ありふれた英雄願望(挫折)で世界最強   作:LW

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一ヶ月経過しました。
原作では、そろそろライセン大迷宮編が始ります。


19 RoseliaⅡ

演奏が終る。

割れんばかりの大歓声と、アンコールを望む声が響く。

今日も彼女達の、Roseliaのライブは大成功で幕を閉じた。

 

「お疲れ、

 FB!今日も素晴らしかった」

 

「ありがとう。

 幸利もお疲れ様」

 

ユキナを先頭に、Roseliaの面々が楽屋に戻って来る。

ユキナはいつかの、

ブルックのクリスタベル服飾店で買った黒いドレスと、

薔薇の髪飾りで飾ったステージ衣装姿。

何と言うか?すっかり見慣れた姿になった。

 

「どうしたの?」

 

「いや、ユキナのステージ衣装姿は?

 今日も似合っていると思ってな、少し見惚れていた」

 

「バカね、もう何度も見ているでしょう?」

 

と言いつつも、微笑むユキナ。

他のメンバーから、惚気るのは解散してからね?

と言う声が聞こえて来る。

 

Roseliaのメンバーを見る。

突然だが?此処でユキナ以外のメンバー紹介と行こう!

 

まずはベース担当のリサ!

商家出身の娘で、パッと見ギャル風の緩衝材系ムードメーカー。

コミュ力が高く女子力も高く、嫁力も高い侮れない女だ。

居ると助かるイイ女。それがリサである。まず手放してはいけない。

それは冒険者パーティーでも、バンドでも変わらない。

ライブでも、ソロよりセッションで真価を発揮するタイプ。

 

実は前世でもユキナと親友同士だったのでは?と言うぐらい、

波長が合ったのか?仲良くしている。

何でも世話を焼きたくなるタイプらしい。リサ自身は世話焼きである。

 

次にギター担当のサヨ!

裕福な一般家庭出身の娘で、委員長系のしっかりさんだ。

以前は双子の妹と共に、宮廷楽士を目指していたらしいが?

妹は突然!吟遊詩人になって旅に出た。訳が解らない姉。

だが結局、二人は姉妹だった。

宮廷楽士とは?貴族や教会の干渉を受け易く、自分の音楽を貫け無い。

姉は妹の決断の意味を知る。

やがて妹と同じく、フリーの吟遊詩人の道に進んだ。

 

サヨの演奏は機械のように、氷のように正確だった。

個性が無い。そう言うヤツも居るかもしれない。

だかこれも、サヨの持ち味だと思っている。

 

その次はキーボード担当のリンコ!

貴族出身の娘で、清楚で内向的なインドア系だ。

だがその経歴は?どう考えてもアクティブキャラである。

 

まずは貴族/市井を問わずピアノコンクールに出場し続けて、

華やかな結果を残し続けた。

教会主催のチャリティーコンサートにも、足を運び続けた。

勿論鑑賞では無く、演奏の方で!である。

 

内向的な筈のリンコを、何がそうさせるのか?

リンコの夢は冒険者だった。

冒険者になって、世界中を旅したいらしい。

 

リンコは貴族だ。いつかは結婚して、家を守る立場になる。

リンコは人気者だった。既に何件もの求婚を受けている。

だがリンコは冒険者に憧れていた。

物語のような旅をして見たいと!胸を高鳴らせている。

 

コンクールやらコンサートやらに出るのも、

外部と接触の機会を持って、

密かに冒険者ギルドの初心者講習を受ける為。

リンコは本気だ。本気で、自分の夢の為に進めるヤツだった。

 

時折ポロリと、コチラがゲームネタを披露すると?

何か自分が知らない冒険譚かと?続きをせがんで来る。

実はユキナ以外では、一番話をするのがリンコだったりする。

 

因みにユキナ以外のメンバーのステージ衣装は、リンコ作である。

ユキナの黒ドレスをモデルに、お揃いの物を作った。

薔薇の髪飾りは、水晶が生成魔法で人数分用意した。

ドレスは無理だったが、アクセサリーは行けたらしい。

 

更にその次はドラム担当のアコ!

貧民街出身の娘で、現役の冒険者だ。リンコの親友でもある。

リンコとは、リンコが出演した教会のチャリティーコンサートで出逢った。

日々の生活の為!

既に冒険者として活躍するアコは、リンコ的に眩しく見えたらしい。

因みにアコの冒険者ランクは紫。ビギナー卒業済ランクである。

 

そうして最後にユキナを見る。担当はボーカル。

自身の強力な固有魔法【セイレーンの誘い】の効果で、

多重状態異常を歌に乗せてしまっていた。

水晶の話では?Lvを上げて経験を積めば解消するらしいが、

固有魔法を暴走させているようでは、経験を積む機会が無かった。

と言う訳で、水晶の【世界の裁定】で【セイレーンの誘い】を封印した。

この試みは見事成功!ユキナが一曲歌うだけで、観客が押し寄せた。

その時のユキナの驚いた顔は見物だった。そして延々と続くアンコール。

ユキナの歌姫としてのロードは、此処から始る。

 

それから一ヶ月近くが過ぎた。

ユキナにも共に響き合う仲間が出来て、バンドを組んだ。

Roseliaの誕生である。

コチラはスケジュールとメンバーのメンタル管理。

雑用と楽器のチューニング担当。チューニングは生成魔法を利用している。

やっている事は、既にマネージャー業だ。

因みに水晶は照明と音響とメイク担当。照明と音響は魔法。

メイクは生成魔法で作った自作の化粧品を使用。中々の評判である。

 

神代魔法を探す旅に出て、何故バンド活動?

と思う処だろうが、別にそちらも遊んでいた訳では無い。

今は芽が出るのを待って居ただけ。

決して、ユキナの笑顔を見続けていたかったからでは無い。

次の大迷宮は隠密戦になる。深く静かに侵攻せよ!だ。

 

 

「陰気な女かと思っていたが、変わったモノだな?」

 

今日のライブも終って夜。

もう遅いので、

Roseliaのメンバーを送ろうと言う時に、そいつは姿を現した。

 

「貴方は………」

 

「ミハイルだ。まぁ互いに興味は無いだろう?

 返事を聞きに来た。解るな?」

 

体格の良い戦士風の金髪。

主犯格の赤毛の取り巻きの方だったか?

水晶の啓示では?タイムオーバーが一ヶ月後だった。

王都に来て、一ヶ月バンド活動をしていた訳だから?

時期的には符合する。

本来の歴史では、此処でユキナが行ってしまう訳だが?

 

「お断りするわ。

 本当は気付いていたの、貴方達と行ってもそこに居場所は無いって。

 貴方も本当は辛かったでしょう?」

 

「まぁな?」

 

それはユキナの状態異常ラッシュの事か!

しかも耐性貫通付きだ。これはキツイ。

どうやって耐え続けた?それとも治し続けたのか?

鼓膜を破る程度では、恐らく防ぎようが無い筈。

 

「こんな私にも居場所が出来たの、

 此処には私の歌を聴いてくれる人達が居て、仲間が居る。

 着いて行けないわ」

 

「オマエの力は強力だ。敵に回した時の恐ろしさは体感済。

 来ないなら始末するように命令されている。悪く思うなよ?」

 

テンプレである。そして話が長い。

手早くコネクトも済ませて、戦闘体勢に入る。

だが気に入らなかった。せっかく再会出来たユキナを始末だと!

気付いた時には、ユキナを背中に庇っていた。

 

「何だオマエは?」

 

「ユキナは渡さない」

 

初めて視界に入った。と言う顔のミハイルとやらに告げる。

ダメだった。

またユキナが自分から離れるのを、耐えられる気がしない。

 

「【深遠】(シンエン)」

 

此処は貧民街とは言え王都で、相手は魔人!

騒ぎを大きくするのは今後の為にNG!確実に静謐に始末する。

 

闇の結界が周囲を覆い隠す。

この結界内では視界を奪うだけでは無く、

平衡感覚や魔力の感覚も狂わされる。

詰り気配感知や魔力感知の、サーチ系が無効となり、

照明魔法や、灯りになるアイテムも闇に呑まれる。

更に音も外に漏れない。徹底した隔離結界だ。

 

「皆、こっちよ」

 

この闇の中で必要なのは?

照明でもサーチでも無い。暗視である。

ユキナが暗視スキル持ちなのは把握していた。

予想通りユキナが、

他のメンバーの手を引いて、暗闇の中を撤退して行く。

 

「この闇の中で、闇魔法を凌げるか?」

 

答えはNO!

この魔人、大したヤツでは無かったか。と言うのが感想。

【穿針】で全方位からハリネズミにして、【陽影】で止めを刺した。

水晶にも調べて貰ったが、やはり魔人は焼失している。

結界解除。静謐なる始末完了。

これなら警邏の者すらこないだろう。

 

「だが魔人は戻らない。次が来るかもしれない。

 そろそろ王都を出る準備の時間だ」

 

ユキナの、Roseliaのメンバーの無事を確認する。

突然の襲撃に驚いてはいるようだが、混乱は無い。

逞しくて結構な事だ。

 

「突然で驚きましたが、マネージャーは凄いですね?」

 

「そうだね?ユキナも冷静だったし☆」

 

「☆☆」

 

「うわっ、リンリンが目を輝かしてる」

 

現役冒険者のアコが?一番動揺しているような気がする。

だがそれより、今後の予定だ。

 

「ユキナ、

 次の休みに神山(教会)に付き合って欲しい」

 

「///」

 

「おぉぉ~~っ、やっるぅ」

 

「畳掛ける心算ですね」

 

「ッッッ!!!」

 

「リンリン、リンリンしっかり~~」

 

何やら妙に盛り上がっているな?

ユキナも頬が赤い気がする。

何が起きたか解るか、水晶?

 

『言わない方が面白そうだから、黙っておくわ☆』

 

水晶が黙秘権を行使!

水晶とユキナは、割と仲が良い。いじり相手として気に入ったらしい。

 

「まぁいい、次の休みで決める!」

 

「///」

 

ユキナはずっとこんな感じだった。

ユキナだけでは無くRoseliaの面々が、

神山(教会)へユキナを誘うのを見て、告白の次はプロポーズだよ!

と盛り上がっていた事実を知るのは?後の話である。

 

 

オリキャラ&クロスキャラ設定

 

2/歌姫→ユキナ(湊友希那)

銀髪の歌姫。海人族。半クロスキャラ。

友希那からキャライメージを貰った半クロスキャラ。

本人が異世界転移したり転生した訳では無く、異世界人!と言う設定。

 

その優れた歌声で歌姫として評価されるモノの、

三つの固有魔法を発現して、故郷であるエリセンを追放される。

特にセイレーンの誘いは凶悪であり、誰もユキナの歌を聴く事が出来ない。

 

流れ着いた王都の亜人街で、清水(挫折)と出逢う。

清水(挫折)は精神支配無効の保有者であり、

ユキナの歌を聴ける存在だった。

だが訪れた幸せな時間にも終りはやって来る。

清水(挫折)は、オルクス大迷宮に挑む。命を賭けた挑戦。

せっかく出逢えた初めての相手は、

もうこれで逢う事も無いかもしれない。もう最後かもしれない。

生きて帰る事が出来ても、

大迷宮攻略と言う大事の中で、自分の事など埋没して忘れられるかもしれない。

 

それは嫌だと、どうしても手放したくない!と思った。

こんな追い込まれた時、皆さんの中に居る友希那はどう出ますか?

→無茶をする。

私の中に居る友希那はこう出ました。

ユキナには、頼れる幼馴染も居ません。

 

04の夜の展開は、やらかしコースでしたが?

清水(挫折)は元々他人に興味の薄い人間です。

何事も無く別れていれば、此処までの執着は無かった筈。

互いに逢えない間に想いを募らせました。

 

04や05を投稿した際は、やらかしたかな~?と思ったモノです。

ですが05の朝!清水(挫折)やユキナも、

同じように悩んだのでは?と思いました。

今では良い想い出!と言うヤツです。

04の夜の事を思い返す二人も、

似たような気持ちのような気がして来ます。




流石にユキナ一人では?
Roseliaの音は出せないだろう、と言う事で!
思い切ってフルメンバー出しました☆全員異世界出身です。

リンコのプロフィールがやたら長いのは?
ゲーマー設定を、異世界でも活かしたかったから☆

カトレアとフリードが赤毛なので?
魔人は赤毛のダークエルフのような連中だと思ってました。
何故ミハイルは金髪なのか!とツッコミたい。

本作では、先にミハイルがログアウト。
ブチ切れカトレアさん登場予定。
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