カズマと名乗るのは恐れ多いのでカズヤと名乗ることにした 作:美味しいパンをクレメンス
召喚された人型ノイズの群れを前にして、確かに動揺したことは認めるが、対処には慣れたものだ。
視界内のノイズを睨み付け、一瞬で虹の粒子へと分解し、右手の甲──シェルブリットの穴に取り込む。
どうやらノイズはこれまでと同じように問題なく物質分解が通用するらしい。そのことにカズヤは内心で安堵の溜め息を吐く。これが通用しないとノイズの対処が面倒なのだから。
ただ気になることがあるとすれば、ノイズの召喚方法がソロモンの杖とかなり違うことだ。
またしても新たな謎が生まれるが、それほど優先度が高くないと判断し、今は置いておく。
「折角ノイズを出した矢先で悪いが、こいつで終わりだ」
次にカズヤの全身から虹色の光が放たれるのを見て、ファラが目を見開く。
やがて虹の光は黄金の光に変わり、眩い輝きで夜のロンドンを照らす。
「奏、翼、マリア、一気に決めるぜ」
「よしきた!」
「ああ、いつでも準備はできている」
「オーケー、カズヤ。任せて」
三人が応える。翼は刀状のアームドギアを大剣に変形させ刀身を水平に構え、切っ先をファラへ向けた。奏とマリアは槍の刀身を高速回転させて突撃の体勢に移行。
得体の知れない敵である為、何か妙なことをされる前に最大火力で叩きのめす。
「輝け」
右の拳を顔の高さに掲げ、カズヤが唱える。手首から肘まである装甲のスリットが展開し、手の甲の穴に光が収束していく。
ヒュンヒュンヒュンと音を立て、右肩甲骨の回転翼が高速回転し、カズヤの体がふわりと浮く。
「「「もっとだ! もっと!!」」」
呼応するように三人が叫び、黄金の光をその身に纏う。三人の背にはエネルギー状の翼が発生し、カズヤ同様浮力を得て体を浮き上がらせた。
もっと輝けえええええええっ!!
全身が燃え上がるような熱、魂に火が点いたように高まる鼓動、溢れ出てくる衝動に突き動かされ、四人が同時に叫ぶ。
光が更に強くなり、夜空を黄金の輝きが切り裂く。
「...シェルブリットバースト...!!」
四人から迸る金の光がここにきて最も強くなるが、それは当然と言えた。最大までチャージした、渾身にして全身全霊を込めたシェルブリットバーストをカズヤは撃つつもりなのだから。
「おおおおおおおおおおおっ!!」
カズヤが雄叫びを上げ、ファラに目掛けて一直線に、真っ先に突っ込み、三人がそれに続く。
しかし──
猛スピードで突撃してくる四人を前にして、ファラは唇を吊り上げ笑う。
「それを待ち焦がれていました」
そして懐から
「
【天敵】
カズヤの全身から放たれていた金の光が、奏と翼とマリアを包んでいた輝きが、ファラが手にした砂時計に吸われていく。
「っ!?」
右肩甲骨の回転翼が、まるで電源をオフにした扇風機のように力を失い、回転がゆっくりとなり、止まる。
突然推進力を失ったカズヤは、つんのめるようになってしまうが咄嗟に体勢を整え、なんとか倒れることなく地面に着地する。
背後では三人の背中に発生していた光の翼も消失しており、それにより三人も慌てたように動きを止めた。
「...
嘘だろ!? そう叫び出したい気分だ。聞き覚えのある単語に、"向こう側"から引き出した力を奪われたという事実に、本気で焦り狼狽えてしまう。
「向こう側の力? あなたの力の名称でしょうか? それはよいことを聞きました」
砂時計はカズヤ達から奪った光で中身が満たされ、それを見たファラは「おおっ...!!」と感嘆の声を漏らす。
「まさかマスターに用意してもらったこれが、たった一度の起動で満たされるなんて...これなら今後は想い出を集める必要もなさそうですね」
全身から力が抜けてしまい、思わず片膝を突きそうになって、咄嗟に右拳を路面に突き立てて体を支える。
そんなカズヤを見下ろしながら、人形は懐に砂時計を仕舞い、剣を構えた。
「..."シェルブリットのカズヤ"...あなたはやはりマスターが仰る通り危険な存在です。マスターの為にも、ここで死んでもらいます」
言うや否や、人間離れした速度で踏み込み剣を振り下ろしてくる。
「「「カズヤッ!!」」」
背後では三人の悲鳴。
カズヤは動けない。体が動かない。動く為の力を、根こそぎ奪われてしまった。このままではファラの剣に反応できない。無慈悲に振り下ろされた鋼の一撃が迫りくるのを見ていることしかできない。
街灯を反射した剣閃が鈍く瞬き、
「伏せて!!」
背後からのマリアの声に従い、体を支えていた右腕の肘を咄嗟に曲げて姿勢を崩し、前のめりに倒れる。
次の瞬間、カズヤの頭上を通り過ぎた光が、ファラを呑み込み吹っ飛ばす。
地面に這いつくばったみっともない姿で後ろを振り返れば、肩を大きく上下させ、呼吸を荒くし額に汗を浮かべるマリア。彼女の手には穂先が二つに割れ、そこから煙を上げるガングニールがあった。
それを見て、ガングニール装者で唯一、マリアだけがアームドギアからレーザービームのような飛び道具を発射することを思い出す。
「奏! 翼!」
疲労を滲ませながらもマリアが叫び、
「任せとけ!」
「マリアはカズヤを!」
応じた奏と翼が即座に駆け出し跳躍、カズヤを飛び越し体勢を整えたファラへと斬りかかる。
剣戟の音が鳴り響き、二対一の構図となるが、二人の動きに普段の精彩さが欠けていると感じた。まるでマリア同様、酷く疲弊しているように見えてしまう。
「カズヤ、立てる!?」
「...すまねぇ、肩貸してくれ」
すぐそばまで駆け寄ってきたマリアが路面に槍を突き立て、両腕を使ってカズヤを引き起こそうとしてくれるので、肩を借りてなんとか立ち上がる。
「クソッ、あの野郎、何しやがった!?」
「分からないわ。けど、さっきの砂時計にカズヤの"向こう側"の力が吸われた......私達の体力と一緒に」
「あの馬鹿デカイ、ネフィリムみてーな、エネルギーを吸収する系の道具かよ...!」
歯噛みするカズヤに、マリアは何かを確信したように苦し気に頷く。
視線の先では、数では有利なのに体力的に不利な奏と翼がファラに押されていた。攻めていたのは最初だけで、今は既に防戦一方だ。
「
赤い稲妻のような光が走るファラの剣の刀身。
それとぶつかり合った時、奏の槍と翼の大剣が砕け散り、二人は後方に弾き飛ばされる。
「何の手品だいこりゃ!!」
「この力は、一体!?」
二人が信じられないと睨む先で、ファラが再度、手の平の上にノイズを召喚する為の黒い石をいくつも載せていた。
放り投げられた石は改めてノイズを出現させる。
「...
忌々しげにカズヤが呟く。
この場の装者は、三人共に斬撃系。刃物を無効化されるとするなら、こちらの攻撃力は半減どころの話ではない。
しかし、マリアのみ、ガングニールでありながら別の攻撃手段がある。
「マリア、俺のことはもういい。その代わり、お前があの人形の相手してくれ」
「...オーケー、カズヤ」
意図を察したマリアがカズヤから離れ、突き立てていた槍を手にして前に出て、背中に黒いマントを顕現した。
「行くわよ!」
声と同時にマントが蠢き、その面積を大きく広げ、まるで巨大な獣の尻尾のように振るわれ、ファラの前に立ち塞がるノイズの群れを薙ぎ払う。
マントを操りながら、二つに割れた槍の穂先を向け、光を放つ。
手にした武器による接近戦を避けた、徹底した遠距離戦、これがカズヤがマリアに指示した戦い方だった。
その隙に奏と翼の二人は一旦下がり、改めてアームドギアを顕現させて構え直し、マリアの加勢に入る。
再度召喚されたノイズ達は、三人の手によって見る見ると減っていく。
だが、カズヤの顔は渋いままだ。
「...赤い、塵? どういうことだ? ノイズって、炭素化したら黒い塵になるはずだろ......何だこの赤い塵は...?」
三人に倒されたノイズが、これまで見てきたノイズとは全く異なる色の塵へと変わる様に戸惑う。
まるで何かの血のようで、見てて気分が悪くなってきた。
路面に赤い塵が大量に撒き散らされると、やがてファラが不気味に微笑む。
「確かにいくらソードブレイカーでも、そのマントは破壊できません......ですが、その戦法は悪手でしたよ? "シェルブリットのカズヤ"」
それは、タイミングとしては人形が言い終わるのとほぼ同時だった。
奏は槍で、翼は刀で、マリアはマントで人型ノイズの攻撃を防いだ刹那、ノイズの攻撃器官に触れている部分が赤い光と共に粒子となって霧散する。
「なん、だとっ!?」
「...
「どういうこと!! バリアコーティングが効いてないの!?」
三人の戸惑う声が響く。
そしてカズヤの目の前で、三人がノイズから無慈悲な一撃を食らう。
「お前らぁっ!!!」
身に纏っていたシンフォギアが、赤く瞬き、徐々に粒子になって分解されていく。
まるでカズヤがアルターを行使する際の物質分解を、スローで見ているような光景だ。
それを見ていることしかできない...できなかった。
やがて完全にシンフォギアが分解され、その衝撃で三人は倒れるのに合わせて裸になってしまった。
ギアを解除させられたのではない。文字通り破壊されたのだ。
──ドクンッ。
倒れ伏した三人に、ノイズ──に似た何かが一歩近付いた。
──ドクンッ!
このままでは三人が殺される。
奏が、翼が、マリアが、カズヤにとって大事な友が、いつも一緒だった仲間が、自分の命よりも大切な存在が。
──ドクンッ!!
視界に映る全てのものがスローモーションのようにゆっくり動く。
──ドクンッ!!!
嫌だ。絶対に嫌だ!
こんなことで、こんな所で、奏を、翼を、マリアを失ってたまるか!!
...させるか。
たとえ自分の命と引き換えにしても、こいつらは......!!
こいつらに、こいつらに!!
「俺の女に触るんじゃねぇぇぇぇぇっ!!!」
怒りの咆哮と共に、ノイズ擬きの群れを全て一瞬にして分解、虹の粒子となってカズヤの右腕に集まる。
右目の周囲を覆う橙色の装甲が分解され、消滅した。
右肩甲骨の回転翼も分解され消滅するが、その代わりに三枚の赤い突起物のような羽根が現れる。
橙色を基調とした右腕の装甲は一度元に戻ると、右手──人差し指と中指の間、薬指と小指の間の二ヶ所──から肩口付近まで
"向こう側"の力を膨大に引き出し消費するシェルブリット第二形態と比較して、あまりそれを使用せず、かつ体力の消耗が少ない第一形態への移行、及び再々構成。
「...吸い尽くしたと思ったら、まだそんな力を残していましたか」
驚いた様子のファラに向かって全速力で駆け出す。
幸いなことにガス欠状態にも関わらず、体はイメージ通り動いてくれた。
いや、三人が時間を稼いでくれたお陰で、少しだけ体力が回復したと思うことにする。
「...衝撃のファーストブリット...!!」
右腕の装甲が前腕部から肘部分にかけて左右に展開し、それによって左右共に鋭い棘が突き出た。
右肩甲骨に発生している三枚の羽根、その内の上から三枚目が先端から砕け散り、根元まで到達して消滅すると、そこから翡翠色のエネルギーが噴射された。
推進力となったエネルギーがカズヤの背中を押し、靴底で地面を滑りながら高速で突き進む。
右拳を振りかぶり、反時計回りに一回転して遠心力をプラスして殴りかかる。
切っ先を地面に向け、剣の腹で拳を受けるファラ。
耳を劈く衝突音。
構わず力任せに拳を振り抜く。
「おおおおおおおおらああああああっ!!」
「っ!?」
勢いを止められず、受け流すこともできず、押し切られるようにヒールで地面を抉りながらファラが後方に十メートルほど下がる。
(目的は既に達成。これ以上のダメージは今後の計画に支障をきたす......頃合いと見て撤退を)
崩れそうになる体勢を整えようとしつつ思考していた人形に向けて、間髪入れずに再度カズヤが突っ込む。二枚目の羽根を消費し、翡翠色のエネルギーに背を押されて。
「撃滅の、セカンドブリットォォォォォッ!!」
思考していた為に僅かに反応が遅れ、顔面に右拳が突き刺さり、顔の罅が一気に増える。
「もう一丁ぉぉっ!!」
殴り飛ばされ転がっていくファラに更なる追撃をしようと、カズヤが迫った。
しかし、ここでファラは転がりつつも懐から何かを取り出し、素早く立ち上がると手にしたそれを自身の足下に投げつけた。
すると桃色の光が発生し、それを警戒したカズヤの足が思わず止まる。
「私の役目は果たされましたが、今回は痛み分けということにしておきましょう」
罅だらけで今にも粉々になりそうな顔面を左手で覆いながら、人形は指の隙間からガラスのような瞳で真っ直ぐ見据えてくる。
「それではまたいずれ。"シェルブリットのカズヤ"」
そう言い残し、ファラは姿を消した。
沈黙が下りてきてその場を支配する。
暫しの間、周囲を警戒するカズヤであったが、やがて完全に敵は去ったと確信すると、シェルブリット第一形態を解除し、未だに裸で倒れている三人に向き直り、そばまで駆け寄った。
まず位置的に最も近いマリアの下へ。
仰向けになった彼女の上体を起こし名を呼ぶ。
「マリア、しっかりしろ!」
「...カズヤ、敵は?」
「逃げた。とりあえずもう大丈夫だ」
「そう......カズヤが無事で、良かった」
「っ! バカ野郎、お前らが無事じゃねぇだろ...!」
弱々しい声で、それでいて安心したように微笑んでから眠るように意識を失うマリアの顔を見て、カズヤは思わず泣きそうになってしまう。
とにかくこのまま全裸で放置はできないので、マリアをお姫様抱っこし、三人が乗ってきたタクシーの助手席に座らせる。
続いてタクシーから近い翼。
「翼!」
「...情けないところを、見られてしまったな...この身は
「情けなくてもいいだろ! なんとか生き残ったじゃねぇか! お前らが生きてるなら、俺はそれでいい!!」
「すまないカズヤ......ありがとう」
悔しさと不甲斐なさで涙ぐみ、か細い声を漏らす翼を抱えてタクシーの後部座席に座らせ、最後に奏を抱き起こす。
「奏、大丈夫か?」
「これが、大丈夫に見える?」
「見えねーな。でも生きてる...酷くやられたが、まだ生きてるぜ、俺達」
「......ちきしょう、あのファラとかいう人形、絶対に許さねぇ...よりにもよってアンタの前でこんな恥かかされるなんて」
「死んだら生き恥すら晒せねーよ...本当に良かった、お前らが生きてて」
「......うん。ごめんねカズヤ、手間掛けさせて」
「気にすんなよ」
怒りと屈辱に震える奏を一度強く抱き締めてから、翼の隣に座らせた。
裸の三人をタクシーに乗せた後、次は服をなんとかしなければならないという新たな問題にぶち当たる。
カズヤとしては三人の美しい裸体は見慣れたものであるが、だからこそ自分以外の誰かに見られるのは許容できない。
「ギアが壊されて元の服に戻らねーってんなら、直せば戻る、か?」
頭の上に疑問符を浮かべながら、疲れた体に鞭打って、ペンダントの状態で道路に転がっていた三つのギアを拾い集めた。
それぞれに小さな傷が入っている程度で、見た目だけはそこまで壊れたという印象を与えないが、シンフォギアはカズヤにしてみれば、了子がよく分からんものを材料によく分からん技術で生み出した代物だ。きっと内部のシステムに異常か破損があるのだろう。
「頼むぜ」
祈るような気持ちで三つのペンダントを分解し、再構成を行う。
傷がなくなり、真新しい輝きを放つそれらを三人のそばまで持っていけば、裸だった三人は光に包まれ元のステージ衣装へと戻ってくれた。
ついさっき意識を失ったマリアに続くように、奏と翼もいつの間にか眠ってしまっていた。"向こう側"の力と一緒に体力も奪われたという話だからか、眠る三人の表情は疲労の色が濃い。
それでも生き残った。誰一人として欠けていない。安堵の溜め息を思わず吐く。
「......とりあえずこれで、俺が歌姫三人を襲った性犯罪者って冤罪をかけられることはなくなったな」
安心したことで軽口も叩けるくらいの余裕も自然と出てくると、緊張の糸が切れたのかどっと疲れが押し寄せてきて、タクシーの助手席のドアに背を預けてそのまま地面に座り込む。
もう、暫くは何もしたくない。
その時だ。左耳に装着しているインカムから通信が入った。
『カズヤくん! そっちはどうなっている!?』
相手は本部の弦十郎だ。
「弦十郎のおっさんか。全員手酷くやられて疲労困憊だが、命に別状はねーから安心してくれ。敵はすまねーが逃がした......四人も雁首揃えてんのに、見事に負けちまったよ」
『負けた!? カズヤくんがいながらか!?』
「面目ねー、ホントに」
通信越しに驚愕する弦十郎に素直に謝罪する。
『いや、責めている訳ではない...とりあえずそっちは全員無事なんだな』
「ああ......ん? 『そっちは』? まさか襲撃があったのはこっちだけじゃねぇのか!?」
弦十郎の言葉から何かを察したカズヤが問い詰めれば、彼は通信の向こうで渋面を浮かべているだろうと容易く予想できる声で語った。
『それが──』
それは、カズヤがファラによって"向こう側"の力を奪われる前の時間まで遡る。
響とセレナは、錬金術師を名乗るキャロルという少女と激闘を繰り広げていた。
錬金術師と名乗った以上、行使される未知の力と技術は錬金術なのだろうが、響とセレナから見ればそれはアニメやゲームによく登場する魔法だ。
竜巻が荒れ狂い、灼熱の炎が渦となって二人を滅ぼさんと放たれる。
それらを掻い潜り、拳を強く握り締め、距離を詰めたら拳を振るい蹴りを放つ響。
激しい攻撃を回避しつつ、短剣の群れを自身の周囲に召喚、空中に配置し、一斉射するセレナ。
その場から動かず、竜巻を発生させ、火炎を放射し、装者二人の攻撃に障壁を張って凌ぐキャロル。
両者の攻防は一進一退。目まぐるしく替わる攻守交代劇。その均衡が崩れたのは、キャロルが顔全体に疲労の汗を浮かべ、呼吸を荒くし始めたところだ。
ここが好機と見たセレナが左腕をキャロルに真っ直ぐ向け、腕の装甲を砲口に変形させ、白い閃光を放つ。
「ちっ」
舌打ちしながら障壁は張って防ぐキャロルだが、あまりの威力に障壁にはすぐに罅が入る。先程と同様にこのままでは押し切られると判断し、障壁が打ち破られる前に射線上から体を移動させようとして、
「どおおおおりゃあああっ!!」
右側面から響が右ストレートを打ち込んできた。
咄嗟に右手を差し伸べ障壁を張り拳を受け止めるが、そちらに気を取られた瞬間にセレナの光が障壁を貫通し、キャロルの小さな体を呑み込む。
悲鳴すら上げられず、吹き飛ばされて高架から地面に叩きつけられたキャロルに二人は用心しながら近寄る。
「...シンフォギア共め...!」
「キャロルちゃん。世界を壊すその理由、聞かせてもらってもいい?」
「ふっ、理由を聞けば受け入れるのか...?」
うつ伏せの状態で顔を上げて二人を睨み、鼻で笑う。
「私は、なるべくなら戦いたくない。戦わないで、話し合いで終わりにできるなら、それが一番良いと思うから」
至極真面目に響が告げ、その隣のセレナも静かに頷く。
「お前達と違い、戦ってでも欲しい真実が、オレにはある!!」
「戦ってでも欲しい真実?」
キャロルの言葉に響は首を傾げた。
「そうだ。お前達にだってあるだろう。だからその歌で月の破壊を食い止めてみせた。その歌で、シンフォギアで、あの男、"シェルブリットのカズヤ"と共に戦ってみせた!!」
「...少なくても私は違うよ。そうするしかなかっただけで、そうしたかった訳じゃない。私は、戦いたかったんじゃない。シンフォギアで、守りたかったんだ」
優しく諭すような口調の響に、セレナが同意を示す。
「シンフォギアの力は望んで手に入れたものではありません。だけど、手にしたからには必ず意味がある、いつかその力を使わなければならない時が来る、だから必要に応じて戦ってきた...それだけなんですよ」
セレナのこの言葉に今度は響が頷いた。
「教えてキャロルちゃん。どうしてそこまで世界を...」
「父親に託された命題だ。お前達にだってあるはずだ」
「え...お父さん...?」
父。その単語は、響とセレナの心に大きな波紋を生んだ。
幼少の頃に紛争に巻き込まれ、故郷と共に両親を失ったセレナにとって、父とは朧気に覚えている程度の存在だった。優しくて、大きくて、自分と姉のマリアを守ってくれる存在。両親が健在だった当時は、幸せな日々を送っていたこと、その事実だけは覚えている。
(嗚呼、だから私とマリア姉さんは、七年前にカズヤさんの後ろ姿を見て、どうしようもなく惹かれたんだ)
ネフィリムを打ち倒した時──彼の強大な力、光と輝きに惹かれたのは確かだが、その後ろ姿が生前の父の背中に全くと言っていいほど重ならなかった、と言えば当然嘘になる。当時の自分達姉妹が、父性を求めていなかった訳ではないのだから。
確かに両親──及び父と死に別れたのは悲しいことだが、その辺りについてはとうの昔に割り切り、感情の整理がセレナにはついている。
「...託された...私には、お父さんからもらったものなんて、何も...」
在りし日を思い出し懐かしい気持ちになるセレナとは対照的に、響の中では悲しくて苦い想いが渦巻いていた。
響にとって父とは、裏切り者だ。
皆で乗り越えなくてはいけない辛い時期に、家族を捨て一人で逃げた男。
そばにいて欲しかったのに、いてくれなかった。
守るべき家族という存在を背負いながら、責任を放棄した者。
そんな男が自分に託してくれたものなんて、思い当たる節などないし、どういう類いのものか見当すらつかない。そんなものがあるのかすら怪しい。
(...お父さんは、私に何も残してくれなかった...カズヤさんとは違って)
あんなに大好きだった父が持っていなかったものを、カズヤはたくさん見せつけてくれた。
それは男の意地であり、いざという時の男らしさ。どんなものが前に立ちはだかっても一歩も退かず、全てを抱えて前へと進む気概と根性。
カズヤと出会って、そばで彼を見続けて、彼が記憶の中の父と重なる度、響の胸の奥でヘドロのように沈殿していた父への想いは荒んだものへと変化していった。
カズヤさんはお父さんとは違う、カズヤさんをお父さんと重ねるなんて、比べるなんて、カズヤさんに失礼だ、と。
自分でも知らない内に俯き、唇を強く噛み締めて出血していたことに、口の中に広がる鉄の味で気づく。
「響さんっ!!」
「え?」
突然、切羽詰まったセレナに呼ばれたと同時に体に衝撃。
横合いから彼女にタックルを食らい、地面に倒れるまでに響が見たものは、
「ぐ、ああああああああああ!!」
響を庇ったことで、地面と平行に飛ぶ槍のような氷の柱をまともに受け、苦痛に悲鳴を上げて吹き飛ぶセレナだった。
「セレナさんっ!?」
慌てて立ち上がり、氷の柱が飛んできた場所──キャロルの背後のその更に向こうを睨む。
「危ないところでしたね、マスター? ガリィがいなかったらどうするつもりだったんですか~?」
そこに現れたのは、ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべた嫌味ったらしい口調の一人の少女。見た目も声も表情も普通の少女らしさがあるのに、酷い違和感を覚えた。その白い肌は陶磁器のように無機質で、その瞳はガラスのようで冷たい印象がある。
まるで人間の真似をしている人形。
「...不意打ちか、性根の腐ったガリィらしい...」
立ち上がりながらキャロルはそう口にした。
「やめてくださいよ、そんな風にしたのはマスターじゃないですか。それにレイアちゃんなんて即やられて撤退しちゃいましたし、ファラちゃんは交戦中で連絡も下手にできませんし、だからこうしてガリィがマスターのフォローに来たんですよ~」
会話している二人を警戒しながらチラリとセレナに視線を送れば、仰向け倒れた彼女のシンフォギアが粒子となって分解されていく光景だ。
「シンフォギアが!? どうして!!」
過去に目にした、カズヤのアルター能力によってギアが分解、再構成されるものに似ているが、決定的に異なるのは分解されるだけで再構成がされないこと。
セレナが身に纏っていたシンフォギアは解除、分解されてしまうと、意識を失い全裸となった彼女を残したまま消滅した。
──私の、せいだ。
自分自身を責める声が頭の中に聞こえてくる。
──私を庇ってあんなことになった。
力無く横たわるセレナを見て、普段の穏やかで優しい笑みを浮かべる彼女の姿が脳裏に過る。
「あ、あああ、ああああああ...」
先程腑抜けた態度の自分を厳しく叱ってくれた、年上の女性としての横顔が頭の中で蘇った。
──私がもっとしっかりしてれば!
全身が自己嫌悪と罪悪感で震える。
──セレナさんはあんなことにならなかった!!
自分のあまりの情けなさに涙を零しながら、倒れたセレナに駆け寄った。
「ああああああああああああっ!! セレナさん、セレナさんっ! しっかりしてください! セレナさん!!」
上体を起こして名を呼ぶが、彼女は応えない。ただぐったりとしたままだ。
幸い外傷はないし呼吸も問題ない。だが医療の専門家ではない響としては一刻も早く彼女を医者に診てもらいたい。
「形勢逆転、ってやつですかね~」
セレナを気絶させたガリィと呼ばれた人物がケタケタ笑い、こちらに向けて歩み出す。
歯を食い縛り、何としてもセレナを守らなければと決意し、起こしていた彼女の上体を丁寧に横たえて立ち上がり、拳を構えた。
そこへ──
「デスデス、デェェェェェス!!」
「はああああああああああっ!!」
緑の刃と桃色の丸鋸の大群が背後から飛来し、響のすぐそばを通り抜け、キャロルとガリィに襲いかかる。
「ちっ、クッソうぜぇ」
「レイアを撃退した連中か」
悪態をつくガリィと、冷静なキャロルはそれぞれ障壁を張って迫る刃の嵐を防ぐが、その二人の足下に、握り拳大程度の缶のようなものが転がり、ボンッという音と共に爆発すれば一瞬で白い煙が周囲を埋め尽くす。
「煙幕? こんな小細工、うっ、へ、へっくしょん! ひっくしょん! 何だこれは!? 涙と、くしゅん! くしゃみが、ぶえっくしょん! 止まらない!?」
「マスター、急にどうしたんですか!?」
煙の中心でくしゃみを繰り返すキャロルと、その反応に戸惑うガリィ。
「撤退するぞ! セレナ抱えてこっち来いバカ、急げ!!」
クリスの声が耳に届いて、弾かれたように響はセレナを横抱きし、声がした方へ走り出した。
「響さんこっちこっちデス!」
「早く速く!」
「よし、二人共無事だな? このまま尻尾巻いてトンズラすっぞ」
手を大きく振って出迎えた切歌と調の二人、そしてクリスと合流を果たす。
「クリスちゃん、さっきの──」
「あたし様特製、煙幕弾兼催涙弾だ。人形には通用しなくても、あのキャロルってのには効くみてぇだ」
一時期アホみたいにカズヤとFPSゲームやってて良かったぁ、と一人言を呟きながら逃走を開始するクリスに、セレナを横抱きした響、切歌と調が続く。
「人形って?」
「詳しい話は後だ。今は逃げることだけ考えろ。この襲撃はあたし達だけじゃなく、カズヤ達の方にまであったみてぇだ。しかも敵は錬金術師とかいう連中で、フィーネとさっき救助した252の話だと、相当厄介な連中らしいぞ」
「カズヤさん達の方まで...」
「向こうはカズヤがいるからなんとかなるとは信じてるが、錬金術師って連中に対してあたし達は知らないことが多過ぎる」
これで話は一旦終わり、という感じで話を区切り走るのに集中するクリス。
遠く離れた場所で戦う仲間達に想いを馳せるその横顔を眺めてから、響は腕の中で眠るセレナの寝顔を見下ろし、己の甘さと覚悟が足りてない事実を痛感し、またしても唇を噛んだ。
「そうか、そんなことがそっちで...」
『ああ。幸い、セレナくんの命に別状はない。他の装者達にも怪我はない。そこは安心してくれ』
「それが一番聞きたかった。あいつらが無事ならそれでいい」
『詳しい話は皆が本部に戻った時にしよう、ではな』
本日で何度目になるか不明な溜め息を吐き、カズヤは通信を終える。
「錬金術師に、それをマスターと呼ぶ人形達。シンフォギアの防御を貫くノイズ擬きを従え、俺の物質分解を無効化し、"向こう側"の力を奪う異端技術。目的は世界を壊すこと、か......随分と厄介な連中に目ぇつけられちまったな、俺達」
疲労を吐き出すように言葉を紡ぐと、このタイミングで車に乗った緒川がやっと現れた。
暗い夜空を見上げ、誰にも聞こえない声で小さく吐き捨てる。
──今回の借りは万倍にして返す......必ずだ...!!
胸の内には、煮え滾るマグマのような感情が燻っていた。
「くぅ...まだ目がシパシパして鼻がムズムズする...くそっ、シンフォギア共め...」
「地味に辛そうだな、マスター」
「とんでもない最後っ屁もらっちゃいましたね、あはははっ」
ファラが帰還してまず視界に捉えたのは、目と鼻を赤くして玉座に座る主のキャロルと、そんな主を気遣うレイアと笑うガリィの姿。
「ただいま戻りました」
挨拶を述べるファラに視線が集まり、三人は顔を顰める。
「手酷くやられたようだな、ファラ。だがお前が戻ってきたということは、加護と結界は有効だと証明できたか」
「はい。加護がなければ今頃私は粉微塵に粉砕されていたでしょうし、結界がなければ砂の粒よりも小さく分解されていたでしょう」
主から事前に持たされていたのは、守りの加護と結界を所有者に与える宝石。それがファラを含めたオートスコアラー全ての体内に搭載されている。そして、これが無ければ自分は帰らぬ者となっていたに違いない。
ファラは主の用心深さに改めて感謝した。
これを用意したのがパヴァリア光明結社、というのが少し気に入らないが。
「顔に罅は私も入れられたが、そっちは私よりもやられ具合が派手だ」
「うわ~、顔面が粉々になってる~。ガリィ、担当がそっちじゃなくて良かった~」
レイアとガリィの反応に微笑みながら、罅だらけで今にも崩れ落ちそうな顔を左手で押さえつつ、ファラは懐から砂時計を取り出す。
「ですが、それに見合う結果は出せました。こちらをお納めください」
キャロルの前まで歩み寄り、黄金の輝きで満たされた砂時計を差し出した。
受け取り、手にしたそれをしげしげと眺めてから、呟く。
「......凄まじいな。まさかこれほどのものとは」
内包されたエネルギー量に、手の中で砂時計越しに感じる溢れんばかりの生命力の息吹にキャロルは目を細めた。
「はい。ミカを起動させてもなお、有り余ります。今後は想い出を集める必要もなくなるでしょう」
「これが、"シェルブリットのカズヤ"の力。パヴァリアのヒトデナシ共がご執心の輝きか」
「彼は自身の力を、『向こう側の力』と呼んでいました」
「『向こう側の力』? まるでこの世のものではないとでも言いたげな名前だな。向こう側というのがどういう意味を持つのか知らんが、もし本当にこの世のものとは異なる類いのものであれば、研究対象として実に興味をそそられる」
手の平の上で砂時計を転がし、中の輝きに視線を注いでいると、突如玉座の肘掛けにアンティークなデザインの電話機が出現し、リリリリリリッと鳴り響く。
それに驚くことはないが、非常に面倒臭そうな顔になると、キャロルはうんざりしながら受話器を手に取った。
「何の用だ?」
『随分な口振りじゃないか、何の用だとは。上手くいったんだろ? 彼の力を奪うのに。こちらが提供したものを使って』
予想通りの相手から予想通りの言葉を聞いて、キャロルは鬱陶しくて受話器を電話機ごと破壊したくなる衝動を覚えたが、必死に耐える。
「どうせお前の部下が監視でもしていたんだろう。既に分かっていることをわざわざ聞いてくるな。オレはお前の暇潰しに付き合うほど暇じゃない」
『酷いな、暇潰しなんて。確かに監視はしていたさ、サンジェルマンが。彼女はご執心だからね、彼に』
「お前達パヴァリアがあの男を"神の腕"だと罵ろうが、"神に反逆し力を簒奪した悪魔"だと信仰しようが、オレの知ったことではない」
『けど、協力はしてあげたじゃないか、色々と。知らないとは言わせないよ、どれほどの時間と貴重な素材を使ったか、あれらを作るのに』
まるで自分の手柄だと言わんばかりの態度にカチンときた。
「確かに提供されたものの性能は申し分なかったが、素材を集めたのも作ったのもお前ではないだろ」
『その通り。サンジェルマン達さ、全てを用意したのは。しかし、同時に僕の部下なのさ、彼女達は。なら、彼女達の功績はパヴァリアのもの、そうだろう?』
「...結局何の用で連絡してきた」
何か気の利いた皮肉でも返せたら良かったのだが、もう早く終わらせたくてとにかく先を促す。
『忠告だよ』
「忠告?」
『ああ。どうなろうと構わないさ、シンフォギア装者なんて。だが困るのさ、彼に何かあるのは。貴重なモルモットにしてサンプルだからね。あれが有効だったんだ、なら僕達も是非とも手に入れたい、彼の力を』
「奴だけは殺すな、と?」
『好きにしてくれていいよ、死なない程度であれば』
「...どっちだ...」
『度が過ぎれば介入する、サンジェルマンが。そういうことさ、つまりは』
男装の麗人である一人の女錬金術師を脳裏に思い浮かべ、溜め息を吐く。
「あの女は"シェルブリットのカズヤ"を随分お気に召したようだな」
『あらゆる物質を分解し再構成する力、それを破壊と創造に置き換えて"神の腕"と呼ぶ者。"神に反逆し力を簒奪した悪魔"と呼ぶ者、意見が割れているんだ、僕達の間でも。ちなみに後者を支持する方なのだよ、彼女は。神を騙る悪魔の為せる業だと言って憚らないからね、世界的にルル・アメルから彼に批判的な意見が出ないのは』
そうなると人類のほとんどが悪魔に魅入られたことになるが、あながち間違いではないだろう。
視線を手にした砂時計に移す。
砂時計の中から放たれる光。これと比べたらダイヤモンドの輝きすら霞んで見える。
人を惹き寄せるそれは、神々しく感じると同時に魔性を秘めていた。
そして、神か悪魔かという呼び方そのものなど、キャロルにとっては都合のいい方便だとしか思わない。結局、パヴァリア光明結社の錬金術師達にとっては、神だろうが悪魔だろうが本質的にどちらでもいいのだろう。最終的には"シェルブリットのカズヤ"が持つ『向こう側の力』、というものが欲しいことに変わりがない。
(ふん、あの女の考えになぞるなら、神の支配から人類を解き放つ可能性を持つ悪魔、それに魅入られた世界...差し詰め、シンフォギア装者は悪魔と契約し魂を捧げた魔女、ということか)
不意に、忌まわしい記憶がフラッシュバックする。
人々の為に尽力した父が、よりにもよって救った者達から悪魔と罵られ、疑われ、嫌悪され、挙げ句の果てには無惨にも火刑に処された光景。
何故父が謂れのない弾圧で殺されたのに、奴だけが世界中から称賛される?
奴が救世主だ英雄だと持て囃されるなら、父だってそうだったはずだ!!
「ちっ」
『ん?』
「いや、気にするな」
燻る激情を胸に仕舞い込んだまま、キャロルは頭を切り替えた。
「一つ、教えておいてやる」
『何かな?』
「奴は自身の力を、向こう側の力、と呼んでいたらしい」
『...ほう。まるで
相手のトーンが下がる。どうやらこの名称には琴線に触れるものがあったようだ。
それっきり黙り込んだ相手に、これで最後だと思い質問した。
「で、お前は奴のことをどう思う? 破壊と創造を司る神か? それとも反逆の悪魔か?」
この問いに対して返ってきた答えは、
『...どちらでもないさ。獣だよ、彼は。神に似た何か、もしくはそれに準ずる力を使って好き放題に暴れる、ね』
まるで吐き捨てるような言葉だった。
受話器を置くと電話機そのものが煙のように消え失せる。
会話で溜まった疲労を溜め息と共に吐き出すと、キャロルは人形達に指示を出す。
「ファラとレイアは修復に入れ。ガリィはこれを使ってミカを起動させろ」
命令を受諾した人形達は恭しく頭を下げた。
ヒトデナシの口調がとても難しい。倒置法って意図してやろうとすると大変と痛感。なんか違和感あったり、おかしいと感じたら修正しますので、気軽にどうぞ。
ですが、感想への返信は作者と読者様との間でトラブル回避の為、相変わらずしておりませんので、その点は本当に申し訳ございません。