想定CV藤原啓治
存在事態が記録から抹消された、七機ある
どのような経緯で肉体を得たのかは不明だが、細身の中年男性の駆体を使用している。
大赦の記録から消された、"
神樹の記録によると、全部で七機製造されたそうだが、その全てが破壊、若しくは喪失したとされており、現存する物は皆無とされていた。
「『あの時消えちまったモンが見つかったんだ・・・・
「まさか・・・・・
有り得ない話、とは言い難い。
フォトン・ドライヴは、内部に小型の量子演算処理機を複数搭載しており、それが一つや二つ壊れた程度では完全な起動停止には至らない。尤も、完全な状態の時と比べればその機能はだいぶ落ちるのだが・・・・
「・・・・なんだかよく分かんないけど、かずくんを攻撃してきたって事は、私達の敵ってことで良いんだよね・・・・」
「園子・・・・?」
「リーダーの意見に同感だ・・・・アタシ等の邪魔しようってんなら、容赦しないぞ!!!」
「銀まで・・・・・!?」
おいおい・・・・急にどうしたんだ?
「ちょ・・・・ちょっと待って二人とも!?今はバーテックスの方が先よ!」
「嗚呼、鷲尾は平常か・・・・良かった・・・・」
「カズマ、ここはアタシ等に任せろ」
「かずくんとわっしーはバーテックスの方をよろしく~」
「な・・・何を・・・?」
・・・・ここで戦力を分断するのは、正直得策では無いのだがな。
しかし、ファウストと名乗るコイツが居る限り、バーテックスへ近付く事すら叶わないだろう・・・・・・よし。
「判った。銀!園子!お前達はファウストの相手を。その間におれと鷲尾でバーテックスを引き摺り降ろす!」
「了解っ!!」
「任せて!!」
「えぇ!?私と上里くんだけでなんて・・・そんなの無理よ!ってあ、乃木さん!三ノ輪さん!!」
おれからの指示が飛ぶや否や、園子と銀は真っ直ぐにファウストに突撃して行った。
「『なんだなんダァ?俺の相手はお前等カァ??良いぜ良いゼエ!!来いよ・・・・遊んでやろうじゃネェか!!!!!!!!!』」
「悪いけど、あんたみたいなオッサンは、アタシの趣味じゃない!」
「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
二人がファウストと衝突し始めたのを見計らい、鷲尾を抱えて再び飛翔。
「口閉じてろよ!舌噛むぞ!!」
「き・・・・きゃああああああああああああ!?!?」
バーテックスと同じ高度まで到達した・・・・!今度は妨害も無いだろう。
「鷲尾!最大チャージで射て!!」
「は・・・はいっ!」
負けじとバーテックスも、四本の角を跳ばして迎撃してくる。が、その程度、鷲尾を抱えたままでも避けられる!
そうこうしている内に鷲尾のチャージが終わり、射撃体制を取ろうとした─────────の、だが
「うぐっ・・・・!?」
「え?上里くん?」
なんだ?全身から、力が抜けていく・・・・・?
「え?え?こ・・・・高度が落ちてる!?上里くん!!」
時間切れ、という事らしい。今はまだどうにか変身を保っているが、それもすぐに解除されてしまうだろう・・・・・・
「くそ・・・・・射て!鷲尾ぉ!!」
ならばせめて・・・・・命に代えても、作戦は遂行する!
「ええ!?で・・・・・でもっ!」
「良いから射てよ!まだ射程範囲内だろうがっ!!!」
「でも・・・・こんな・・・・落ちながらなんて・・・・・」
「迷ってる暇があるかよ!!このままじゃ、バーテックスを倒せなくなるぞ!!!!」
「っ!」
おれのその一言に、鷲尾の顔が強張った。
「射てよ!須美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
「───────────南無八幡、」
鷲尾が、弓を再び構え────
「大菩薩っ!!!」
最大チャージされた一矢を射った。
その一撃はバーテックスの角の根元に突き刺さり、大爆発。
バランスを失ったバーテックスはそのまま落下を始めたのだった………