどうですか?」
「はい、ぜひ!あ、では、メアリーさんとクリスタさんも誘ってきますね!」
「......流石はセレブリャコーフ中尉、仕事が早いな...。」
こういう時でも、癖が抜けないのですね...。
「...ふふ、私は女性らしくなどしたくはないと思っていたが...案外、悪くないな。」
「そうだったのですか、ターニャ。せっかく、可愛いのですから、可愛い服を着ましょうよ。」
「いや、それは大丈夫だ。それに、お前も私と同じくせに、可愛らしい服を持っていないじゃないか。」
「私はいいのです!ターニャが可愛くなるべきなのです...!」
「いいや、アレクシアの方が可愛いだろう!お前が可愛くなるべきだ!」
「あの...。」
...。今、言っていた内容を思い出すと...恥ずかしいですね。
「あ、ああ。来たか、では、行こうか!」
「そ、そうですね!行きましょう!」
幼女戦記食堂を読みましたが...イイですね、皆の表情が。
絵はこちらのほうが柔らかくて好みですが、戦争には合いませんかねえ...。
ほのぼの日常は、食堂のターニャですね、可愛い。
まだそこまで継続していませんが、感想など。
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良い
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まあまあ
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イマイチ