契約者達への鎮魂歌 -Re.birth-   作:渚のグレイズ

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アサルトリリィ、なかなか面白いじゃない・・・・!武器の変形ギミックが凝ってるアニメは大好きなのですよ、小生。

そういえば、武器が起動する時に文字が浮かび上がるけど、あれ、ルーンだよね?何かしら、意味があるのかな・・・・?



しんへいき

「お休み・・・・?」

「ええ」

 

本日の訓練が終了すると、安芸先生からそんな通達が下された。

なんでも、しばらくバーテックスの侵攻が無いと神託があったそうな・・・・

 

「お休み・・・・・ちゃんと休めるかしら?」

「何処の社畜だ、須美」

 

まったく・・・・ん?

 

「ニヤニヤ」

「・・・・・・なんだ、園子」

「いやあ、上里さん家のかずくんも、随分と丸くなられたもんですなぁ~~」

「・・・・・・・名字で呼ぶ度不貞腐れ続けられてみろ、名前呼びに馴れるより他に成す術は無いだろうが」

「へいへい。左様にござますか~♪」

 

このやろう・・・・

 

「・・・・だがまあ、休める時に休むのも、務めの内か」

「そうだぞカズマ!特にお前と須美はすぐ無茶するからな!」

「・・・・・・・・銀にだけは言われたく無い」

「一正くんに同意だわ」

「ふぇ!?」

 

ともかく、明日からは休日となる。

訓練が休みなだけで学校とかは普通にあるけどな。

・・・・ふむ、丁度良いか。

 

「みんな、明日おれの家に来てくれ。ちょっと相談に乗って欲しい事があるんだ」

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

翌日────

 

三人を工房の一室へ案内したおれは、早速相談の内容を話した。

 

「実は、おれの新しい兵装を思案しているんだ」

「新しい武器?」

「今ある物だけでは駄目なの?」

「樹浄化の事を知られたからな・・・・なるべく呪いを受けない様な兵装を考えなければならなくなった」

「それは絶対に必要なんよ」

 

・・・・園子の奴、いつになく真面目じゃないか。どうしたんだ?

 

「かずくんの兵装は、全部身体にくっ付けるタイプだから余計に影響が出やすいんじゃないかな?」

「なら、剣や弓のような・・・普通の武器はどうかしら?」

「弓だと、わっしーと被るんよ。銃とかにしたらどうかな~?」

 

────────なんか、おれを置いて話がどんどん進んで行ってるのだが?

 

「フッ・・・・・甘いな、二人共」

 

あーでもないこーでもないと、園子と須美が言い合っている最中、銀が何かを思い付いたらしく、不敵な笑みを湛えている。

 

「ミノさん?」

「銀?何か思い付いたの?」

「カズマ、お前の武装って今出せるか?」

「ホログラムなら」

 

端末を操作し、三つのホログラムを部屋の中央に写し出す。

 

「左の巨大なアームが『ギガント・ローダー』。ミスリル製武器の試験を目的とした装備で、本来は戦闘用では無い」

「先っぽがカニさんみた~い」

「試作品第一号だからな。後で改良を施して戦闘にも充分耐えうる物にするつもりだ。次『バスターアームズ』」

「これ・・・竜巻起こしてたバーテックスをぶっ飛ばした奴か」

「そうだ。後方支援を主目的とした兵装で、『finish blow』時に放てる必殺の一撃、『バスタークエーサー』が最大の売りだ」

「でもそれのせいで、一正くんは・・・・・」

「・・・・・・・ああしなければ、お役目を果たす事は出来なかった。それどころか、全員やられていた可能性だってあり得た。気負うなよ」

「────────」

「・・・・・・・最後だ。空戦用の兵装『スクランダーブーツ』」

「須美を抱えて飛んだやつか。んで、須美。空の旅はどうだったんだ?」

「どうって・・・・別に、何も?」

「えぇー?ほんとにー?」

「何よ、その言い方。本当に何もなかったんだってば」

「──────『スクランダーブーツ』は飛行する為の兵装で、それ以外には何も取り柄は無い。軽量化の影響で防御力は三つの中で一番低くなってしまっているし、武器だって鉛筆削りが二本ある程度。しかし、高速で空を飛行できるだけの推力を持っているから、それを何か、別の事に活かせられれば・・・或いは・・・・」

 

さて、一通り説明も終えたところで、本題に入ろう。

 

「で、銀。お前の案を聞かせてくれ」

「ふっふっふ・・・・よくぞ聞いてくれました!アタシの出す案は─────これだぁ!!!!!!」

 

部屋に備え付けのホワイトボードに書いたのは・・・・・なんだこれは?メカ?

 

「カズマの三つの兵装。それを合体させて、ロボットにすれば良いんじゃね?」

 

銀の案を聞いたその瞬間、園子と須美に衝撃が走った(様に見えた)

 

「ミノさん・・・・・ナイスアイディアなんよ!!」

「そうね!それなら、一正くんが直接戦わなくてすむわ!!」

 

二人はどうしてもおれを戦わせたくないらしい。

まあ、それは、別に、構わない。

 

「・・・・とりあえず、組んでみるか」

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

ロボット製作はあっさり上手く出来た。

『ギガント・ローダー』を脚に、『スクランダーブーツ』を胴とバックパック、『バスターアームズ』をそのまま武器腕にする事で、それらしい物が完成したのだ。

 

「おお、なんか強そうじゃん!!」

「でも頭が無いんよ~」

「ならば端末でも載せるか」

「──────これなら、一正くんはもう、樹浄化に苦しまなくて済む」

 

それは、どうなのだろう・・・・・

しかしまあ、こうして新たな兵装が完成したのは喜ばしい事だ。

 

「名前を決めなくてはな」

「名前~・・・名前~・・・『ビクトリーサンチョ』とか!」

「却下だ」

「そんなぁ~~・・・・」

「では桜花号で!」

「特攻兵器はNGに決まっているだろうが!!」

 

秒で却下され涙目になっている園子と不貞腐れている須美は放っておいて、名前を考える。

 

「・・・・・・・ゼノン」

「ん?」

「なんちゃらゼノン、って感じの名前はどうだ?」

「─────────ふむ」

 

ゼノン

確か、ギリシアという国の主神ゼウスが語源とされる"神"を示す言葉・・・だったか。

 

「む、閃いた!」

「お!ホントか?」

「"機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)"から準えて、マキーナゼノン──────いや、"マギウスゼノン"、なんてどうだ?」

「マギウスゼノン・・・・・・カッコいいじゃん!!」

「えぇ~~"グランドサンチョオー"が良い~~」

「七福神から準えて、"七神"なんてどうでしょう?」

「残念だったな、もう"マギウス・ゼノン"で登録した」

 

ぶーぶーとブーイングする二人を余所に、おれは、出来上がった"マギウスゼノン"を眺める。

 

「・・・・・どうせなら、自立制御システムでも組み込むか」

 

やれやれ、急に忙しくなってきたな・・・・・!

自然に浮かぶ笑みを隠そうともしないで、おれは"マギウスゼノン"のAI設計を始めるのであった。

 

 

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