ありふれた英雄願望(挫折)で世界最強   作:LW

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今回から4人パーティーです。
探索時は基本コネクトしています。
水晶の声は、清水(挫折)にしか聞えません。
コネクト時の水晶の声は『』となります。


12 奈落の最奥

「どれだけ快適にダンジョン攻略してるんだ!?」

 

何を言いたいかは解る。

解るが、何の不満が有る?

 

「汗を流した後の風呂に何の不満が?

 それとも混浴では無い事か?

 自分で頼め!ユエなら案外OKしてくれるかも?」

 

「誰が混浴の話をした!風呂の話だ!!

 いや、風呂に不満は無い。久々で気持ち良いしな?」

 

南雲達と合流した翌日の夜。

今日も水晶の用意した風呂に入ると、南雲に驚かれた。

まぁ気持ちは解る。何と言ってもダンジョン攻略中に風呂だ。

確かに初めの頃は驚いたモノだ。

だがしかし!この風呂の気持ち良さの前には、全てがどうでも良くなった。

 

と言う訳で?只今絶賛男同士の入浴中。

女二人は既に入浴済。水晶の結界が有るとは言え?今は見張り中だ。

 

「しかし水晶はスゲェな?強いだけじゃない処がスゲェ。

 お前が飲んでる栄養ドリンクも、だろ?」

 

「あぁ、もう何でもアリだ。最初は心が折れる程だった。

 と言うかそれを言うなら、南雲も凄い根性だと思うが?」

 

「何がだ?」

 

「もう魔物肉を食べなくても良いのに、今も一人で魔物肉だろ?

 良く食う気になるな?」

 

コチラはずっと水晶手製の栄養補給飲料。

水晶自身は結晶精霊なので飲食不要。食べようと思えば食べれるらしい。

ユエは吸血メイン。やはり食事は嗜好品扱いだ。

 

「………ステータスと固有魔法ゲットの為だ。それにもう慣れた。

 今じゃ、初見の魔物は?肉を食わなきゃ気が済まない」

 

「水晶が居るから、神水は有る。だがなぁ?」

 

「………必ず生き残れる保証は無い。

 まぁお勧めはしない。とにかくマズイぞ?」

 

「固有魔法のコンプリートとか?夢は在るが!」

 

暫く会話が途切れる。

互いに風呂を堪能していた。だが!

 

「なぁ南雲?

 ハジメ、と呼んでも構わないか?」

 

「………構わないが、突然どうした?」

 

「いや、このままだと混乱するだろう?

 南雲!と呼んだら?お前とユエが振り返りそうだ」

 

「ブフォッッ!!!

 何を言いやがるっ!!」

 

「いや、ユエの懐き具合は凄いぞ?

 アレは既に好感度MAXだ。何をしてあぁなった?」

 

「………居場所が無いと言っていた。

 だから日本に来るか?と言ったな」

 

「完全にプロポーズです。

 本当にありがとうございます!いや、オメデトウ☆」

 

「ってオィ!?」

 

「少なくともユエはそう思ったシーンだと思う。

 お前は違ったか?」

 

「………幸利。オレもそう呼ぶが、

 お前の方はどう何だ?」

 

「何が?」

 

「水晶の事だ。

 アレは絶対お前に惚れてる。何が在っても離れないLvだ。

 日本に連れて還るのか?」

 

「そう言う話はした。

 水晶は、もう離れるとか考えられない程のヤツだ」

 

「そうか、お前の問題だからな?どうこう言う気はない。

 ………言う気は無いが」

 

「何が言いたい?」

 

「オレとユエも居るからな?

 急に始めてくれるなよ?」

 

「大丈夫だ、問題無い。

 水晶は防音結界と、光学迷彩もイケるらしい」

 

「オィ、やる気満々か?

 始める気か?始める気だな!?ダンジョン攻略中だぞ!!」

 

「今更だな?」

 

因みにその日の夜も、しっかり始めた。

宣言通り、防音結界と光学迷彩もしっかり張った。

だと言うのに?翌朝、ハジメはお疲れ気味だった。

 

「何が在った?

 いや、訊くのは止めよう」

 

「あぁ、助かる」

 

詳細を訊こうとしたが、断念する。

ユエと水晶が、仲良く上機嫌なのに気付いたからだ。

 

 

「ファッション?」

 

「アレが本当にただのファッションなら、シュールだな?

 で、済むんだが?」

 

『まぁ頭に生えてる時点で、もっと別の可能性を考慮すべきでしょうね?』

 

「寄生植物。問題はやはり頭に生えている点だろう」

 

その日の探索での出来事。

遭遇する某レックス的な恐竜が?全個体、頭に花を咲かしていた。

ただの寄生植物ならまだ良いが、頭!と言う点が気に掛る。

 

そして実験。試しに花を先に摘んで見た。

すると恐竜型の魔物は?周囲を確認するような動作を取り、

花を見つけると?親の仇のように何度も踏み続けて、

その後にようやくコチラに威嚇行動を取った。当然瞬殺。

 

「宿主を操るタイプの寄生植物か。面倒だな」

 

『魔法的なアンテナ。では無いわね?

 モノが花だし毒って処でしょう』

 

「何にしても精神支配無効が有る。

 花の毒なら、ハジメも毒耐性で凌げるだろう。だが」

 

「………」

 

「対抗手段が無いのが、ユエ一人。と言う事になるな?」

 

『私とマスターには、洗脳系は効かないし?』

 

「うぅ………」

 

「お前等の対抗技能が規格外なだけだからな?」

 

花に洗脳効果が在っても、

コチラには精神支配無効が、水晶には永劫の誓いが有る。

水晶の推測が正しければ、ハジメも毒耐性で対応出来るだろう。

だがユエには?その類の対抗スキルは無い。

 

「まぁ寄生されるのを防ぐしかないな?

 モノが花なら、種か胞子だろう」

 

「それしかないか」

 

その後も花恐竜の群を蹴散らしながら進み、

奥の開けた場所で、それらしき人型の植物魔物を発見する。

 

「【凶風】(マガツカゼ)」

 

人型は、初手から緑の風を放って来たので?

これ胞子だワ!と思い、コチラも闇の風魔法で対抗した。

【凶風】(マガツカゼ)

本来なら首を落す目的の、闇のカマイタチを放つ魔法だが?

風を拡散して放って、胞子らしき緑の風を押し返した。

 

「タネが解ってりゃ、こんなモノか」

 

「止めは無しで、

 アレにはまだ用が有る」

 

ハジメのドンナーが、情け容赦無く人型を貫く。

両腕両足を貫かれてダルマになり、

【凶風】の強風で動きも封じられる。さて、始めよう。

 

「従属目録、登録」

 

「ギッギッギッ!!!」

 

動きを封じられたままの人型に、従属目録を起動させる。

実は水晶を初登録してから、コツはつかんでいた。

人型は既にボロ雑巾で、コチラの方が圧倒的に有利!

予想通り強制的に、人型の登録に成功した。

 

====================================

従属目録

効果/

従属下に有る者を管理。

目録/

清水水晶

アリア

該当2件

目録管理/←

目録終了/

====================================

 

そしてササッと目録管理を実行。

アルラウネだかアリアドネーだかだったので、

名前はアリアに変更。更に圧縮管理を実行した。

 

圧縮管理とは?

そもそも従属目録では、登録した従属下の者。

従魔を術者の記憶領域で飼う事になるのだが?

これではモノによって、術者の負担が超増大する事になる。

従魔の容量は、従魔の実力通りに増大するからだ。

そこで登場するのが、圧縮管理となる。

 

従魔を本当に必要最低限まで圧縮して、術者の負担を0に等しくする。

この0に等しい程度とは?従魔の名前を覚える程度の記憶容量だ。

だがたかが名前程度!と考えるのは甘い。

仮に六万の軍勢を組織するとなると?

六万体全ての従魔の名前を覚える事になる。

こうなるとマッドドクターでなくとも、相手を番号で呼びたくもなる。

 

だがそうなると、今度は圧縮解凍が上手く行かなくなる。

圧縮した従魔を記憶領域で管理し、必要に応じて解凍して運用する。

この解凍の際、従魔の容量に応じた魔力を消費する訳だが?

これは魔法を使う時と同じ、従魔再構築のイメージがいる。

此処で従魔を番号呼びなどして居ると、イメージが上手く行かない。

番号呼びはNG!と言う好例である。←抜け穴は有る。

 

こうして考えると、この圧縮解凍は面倒そうだが?

何しろ術者の記憶領域に従魔を飼うのだから、

どうしても安全策は必要になる。記憶領域の圧迫は、そこまで危険なのだ。

これにも裏技は存在するが?外道手段だ。デメリットもある。

 

因みに従属目録に登録した水晶は?

登録はしたモノの、圧縮はしていない。出来ないし意味が無い。

圧倒的格上の水晶を解凍する魔力は、流石に保有していない。

 

水晶はそもそも自分の意思で登録して、

自分の意思でコチラについて来ているだけだ。

元より記憶領域で飼っていない。

召喚して出しっぱなし状態!と言う展開である。

正に反則の領域。

登録だけなら魔力の消費は無いからだ。

 

「成功!これでアリアはコチラの手札だ」

 

「エゲツナイな、従属目録とやらは」

 

「うん、エゲツナイ」

 

『マスターも充分リスクは負ってるけどね?

 そう言うモノよ?従属目録は』

 

「アリアの花洗脳は有益。

 役に立つ時も来るだろう」

 

 

その後も探索の日々は続き、とうとう奈落の最下層に到達。

奈落100階層の最奥で、如何にもらしい場所を発見。

大型の魔物が余裕で動ける石柱の広間と、その奥に巨大な扉。

扉は神話に出て来そうな立派な代物で、神殿にでも通じていそうだ。

これに比べると、ユエが居た封印部屋は隠し倉庫か何か?と言うLv!

扉が気になる処では在るが、まずは広間だろう。

 

「どう考えても、ラスボスが出ます!って感じだ」

 

「うん、お約束は守られる」

 

「事前に魔法陣とかを破壊したい処だが」

 

『近づくと起動。広間全てを破壊して見る?

 崩落するかもよ?』

 

「………結局やるしか無いか」

 

結局在る程度広間に侵入すると、召喚魔法陣が起動。

デカイ。魔法陣がまずデカイ。

これは当然!召喚される魔物が巨大である事の証左となる。

 

「多頭竜か」

 

現れたのは多頭竜(ヒュドラ)だ。

首が一つ一つ色が違い、何ともカラフルな奴である。

そして今までで一番デカイ。

 

「このデカブツ野郎を始末してゴールだ!

 行くぞ!!」

 

「頑張る」

 

『マスター』

 

「あぁ、終りにしよう」




従属目録のシステムは?
FFⅧのGFの召喚システムをモデルにしました。
アレの安全Verです。
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