契約者達への鎮魂歌 -Re.birth-   作:渚のグレイズ

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第三章!
輝夜の物語後編、スタートです。


第三章 煌月輝夜は魔術師である
変化した日常


最近、身体の調子がおかしい。

いや・・・・本当におかしいのは身体じゃなくて“俺”の方か・・・・

あれから時々、意識がトぶようになった。トんでいる間の事は、当然覚えていない。

魔術を行使した痕跡があることから、トんでいる間に“なんか”しているのは確かだが・・・・・その“なんか”がわからない。

 

「よもや俺の中に別人格でもいるワケ──────」

 

そう呟いて思い出したのは、先日の最終決戦の時に現れたという、量子演算式小型人工知能(フォトン・ドライヴ)とやらの事。

東郷の話では、まるで別人のようだったと言うが────

 

と、その時ベッドの上に放置していた端末が震えだす。鏑矢の仕事か・・・・

 

「────────行くか」

 

一暴れすればスッキリすンだろ。

そう思い、指定ポイントへ向かおうとした時─────

 

 

 

 

 

「『任務了解 これより 作戦行動を 開始します』」

 

 

 

 

 

いつぞや聞いた、謎の声が聞こえ、俺の意識は、途切れた。

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

「───────ちゃん?」

「ん・・・・」

「おーい。起きて~!!」

「ふぁ・・・・あ?」

「あ、起きた」

 

気がついたら目の前に友奈が居た。

 

「ぅおっ!?びっくりした・・・・何で友奈が?」

「・・・・覚えてない?」

「何を・・・?」

「────────ううん、なんでもない。かぐやちゃん、『明日の事で話がある』って言って、うちに来たんだよ?」

 

よく見りゃここ、友奈ン部屋()じゃねーか。奴がここまで俺を運んだのか?

ったく・・・・あンのAIめ、何を考えてやがる?友奈に何をしようとしてた?何にしても、勇者部の連中に手ェ出す様だったらこっちだって

 

「私がお茶を用意してる間に寝ちゃってたみたいだけど・・・・疲れてるの?」

「別に。問題ねーよ」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・かぐやちゃん」

「ンだよ?」

 

呼ばれた方を向くと、ベッドの上で友奈が正座して、自分の膝をぽんぽん叩いてた。

 

「───────────」

「久しぶりに、ね?」

「───────────ん」

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

友奈に膝枕をしてもらっている。

絵面的には、ただそれだけだ。なんだが────

 

「・・・・・・・中坊にもなって、情けねェな」

「なんでー?」

 

頭を撫でられ、抗い難い眠気に襲われている自らの有り様を憂う。

 

「疲れてるなら、お休みしなくちゃ」

「だからってよぉ・・・・膝枕は・・・・」

「いやだった・・・?」

「─────────────────────別に」

「じゃあ、良いよね」

 

あー、ダメだわ。うまく考えが纏まらん。

心地よい眠気に敗北した俺は、そのまま安らかな眠りへと意識を沈めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おやすみ、かぐやちゃん・・・・・()()()()()も、ね」

 

 

 




「おはよう、かぐやちゃん!そういえば、明日の準備って・・・できてる?」
「明日ぁ・・・?なんだっけ・・・?」
「んもー!勇者部のみんなで合宿に行くんでしょー!?」
「・・・・・・・あー、忘れてた」
「えー!?しょうがないから、私も一緒に準備手伝ったげる!」
「要るかぁ!ンなもん!!」
「まぁまぁ、そう遠慮しないで」
「遠慮じゃねーよ!!自分で出来らぁ!!」
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