最初知った時、正直、びっくりし過ぎて30秒程思考停止していたのは内緒のお話。
でも、お二人が幸せならOKです!!
「あれ~?かずくんは~?」
樹海化が解け、大橋公園に戻された私達を出迎えてくれたのは、安芸先生
「─────────」
「先生?カズマ、どうかしたんですか・・・・?」
沈黙したままの先生に、三ノ輪さんが訪ねる。
「──────上里くんは」
―――――――――――†――――――――――
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
学校に戻って来た私は、全速力で保健室へと走る。
「どうしよう・・・・私のせいだ・・・・」
先刻、安芸先生に告げられた事が、頭を過る。
『上里くんは、樹海より帰還後に・・・・・倒れて気を失ってしまいました』
先生は、「疲労によるもの」とおっしゃったが、私にはそうは思えない。
嫌な予感がする・・・・
焦燥に刈られて足を動かす。
『生徒休息中』の貼り紙が貼られた保健室の扉を開けると、そこには─────
「あら?」
「・・・・・・え?」
知らない人が、居た。
美しく長い黒髪の女性。神官の正装をしていることから、大赦の関係者だと思うけれど・・・・
「・・・・ああ、一正さんのお友達?」
「え?あ・・・はい」
「そう・・・・!心配になって、急いで来てくれたのね?嬉しいわ~~♪」
明るい笑みを浮かべて、女性は傍らの寝台に眠る少年─────上里くんの頭を撫でた。
「今、やっと眠ったところだから、静かに、ね?」
「・・・・・・・・・はい」
女性の側まで歩み寄って、上里くんの様子を伺う。
女性の言うとおり、上里くんは眠っているらしく、掛け布団が少しだけ、呼吸に合わせて規則正しく上下に動いている。
「─────────良かった」
「・・・・・・・」
「わ・・・・私のせいで・・・・ぐすっ・・・・大変な事に・・・・・・」
安心したせいか、涙が溢れて止まらなくなってしまった。
ふと、柔らかい何かに包まれる感触がした。
「よしよし・・・・怖かったでしょう?もう、大丈夫だから・・・・・ね?」
「うぅ・・・・・・」
いつの間にか私は、女性に抱き締められて、頭を優しく撫でられていた。
その温かさに、私は、堪えようとしていた涙を、沢山流した。
―――――――――――†――――――――――
「──────ありがとうございます」
「良いのよ。気にしないで。それに─────」
「・・・・・・何をしている?」
寝台からの声に、驚いてそちらを見ると、上里くんが既に起きていた。
「うううううう上里くんっ!?もう起きて・・・・」
「問題無い。そもそもこの程度、大したことでわばっ!?」
「もう!駄目ですよ、一正さん。心配して駆けつけて来てくれたお友達に、そんな態度は」
「げ・・・・拳骨で殴らんでも良かろうよ!!だからといって!!!」
「おやおや・・・・母の愛をもう一発喰らいたいようですねぇ・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ…
「こ・・・・この暴力ゴリら゛っ゛!?゛」
「ふぅ・・・・まったくもう。母に対してゴリラだなんて・・・・・失礼しちゃうわ」
「─────────────」
目の前で起こった出来事に、私は口を開けて見ているより他に方法がなかった。というか今、『母』って言った?
「ああ、そうそう。自己紹介を忘れていたわね。丁度、一正さんも眠ったことだし、改めて・・・ね♪」
まるで何事も無かったかのように、女性が自己紹介を始める。
眠った、というか、眠らせた、というか・・・・
「母は一正さんの母で、上里佳南と申します。よろしくね♪」
「あ・・・はい。鷲尾須美、です」
―――――――――――†――――――――――
佳南さんに連れ立って、保健室から退出すると、乃木さんと三ノ輪さんがやって来た。
「あ~、かずくんのお母さん~!」
「あら、園子ちゃん。一正さんのお見舞い?ありがとうね~♪」
「え?カズマのお母さん・・・・・って、この人が!?」
「そっちの娘は・・・・・ああ!分かったわ!貴女が銀ちゃんでしょ?一正さんが、よく話していたわ~♪」
「えっ?あー、はい・・・・はじめまして・・・・」
流石の三ノ輪さんも、佳南さんには敵わないみたい。
「そうだわ!立ち話も何だし、これからイネスに行かない?おばさん、奢っちゃうわよ~♪一正さんのことも、色々聞きたいし」
「わ~い♪イネスイネス~♪」
「良いですね!行きましょうイネス♪」
「えっ」
「須美ちゃんもいらっしゃい。たくさんお話しましょうよ」
「えっ、ちょっ・・・・!?」
こうして私は、無理矢理イネスへと引っ張られて行った。
─上里佳南─
一正の母親。
先々代の『筆頭巫女』で現在■■歳。
イメージCVは特に考えてないが、なんかこう、『あらあらまあまあ♪』とか言って、微笑みながら拳骨かましてきそうな感じで(投げやりスタイル)