「「「はふぅ~~~~・・・・・♪」」」
合宿三日目。
今日の訓練が終わり、アタシ達は温泉でその疲れを癒している最中だ。
「毎日毎日、バランスの良い食事と厳しい訓練、そんでもってしっかりとした睡眠────なんというか、勇者って言うより、運動部の合宿みたいだよなぁ・・・」
「私たちの連携のための訓練なんだし、仕方ないわよ」
「なんかこう、必殺技とか授かるイベントはないものかねぇ」
「だから連携の訓練なんだってば・・・」
須美にジト目で諭された。
あーあ、カズマみたいな必殺技が欲しいなぁ。
なんて事を考えていると、園子が話しかけてきた。
「ミノさん。身体の傷は大丈夫?」
「えへへ、へーきへーき!そう言う園子の方は?」
「どっちかと言うと、こっちの方が~」
そう言って園子は自身の右掌を見せる。
潰れたマメの上に、更にマメが出来ていた。
「年頃の女の子のやることじゃないよなぁ・・・・」
「そうは言っても、私たちがやらなかったら我が国があんなよくわからない奴らに滅ぼされてしまうのよ」
「それはわかってるって。そ・れ・よ・り・~・・・」
アタシは両手をわきわきさせて須美に近付いて行く。
「な・・・・なに・・・!?」
「クラス一の大きさを誇るお胸を拝んでおこうと思ってね♪」
「はぁ!?」
「前々から思っていたけど、須美のはまるでチョモランマだよなぁ!親父!その桃くれぇ!!」
須美のチョモランマを揉みしだこうと襲いかかる。そんなアタシの襲撃に須美は抵抗する。
「ちょ!?・・・・・止めなさい銀!!」
「いーじゃん!事実を言ったまでだろ!むしろそこまでおっきいクセして恥ずかしいなんて、贅沢言うな!!」
「ふ・ざ・け・な・い・で・!!」
アタシ達が激しい攻防を繰り広げている中、園子はのんびりと「サンチョも入れてあげたかったなぁ~」なんて呟いている。
と、そこに───
すこーん!
「あだぁ!?」
突如、壁の向こうから風呂桶が飛んできて、アタシの頭にクリティカルヒットしたのだった。
「いったぁ────なぁにすんだよ!カズマ!!」
「バカ騒ぎは他所でやれ。露天風呂は静かにゆっくり浸る物だ」
「そんなこと言って、どうせお前も須美のチョモランマが気になるんだろ~?」
「ちょ!?・・・・銀ってば!!」
「脂肪と乳腺の塊なんぞに興味無い」
「「えぇ・・・・」」
あんまりな言い様に、アタシ達二人は絶句してしまうのだった。
「かずくんはね~、うなじが好きなんよ~♪」
すこーん!
あ、更に飛んで来た。
「ふぇぇ~・・・・なんでわたしも~?」
「余計な事を言うからだっ!!」
ガラガラガラ
「こら、あなた達。少し騒ぎ過ぎです!」
そこに安芸先生が入って来た。
「上里くんも。旅館の方の迷惑になるような行為は慎みなさい!」
「・・・・・すみません」
カズマの投げた風呂桶を壁の向こうへと返し、先生は湯船に浸かる。
そんな先生を、アタシと須美はじぃーーーー、と見ていた。
正確には、先生のプロポーションを。
「───────すっげー・・・・・」
あれが大人の女性か・・・・
「そうね・・・・・例えるなら、戦艦長門────」
「長門?なにそれ?」
「知らないの?・・・・・良いわ、教えてあげる!!」
「え゛?」
この後須美は、温泉から出るまでずっと戦艦長門の話をしていたとさ・・・・・・