Summer Voyage〜鴎アフター〜 作:(ノ*°▽°)ノルーっ!
『…里、…依里』
『ん…。』
『朝〜。朝だよ〜。起きて冒険いくよ〜?』
ここは別府の旅館。時刻は8時になろうかという時間だ。疲れのせいか羽依里はぐっすりと眠っていた。
『うおっ、もうこんな時間か…ごめん』
『ううん、羽依里も疲れてたみたいだからいいんだよ』
『ありがとな』
慌てる必要もない。そう思っていたので起きてのんびり朝ごはんを食べていた。
『はいひもはへよ〜。ほいひいひょ〜』
『鴎は常になんか食ってないか…?まぁいいけど。俺も食べておくか。』
羽依里と朝食を済ませる。
今日はどこに行くんだろう?そう思って羽依里に予定を尋ねる。
『羽依里、今日はどこ行くの?』
『今日はだな、高崎山の自然動物園に行こうと思うんだ。時間があったら近くの水族館にも行こうと思って』
『おお、今日は動物日和ですな!』
羽依里によるとここからバスで約20分くらいだそうです。
バス停でバスを待っていると多くの観光客がいました。
それぞれ目的のバスを待っているようです。
この辺は水族館、温泉、遊園地など観光業が盛んなようです。
少し待っているとバスがやって来ました。このバスに乗る人は目的地が皆同じです。
バスに乗ってしばらくすると海が見えてきました。海沿いを走ること10分。目的のバス停に到着した。
『んんー!ついたー!』
降りたバス停では海側に行くと水族館うみたまご、山側に行くと高崎山自然動物園になっていた。
予定通り山側に進む。
この山にはどうやら猿がたくさんいるようだ。
『ここってお猿さんがたくさんいるんだね!』
『みたいだな、荷物とか盗られないようにしとかないとな』
自然動物園と言えど相手は野生の猿。猿は人間の持っているものを盗っていくこともあるようであちこちに注意書きの看板が目立つ。
『ねぇ、羽依里、お猿さんの人気投票やってるよ!』
『へぇ、そうなのか…ってどれも同じ顔に見えてわかんねぇ…』
『去年の一番人気はシャーロットらしいよ?』
『シャーロット?なんか特殊能力でも持ってんのか…?』
『うん、多分違うシャーロットだよそれ。どこかの国の王室の子どもさんと同じ名前なんだって!』
『へぇ、そうなのか』
写真を見たところで初心者には違いがわかるはずもなく…実際に見たところで動きまわっているのでどれがどれだか判別もできず…。
ここの猿達は群れて動くらしく群れの中心にはドンと構えている猿…いわゆるボスザルがいる。
『すごいねぇ、こんなにたくさんのお猿さんを見たのは初めてだよ!』
しばらくすると職員の人が大量の餌が入ったリヤカーを引っ張ってくる。そして餌を落としながら猿の中を全力で駆け抜けていった。
職員の通ったあとには餌が落ちそれを狙う猿が群れをなしていた。
『おおー、凄いね羽依里!みんな餌に夢中だよ!』
その場にいなかった猿達も次々と現れる。
『こんなにいるもんなんだな』
二人はしばらくその光景を眺めていた。
『羽依里、いい時間みたいだしそろそろご飯食べない?お腹空いてきちゃった!』
『それじゃあ行こうか』
山から降りたバス停の先に一つの建物がある。
そこは資料館や子どもの遊び場、おみやげコーナーに軽食店を備えていた。
『ここでいいか?』
『見た感じ他になさそうだしここでいいよ!』
『いらっしゃいませ!2名様でよろしいでしょうか?空いてるお席の方へどうぞ〜。』
そう言われ窓側の席に座る。
メニュー表をめくると品数は少ないものの地元名物の写真がどどんと載っていた。
『へぇ~、大分名物鶏天定食だって!』
『鶏天?唐揚げじゃないのか?』
『鶏の天ぷらなんだって!唐揚げとはまた違った物みたい』
『そうなんだな、じゃあ俺もそれにしようかな』
『すみませーん!鶏天定食2つお願いします!』
名物の定食を注文し料理が来るのを待つ。
窓から見える景色は先程とは違って海が見える。太陽の光が反射して海はギラギラと輝いていた。夏の海とは違いやや穏やかな表情を見せている。
『…羽依里?』
『どうし…どぅわ!?』
『なんで驚くの?なんかぼーっとしてたから大丈夫かなって思って』
そんなやりとりをしているうちに頼んでいた鶏天定食が運ばれて来た。
『おまたせしました〜!ごゆっくりどうぞ〜』
それぞれに鶏天定食が置かれる。
『おお、羽依里!美味しそうだね!いただきまーす♪』
揚げたての鶏天は衣がサクサクしててとても美味しい。
中はとてもジューシーで旨味が深い。
付けるものを変えるとまた味が変わる。
『これ美味しいね!』
そう言いながら鶏天を堪能したのであった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
食事を終えた二人はすぐそばにある水族館うみたまごに向かうのであった。
『水族館とか久しぶりだな』
『私も小さい頃以来かな?』
館内には様々な展示がされている。大きな水槽の中にはたくさんの魚が泳いでいた。
『羽依里ー!こっちは触れるよ〜♪』
屋外に面した場所にはイルカに直接触れることのできる場所があった。
『見て見て〜可愛いね〜♪』
イルカも触られ慣れている様子だ。
ピンポンパンポーン。
まもなくタッチングエリアにてイルカショーを開催します。
まもなくタッチングエリアにてイルカショーを開催します。
『おお、イルカショー!羽依里、行こっ』
イルカショー見学のため席に座る。
イルカのトレーナーさんによる解説やイルカとの共同ショー、イルカの大ジャンプなど様々なステージが繰り広げられる。
前方の方はイルカの大ジャンプの影響でびっしょりになっていた。
子どもたちは楽しそうにはしゃいでいた。
1回のショーは約20分ほどで終了した。
イルカショーを見終わったあとしばらく館内を歩いて回る。
気がつけば閉館時間に迫りつつあった。
『羽依里、そろそろ出よっか』
『そうだな。夕食もあるし旅館に戻ろうか』
『うん♪楽しかったね♪』
水族館を後にしてバスで旅館に戻る。旅館までは約20分ほど。
はしゃいで疲れたのだろうか?気がつけば私は羽依里の肩に頭をつけ眠ってしまっていた。
『鴎ー、降りるぞー』
目的のバス停に付く直前眠ってしまっていた鴎を起こす。
『はうっ、寝ちゃってた?』
『そりゃもうぐっすりと』
バスから降り旅館に戻る。
旅館に戻ると部屋にはすでに夕食の準備がされていた。
『おおー!今日もごちそうですな!』
海の幸山の幸と豊富な品揃えだった。
夕食を食べ終えた二人は温泉へと足を運ぶ。
分かってはいるが混浴だ。
昨日一緒に入っているだけあって昨日ほどの恥ずかしさはないが、やはり緊張はする。
『羽依里、また髪洗って?』
『お、おう』
昨日と同じく羽依里に髪を洗ってもらう。
大きな手が優しくふわっと髪を包んでくれる。
『か、かゆいとこはあるのか…?』
『ふふっ、羽依里美容師みたい』
そんな会話をしながら羽依里は髪を優しく洗ってくれる。
シャンプーでふわふわになった泡が髪を包み込む。
一日の汚れを綺麗に洗い流してゆく。
『か、鴎の髪ってこんなに柔らかかったっけ?』
『昨日も洗ったのに分からなかったの〜?』
『いや、昨日は緊張でそれどころじゃなかったんだよ』
泡のついた髪をシャワーで洗い流してゆく。髪を包んでいた泡たちは流され消えてゆく。髪は水を滴らせキラリと輝いていた。
一通り洗い終えたら温泉へと浸かる。もちろん昨日と同じく背中合わせだ。
『やっ、やっぱり緊張するね…』
『そ、そうだな…』
ほとんど会話はないが背中合わせで一緒にいることがすごく安心できる。
『今日も楽しかったね♪』
『ああ、また来ような』
4連休ではあるが明日は帰宅の日にしているので実質今日が最後の泊まりである。
温泉から上がった二人は部屋でくつろいでいた。
『羽依里、今日も一緒に寝てもいいかな…?』
『ああ、構わないよ』
特に会話をすることはないが二人一緒にいるということがとても幸せに感じた。
こうして温泉旅行はあっという間に過ぎていったのであった。
(ノ*°▽°)ノルーっ!
拝読ありがとうございます!
温泉旅行後編でした〜!
前回に引き続き別府が舞台となっております。
まぁ地元ではあるんですけど高崎山行ったことないんですよねぇ…(笑)
地獄巡りネタとかも考えたんですけど実際の移動の問題とかクリア出来なかったのでこちらにしました!
最後までお読みいただきありがとうございます(*´∇`*)
小ネタ…(笑)
朝起こす時のセリフ…Kanonの某キャラのセリフですねw
シャーロット…実際ニュースになってるのでご存知かもしれませんがイギリス王室のシャーロット王女と同じ年に産まれたことから一般公募でシャーロットと名付けられました!一時期名前で話題を呼びましたが…(笑)
そんな名前にちなんで某アニメとかけていますw
※2021年4月3日加筆修正