直訳で女性の部屋。と言う意味ですが?
私が初めてこの単語を知った物語では、アレ方面で使っていました。
「結局、確か此処は………」
残念だが?そろそろ水晶の膝から起きるとしよう。
いつまでも寝ている訳にも行かない。
「マスター、残念そうな顔☆
そんなに水晶さんの膝が気に入ったの?」
「否定はしない。また堪能したい処だ」
「素直なマスター☆
いいわ。今晩にでも、また堪能させてアゲル☆」
辺りを見渡す。
最近見慣れた迷宮内ではあるが?何か空気が違う。
首元に死神の鎌を、常に突き付けられているような?死の気配。
「此処はマスターが攻略中だった、
オルクス大迷宮100階層の更に深層に存在する真の大迷宮。奈落よ」
立ち上がった水晶が応える。
確かチラリと、そんな説明を受けたな?
「奈落の構成階層は、上の表層と同じく100階層!
詰り地上から数えると?大迷宮は200階層だったって事になるわ」
「………大迷宮の名に恥じない広大さだな。
何の為の大迷宮だ?」
「反逆者の住処」
「反逆者?」
「そ、反逆者。
この世界の神であるエヒト神に逆らったって言う奴等の事よ。
その主要メンバーである七人の反逆者。
このオルクス大迷宮は、その内の一人の隠れ家ってワケ」
「確か大迷宮は七つ在った筈だ。なら七つとも?」
「そうなるって事でしょ?」
余り興味無さ気な顔。
自分が出るに出られ無かった大迷宮。良い感情は持っていない様子だ。
「具体的にはどうする?
出口に心当たりは?」
「私一人なら?精霊の姿に戻って、もう一度谷を昇れば良い。
でもそれじゃ意味が無い」
水晶は自分と従属目録で繋がる事で、
結晶精霊としての帰巣本能を克服した。
外に出る為には、コチラの存在が必要不可欠となる。
「なら、どうする?」
「奈落の底。
奈落の最下層にある反逆者の住処をアテにしましょう。
常識的に考えて、自分用の出入り手段位用意してるでしょ?」
こうして水晶と共に、奈落の探索は始った。
目指すは奈落の最下層。反逆者の住処!
だがそう経たない内に?奈落の恐ろしさを学ぶ事になる。
生息する魔物が鬼強い!
今まで攻略していた表層の魔物とはケタが違う!
水晶が居なければ?何度死んでいたか、解らない強さだ。
「うっわ~~寄生プレイです。
それとも姫プレイ?何にしても出番が無い」
「その寄生プレイとかでもLvは上がるでしょう?
それから戦うって事で☆」
「水晶が駄目人間製造機です。
だが他に本当に手段が!」
水晶が本当に圧倒的だった。流石のラスボス!
鬼強い奈落の魔物が?ゴミクズにしか見え無い。
出番の無いまま、一日目の探索終了。
そして夜は夜で?ずっと水晶のターン!
就寝中に魔物に襲われないように?水晶の張った結界の中で休む。
更に食事!食糧は無いが、水晶が魔法で水を出す。
しかも現代知識チートで、栄養補給飲料を造りやがった!
水晶は生きた神結晶の結晶精霊だから、神水を殆ど無尽蔵に出せる。
その神水を魔法で、栄養補給飲料に加工したらしい。
詰り水で、食事の代りに栄養補給が出来る。
更に就寝時には膝枕では無く、添寝された。
戦闘でも生活でも役に立たない自分。
水晶が居なければ生きて行けない自分。
夜に優しく抱き締められると、つい甘えてしまう。
優しく融かされてしまう。そんな日が続いた。
「………良いのよ?
私がずぅ~っとずぅ~っと、抱き締めてあげるから☆」
†
また、求めてしまった。
奈落に墜ちてから、やる事が本当に無い。
生息する魔物は強くて、自分はいつまでも戦力外。
食糧は無く、水を造るのも水晶の魔法。
寝床の安全を護るのも水晶の魔法だった。
自分は何も出来ない。
そんな何も出来ない自分を、水晶は抱き締めてくれる。
在る日、とうとう水晶を求めた。水晶は拒ま無かった。
それ処か?それから毎晩水晶を求めた。
至福だった。満たされた日々だった。
だがダメだ。
これは自分が忌み嫌う、呼吸するだけの生活だ。
このままじゃ、ダメだ。
「………ふ~ん。戻って来たんだ?
このまま融かしてあげようと思ってたのに☆」
「やっぱり狙ってたな?」
「絶好の機会だと思って☆
これも私の愛よ?」
「否定はしないがな?」
水晶が奈落で護ってくれた事も、
甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた事も、
自分を受け入れてくれた事も、疑う心算は無い。
だがダメだった。このままでは心が死ぬ。
呼吸するだけの存在になり下り、もう戻れない。
そんな存在になり果てて、生きてどうする?
生きる為に自分を失くしてしまったら、生きる意味が無くなる。
それは避けなければならない。自分を失くしてはならない!
「………私はこのままでも良かったのに☆
でも?男が良い男になろうとしてるのを止めるのは、
良い女のする事じゃないでしょ☆」
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技能:
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■■■■■■■■■■■■■■■■真名看破・コネクト・永劫の誓い・言語理解
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コネクト
効果/
結晶精霊の種族技能。
結晶精霊と接続して、その力を借り受ける。
但し接続には、結晶精霊の信頼が一定以上必要。
借り受けられる力の上限も、信頼度に依存する。
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「………これが、マスターの在り方なのね?」
†
決意を新たにしたあの日、水晶の新たなスキルが解放された。
【コネクト】
水晶と接続して、ステータスとスキルの一部を借り受けるスキルだ。
このスキルの発動中、
水晶は精霊形体に戻り、コチラと同化している。
「私はマスターの中で休むから、頑張って☆」
そして訪れる万能の魔力!何と言う万能感!!
だが溺れてはならない。これは水晶の力。水晶が貸してくれた力。
コチラのワガママに付き合ってくれた力だ。
「………そんなに肩に力を入れなくても良いのに?
私達は元より一心同体。そうでしょ?」
同化中でも、心に水晶の声が聞こえる。
大丈夫だ!問題無い。水晶の声が在る限り、この魔力に溺れる事は無い。
「【穿針】【棘影】」
奈落の魔物。二本尾の狼、通称二又と遭遇。戦闘を始める。
コイツの事は知っている。水晶がアッサリ無双していた。
奈落の魔物は余裕で固有魔法持ちだ。その隙は与えない!
大量の【穿針】を放ち、固有魔法を使う暇も俊足の機動力も封じる。
行動範囲を誘導して、【棘影】で刺し貫き続けた。
例え動かなくなっても?確実に魔石を破壊した。そこで残心。
周囲の安全を確認。ようやく戦闘が終ったのだと安堵する。
「大丈夫よ、マスター。貴方の勝ち。
おめでとう。奈落での初勝利よ☆」
「………あぁ」
凄まじい緊張感!そして勝利の余韻!
初めて魔物と戦った時よりも緊張したし、勝って生き残った事が嬉しい。
これが本当の命の奪い合い!これが実戦!
これに比べたら、表層での戦いはヌルゲーである。
「………待っていた!」
「ギュギュッッ!!!」
次に現れたのは、二匹の蹴兎。
もう兎と言うには、色々と間違っている武闘派の魔物だ。
固有魔法で空中二段ジャンプとかも、普通に仕掛けて来る。
だが今回は、敢て空中二段ジャンプを使わせた。
蹴兎が用意した足場を、【穿針】で破壊。
空中でバランスを崩す蹴兎A。
そのまま【闇撫】で魔石を握り潰して仕留める。
「ギュギュッッ!!!」
だが仲間が仕留められても、蹴兎Bは怯まない。
迷わず得意の空中二段ジャンプで、回し蹴りを放つ!
攻撃がガードした腕に入るが、ダメージは即座に回復する。
「マスター。しっかり☆」
「助かる」
水晶が体内で、神水を出してくれたようだ。
オートリジェネ状態である。
「【吸魔】【棘影】」
「ギュギュッッ!!!」
水晶とのコネクトで、
効果範囲も吸収効率も一気に膨れ上がった【吸魔】で、
蹴兎Bの動きを止めて、即座に連続発動させた【棘影】で串刺しにする。
勿論魔石の破壊も忘れない。そうして二匹の蹴兎を仕留めた。
「………コイツは」
暫くして現れたのは、奈落では初見の魔物。
だがコイツは知っている。
表層60階層の中ボス。四足獣ことベヒモスだ。
「ボスキャラが後半ではエンカウントで出る。お約束だな!」
だがベヒモスの攻撃パターンは既に把握している。
しかも表層60階層のような、広い直線スペースの無い此処では?
ベヒモスの突進系スキルも活かせない。ただのデカブツだった。
「終りだ。【陽影】」
しぶといだけのデカブツに止めを刺す。
奈落では、コイツも捕食されるだけの存在だと言う事だ。
「お疲れ様。今日はそろそろ休みましょう?」
「………あぁ、そうだな」
水晶がコネクトを解除して、人の姿で現れる。
結界を張り、今日の寝床を確保。
ベッドはいつも通り、水魔法で作ったウォーターベッドだ。
因みに風呂も有る。
土魔法で穴を掘り、コーティング。
水と火の魔法で湯を張った。もう何でもアリである。
「今日はマスターの初勝利のお祝いに、サービスタイム☆」
いつもの水晶手製の栄養補給飲料を飲む。
今日は文字通りのサービスタイム。口移しだった。
水晶の感触は、今日も瑞々しい。
「………今日は、どうする?」
「勿論、頂く」
今回は水晶のヤヴァイ処も感じて欲しいと思いました。
水晶に男が出来たら、こうなりそうな気がする!(妄想)
爪熊はハジメの宿敵なので、別の者を用意。
またしてもベヒモスさんはカマセに☆