契約者達への鎮魂歌 -Re.birth-   作:渚のグレイズ

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─ファウスト─

想定CV藤原啓治


存在事態が記録から抹消された、七機ある量子演算式小型人工知能(フォトン・ドライヴ)の内の一機。個体識別番号は"AIーNo.Do:1(ファスト)"
どのような経緯で肉体を得たのかは不明だが、細身の中年男性の駆体を使用している。





キューロノイド

量子演算式小型人工知能(フォトン・ドライヴ)───

 

 

大赦の記録から消された、"名前を消された天才(ネームロス)"の造りだした最高傑作であり、それを搭載したロボット、或いは()()の事を"キューロノイド"と呼称する。

神樹の記録によると、全部で七機製造されたそうだが、その全てが破壊、若しくは喪失したとされており、現存する物は皆無とされていた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()………

 

 

「『あの時消えちまったモンが見つかったんだ・・・・()()()()()()()()()()()()()位、有り得ネェ訳じゃネェだろう?』」

「まさか・・・・・()()()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

有り得ない話、とは言い難い。

フォトン・ドライヴは、内部に小型の量子演算処理機を複数搭載しており、それが一つや二つ壊れた程度では完全な起動停止には至らない。尤も、完全な状態の時と比べればその機能はだいぶ落ちるのだが・・・・

 

「・・・・なんだかよく分かんないけど、かずくんを攻撃してきたって事は、私達の敵ってことで良いんだよね・・・・」

「園子・・・・?」

「リーダーの意見に同感だ・・・・アタシ等の邪魔しようってんなら、容赦しないぞ!!!」

「銀まで・・・・・!?」

 

おいおい・・・・急にどうしたんだ?

 

「ちょ・・・・ちょっと待って二人とも!?今はバーテックスの方が先よ!」

「嗚呼、鷲尾は平常か・・・・良かった・・・・」

「カズマ、ここはアタシ等に任せろ」

「かずくんとわっしーはバーテックスの方をよろしく~」

「な・・・何を・・・?」

 

・・・・ここで戦力を分断するのは、正直得策では無いのだがな。

しかし、ファウストと名乗るコイツが居る限り、バーテックスへ近付く事すら叶わないだろう・・・・・・よし。

 

「判った。銀!園子!お前達はファウストの相手を。その間におれと鷲尾でバーテックスを引き摺り降ろす!」

「了解っ!!」

「任せて!!」

「えぇ!?私と上里くんだけでなんて・・・そんなの無理よ!ってあ、乃木さん!三ノ輪さん!!」

 

おれからの指示が飛ぶや否や、園子と銀は真っ直ぐにファウストに突撃して行った。

 

「『なんだなんダァ?俺の相手はお前等カァ??良いぜ良いゼエ!!来いよ・・・・遊んでやろうじゃネェか!!!!!!!!!』」

「悪いけど、あんたみたいなオッサンは、アタシの趣味じゃない!」

「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

二人がファウストと衝突し始めたのを見計らい、鷲尾を抱えて再び飛翔。

 

「口閉じてろよ!舌噛むぞ!!」

「き・・・・きゃああああああああああああ!?!?」

 

バーテックスと同じ高度まで到達した・・・・!今度は妨害も無いだろう。

 

「鷲尾!最大チャージで射て!!」

「は・・・はいっ!」

 

負けじとバーテックスも、四本の角を跳ばして迎撃してくる。が、その程度、鷲尾を抱えたままでも避けられる!

そうこうしている内に鷲尾のチャージが終わり、射撃体制を取ろうとした─────────の、だが

 

「うぐっ・・・・!?」

「え?上里くん?」

 

なんだ?全身から、力が抜けていく・・・・・?

 

「え?え?こ・・・・高度が落ちてる!?上里くん!!」

 

時間切れ、という事らしい。今はまだどうにか変身を保っているが、それもすぐに解除されてしまうだろう・・・・・・

 

 

「くそ・・・・・射て!鷲尾ぉ!!」

 

ならばせめて・・・・・命に代えても、作戦は遂行する!

 

「ええ!?で・・・・・でもっ!」

「良いから射てよ!まだ射程範囲内だろうがっ!!!」

「でも・・・・こんな・・・・落ちながらなんて・・・・・」

「迷ってる暇があるかよ!!このままじゃ、バーテックスを倒せなくなるぞ!!!!」

「っ!」

 

おれのその一言に、鷲尾の顔が強張った。

 

「射てよ!須美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」

「───────────南無八幡、」

 

 

鷲尾が、弓を再び構え────

 

 

「大菩薩っ!!!」

 

 

最大チャージされた一矢を射った。

 

 

その一撃はバーテックスの角の根元に突き刺さり、大爆発。

バランスを失ったバーテックスはそのまま落下を始めたのだった………

 

 

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