原作では、そろそろライセン大迷宮編が始ります。
演奏が終る。
割れんばかりの大歓声と、アンコールを望む声が響く。
今日も彼女達の、Roseliaのライブは大成功で幕を閉じた。
「お疲れ、
FB!今日も素晴らしかった」
「ありがとう。
幸利もお疲れ様」
ユキナを先頭に、Roseliaの面々が楽屋に戻って来る。
ユキナはいつかの、
ブルックのクリスタベル服飾店で買った黒いドレスと、
薔薇の髪飾りで飾ったステージ衣装姿。
何と言うか?すっかり見慣れた姿になった。
「どうしたの?」
「いや、ユキナのステージ衣装姿は?
今日も似合っていると思ってな、少し見惚れていた」
「バカね、もう何度も見ているでしょう?」
と言いつつも、微笑むユキナ。
他のメンバーから、惚気るのは解散してからね?
と言う声が聞こえて来る。
Roseliaのメンバーを見る。
突然だが?此処でユキナ以外のメンバー紹介と行こう!
まずはベース担当のリサ!
商家出身の娘で、パッと見ギャル風の緩衝材系ムードメーカー。
コミュ力が高く女子力も高く、嫁力も高い侮れない女だ。
居ると助かるイイ女。それがリサである。まず手放してはいけない。
それは冒険者パーティーでも、バンドでも変わらない。
ライブでも、ソロよりセッションで真価を発揮するタイプ。
実は前世でもユキナと親友同士だったのでは?と言うぐらい、
波長が合ったのか?仲良くしている。
何でも世話を焼きたくなるタイプらしい。リサ自身は世話焼きである。
次にギター担当のサヨ!
裕福な一般家庭出身の娘で、委員長系のしっかりさんだ。
以前は双子の妹と共に、宮廷楽士を目指していたらしいが?
妹は突然!吟遊詩人になって旅に出た。訳が解らない姉。
だが結局、二人は姉妹だった。
宮廷楽士とは?貴族や教会の干渉を受け易く、自分の音楽を貫け無い。
姉は妹の決断の意味を知る。
やがて妹と同じく、フリーの吟遊詩人の道に進んだ。
サヨの演奏は機械のように、氷のように正確だった。
個性が無い。そう言うヤツも居るかもしれない。
だかこれも、サヨの持ち味だと思っている。
その次はキーボード担当のリンコ!
貴族出身の娘で、清楚で内向的なインドア系だ。
だがその経歴は?どう考えてもアクティブキャラである。
まずは貴族/市井を問わずピアノコンクールに出場し続けて、
華やかな結果を残し続けた。
教会主催のチャリティーコンサートにも、足を運び続けた。
勿論鑑賞では無く、演奏の方で!である。
内向的な筈のリンコを、何がそうさせるのか?
リンコの夢は冒険者だった。
冒険者になって、世界中を旅したいらしい。
リンコは貴族だ。いつかは結婚して、家を守る立場になる。
リンコは人気者だった。既に何件もの求婚を受けている。
だがリンコは冒険者に憧れていた。
物語のような旅をして見たいと!胸を高鳴らせている。
コンクールやらコンサートやらに出るのも、
外部と接触の機会を持って、
密かに冒険者ギルドの初心者講習を受ける為。
リンコは本気だ。本気で、自分の夢の為に進めるヤツだった。
時折ポロリと、コチラがゲームネタを披露すると?
何か自分が知らない冒険譚かと?続きをせがんで来る。
実はユキナ以外では、一番話をするのがリンコだったりする。
因みにユキナ以外のメンバーのステージ衣装は、リンコ作である。
ユキナの黒ドレスをモデルに、お揃いの物を作った。
薔薇の髪飾りは、水晶が生成魔法で人数分用意した。
ドレスは無理だったが、アクセサリーは行けたらしい。
更にその次はドラム担当のアコ!
貧民街出身の娘で、現役の冒険者だ。リンコの親友でもある。
リンコとは、リンコが出演した教会のチャリティーコンサートで出逢った。
日々の生活の為!
既に冒険者として活躍するアコは、リンコ的に眩しく見えたらしい。
因みにアコの冒険者ランクは紫。ビギナー卒業済ランクである。
そうして最後にユキナを見る。担当はボーカル。
自身の強力な固有魔法【セイレーンの誘い】の効果で、
多重状態異常を歌に乗せてしまっていた。
水晶の話では?Lvを上げて経験を積めば解消するらしいが、
固有魔法を暴走させているようでは、経験を積む機会が無かった。
と言う訳で、水晶の【世界の裁定】で【セイレーンの誘い】を封印した。
この試みは見事成功!ユキナが一曲歌うだけで、観客が押し寄せた。
その時のユキナの驚いた顔は見物だった。そして延々と続くアンコール。
ユキナの歌姫としてのロードは、此処から始る。
それから一ヶ月近くが過ぎた。
ユキナにも共に響き合う仲間が出来て、バンドを組んだ。
Roseliaの誕生である。
コチラはスケジュールとメンバーのメンタル管理。
雑用と楽器のチューニング担当。チューニングは生成魔法を利用している。
やっている事は、既にマネージャー業だ。
因みに水晶は照明と音響とメイク担当。照明と音響は魔法。
メイクは生成魔法で作った自作の化粧品を使用。中々の評判である。
神代魔法を探す旅に出て、何故バンド活動?
と思う処だろうが、別にそちらも遊んでいた訳では無い。
今は芽が出るのを待って居ただけ。
決して、ユキナの笑顔を見続けていたかったからでは無い。
次の大迷宮は隠密戦になる。深く静かに侵攻せよ!だ。
†
「陰気な女かと思っていたが、変わったモノだな?」
今日のライブも終って夜。
もう遅いので、
Roseliaのメンバーを送ろうと言う時に、そいつは姿を現した。
「貴方は………」
「ミハイルだ。まぁ互いに興味は無いだろう?
返事を聞きに来た。解るな?」
体格の良い戦士風の金髪。
主犯格の赤毛の取り巻きの方だったか?
水晶の啓示では?タイムオーバーが一ヶ月後だった。
王都に来て、一ヶ月バンド活動をしていた訳だから?
時期的には符合する。
本来の歴史では、此処でユキナが行ってしまう訳だが?
「お断りするわ。
本当は気付いていたの、貴方達と行ってもそこに居場所は無いって。
貴方も本当は辛かったでしょう?」
「まぁな?」
それはユキナの状態異常ラッシュの事か!
しかも耐性貫通付きだ。これはキツイ。
どうやって耐え続けた?それとも治し続けたのか?
鼓膜を破る程度では、恐らく防ぎようが無い筈。
「こんな私にも居場所が出来たの、
此処には私の歌を聴いてくれる人達が居て、仲間が居る。
着いて行けないわ」
「オマエの力は強力だ。敵に回した時の恐ろしさは体感済。
来ないなら始末するように命令されている。悪く思うなよ?」
テンプレである。そして話が長い。
手早くコネクトも済ませて、戦闘体勢に入る。
だが気に入らなかった。せっかく再会出来たユキナを始末だと!
気付いた時には、ユキナを背中に庇っていた。
「何だオマエは?」
「ユキナは渡さない」
初めて視界に入った。と言う顔のミハイルとやらに告げる。
ダメだった。
またユキナが自分から離れるのを、耐えられる気がしない。
「【深遠】(シンエン)」
此処は貧民街とは言え王都で、相手は魔人!
騒ぎを大きくするのは今後の為にNG!確実に静謐に始末する。
闇の結界が周囲を覆い隠す。
この結界内では視界を奪うだけでは無く、
平衡感覚や魔力の感覚も狂わされる。
詰り気配感知や魔力感知の、サーチ系が無効となり、
照明魔法や、灯りになるアイテムも闇に呑まれる。
更に音も外に漏れない。徹底した隔離結界だ。
「皆、こっちよ」
この闇の中で必要なのは?
照明でもサーチでも無い。暗視である。
ユキナが暗視スキル持ちなのは把握していた。
予想通りユキナが、
他のメンバーの手を引いて、暗闇の中を撤退して行く。
「この闇の中で、闇魔法を凌げるか?」
答えはNO!
この魔人、大したヤツでは無かったか。と言うのが感想。
【穿針】で全方位からハリネズミにして、【陽影】で止めを刺した。
水晶にも調べて貰ったが、やはり魔人は焼失している。
結界解除。静謐なる始末完了。
これなら警邏の者すらこないだろう。
「だが魔人は戻らない。次が来るかもしれない。
そろそろ王都を出る準備の時間だ」
ユキナの、Roseliaのメンバーの無事を確認する。
突然の襲撃に驚いてはいるようだが、混乱は無い。
逞しくて結構な事だ。
「突然で驚きましたが、マネージャーは凄いですね?」
「そうだね?ユキナも冷静だったし☆」
「☆☆」
「うわっ、リンリンが目を輝かしてる」
現役冒険者のアコが?一番動揺しているような気がする。
だがそれより、今後の予定だ。
「ユキナ、
次の休みに神山(教会)に付き合って欲しい」
「///」
「おぉぉ~~っ、やっるぅ」
「畳掛ける心算ですね」
「ッッッ!!!」
「リンリン、リンリンしっかり~~」
何やら妙に盛り上がっているな?
ユキナも頬が赤い気がする。
何が起きたか解るか、水晶?
『言わない方が面白そうだから、黙っておくわ☆』
水晶が黙秘権を行使!
水晶とユキナは、割と仲が良い。いじり相手として気に入ったらしい。
「まぁいい、次の休みで決める!」
「///」
ユキナはずっとこんな感じだった。
ユキナだけでは無くRoseliaの面々が、
神山(教会)へユキナを誘うのを見て、告白の次はプロポーズだよ!
と盛り上がっていた事実を知るのは?後の話である。
†
オリキャラ&クロスキャラ設定
2/歌姫→ユキナ(湊友希那)
銀髪の歌姫。海人族。半クロスキャラ。
友希那からキャライメージを貰った半クロスキャラ。
本人が異世界転移したり転生した訳では無く、異世界人!と言う設定。
その優れた歌声で歌姫として評価されるモノの、
三つの固有魔法を発現して、故郷であるエリセンを追放される。
特にセイレーンの誘いは凶悪であり、誰もユキナの歌を聴く事が出来ない。
流れ着いた王都の亜人街で、清水(挫折)と出逢う。
清水(挫折)は精神支配無効の保有者であり、
ユキナの歌を聴ける存在だった。
だが訪れた幸せな時間にも終りはやって来る。
清水(挫折)は、オルクス大迷宮に挑む。命を賭けた挑戦。
せっかく出逢えた初めての相手は、
もうこれで逢う事も無いかもしれない。もう最後かもしれない。
生きて帰る事が出来ても、
大迷宮攻略と言う大事の中で、自分の事など埋没して忘れられるかもしれない。
それは嫌だと、どうしても手放したくない!と思った。
こんな追い込まれた時、皆さんの中に居る友希那はどう出ますか?
→無茶をする。
私の中に居る友希那はこう出ました。
ユキナには、頼れる幼馴染も居ません。
04の夜の展開は、やらかしコースでしたが?
清水(挫折)は元々他人に興味の薄い人間です。
何事も無く別れていれば、此処までの執着は無かった筈。
互いに逢えない間に想いを募らせました。
04や05を投稿した際は、やらかしたかな~?と思ったモノです。
ですが05の朝!清水(挫折)やユキナも、
同じように悩んだのでは?と思いました。
今では良い想い出!と言うヤツです。
04の夜の事を思い返す二人も、
似たような気持ちのような気がして来ます。
流石にユキナ一人では?
Roseliaの音は出せないだろう、と言う事で!
思い切ってフルメンバー出しました☆全員異世界出身です。
リンコのプロフィールがやたら長いのは?
ゲーマー設定を、異世界でも活かしたかったから☆
カトレアとフリードが赤毛なので?
魔人は赤毛のダークエルフのような連中だと思ってました。
何故ミハイルは金髪なのか!とツッコミたい。
本作では、先にミハイルがログアウト。
ブチ切れカトレアさん登場予定。