輝夜の物語後編、スタートです。
変化した日常
最近、身体の調子がおかしい。
いや・・・・本当におかしいのは身体じゃなくて“俺”の方か・・・・
あれから時々、意識がトぶようになった。トんでいる間の事は、当然覚えていない。
魔術を行使した痕跡があることから、トんでいる間に“なんか”しているのは確かだが・・・・・その“なんか”がわからない。
「よもや俺の中に別人格でもいるワケ──────」
そう呟いて思い出したのは、先日の最終決戦の時に現れたという、
東郷の話では、まるで別人のようだったと言うが────
と、その時ベッドの上に放置していた端末が震えだす。鏑矢の仕事か・・・・
「────────行くか」
一暴れすればスッキリすンだろ。
そう思い、指定ポイントへ向かおうとした時─────
「『任務了解 これより 作戦行動を 開始します』」
いつぞや聞いた、謎の声が聞こえ、俺の意識は、途切れた。
―――――――――――†――――――――――
「───────ちゃん?」
「ん・・・・」
「おーい。起きて~!!」
「ふぁ・・・・あ?」
「あ、起きた」
気がついたら目の前に友奈が居た。
「ぅおっ!?びっくりした・・・・何で友奈が?」
「・・・・覚えてない?」
「何を・・・?」
「────────ううん、なんでもない。かぐやちゃん、『明日の事で話がある』って言って、うちに来たんだよ?」
よく見りゃここ、友奈ン
ったく・・・・あンのAIめ、何を考えてやがる?友奈に何をしようとしてた?何にしても、勇者部の連中に手ェ出す様だったらこっちだって
「私がお茶を用意してる間に寝ちゃってたみたいだけど・・・・疲れてるの?」
「別に。問題ねーよ」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・かぐやちゃん」
「ンだよ?」
呼ばれた方を向くと、ベッドの上で友奈が正座して、自分の膝をぽんぽん叩いてた。
「───────────」
「久しぶりに、ね?」
「───────────ん」
―――――――――――†――――――――――
友奈に膝枕をしてもらっている。
絵面的には、ただそれだけだ。なんだが────
「・・・・・・・中坊にもなって、情けねェな」
「なんでー?」
頭を撫でられ、抗い難い眠気に襲われている自らの有り様を憂う。
「疲れてるなら、お休みしなくちゃ」
「だからってよぉ・・・・膝枕は・・・・」
「いやだった・・・?」
「─────────────────────別に」
「じゃあ、良いよね」
あー、ダメだわ。うまく考えが纏まらん。
心地よい眠気に敗北した俺は、そのまま安らかな眠りへと意識を沈めていく。
「おやすみ、かぐやちゃん・・・・・
「おはよう、かぐやちゃん!そういえば、明日の準備って・・・できてる?」
「明日ぁ・・・?なんだっけ・・・?」
「んもー!勇者部のみんなで合宿に行くんでしょー!?」
「・・・・・・・あー、忘れてた」
「えー!?しょうがないから、私も一緒に準備手伝ったげる!」
「要るかぁ!ンなもん!!」
「まぁまぁ、そう遠慮しないで」
「遠慮じゃねーよ!!自分で出来らぁ!!」