契約者達への鎮魂歌 -Re.birth-   作:渚のグレイズ

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甘露寺さんの隊服着た園子様が見たい。
逆でも良いのよ?(他力本願スタイル)


それと、赤嶺ちゃんhappybirthday!!


K.K.の日常 -喫茶店"嵐ヶ丘"-

さて、樹を見送ったのは良いが・・・・・どうしよう?

足首からポッキリ逝っちゃってるし、まあ、歩き辛いだけだし、よたよた行くか・・・・

そんな事を考えていると、公園の入り口に見覚えのある車が停まっているのが見えた。

 

「・・・・あれは」

「おー!やっぱ輝夜だったかー!!」

 

車から出てきた女性に声をかけられる。

身長150㎝程の小柄な人で、タキシードを少し着崩して着ている。

彼女は土居円吒(まるた)。俺の行き付けの喫茶店の従業員の一人だ。

 

「マルさんは買い出しかい?」

「おう、そうだぞ。新鮮な魚介類はこっちまで来た方が良いやつに出会えるからな」

 

なるほど、今日の日替わりメニューは魚介系か・・・・

 

「それよか、どーした?さっきっから右足引き摺って」

「あー・・・・・それは・・・・・」

「あ!さてはお前、義足ぶっ壊したんだろー?」

「───────────────────────」

「おいマジかよ」

 

マジですよ。

気不味い空気が漂う。どうしよう・・・・・

 

「あー・・・・・んー、まぁ、なんだ」

 

沈黙を破ったのはマルさんの方だった。

 

「ここはさぁ、正直に言って、謝った方が良くないか?」

「・・・・・まあ、そうするつもりだったんスけどね」

「なんだ。なら送ってやるよ」

「うっす。お世話になるッスー」

 

そんな訳で、マルさんの車で送ってもらえることになった。

 

―――――――――――†――――――――――

 

車に揺られて、夢を見る。

 

夢の中で俺は、見覚えの無い───良く知っている───赤髪の少女と共にいた。

顔はぼんやりしていて見えないが、少女はとても楽しそうだった。

黒い学生服が風に揺れ、少し前を歩く少女がこちらに振り向いて────────

 

 

 

 

 

「おーい、起きろー。もう着いたぞー?」

「───────んにゃ?」

 

マルさんに叩き起こされて、現実へと帰還する。

見知らぬ景色だが、どこか懐かしい、そんな夢を見ていた気がする。もう覚えていないが・・・

 

「ふわぁ~~あ。なんか変な夢見てた気がするなぁ・・・・」

「ふーん?マルに運転させといて、お前はぐっすり爆睡と来たか。こいつめー!!」

「んぎゃ!?ちょっ!?俺まだ免許取れねーンだからしゃーないだろ!つーか、ぐりぐり止めい!!」

 

車を降りた俺に、マルさんがアームロックを仕掛けて頭を拳骨でぐりぐりしてきた。

暴れてやったらすぐに解放してくれた。

 

「・・・・ったく」

「あーっはっはっはァ!おら、さっさと入れって」

 

笑ってマルさんは先に行った。

ここは喫茶店"嵐ヶ丘"。その裏口。

俺の行き付けの店で、俺の義手義足の修理場でもある。

何故喫茶店で?と思われるだろう。まあ、その理由はすぐに判る。

とりあえず店に入る。

 

「あ、お帰りなさいマルちゃん。・・・・あれ?」

「うっす」

 

出迎えてくれたのは身長180㎝のモデル体型美人。

この人は伊予島杏子さん。分かると思うがここの従業員の一人だ。ちなみに、俺もここでバイトさせてもらっている。

 

「輝夜くん、今日は非番じゃなかったっけ?」

「いやあ・・・・そーなんスけどねえ・・・」

「こいつ足ぶっ壊しやがった」

「マルさん!?」

「ええ・・・・また、やっちゃったの?」

 

げんなりした様子で杏子さんが訊ねる。

 

「・・・・・・・・・サーセン」

「謝るくらいならメンテナンスしよう?」

「はい」

 

―――――――――――†――――――――――

 

厨房の奥に『故障中』と書かれた札の貼ってある小さな冷蔵庫がある。

扉を開けると、中身は当然何も無い。それどころか、穴が空いている。

その穴を通り抜けると、下へと続く螺旋階段があり、降りていくと────

 

 

 

 

 

そこには、工場のような場所が広がっていた。

 

 

 

 

 

こここそ、俺の義手義足を作成してもらっている工場"鉄火場"である。

 

「────────ようやく来たのかい」

「・・・・・・・・・ういっす」

 

待っていたのは、額に青筋立てて仁王立ちしている青年。彼が、俺の義手義足を作成してくれている技師、三好春信さんだ。ちなみに"嵐ヶ丘"のオーナーでもある。

 

「どうせ君の事だ。ぶっ壊れたから直せって言うんだろう?」

「あっはっは、よくご存知で───」

「笑い事じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

しぱーん!と何処からか取り出したハリセンで頭を叩かれる。

 

「まったく!何時だって君は僕の作品を台無しにするね!」

「・・・・・すんません」

「謝るくらいならメンテナンスくらいしなさい!!」

 

しぱーん!と再びハリセンで叩かれる。

 

「さっき上で杏子さんにも同じ事言われたなぁ・・・・」

「しみじみと言う事か」

 

ため息を吐き出して、春さんは俺の方に手を差し伸べた。

壊れた右足を外し、春さんに渡す。

 

「お願いしまーす」

「・・・・・はぁ、まったくもう!」

「・・・・・・すんません」

 

文句を言いながらも、春さんは修理してくれている。なんだかんだで良い人だよね。

とりあえず、修理が終わるまで待たせて貰うことにした。

 

「──────この際だから、アレ載せてみるか。試作品の実験に協力して貰っても文句は言うまい」

 

──────────なんだって?

 


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