ダブルバトルの美学   作:ぷかぷかしてるくらむぼん

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初めまして 小説を書くのは初めてですが、衝動が収まりませんでした。


テンガン山入り口前にて

ダブルバトル

 

そのルールは単純で、一人のトレーナーが同時に二匹のポケモンを指示し戦わせるというシンプルなものだ。

しかし人気があるとは言い難い。ただでさえ瞬間的な対応と知識が求められるポケモンバトルの難易度が跳ね上がるからだ。一匹だけのシングルバトルですら初心者にはハードルが高く、また中級者以上のトレーナーにも敬遠される理由が存在している。

それは――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「対戦ありがとうございました」

 

「おう!こっちこそ楽しかったぜ。最近じゃこのルールで戦ってくれるトレーナーも少なくなってきたから嬉しくてつい張り切っちまった!」

 

そう元気よく話すのは全身をがっちりと着込み、重たそうなリュックを背負った山男だ。

見事なまでに口の周りに生えたひげを歪ませ笑いかけてくる。

 

「それにしても兄ちゃんかなりやり手だな?そんなに強けりゃリーグ戦だっていいところまでいけるだろう。参加する予定はないのか?」

 

そんな質問に僕はいつものように――――――こう答える。

 

「僕の専門はダブルバトルですから。リーグ戦のルールとしては認められていないので出場できないんですよ」

 

 

 

そう、ダブルバトルが中級者以上にも敬遠されている理由

それはリーグ戦がないということだ。

その他にも複数の理由から認められていない。この現実がいつもバトルに勝った喜びを、体の熱を奪っていく。

 

「やっぱり今年もダメそうなのか?毎年ダブルバトルの部門を追加してくれって声はあるんだろ?」

 

「一定数はいるみたいですがやっぱり厳しいみたいです。みんな今のチャンピオンに挑戦したがってシングルバトルばかり練習してますからね。リーグ戦レベルと言えるトレーナーがかなり少ないって状態が続いてるみたいです」

 

そういうと今度はひげを悲しく歪ませ山男は目を伏せてしまった。

きっと僕も同じような顔をしてしまっているだろう。いつだって現実は厳しい。

 

「まぁしょうがないと言えばそうなのかもしれないな。今のチャンピオンは歴代のナカでもピカイチだ。ありゃ誰だって挑戦したくなる。ただ勝つだけなら誰にだってできるかもしれん。しかしなぁ、、、」

 

 

「あの男のように魅せる戦い方をされちゃかなわねぇ」

 

きっとテレビ中継かなにかを思い出しているのだろう。山男の顔はすっかり緩んで、目はキラキラとしている。

 

現ポケモンリーグチャンピオン 名をアマチ

彼は非常に珍しい戦い方が人気で、強さも相まって世のトレーナーの憧れになっている。

 

「おっと!長いこと引き留めちまったな。今から山に入るんだったら気をつけな。ゴルバットたちが餌を求めて動き出す時間だ。」

 

「ありがとうございます。ではこれで僕は失礼します。また会うことがあればそのときはまたバトルでも」

 

そういって僕はゆっくりと山の入り口に向かう。少し話しすぎてしまった。

 

「おおい!待ってくれ。あんた名前はなんて言うんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕はアルマ」

 

 

 

「ソノオタウンのアルマです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前を伝えると僕はテンガン山に入っていった。

すべては修行のため、そして――――

 

「絶対にダブルバトルを認めさせてやる、、待ってろよ兄さん」

 

己の望みを叶える。その決意を胸に抱き、腰にぶら下げたモンスターボールを強く握る。

肌を撫でる冷たい風が自分の火照りを伝えてくる。それを感じながら僕は夜も昼もない世界に身を投じていった。




ありがとうございました。ちょくちょく書き上げて更新したいと思います。
チャンピオンの戦い方については後々出てきます。
感想お待ちしております。後好きなシンオウ地方のポケモン教えてください。
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