「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!!!!」
型も技もなく、ただ我武者羅に振り回すだけの双剣術。しかし、だからこそ、過激な猛攻となって布堂を攻め立てていた。
「『警告 体力の 消耗量が 著しく 増えています 冷静な 対応を』」
「うるせぇ!!!!!!人の口でガタガタ抜かすなッ!!!!!!!!!」
「『─────────』」
「おやまぁ・・・・酷い言い様ですね。彼女も貴方の一部なのですから、もっと仲良くするべき「うるせぇっつってンだろーーが!!!!!!!!!」」
叫んだ輝夜は双炎義を再錬成。白い拳当てを呼び出す。
「『展開 “金剛拳”』」
得意な武器に持ち替えた輝夜は、更なる猛攻を加えようとする。
のだが─────
「さっきの方が、やり辛かったですね」
「なっ・・・!?」
布堂は輝夜の拳を、一発で受け止めていた。
「不得意な得物故の読み辛さ・・・・その利を捨てて、得意な得物に持ち替えたのは、ミステイクでした・・・・ねっ!!」
「ぬ!?あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
そのまま輝夜を投げ飛ばした。
「かぐやちゃん!!!」
「・・・・・・勢い余って投げてしまった。どうしましょう?」
「なら、暇潰しに私達の相手でもしてよ」
苦笑いして肩をすくめる布堂に、夏凛が戦闘態勢で突っ掛かる。
「うーん・・・・申し訳ありませんが、貴女では相手にならないかと」
「言ってなさい!!!」
構えていた剣を布堂の足元に投げ、爆破。目眩ましにした後、突撃を仕掛ける。
だが─────
「単調ですね」
「な・・・・!?」
受け止められ、夏凛はその場でひっくり返され足蹴にされてしまうのだった。
「夏凛ちゃん!!」
「あんた・・・・いい加減に!!」
「まあまあ、落ち着きましょうよ皆さん。私はただ、主命を果たしたいだけなのですから」
「だったらこの足・・・・退けなさいよっ!」
自分を踏みつける足を退けようと奮闘する夏凛。
そんな彼女を、布堂は一瞥すると──────
「退けたら襲って来ますよね?私はこれでも忙しい身なので、相手にしている暇は無いんですよ・・・・なので」
剣を逆手に構え
「少し、そこにへばりついていて下さい」
躊躇う事無く夏凛の心臓へ、突き刺した。
「・・・・あ」
「────────かり・・・ちゃ・・・」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!!!!!」
逆上した風が布堂へ飛び掛かる!
が、一瞬の内に地面に叩き付けられ、両手を剣で刺し止められてしまう。
「ぐ・・・・・この・・・・!!」
「ご安心を。彼女は死んでませんから」
「ふざけるなっ!!!!!!」
東郷が叫び、散弾銃を撃つ。
「厳密には、
それを躱しつつ、布堂は続ける。
「どういう・・・・」
「言葉通りの意味です。
「ごほっ・・・・げほっげほっ」
咳き込み血反吐を吐き出しつつも
「な・・・・え・・・・?」
「精霊達のバリアには、そういう機能も備わっているのです。先代勇者達の、“大切な友達を亡くしたくない”という願いを、あの大木が不器用ながらも叶えた結果です」
「神樹様・・・・が・・・・?」
「先代・・・・勇者・・・・」
「ええ、そうですよ。それすらも忘れてしまったのですか?鷲尾須美?─────いいえ、
言葉の矛先が、東郷に向けられる。
「わ・・・・たし?」
「聞く耳を持たないで」
その瞬間、東郷の端末から一人の少年が現れる。
「こうして直接会うのはお初でしたね。君が晴乃くんですね?」
「答える義理は無い」
「連れませんね・・・・作り物とはいえ、君も私達の同類ではないですか」
「黙れ」
叫び、東郷の拳銃を取り出して布堂に撃った。しかし布堂はそれを新たに呼び出した剣で弾く。その瞬間─────
「『
「っ!?」
弾かれた銃弾から蔦が生え、布堂の剣を腕ごと縛り付ける!
「無駄ですよ?」
──────はずだった。
「何・・・・!?」
蔦が腕に触れた瞬間、蔦は成長を止め、逆に晴乃の方へ伸びていき、縛り付けてしまったのだ。
「晴乃くん!?」
「ぐ・・・・これは一体・・・?」
「『
「悪魔の・・・・力か!」
「条件等の難しい話を抜きに、簡単に説明しますと・・・・・・・『
「そうか!それで・・・・」
「晴乃くん、どうにかできないの!?」
東郷の声に、晴乃は必死にもがくが・・・・
「───────ダメ、ですね・・・びくともしません」
「そんな・・・・」
「さて、もう邪魔は居ませんね?では─────」
歩き出した布堂の四肢に、樹のワイヤーが絡み付く。
「──────!」
「樹さん・・・・・どうやら、立派に成長なされたようですね。私相手でも狼狽えなくなる程度には」
「・・・・・・」
「ですが────!」
「っ!?」
『
「樹っ・・・・!?」
「・・・・っ!」
「成長に免じてその程度にしておいてあげます。さて、残るは友奈さんだけですが────」
無言で友奈は、布堂の行く手を阻む。
「まぁ、そうなりますよね」
「───────たとえ、マッキー先生が相手でも、かぐやちゃんはやらせない」
「身体、震えてますよ?」
「・・・・・・・」
「無理はいけません。別に私は貴女方と敵対したい訳ではないのですから、見ないふりをしてくだされば──────」
「かぐやちゃんは・・・・私が守る!!!」
「・・・・・・やれやれ、仕方ありませんね」
再び、新たな剣を呼び出した布堂は、その鋒を友奈に向ける。
「貴女の場合、四肢を切断しない限り何をしても妨害してくるでしょうから・・・・・・本気で、
「っ!」
事此処に到って、布堂は初めて殺意を表した。それが却って友奈にとって、気を引き締める要因となったのは行幸であった。
何故なら──────
「参りま゛ッ゛!?!?!?」
「ぐっ゛!!!」
友奈達の遥か後方から吹き上がった
それに触れた樹海の木々は枯れ、直撃を受けた友奈も変身が解けてしまった。そして布堂は霧ごと吹き飛ばされ近くの樹木に叩き付けられその身をめり込ませていた。
「友奈ちゃん!」
「うぅ・・・・なに?今の・・・・」
「─────────あは」
布堂が、笑った。
全身ボロボロになって、樹木に身体を埋め込まれて、そんな状況で、布堂は笑った。
「ハハハハハハハハ!とうとう・・・・・・ここまで達したのか!」
「達した・・・?なにが─────」
そんな東郷の疑問に答えるように、上空から何者かが落ちてきた。
片膝立ちで着地した、その者の名は───────
「───────かぐやちゃん!」
布堂に投げ飛ばされた輝夜だった。だが、
「蜿榊ソ懃「コ隱堺サイ髢鍋┌莠句ク??ょケ募?谿コ謌ョ豎コ螳」
「え・・・・・・・?」
様子がおかしい。どこか機械的だが、どこか野生の獣じみた動きをしている。
「譛?螟ァ蜃コ蜉帶シ皮ョ鈴幕蟋」
何か呟いた瞬間、輝夜の側頭部が開き、先程友奈達を襲った黒い霧のようなものが放出され始めた!!
「・・・・なに・・・・これ?」
「──────輝夜くん、なの?それとも・・・?」
「“SYSTEM-zero time shift”襍キ蜍 謾サ謦??髢」
その姿はまるで、黒い翼を広げた、悪魔のようであった………