ありふれた英雄願望(挫折)で世界最強   作:LW

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今回は11で登場した帝国のオリキャラ、
ガルヴェイラ(ガライ)視点となります。

ハジメパーティーもチラリと登場☆


22 最弱ウサギの樹海散策

「故郷が懐かしいか?ウータイ」

 

「………」フルフル。

 

猫のように膝の上でくつろぐウータイが、否定の身動ぎをする。

コイツは兎人族なのだが?動作は猫のようだと思える。

 

「戦えるか?相手はフェアベルゲンだ」

 

「………」コクコク。

 

今度は肯定の意思を示すウータイ。何とも平和だった。

現在帝国は、森の亜人国家フェアベルゲンに侵攻している。

だがハルツィナ樹海は深く広大だ。

今回引き連れて来た程度の部隊では?フェアベルゲンの陥落は無い。

相手もそれに気付いたのだろう。今は静かに樹海の奥で籠城している。

 

硬直状態と言うヤツだ。そもそも人類は森に不案内。地の理が無い。

亜人の国家を攻めるのに、亜人の助けが要る矛盾した展開!

亜人奴隷は確かに居る。

だが故郷を攻め落すのに協力的な者がどれ程居る?どれ程信用出来る?

 

「故にウータイを呼んだ訳だが」

 

「………」ゴロゴロ。

 

撫でてやると、ウータイは気持ち良さ気に鳴く。やはり猫のようだ。

ウータイは以前拾った兎人族の亜人奴隷だ。

フェアベルゲン出身らしいが、奴隷狩りに捕まり帝国で売られた。

帝国ではとある魔術師に買われたそうだが、そこで問題が起きる。

魔術師はとある実験を行った。

そこで自身の才能を開花させる結果となる訳だが、

主となった魔術師は破滅。他にも多くの犠牲が出た。

黒ランク冒険者である自身にも、討伐依頼が来た。

暴走する亜人を討て!と。

結果だけ述べるなら、亜人奴隷の捕獲に成功した。

更に殺処分される処を、拾って新しい主にもなった。

新しい名前も付けた。ウータイ。それがコイツの新しい名前だ。

 

「ガライ様、部隊の編成が整いました」

 

「解った。行くぞ、ウータイ」

 

「………」コクコク。

 

ウータイの案内で樹海に攻め込む。

案内が有っても不利は覆らない。だが不意は討てた。

フェアベルゲンの拠点をいくつか落して、相応の奴隷を捕らえた。

ハッキリ言ってこれ以上は深追いになる。

だが戦勝に酔う奴隷狩り部隊は、それに気付かない様子だ。

さてどうするか?と言う処で報告が入る。

兎人族の一団が樹海を離れて移動中との事。

今は巡回に掛り、ライセン大峡谷に向かっていると!

 

「このタイミングで樹海を離れる、か。

 フェアベルゲンから逃亡する心算か?」

 

「如何なさいますか?」

 

「先にこの兎人族を抑える。ライセン大峡谷に向かう!」

 

此処で熱を冷ます時間を作る。

兎人族を捕えて冷静になった処で、今回の奴隷狩りは終了とする。

こんな処だろう。だがこの選択は間違いだった。

この兎人族!ハウリア族の一団には、あのバケモノが居たからだ。

 

 

「奴等は来るでしょうか?」

 

「兎人族の、ハウリア族だったか?

 ハウリア族にライセン大峡谷で生き抜く力は無い。

 時機に上がって来る」

 

逃亡したハウリア族はライセン大峡谷まで逃げ込んだ。

だが脆弱な兎人族が、大峡谷で生きて行けるとは思えない。

奴等は耐え切れずに上がって来る。

コチラまで大峡谷に入る必要は無い。

 

奴隷狩り部隊を大峡谷の出口に配置する。

出口は崖を登る一本道だ。

一本道を登った先に弓兵隊を配置すれば、一方的に射殺す事が出来る。

更に念を入れて、弓兵隊を三つに分けた。

三段射ちと言う戦法だ。相手に隙を与える事無く、連続斉射が可能。

これを突破出来る奴は確実にバケモノだろう。

 

ハウリア族がいつ上がって来るか、正確な時間は解らない。

奴隷狩り部隊には、交代で休みを取らせる事にした。

自身もウータイの元へ戻る。

先程のバケモノのキーワードで、ウータイの事が思い浮かぶ。

ウータイなら、この包囲網も突破出来るだろう。

バケモノとは常識の埒外であり、確実に存在するモノでも在る。

 

「今戻った」

 

「………」コクコク。

 

ウータイは天幕の中で大人しく待っていた。

改めてウータイを見る。相変わらず無駄に良い身体付きである。

これを迂闊に外に出して置くと?

相手が亜人奴隷だと思って、

平然と肉欲的に手を出そうとする輩が頻発する。

 

「………」スリスリ。

 

コチラが自分の身体を見ている事に気付いたのだろう。

ウータイが魅力的な身体で擦り寄って来る。もう何度も抱いた身体だ。

 

ウータイは戦闘であの力を使うと、必ず暴走する。

それでも指示には従うので運用は可能だが、暴走は自然回復しない。

だがこれにも対応策は有る。ウータイは自浄技能も有していた。

但し発動条件はウータイを抱く事。

肉体的な繋がりの中で、ウータイは正気を取り戻す。

 

「欲しいのか、ウータイ」

 

「………」コクコク。

 

初めは主としての義務だったり、効率的な選択だったりもした。

だがそれ以外の時もウータイを抱くようになって、今に至る。

それだけ魅力的な身体だった事も否定はしない。

 

 

思ったよりも粘った方だろう。

だがハウリア族はやはり戻って来た。それは良い。

問題は先頭に居る二人組だ。白髪の男と金髪の少女。

特に白髪がマズイ。

冒険者の勘が告げている。アレに関わるのはマズイ!と。

だがこれも仕事だ。現実は非情である。

 

「そこで止まれ、ハウリア」

 

一応の降伏勧告に、文字通り止まったのはハウリア族だけ。

問題の白髪は逆に突っ込んで来る!強行突破の心算だろう。

奴隷狩り部隊は動かさず、ウータイと共に崖下に降り立つ。

 

因みにウータイの基礎ステータスでは、

崖下に降りるなどと言うマネは出来ない。

出来ないので、ウータイは所謂お姫様だっこで運ぶ。

何とも緊張感の無い絵だが仕方無い。

 

「蹂躙しろ、ウータイ!」

 

「アアアァァァッッッ!!!!!!」

 

そして此処からがウータイの真骨頂!

ウータイの凶悪な強化技能が連鎖的に起動して、変貌する。

 

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ウータイ 19歳 女 レベル:■■■

天職:墓守

筋力:10+10000+10000

体力:10+10000

耐性:10+10000+10000

敏捷:10+10000+10000

魔力:10+10000

魔耐:10+10000+10000

技能:

怨念吸収[+怨念装甲][+怨念解放][+怨念圧縮]・ミンナノウラミ

・無痛覚・擬心・シフトダウン・閨の心得・無垢の忠心

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怨念吸収

効果/

墓守の固有クラス技能。

怨念を無尽蔵に吸収し続ける。

全ステータス極大↑暴走付与。

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怨念装甲

効果/

墓守の固有クラス技能。

怨念を身を護る装甲に変換する。

耐性極大↑魔耐極大↑

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怨念解放

効果/

墓守の固有クラス技能。

怨念を一部解放して、推進力とする。

敏捷極大↑

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怨念圧縮

効果/

墓守の固有クラス技能。

怨念を圧縮して、攻撃に転化する。

筋力極大↑

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ミンナノウラミ

効果/

墓守のクラス技能。

対象が纏う怨念の数だけダメージを与える。

人型、魔物を問わない。防御無効ダメージ。

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無痛覚

効果/

痛覚を遮断する。

ダメージ擬似軽減。気絶耐性↑

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擬心

効果/

部位欠損を応急補強可能。

不屈付与。

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シフトダウン

効果/

身体ダメージを魔力ダメージに変換する。

魔力が尽きるまで、身体ダメージを負わない。

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閨の心得

効果/

肉体的な繋がりによって魔力の譲渡、または略奪を行う。

魔力極大回復。状態異常回復。

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無垢の忠心

ガルヴェイラに救われたウータイの絶対の忠誠。

何が在ろうと、決してガルヴェイラを間違えない。

効果/

ウータイの固有技能。

ガルヴェイラを間違えない。

幻惑無効。魅了無効。

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これが怨念を吸収し続け、己のモノとするウータイの力!

この暴風に抗えるか、白髪?




ウータイはオリキャラです。
キャラプロフィールは、次回公開予定!

今回は帝国視点で行くか?
ハジメパーティー視点で行くか?で迷走しました。
結局は帝国視点を採用!語れる事が多いので☆
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