契約者達への鎮魂歌 -Re.birth-   作:渚のグレイズ

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正体

さて、久しぶりの樹海だが・・・・

 

「・・・・あれ?」

「友奈ちゃん?どうかしたの?」

「なんか・・・・レーダーの表示が・・・・」

 

友奈に言われてレーダーを確認すると、そこには『未確認悪魔』の文字。

悪魔って・・・・・アレか?72体の内の一体の・・・・?

 

「こっちに近付いてきてる」

「みんな!注意して!!」

 

徐々に近付く敵性体に警戒し─────そして、

 

「来る・・・・・・・・・・・・・え?」

「・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 

茂みから現れた()()を見て、俺達は思わずとぼけた声を上げてしまった。

 

 

 

 

 

「なんで・・・・・なんで、()()()()()()()()()()?」

「─────────さて、何故でしょうねぇ?」

 

 

 

 

 

レーダーに映っていた反応は、マッキーのものだった。

と、いうこと・・・は・・・・・・

 

「うそ・・・・悪魔・・・なの・・・・?あのグシオンとかいうのと・・・・同じ・・・・?」

「ああ、そういえば彼をご存知なのでしたね。彼は我々の中で、唯一()()()()()()()()()()()()()()なんですよ」

 

にこやかに、いつも通りに、マッキーは夏凜に答える。

その様子が逆に、どこか異質に見えてしまう。

 

「一つ、後学の為に教えてあげましょうか・・・・我々72体の悪魔達───通称“レメゲトンの悪魔達(ゴエティア・ナンバーズ)”の正体は、かつて“神”と呼ばれたり、“指導者”として民を先導していた()()()()なんですよ」

 

いきなりよく分からない話を始めたんだが・・・・・

 

「当代の王は、魔術に長けた賢王でしてね・・・・我々のような者達に味方でいて欲しかったようなのです。私は元より、かの賢王に従う事には賛成派だったので構わないのですが・・・・・問題だったのは、()()()()()()()でした」

 

そのまま、マッキーは話を続ける。

 

「そこで賢王は、ある一つの決め事をしたのです。『お前達には、今より人の身を捨てて貰う。永久に朽ちぬ真鍮器(からだ)で以て、我が後継を懸け争うがよい。条件として、この身が朽ち果てる迄は私に従ってもらう』と・・・・」

「・・・・それが・・・・何の関係が、あるってンだよ」

「さて、お勉強回はここまで。そろそろ私も本来の目的を果たすとしましょう」

 

ようやく絞り出した声で出した問いを、マッキーは無視した。

 

「目的って・・・・・まさか、神樹様を!?」

「あんなものに興味はありませんよ。人類の行く末にもね。私はただ、交わした契約を果たすのみ・・・・・!」

 

言うや否や、いつの間にか所持していた朱く輝く刀身の剣を閃かせ──────

 

 

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