性転換系異世界勇者配信者が性転換して異世界の勇者になった話 作:たま
『おはよう』
から始まりその次からは、
『どこにいるの?』
『どこにいるの?』
『どこにいるの?』
それが100件近く続いていた。普段から朝起きたらおはようというやりとりはよくしていたけど、ここまでしつこく僕の居場所をきかれたのは初めてのことだったので、僕は思った、
『怖い』
そう思ったから、思ったことをそのまま返信した。
単純にこのメールは怖い。配信でやろうとしていた僕の苦手なホラーゲームの内容とメールの内容がほとんど一致していた。それがとても怖かった。
そして僕が返信をしてから一秒も経たないうちに、今度は電話がかかってきた。これもやろうとしていたホラーゲームの内容と一緒だったから、電話に出るのが躊躇われる。でも、これだけメールが送られてきていて、電話に出ない訳にはいかなかった。
「ごめん、愛笑ちゃん。ちょっと待ってて……」
「はい!もちろんいいですよ」
そして僕が電話にでた瞬間に、
『どこ!どこにいるの!』
耳が壊れるかと思った。
『も、もしもし、僕だよ。とりあえず落ち着いて』
『あ、あなたはどなたなんですか!?その声は星ちゃんじゃないことくらいわたしにはわかりますからね!』
そうだ、忘れてた。今、僕はミルキー・スターになってるんだった。
どう説明すればこの状況が伝わるのか、それを考えるよりもまずは草原で寝ていたことを、この世界に来てからのことを全部話してみることにした。
『あぁなるほど!そうだったんだ!大変だったんだね星ちゃん……って信じる訳無いですよね!』
まぁそうだよね!愛ちゃんの性格からしてこれで納得してもらえるとは思ってなかったけどね、どうしようか。
『たしかに、会話の所々から星ちゃんらしさというのは感じます。ですが証拠がありません、ちゃんとした星ちゃんという証拠があれば認める可能性も無い訳ではありません。あればですが!』
証拠、最初にビデオ通話が思いついた。
でも、それだとミルキー・スターがここにいて天ノ川星のスマホを使って話しているというのは証明できるかもしれないけど、僕が天ノ川星で、ミルキー・スターになっているということは証明はできない。
『あぁ!』
閃いた。
『な、なんですか急に大声出して!?証拠でも見つけたのですか?』
証拠は見つかってない、僕の頭では思いつかなかった。
でも、
『僕が天ノ川星だということを証明する方法は思いついたよ』
『方法ですか?』
『そう、それはね……』
『そ、それは?』
それは、
『生配信だ!』