ありふれた英雄願望(挫折)で世界最強   作:LW

14 / 39
オルクス大迷宮編完結です。
もう少しオルクスに居ますけど☆


13 世界の真実

戦いは始った。

カラフルな六つの首。

これで六つの首全てが、同じ攻撃しかして来ないようなら?

それはそれで笑える処だが、それは無かった。

此処は色通り、

赤が火属性。青が氷属性。緑が風属性。黄が土属性と続いている。

後ろで控える白と黒は何だ?何故後ろに居る?後衛タイプか?

このパターンだと白が光属性で、黒が闇属性か?

 

「白はヒーラーだ。先に潰せ!」

 

前衛を務める赤青緑に、在る程度ダメージを与えると?

後衛の白がカバーに入って回復。

ヒーラーの白を狙うと、黄が盾になって白を護る。黄はタンクか!

どうやら多頭竜は、六つの首がそれぞれ役割を決めているようだが?

範囲攻撃はどう対応する?黄一本で防げるのか?

 

「試してやる!【陽………」

 

「シャアァァァッッッ!!!!!!」

 

範囲攻撃を試してやろう!と言う処で、今まで沈黙していた黒が動いた。

コチラに在る程度近寄ると、恐らく何らかの魔法発動。

一瞬辺りが暗くなったかと思うと、そこに奈落の魔物が溢れていた。

そこに居るのは自分一人。

そして自分は、奈落の魔物に貪られ続ける訳だが?

直ぐにこれが幻覚の類だと気付いた。精神支配無効の効果だ。

 

『マスター』

 

これは水晶が居ない可能性。本来自分が辿る筈だった結末。

だがそれがどうした?

水晶は此処に居る。此処に居ると言うのに、

居なかった可能性を恐れて、震える道理は無い!

 

「迂闊に突出した愚を呪え!【陽影】」

 

「シャガァァァッッッ!!!!!!」

 

至近距離から【陽影】を喰らわせてやった。

黄のガードも、白のカバーも間に合わない。黒い首が溶解した。

 

「まとめてくたばれ!」

 

そこで勝敗は決した。

黒を助けようと、黄が白の元を離れたからだ。

その黄をユエが魔法で釘付けにして、

ハジメが対戦車ライフルにしか見えない得物。シュラーゲンを放った。

残った三色が白を護ろうとしたが、丸ごと四つの首が消し飛んだ。

後は護る者を喪った黄を、タコ殴りにして終った。

 

「ハジメ、魔石はどうだ?」

 

「鉱物系鑑定に反応が無いな。

 デカブツだからな、奥の方に有るのか?」

 

「怪しいな、全て塵になるまで攻撃続行」

 

魔石の位置が特定出来ない。怪し過ぎる展開。

首を失った胴体も始末しようとしたその時!それは現れた。

残った胴体から、新しい七つ目の首。銀の首が現れた。

 

 

その後の戦いは、いやぁ銀の首は強敵でしたネ☆で終った。

うん強敵だった。ハジメやユエも大変だったし、

ハジメは追い詰められて、バトル漫画の主人公のように派生スキルに目覚めた。

ユエも健気だった。やっている事が、完全にヒロインだった。

だが水晶の登場で、全てのゲーム盤が返された。

 

「ダメよ、マスターをイジメちゃ☆」

 

うわぁ、何処かで見た事在るな~っと現実逃避。

ハジメも何処か遠い目をしている。

初見のユエは、ただただその魔力量を感じて硬直していた。

 

コネクトを解いて現れた水晶の周囲に、

杖状の浮遊砲台が無数に展開されている。

これは表層60階層でベヒモスを消滅させて、

橋まで崩して奈落へ墜ちる原因にもなったアレだ。

某宇宙世紀のファン○ル的なアレである。

 

「う~ん、じゃあ期待に応えて!ファンネル!!」

 

うおぃっっ!!!今、ファンネルって言った!

コッチは態々伏字にしたのに、ファンネルって言ったぞ!!

 

もう色々とアレだが?水晶の操る浮遊砲台が一斉に動いた。

無数の浮遊砲台が、全方位から光撃を放つ!

光撃は集い、やがて波濤となって銀の首を襲う。

いつかのベヒモスよりはもった方だろう。

だがやはり銀の首、多頭竜も光りの中で消滅した。

水晶の圧倒的勝利である。

 

「水晶さん、大勝利ぃ☆」

 

そうデスネ☆もうツッコミも入れまい。

何にしても、これで先に進める。

威容の存在感を放つ扉を見る。この先が、例の反逆者の住処なのか?

 

「扉を開けた先は楽園(エデン)だった。

 と言うオチか?それともエリュシオンだったか?」

 

「………意味的には大差無いな。何にしても」

 

「此処が、反逆者の住処」

 

最終地獄ジュデッカの最奥。地獄の扉の先には楽園が在る。

そんな神話系の設定を思い出す展開だった。

今まで続いた天然系ダンジョンの先に在ったのは、

楽園だと言われれば信じてしまいそうな光景。

外の世界と比べても、損傷の無い太陽のような照明。

人気の無い平穏な別荘地のような水源や耕作地。

最後は悠然と佇む屋敷!何から何まで揃えた感じだ。

 

周囲の光景にも興味は在るが、やはり本命は屋敷の方だろう。

この様子では貴重なお宝の類も有りそうだが、本命は大迷宮の脱出路だ。

これで出口無しでは困る。

 

屋敷の下層エリアは、居住スペースだった。

寝室やドレスルーム。露天風呂や台所が有る。

その他諸々だ。やろうと思えば、此処で隠匿生活が送れそうだ。

流石は反逆者の住処!と言った処だろう。

 

上層はプライベートエリアだと思われる。

だが施錠されている。ハジメの錬成でも解錠不能だった。

これは、相手の方が格上である事を物語っている。

因みに水晶には頼っていない。まずは正攻法だろう。

そしてついに、それを見つけた。

 

最上層の部屋だった。

そこで物言わぬ骸骨が、コチラの来訪を待っていた。

床には大層な魔法陣。入って来い。そう誘っている。

 

「御指名が入ったな、どうする?」

 

「………全員で行くのは無いな、オレが行く」

 

「ハジメ」

 

「入らない訳にも行かない展開だな?

 精神支配無効も在る。コチラも行こう」

 

「マスター、気を付けて」

 

水晶とユエに後詰を頼んで、ハジメと男二人で魔法陣に入る。

魔法陣が起動。

あぁ、これは何かチェックされてるパターンだな?

と言う感覚が頭を巡る。

やがてそれも治まると、そこに一人の男が佇んでいた。

 

「立体映像?記録魔法か?

 そこの骸骨の奴だな?」

 

「試練を乗り越えよくたどり着いた。

 私の名はオスカー・オルクス。この迷宮を創った者だ」

 

このオルクス大迷宮の創造者、オスカー・オルクスの記録。

そこで語られるのは反逆者。では無く、解放者としての戦いの記録。

 

「強制召喚をやらかすようなカミサマだ。

 今更カミサマがラスボスだと言われても、驚きはしない」

 

「それに態々戦う必要も無い。

 オレ達は日本に還る。それだけだ」

 

「帰還の手段を手に入れても、

 この調子だと妨害や再召喚のおそれも有る。それはどうする?」

 

「妨害、再召喚。

 妨害なら潰すだけだが、再召喚か」

 

「話は以上だ。聞いてくれてありがとう。

 君のこれからが自由な意志の下にあらんことを」

 

そこで記録魔法は終了。

更に頭に情報が流れて来る。神代魔法/生成魔法の情報だ。

 

「神代魔法の生成魔法か、

 これって錬成師の専用魔法じゃないか?」

 

「かもな?

 だがこれで、自作のアーティファクトが行ける!」

 

「おぉっ!ついにICBM計画が!?」

 

「それは最終手段だ。

 それにいきなりは無理だ。色々試さないとな?」

 

その後水晶とユエも魔法陣に入って生成魔法を修得。

だがアーティファクトの製造は、水晶でも無理との事。

出来るのはハジメ一人。やはり錬成師専用の魔法だと思う。

 

更に骸骨から回収した指輪で、上層の部屋も開放出来た。

そこで貴重な錬成素材の回収や、情報の読み解きを行う。

此処でもスーパー水晶タイム発動!

読書魔法を発動させて、資料を速攻で読み解く。

 

それによると、

先程神代魔法を修得した魔法陣で、大迷宮は脱出可能との事。

但し骸骨から回収した指輪が必須。

これは表層30階層のボスドロップと同様の物で、

コチラでも代用出来るらしい。

ボスドロップの指輪の方を確認して見ると、

いつの間にか4つの貴石全てが、淡く光っていた。

 

他にも手記らしき物を見つける。

そこには他の解放者に関する事が記されていた。

 

「他の解放者も大迷宮を造った。想像通りの流れだ。

 そこに他の神代魔法も有ると」

 

「異世界転移が出来る神代魔法も有るかもな?

 還るアテも出来た」

 

だが大迷宮の正確な場所までは記されていなかった。

これは自分の足で調べる事になるだろう。

グリューエン砂漠大火山。

ハルツィナ樹海。

ライセン大峡谷。

シュネー雪原の氷雪洞窟。

が候補地だ。

数が足りないのでまだ未発見か、秘匿されているか?になる。

 

「さて、今後の行動だが?」

 

解放者が保有する他の神代魔法を手に入れる。

その為に他の大迷宮を巡る。これは確定事項。

だがハジメは、此処で暫く錬成師の修行を積むと言う。

確かに此処は錬成師の工房だろう。しかも神代クラスだ。

これから世界を巡ろう!と言うシーンだ。

焦らず力を蓄えたいのも解る。

だが錬成師では無いコチラに、メリットは少ない。

ハジメの修行に付き合って、奈落でレベリングでもするか?

それとも先行して、大迷宮の探索に出るか?

 

「急ぐ事は無いだろう。コチラはその間、レベリングでもしよう。

 完全踏破前だからな?まだ奈落にお宝が眠っているかもしれないし、

 レアモンスターとも遭遇していないかもしれない」

 

「従属目録、それも在ったか」

 

ハジメがこれから作るアーティファクト。

それに期待している点も有る。

それがどんなファンタジーブレイカーになるか?楽しみだった。

 

「マスター、

 歌姫に危機が迫っているわ」

 

ハジメの準備が整うのを待つ事、約一ヶ月後。

準備が整う前に、事態は動いた。




今回も水晶が無双したので、ハジメの両目は健在です。
これも両腕健在の件と同様!
眼帯型アーティファクトとかで、原作のパフォーマンスを再現します。
腕の件も、篭手型アーティファクトで充分行けるでしょう。

水晶が無双して終りましたが?
全員生成魔法をゲットしています。

そして歌姫イベント発動!
やっとこのシナリオが書ける!長かった☆
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。