「……これより鬼殺隊最終選別を開始致します。ご武運を」
白い髪に藤の着物の美女、たしか産屋敷あまねだよね?奥方様じゃね?原作だとそこら辺分かんないけど。次回から娘達なのかな?
ああ始まったのかと俺は遠い空を見た。
鬼殺隊最終選別
育手に推薦された弟子たちがここで鬼殺隊に入るために篩にかけられる。
7日間、山頂と麓にある狂い咲きの藤の牢獄でのサバイバルレース。そこには柱達が捕らえた鬼達が閉じ込められており、山の中で生き延びなければならない。
藤襲山に着いた時には20人以上の青少年がいた。ふと、見ればそこには見覚えがある勾玉の首飾りの青年もいる。
(あれ、上弦の陸になる善逸の兄弟子の、なんつったけ?獪岳じゃね?)
まさかの同期!?
こんにちは、うちはナユタです。現在、藤襲山に来ています。鱗滝さんとおそろいの羽織りに、狐面を被って参戦。藤の毒を塗った忍具、日輪刀もバッチリですよ!
「………っ(帰りテェええ!!)」
最初は別に鬼殺隊入りたい訳じゃなかったんだよ!正直、日輪刀だけ欲しかっただけ、な・の・に・だ。鱗滝マジックと言うか、……やる気スイッチ押された感が凄い。
後に引けなくなるってこういう事だよね。どうしようマジで…。
ここは、チャクラは温存だな。7日間のサバイバル事態体力がキツイのに、チャクラを使うとさらに疲労が増す。この日輪刀もなるべく大事にしないと7日間は難しいだろう。
呼吸法と剣技だけでは少々不安だな。狂い咲きする藤の花を失敬する。
1日目は取り敢えず地形の把握努める。東側の斜面を目指し、ひた走る。
「っヒャッハァー!!久々の飯ィっグボっ!」
「…っ鬼って馬鹿ばかりなのか?」
ここにきてもう3匹も頸を斬っている。
飢餓状態のせいか気配がダダ漏れである。そして毎回某世紀末漫画の雑魚みたいに大声をあげて、馬鹿みたいに正面から襲ってくる。
中忍試験なんて、頭脳戦やら騙し合いみたいなサバイバル戦を経験してるせいか、鬼の単純行動に内心呆れるが油断はできない。
途中、獪岳くんと遭遇した。
遭遇した時は殺された参加者の衣服から財布を取りあげていた。「…死んだ人間からお金を取るってどうなの?」的なことを一応、注意したら「死んだ野郎の代わりに、使ってやらなきゃ金が腐るだろ!」と逆ギレされた。まあある意味正論だが、ただでさえ気が病むサバイバル戦でタフだね。俺は祟られそうで嫌だけど。うーむ、原作通り獪岳くん俺様でとても気が合いそうにありません。ハイ。
2日目、3日目は変化の術で鳥や獣になって上空や斜面から藤襲山の地形を見渡し、マップを作る。セーフティゾーンの確保や洞窟とかとにかく鬼が身を隠してそうな場所を洗い出す。疲れるから日中に三時間でやめる。
この時点で10匹以上は斬ったと思う。幸い血鬼術を使う鬼はいなかったが、流石に不意打ちしてくる奴も現れた始めた。途中、喰われただろう受験生達を弔いながら、山菜やら果物を探す。そんな感じで意外と淡々としたサバイバル生活をしていた。NARUTOの中忍試験の経験は無駄じゃなかったんだなとつくづく思う。
4日目には山全体のマッピングが終わっていた。それから7日目まで鬼殺して休んでの繰り返しだった。疲れた。めっちゃ疲れた。
取り敢えず、無事に試験突破しました。因みに生き残ったのは三人だけだった。マジか、ドンだけ死んだんだよこの選別
そういや鱗滝門下絶対殺すモンスターな鬼がいたな。手鬼だっけ?
炭治郎が遭遇する前に殺したかったんだが、神の差配か全く会わなかった。
やっぱり原作通り炭治郎がかち合う運命なのだろうか?
日輪刀の材料である玉鋼を選び、俺にも専属の鎹烏がやってきた。
俺の鎹烏は夜叉丸と言うオスの烏で、性格も陽気で喋り方が何故か関西弁と言うキャラが濃い烏だった。
正直、俺はこの鎹烏に関してどうしようか悩んでいる。鎹烏と言うのは鬼殺隊員の頼れる伝達役でもあるが、監視役でもあるわけで…。忍術を使う所をこれから先に見られてしまうと思われる。なので前もって血鬼術じゃないよと念押ししたが、どうも不安だ。写輪眼を使うのを見られたくないし、鱗滝さんの狐面を四六時中つける事にした。
鱗滝さんのとこに帰ると、鱗滝さんと炭治郎が暖かく迎えてくれた。鱗滝さんは弟子が帰ってきたことが余程嬉しかったのか、ボロボロになって泣いて喜んでくれた。本当にいい人だよなぁ。弟子達が鱗滝さんが大好きなの分かるからツライ。
やっぱり手鬼殺しておけば良かった。今からもっかい藤襲山いこうかな。
禰豆子ちゃんは相変わらず寝てるらしい。良く寝てるね本当。炭治郎は鱗滝さんと水の呼吸の型を習い始めた頃らしい。この前、壱の型が出来たと嬉しそうに報告してくれた。
炭治郎と鱗滝さんが山に行く間、俺は薬草を煎じながら禰豆子ちゃんのお守りをする事になった。本格的な型の稽古に入れば鱗滝さんは炭治郎につきっきりになるから、こればかりは仕方ない。
そんな頃ヤツはやってきた。
「俺は鋼鐵塚と言う者だ。裡葉那由多の刀を打って持参した。」
「あ、ハイ。」
まさかの担当が鋼鐵塚さん?!折ったり紛失したら包丁持ってくるあの鋼鐵塚さん!?兄弟弟子揃って同担の刀鍛冶なの?
原作通り我が道を行く人で、ツラツラと日輪刀の説明をして玄関先で風呂敷を開けている。
あー、これ2年後にまたやるパターンですね?
「……と言うわけだ!わかったか!」
「あ、取り敢えず玄関先だと難ですから、中に入ってもらえます?」
こう言うマイペースな人間はタイミングをみて話を折るに限る。
ちなみに、炭治郎はこの時、街にお使いに出かけていなかった。
「へえ、お前ずいぶんと優しい面してるじゃねえか。女が好きそうな儚い系?本当にそんなんで鬼が切れるのか?」
「…顔は関係ないだろう。」
すいませんね!ヒョロくて!火男仮面に言われたかねぇ!!鱗滝さんがフォローしてくれなきゃ怒鳴ってただろう。
鋼鐵塚さんは表情が曇る顔がコンプレックス師弟を何のその、ズズいと見事な黒拵の打刀を差し出した。
「日輪刀は別名色変わりの刀と言ってなぁ、持ち主によって色が変わるのさぁ。水の一門なら青だろうよ。鮮やかな水色か?露草色か、はたまた浅黄色か、もしかしたら褐色か?さあさあ、抜いてみなぁ!」
原作通り手をウネウネする鋼鐵塚さんに、頬を引きつらせながら刀を抜くと見事に鍛えあげられた刀身が目に飛び込んできた。
コレが俺の日輪刀かとひとりごちしていると、柄から這い上がるように、刀身の色が変わっていく。
それは見事な青紫色だった。
矢車菊のような美しい青紫色の刀身に、水の波紋のような紋様が浮かび上がったのである。それには鱗滝さんと鋼鐵塚さんも驚いたようで、まじまじと刀身を見つめている。
「色だけじゃなく、紋様まで浮かぶとは珍しい。」
「…こりゃあ期待以上だぜ!なあ、鱗滝」
「ああ。」
その時だった。夜叉丸が部屋に飛び込んできたのは。
『那由多ハン、那由多ハン!任務ヤで!』
「え?早くない?」
『西ノ街ヤ!西ノ街ニ鬼ガオルで!ヨナヨナ子供ガ消エテンネンて!ホラボサットシトラント、サッサと用意セナ!』
お前、その怪しい関西弁どこで習ってきてんだ?
「那由多、コレを持っていけ。」
「これ、」
「試験で羽織りがぼろぼろだったからな。」
藍色に、うちわの家紋。裾に流水紋が施された羽織りだった。裏地の生地は鱗滝さんの羽織りと同じだ。か、カッコ良い!
鱗滝さんの手縫いとか、絶対大事にするしかないじゃないか!
「任務がきたなら剣士は即時に向かわねばならん、気をつけて行ってこい。」
その言葉に背を押されるように、俺は鬼殺隊士としての最初の任務に旅立った。
・うちはナユタ
任務に行くことになった。鎹烏がいまいち信用できない。
鱗滝さんから羽織を貰ってウキウキしている。
中忍試験を必死に思い出してた。実は選別では精神的にかなり疲弊していた。
手鬼と遭遇しなかった。
狐面を常備する事になった。
・鱗滝左近次
弟子が帰ってきた!嬉しい!
自分と同じ、優しい顔立ちの主人公の気持ちがわかる。
・竈門炭治郎
お使い行ってる間に兄弟子が任務に行ってしまった。しょんもり
・手鬼
狐の子はいねーかーと探し回っていた。実はナユタの後方に追いかける形でいたが、お互い気づかず。命拾いした。次回は炭治郎に殺される。
・鋼鐵塚蛍
ナユタの日輪刀を見れて満足。この後、里でめっちゃ自慢する。
・夜叉丸 オス
関西弁の鎹烏。陽気な性格。相棒が根が暗いが気にしない!懐がかなり広い。
・獪岳
まさかの同期 ナユタと全く気が合いそうにない。作者は別に獪岳アンチではない。