チュートリアルガチャは☆3メダロット五体の中から一つ選ぶ形式なんだが、メタビーとロクショウと他色々が出てな・・・・・・・三十分迷った末にロクショウを選びました。近接こそ最強。
目が覚めた時、私は、見知らぬ部屋の寝台で寝ていた。
「ここは────」
辺りを見回して、ふと、右手に巻かれている
再び目を覚ました時には、お母さんやお医者様が居た。
どうやら私は、瀬戸大橋の崩落事故に巻き込まれてしまったらしい。そのせいで、両足は動かなくなり、ここ半年程の記憶も失ったのだと、お医者様はおっしゃった。
「────────」
でも、どれだけリハビリを重ねても、足も記憶も元に戻らない。もしかしたら、もう二度と元には戻らないのでは無いか。そんな暗い考えすら過る。
そんなある日だった。
「あの!・・・・ここ、わし───じゃない、東郷美森さんの病室ですか?」
私の前に、失った過去を携えた彼が、やって来たのだった………
―――――――――――†――――――――――
「───────んで?話って何だよ」
昼飯後、テツ坊は用事があると言って帰宅した。友奈もお使いを頼まれていたのを思いだし、駆け足で出ていった。
手持ちぶさたな俺は、さて何をしようかと考えていたところ、東郷に話があると呼び出され、現在俺は東郷家にいる。
「─────これを見て」
東郷は机のパソコンを操作し、メール画面を表示すると、俺に見るように促した。
「───────────『瀬戸大橋崩落事故の真実』?」
「あの事故は、本当は事故じゃないのよ」
なんだと?
「あの日、私達先代勇者は、瀬戸大橋でバーテックスと戦闘していた・・・・・・らしいわ」
「らしいって何だよ。自分の事だろーが」
「───────記憶が無いの」
「はあ?」
記憶が無いってお前・・・・・
「私には、この頃の記憶がほとんど無いのよ。だから・・・・」
「─────実感が湧かないってか?」
俺の言葉に東郷が頷く。なるほどなァ・・・・
「風さんに、自分が先代勇者だって言わなかったワケは、"それ"か」
「・・・・・その通りよ」
なんとなく、合点がいった。
恐らく東郷は、この情報が間違いであると、そうであって欲しいと願って、誰にも言わなかったのだ。
しかし、現実はそう上手くいかなかった。
樹海、勇者、バーテックス、このメールに書かれている事は全て本当の事だった。
「情報としては知っていても、お前自身が覚えてなけりゃ、本当かどうかなんざ、わからんよな・・・・」
「──────ごめんなさい」
「何故謝る?お前が悪いワケじゃねーだろ、コレは」
「でも・・・・・」
「大橋ひしゃげる程の戦いだぞ?ンなモン命があっただけめっけもんだろう」
東郷の頭を撫でつつ思考する。
東郷の事だ、大赦に事実関係を問いあわせたりもしただろう。しかし東郷の反応から察するに、「知らぬ存ぜぬ」を決め込まれたに違いない。
それが良心から出た嘘なら、何も問題は無い。『記憶がトぶ程の戦いがあったのだから、平穏な日常くらい何も気兼ねなく暮らして欲しい』と思っての事なら・・・
問題なのは、
もしそうなら、俺は─────
「─────────」
「・・・・・?どうした東郷。さっきから黙りこくって」
「────────え?ああ、いえ、なんでもないわ!」
???
なんかよくわかんねーけど、大丈夫って顔じゃ無いような・・・・・・?赤くなってるし、ぽーっとしてるし。
「大丈夫だってば!・・・・それより、このメールの送り主なんだけど」
「・・・・・・ふむ?」
なんか慌てて話題反らしたカンジだな、おい。まあいいか。
さて、メールの差出人ね・・・・シルヴァリオ?
「バリバリの偽名じゃねーか」
「─────やっぱり、そう思う?」
「そうとしか思えねーだろ・・・・・まさか、知り合いか?」
「わからない・・・・・でも、
「───────まさか、さっきの?」
昼前に東郷がテツ坊に貰っていたあの紙、あれを送ったのが・・・・このシルヴァリオなる奴?
「それだけじゃないの」
「まだあるのか」
「私の入院先の住所と部屋番号、彼が最初にこの人から受け取ったメールにはそれが書かれていたそうよ」
んん?住所と部屋番号?んなモン調べりゃ直ぐに判るだろうに・・・・
「どうも私の入院先の場所は、家族以外に伝えられていなかったみたいなのよ」
「うっわ、キナ臭ぇ」
「それと、鉄男くんのお姉さん─────三ノ輪銀も、行方不明になっていたそうよ。私が、記憶をなくしたあの日から・・・・・・」
「──────ますます、キナ臭いな」
死んでるなら多少はぐらかしはするが、そう言うだろう。が、あえて"行方不明"と言うって事ァ・・・・本当の事、なんだろうな。
む?"銀"・・・・?
「・・・・・・思ったんだが、このシルヴァリオが三ノ輪銀って奴の可能性は?」
「ちょっとは考えたけど・・・・でも、ならどうしてメールで?」
「うーん・・・・・なんか理由でもあるんじゃね?」
「どんな?」
「知るかよンなモン。だが、もしシルヴァリオが三ノ輪銀なら、そいつも東郷みたいにどっかの病院で入院中で身動き取れない状況になってる・・・・かも知れない」
「──────やっぱり、輝夜くんに話して良かった」
「お?なんだ?俺に惚れたか?」
「そういうのさえ無ければ、普通に格好いいのになぁ」
なんか残念そうな顔をされた。なんでさ。
ともかく話はそれで終わりらしく、東郷お手製のぼた餅を頂いて帰宅した。
翌日、およそ一ヶ月ぶりにあの音が鳴り、俺達は再び樹海へと足を踏み入れる事となった。