「竈門炭治郎です!よろしくお願いしますっ!」
「……ウン、ヨロシクネ。」
「あの、なんか遠くないですか?顔も良く見えませんし…。」
死亡フラグの竈門炭治郎君が禰豆子ちゃんを連れて入門しました。
これ、フラグ?フラグだよね!?まさかの原作時間軸らしい。NARUTO時空は主人公のナルト君とは会えないまま鬼滅時空にきたわけですが、主人公と主要キャラってなんか苦手なんだよね。
Qなんで、苦手なん?
A 死亡フラグ満載だからに決まってんだろ!!
正直、イタチの件でもう原作主要キャラクターとかトラウマあるわけ。またあの時みたいに後悔するに決まってるし、鱗滝さんはそんなに死亡フラグなさそうだからギリ大丈夫だけど、炭治郎はダメだ。歩くフラグだ。
ハッまてよ?
確か、炭治郎が入門した時13歳。もうじき14歳
俺は現在15歳。今年で16になる。
もしかして、俺。今年藤襲山行くフラグじゃね?
現在、俺は水の型を全て習得したところである。
俺は、水の呼吸法があっていた。鱗滝さんからも太鼓判をもらった。
ん、なんかねチャクラの性質と水の呼吸法全然関係なかったんだよね。正直。チャクラは細胞から練り出された身体エネルギーと、精神エネルギーが練り合わさり、経絡系と呼ばれるチャクラの通り道があり、そこから全身にまわり、忍術ができる。一方、呼吸法は肺を強くし、独特の呼吸法で血管に酸素を送り、血液を沸騰させ、肉体を強化する。全く別物だ。ガス管と水道管ぐらい違う。
分かりやすく言うと、チャクラは乾燥機、呼吸法は洗濯機。
違う家電を体内で使い分けしてる感じだろうか?
説明が難しいが、似てるようで全く違う。チャクラは遺伝子レベルから性質が分かれるが、呼吸法は本人の動きや性格、性質から分かれるかんじだ。
ただし、呼吸法を使っている時はチャクラがほぼほぼ使えない。写輪眼はギリいけるが、他の術は発動しない。
チャクラと呼吸を両方でやるとしたら、全集中・常中を覚えなきゃいけない。
俺は現在、その修行の真っただ中だった。
うちは一族なのに火遁が苦手で、豪火球の術とかできなかった落ちこぼれの俺だが、この鬼滅世界では十分戦力になれるらしい。
だからって俺の死亡フラグ恐怖症は治るわけじゃないけどな!
俺は竈門炭治郎を避けに避けまくった。え?なんで?余計な関わりをもったら原作崩壊するかもしれないじゃんか。きちんと顔を合わせるのは食事の時だけだ。
本当は食事の時も避けたかったが、流石に鱗滝さんが許してくれなかったからな…。
「…那由多さん!あ、いた!美味しい茱萸の実がありましたよ!食べませんか?」
トコトコと駆けてくる炭治郎少年はすこぶる鼻が効くから、何処に隠れようが見つけてくる。主人公怖い。
犬なの犬なの?最近、炭治郎少年の背後に豆柴のスタンドが見える。弟弟子怖い。絆されないからな!絶対絆されてやんないからな!
まあ、茱萸ならもらってやらんでもない。甘味は貴重だからな!
しかし、流石主人公。中忍の俺でもキツイあの罠トラップと山登り、山下りを必死に繰り返してる。ぶっちゃけ俺の事などかまってられんぐらいぼろぼろに疲れてんだろうに。気遣うなよ、原作に全くでてこないこんな異物。
その日の夜、炭治郎少年がうつらうつら日記を書いているころ、俺は鱗滝さんと向き合っていた。
「……那由多。お前を鬼殺隊最終選別に推薦した。」
「っ!?」
ワッツ!?ちょ、まてよ!!いきなりぶっ込み良くないからね!
まだ、大岩の試練受けてませんけど。
「鬼殺隊最終選別、ですか?」
「左様、お前、先日大岩を斬ったな。」
「っ!」
隙の糸が見えたから試しに切ったのがバレていた!!でも、俺まだ真菰ちゃんや、錆兎くんに会ってないよ!出てこないかなって毎日全集中の呼吸やりながら修行しスタンバッてんのに、一向に出てこないからね!
「…儂は、子供を死なせるのは見たくはない。今まで送り出した弟子たちはほとんど帰ってこなかった。だが、もう一度、もう一度信じたかった。だからお前と会った時から、今まで厳しい修行を課してきた。」
そう言うと、鱗滝さんは俺の頭を撫でた。おもわず思考が停止する。
「自力で全集中・常中まで至ったお前を信じる。那由多、怯えるな。お前は強い。」
ーーーお前は儂の誇りだ。
そう言われた瞬間、視界が涙で滲んだ。
そんな事、今まで言われたことなかった。
里の忍だって、親だって…
みんな俺に何一つ期待なんかしなかった。
『ナユタ、お前は医療忍者としても忍としても中途半端だ。医療忍術はそこそこ上手い、幻術もそこそこ上手い。脚はまあ四代目が鍛えた甲斐あって速い。が、それだけだ。』
いつかの綱手様の声が、言葉がなぜ今になって思い出すのだろうか。
俺、は頑張ったんだよ、医療忍術だって、うちはの忍術だって。努力したよ?でも、足りなくて、誰もかれも俺より先にいく。置いてかれる、足手まといだと馬鹿にされる。
認められたかった。
忍としての才能があるって信じたかった。あの時、あの言葉を貰ったときから、俺は自分の劣等感ばかりみて、周りなんか見えてなかった。
『中途半端なお前が、何かを極めようとした時。その時、初めてお前の忍者としての人生が始まる。』
そうだね、綱手様。俺、今諦めてない。必死だ。
中途半端になってない。
鱗滝さんの言葉は俺の胸にストンと落ちた。
ああ、鱗滝さんはなんでこんなにも、欲しかった言葉を言ってくれるのだろうか。
差し出されたのは鱗滝さんと同じ羽織り、下り眉の寂しそうな顔に頬に団扇の紋様が書かれた狐面だった。
その日、妹が死んで以来、鱗滝さんの前で子供のように泣いた。
うんと、うんと泣いた。
………
涙の匂いがする。
炭治郎は、障子を開けて居間を見ると兄弟子の那由多が泣いていた。
裡葉那由多という人は不思議な匂いの人だった。
鱗滝は豪快な滝みたいで、兄弟子の冨岡義勇は涼やかな流水。
那由多はまるで静かに降る雨のようなそんな人だった。
やや、下り眉に穏やかな黒目。優しい顔をしていて少し父さんに雰囲気が似てる。美丈夫なのだが顔を隠したがり、炭治郎とも目線が合わない。
戸惑い、困惑と言う感情の匂いがいつもしているが、良い人だ。
いつも寂しげで悲しみの匂いがする兄弟子は、とても人間が苦手らしい。俺にも全然慣れなくて、挨拶しようにも直ぐに消えてしまう。
『炭治郎、那由多はな元忍でな、人一倍警戒心が強い。』
『え、に、忍者!?』
『周りの環境もあったのだろうな。だが、あやつはなお前達を決して嫌ってはおらぬ。その証拠にお前が寝てる間に治療や禰豆子の見守りをしておるのだ。』
その言葉に炭治郎ははっとする。確かに起きたら頭を巻いていた包帯とか清潔なものに変わっていたことがあった。鱗滝がやってくれたのかと思ったら、あの兄弟子がやってくれていたらしい。
『那由多はな、不器用な子だ。常に何かに怯え常に自分に厳しい。いつも何かに追い込まれるように修行をしていたが、お前たちが来てから良い方向に成長をしている。』
『良い方向、ですか?』
『誰かを守り、労わる気持ち、心の成長だ。今まで空っぽだった那由多の心をお前達が変えたのだ。』
『俺たち、兄妹が?』
『那由多はなお前たちと同じく家族を鬼に襲われている。』
『!?』
『那由多は深傷の妹を背負って、鬼から逃げたが…妹は助からなかった。』
炭治郎は思わず胸元の布を強く握る。兄弟子の悲しみが痛いほど良くわかる。同じだ。那由多も大切な家族を守れなかったのだと炭治郎の眼に涙が滲み出る。
『お前が妹を人に戻したいとここで頑張っている姿を見て、あやつの気持ちに何か変化があったのだろう。儂はそれを良い傾向だと思っておる。』
…お前も強くなれ。この先、どんな事があっても妹を守れるように。
鱗滝の言葉に炭治郎は力強く頷いた。
それからと言うもの、炭治郎は那由多に話しかけるようになった。距離はまだ遠いけど、無視はされてないのは匂いでわかる。最近は少し会話もできるようになった。
いつか、あの人見知りの兄弟子と、もうひとりの無口な厳しい兄弟子に負けない剣士になる。そう、心に決めて炭治郎は障子を閉じた。
うちはナユタ(15)
最大の死亡フラグの炭治郎少年に怯えている。え?コミュ力高くない?
馴れ合うつもりはなかったが、炭治郎くん時々包帯変えないまま寝てるし、傷薬塗ってないし!!医療忍者だったくせで炭治郎君が寝落ちしたらせっせと治療していた。ツンデレ。
真菰や錆兎に会いたかったが会えなかった。
最終選別と言う死亡フラグが立ち、戦慄している。
鱗滝さんに見事にフォーリンラブした。(師弟愛的な意味で)
鱗滝大好きな弟子たちの気持ちが凄くわかる。
鱗滝左近次
炭治郎も義勇もナユタも、死んだ弟子たちみんな可愛い弟子だと思っている。
弟子が巣立つのは寂しいが、いつでも狭霧山で待ってるよ!
忍者の子を育てたのは初めてだから、どんな剣士になるのか楽しみ
今度こそ無事に帰って来てほしい。
冨岡義勇
鱗滝先生が大好き弟子の一人。(師弟愛的な意味で)
ナユタの事は手紙で知っている。この先会えるかわからないが、本人は会ってみたいとは思っている。
竈門炭治郎(13)
修行がんばるぞ!
人見知りの兄弟子と無事に会話できるようになった。コミュ力EX
だが、自分が怯えられてるとは知らない。怯えられてるのはナユタが人見知りだからだと思っている。
錆兎&真菰
話しかけたかったが、タイミング逃してた。
あの子、強いわ。自分たちのアドバイスは要らないね!と見守っていた。
出てこいよ。
原作通り亡くなってる設定。救済したかったが、お話の都合上出来んかった。