契約者達への鎮魂歌 -Re.birth-   作:渚のグレイズ

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友奈ちゃんお誕生日おめでとう!!!!!!






とか言いつつ、話の内容は友奈ちゃんほとんど無関係という詐欺回。
extraだから許して~~!



EXTRA.1 春、出会い、"産まれた日"

神世紀300年3月21日

 

この日は友奈の誕生日であり、そして───

 

「友奈!煌月!誕生日、おめでとう!!」

「二人とも、おめでとう!」

 

俺の家で行われているバースデーパーティー。

風さんと東郷の二人が友奈と俺の誕生日を祝ってくれている。

 

「ありがとう!東郷さん!風先輩!」

 

満面の笑みを浮かべて、友奈が二人に礼を言う。

双方共に料理上手な事もあって、テーブルに並べられた料理はどれもとても旨そうだ。

内装も、二人で飾り付けたらしいが、なかなかに綺麗で───

 

「ほらっ、かぐやちゃんもお礼!」

「─────────────ん、さんきゅ」

「あら~~、もしかして照れてる?」

「照れてますね」

「あははっ♪かぐやちゃん耳真っ赤~~♪」

 

うるせーやい。

 

「にしても、煌月って友奈と同じ日が誕生日なのね」

「別に、今日が誕生日ってワケじゃねーですよ?」

「は?」

 

きょとんとする風さんに、簡潔に説明する。

 

「今日は、俺がばっちゃに拾われた日───俺が『煌月輝夜』になった日なんスよ」

「拾われたって・・・・・本当の両親は?」

「さあ?そもそも、そんなのが居たかどうかすら、怪しいモンだし・・・・」

「え?どゆこと?」

「・・・・・そういえば、私も知らないなぁ。かぐやちゃんと文野おばあちゃんとの出会いのお話」

「友奈ちゃんも知らないの?」

「まあ、あんまり公に話すような事でも無いしな」

 

だからと言って、秘密にしておきたい事でもねーけど。

 

「んー・・・・折角だし、聞いてくか?俺とばっちゃの馴れ初め話」

「良いの?秘密なんじゃ・・・・?」

「別に?そんなつもりはねーですよ?」

「随分とあっさりしてるワね・・・・(汗)」

「んで?聞きたいの?聞きたく無いの?」

 

俺の質問に対し、風さんは少し悩んで「聞きたい」と答えた。東郷と友奈も同じだ。

 

「んじゃ、ジュースでも飲みながら聞いてくれや」

 

冷蔵庫のお手製梅ジュースを三人に振る舞いながら、俺はあの日の事を語り始めた。

 

―――――――――――†――――――――――

 

物心付いた時から、俺は何かの培養槽の中に居た。

無数のケーブルに繋がれ、周囲には白衣の大人達。

今思えば、何かの実験台にでもされていたのかも知れないが、今となってはその真偽を確かめる術は無い。

 

ある日を境に、白衣の大人達がぱたりと来なくなったのだ。

 

埃をかぶり、朽ちていく機器を眺めながら、俺は、自分の死期が近いことを悟っていた。その時だった。

 

 

 

 

 

「こんな場所にベイビーかい?連中も非道な事をするねえ・・・LD計画とやらを発案した奴のフェイスが見てみたいモンだ!」

 

 

 

 

 

久しぶりに聞いた人間の声は、今まで聞いたどんな声よりも温かく、優しさに溢れていた。

 

「おや、しかもまだ息があるじゃあないか!なら、レスキューしないのは白鳥の名に恥じる行いさね!!」

 

そう言って培養槽から抱き上げてくれた腕のぬくもりを、今も覚えている。

 

そうして俺は、白鳥文野────ばっちゃに拾われた。

 

―――――――――――†――――――――――

 

「んで、その日は満月が綺麗な夜だったから、『"輝く月の夜"で"輝夜"にしよう』ってなって、輝夜の名前をもらったのさ」

「うぅ・・・・ぐすっ・・・・なんて良い話なのぉぉぉ!!!」

 

風さんは号泣していた。そこまで泣く程だったかぁ・・・・?

 

「か~ぐやちゃ~ん!」

「え?────どわっふ!?」

 

突然、友奈にタックルされた。え?なして?どゆこと?

 

「そーんらくらい話よりぃ・・・・・・よいひょっと」

「なんだよ突ぜ────ちょっとぉ!?なんで上脱いでんのォ!?!?」

「んへへ~~♪かぐやちゃんかぐやちゃん!私の腹筋どお~お?」

「良い腹筋なのは知ってるからはよ服を着ろ!」

「さわって確かめるのぉ~~~!!」

「何を言う!?東郷!!友奈を止め─────」

「────────────」

「東郷?なんで目ぇ据わって・・・・?」

「────────────輝夜くん」

「アッハイ」

「正座」

「え?なして?」

「せ・い・ざ」

「アッハイ」

 

物を言わせぬ圧力に、さしもの俺も従うより他に無かった。

 

なんなんだ、この状況・・・・東郷に説教されつつ、友奈に引っ付かれて、風さんは向こうでおいおい泣きながら梅ジュースのボトルを抱えてて─────

 

「ただいま帰りました」

「マッキー!!丁度良かった!助けてくれぇ~~~~」

 

そこに救いの神(マッキー)が現れた!

 

「どうかしましたか坊っちゃ───酒臭!?まさかとは思いますが、私の梅酒飲みました?」

「・・・・・・・・あ」

「何やってんですか。この前言ったでしょう。『梅酒用のボトル、一つ壊してしまったから、ジュース用のボトルを借りますよ』って!」

「ンなモン覚えてねーよぉ・・・・」

「全くもう・・・!過ぎたるは及ばざるが如し。とりあえず今はこの酔っぱらい達をなんとかしましょう。ところで坊っちゃんは平気ですか?」

「応よ。酒には強い体質だって、マッキーも知ってるだろ?」

「───────そうでしたね。さて、いい加減になんとかしましょうか!」

 

 

とりあえずその日は、マッキーのおかげでなんとかなった。

 

 

 

 

 

翌日、俺以外の勇者部員は全員二日酔いで、活動処ではなかったのは、完全に余談である。

 




そういえば、あのときばっちゃは四人の部下を率いて、あの施設を探索していたそうな。

その時の部隊名は確か─────"ワザリングハイツ"だったっけ
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