第三章王都侵攻編開幕です。
「流石は大都市。
人が多いと、アホも多い」
フューレンに到着した。
要所の大都市と言うヤツで、随分と賑っている街だ。
だがこの街に用は無い。宿に泊まるだけの予定である。
その予定だったが、街に入る段階で軽くトラブル発生。
ユキナ達がナンパされた。美人揃いなので、特におかしい事では無い。
そこで前回!ユキナ達に渡した花通信用のアクセサリーの、
護身機能を試して見る事にした。
アクセサリーは元々アリアの花で出来ていて、しかも生きている。
と言う訳で防衛行動が取れる!
胞子と同じように麻痺毒を散布可能。ナンパ男を昏倒させた。
だが場所が悪かった。街の検問前なので目立ってしまう。
しかもナンパ男は?黒ランク冒険者だったらしいので、余計である。
しかし弱いな?アッサリ沈んだ。
ハジメが遭遇した冒険者が厄介だったと言う話だから、
警戒していた訳だが瞬殺だった。
やはり冒険者が全員鬼畜の強さ!と言う事は無いらしい。
と言う訳で事情聴取の為、冒険者ギルドに拘束された。
アコと二人!冒険者登録をして居たから、預かりが冒険者ギルドとなる。
だが検問前の騒ぎだった事も有り、目撃者も多かった。直ぐに無罪放免。
それは良いが、何故かギルド支部長と面会する事になった。
「何故支部長が?」
「些細なトラブルが原因とは言え、
黒ランクを瞬殺だ。直接会って見たくもなる。
しかも調べて見れば、採取王と来た」
結局登録をしていないユキナ達も、
フューレンのイルワ支部長と面会する事になった。
しかもこの支部長!中々のやり手らしい。
採取王とは?王都で冒険者として活動していた際に付いた渾名だ。
Roseliaが舞台で使うメイク用の化粧品。
水晶が生成魔法で作っていた訳だが、薬草の素材が要る。
薬草の素材を手に入れるついでに、ギルドで採取系の依頼を受けた。
そこでも水晶のチートが炸裂した。単純な知識チート。
水晶は長命種なので、知識量も豊富で採取は順調に進んだ。
順調に進み過ぎた!とも言う。
何やら貴重な薬草も採取出来たらしく、結構な額になった。
それが続けば功績になる。おかげで採取だけでランクが上がった。
これは珍しい事らしい。今のランクはアコより上の緑である。
「それにキミは、ユキナ君だね?」
「どうして私の事を?」
「気を悪くしたらすまないが、やはり銀髪の海人族は目立つ。
それに一時期フューレンに住んで居た事も有るね?
登録無しで、度々ギルドに素材を持ち込んだ事も有ると」
銀髪の件を指摘されて、ユキナが身を硬くする。
手を握って大丈夫だ。と暗に伝えると、ユキナは姿勢を戻す。
それにしても採取王の件と言い大した情報網だ。
登録無しの素材持ち込みが、そこまで目立つモノなのか?
「優秀な人材を欲しいと思うのは、当然の事だろう?
登録を何故しようとし無かったのか、訳を訊いても構わないかな?」
「私は冒険者じゃない。
歌で生きたかった。それだけの事よ」
「今はRoseliaで活動中だったね?
そして一定の成功も治めていると。
冒険者ギルドの支部長としては、残念では有る」
そこでユキナの件は終り、と言う事だろう。
今回の件に戻る。
「それで今回の処分だが、清水幸利君。
キミを黒ランクに昇格させる事を、処分としたい」
「何故処分で昇格?
普通は降格だろう」
「今回黒ランクを瞬殺したのは、キミの仕業だろう?
それに採取王としての実績も有る。昇格はおかしくも無い処置だよ」
「ランクを上げて、
もっと高ランクの依頼を、ガンガン受けろと?」
「優秀な人材には、それに適した仕事を!と言う事だよ。
漆黒の件も有る。これからも優秀な人材を発掘して行きたいモノだ」
†
「幸利…さん。
漆黒と言うのは…もしかして」
「噂だけなら、聞いている」
支部長との面会を終えて、やはり気になったのだろう。
ギルドの一階に戻った処でリンコが訊ねて来る。
漆黒。
最も新しい英雄と名高い漆黒の冒険者。金ランク。
その渾名通り、常に漆黒の全身鎧を纏う戦士。
数多の武器を操る武芸百般。
だが宿でも兜を外さないらしく、誰もその素顔を知らないと言う。
常設のパーティーも無し。ソロの冒険者。
噂では竜の討伐経験も有るらしく、
竜殺し(ドラゴンスレイヤー)の名で呼ばれる事も有る!と。
ライセン大峡谷で遭遇した亜竜の類では無い。本物の竜が相手だ。
竜以外にも、他に様々な高難度クエストをクリアしているらしい。
正に金ランク!正に英雄!それが漆黒だ。
「そのような人物が、実在するのですか?」
「あぁ、
実際に高難度の依頼がクリアされているらしい」
ステータスプレートの偽装は難しい。
漆黒が実在するのは、殆ど確定。
だが正体不明。素顔を知る者は居ない。と言うのはどうにも怪しい。
「在庫が品薄に?」
「メイク用の化粧品の素材が品薄なの、
折角だし、補充したい処ね」
漆黒の噂はこんな処で、今日の宿を探しに行こう。
と言う流れだったが?水晶から警告。
例の化粧品の素材が品薄らしい。
と言うか新作の開発で、ガンガン素材を消費しているのでは?
水晶の数少ない贅沢行動である。
「なら採取だな、またついでに依頼も」
「あの…御一緒しても…良いですか?」
冒険者の活動に興味の有るリンコが、採取依頼に同行。
他のメンバーで宿の確保と旅の準備をする事に。
「この薬草の採取は、こう」
薬草の採取は水晶の知識チートで無双した。
薬草の群生地を予測して見事に的中。採取知識も完璧である。
後は余剰分の確保となる。
「リンコは冒険者登録をしないのか?」
「私…何てまだ…」
手が空いているので、気になっている事を訊いた訳だが?
まだ自信が無いらしい。
「登録は特典目当てでやる奴も多いらしい。
そこまで気にしなくても、とは思うが?」
「でも…私は…」
リンコにとって冒険者になる事は、実家との決別でもある。
貴族の義務を放棄して、ただのリンコになる。
確かに充分大きな決断だが、
Roseliaとして活動して世界を巡るのも、充分大きな決断だろう。
「見事な採取技術と知識だ。
まだ若いのに、やりますね?」
気付いた時には、既にそこに居た。
漆黒の全身鎧。
それこそ見事な隠蔽技術だった。コイツが敵なら、もう取られている。
『マスター』
コネクト中の水晶からも、警戒を宿した声。
咄嗟にコネクトを解か無かったのは流石だ。
だがこのままではマズイ。
リンコが一緒なのもそうだが、自身も戦力外の枠。
この漆黒の全身鎧は!水晶が戦うべき相手だと瞬時に悟った。
「驚かせてしまったようだ。
御見せ出来る事は少ないが、私はこう言う者です」
「金ランクに漆黒の全身鎧。
本物の漆黒!?」
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■■■ ■■歳 男 レベル:100
天職:■■■ 職業:冒険者 ランク:金
筋力:10000
体力:10000
耐性:10000
敏捷:10000
魔力:5000
魔耐:5000
技能:
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言語理解
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言語理解
効果/
使徒の特殊クラス技能。
数多の世界を巡り、神の意思を代弁する神の使徒の技能。
数多の世界の言語を理解出来る。
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漆黒の全身鎧が提示したプレートには金ランクとあり、
水晶から送られて来る真名看破の情報も、黒く塗り潰されていた。
これは水晶の真名看破すら偽る隠蔽スキル持ち!と言う事になる。
提示された基礎ステータスも、見せる為のフェイク情報だろう。
だが問題はそこでは無い。
唯一見えているスキル!言語理解の件だ。
言語理解は召喚されたクラスメイトなら、全員持っているスキルだ。
異世界生活の必須スキルであり、元々は神の使徒のクラススキルらしい。
異世界転生した水晶も生やしているスキルだ。
それをこの目の前の、自称漆黒も保有している。
漆黒は異世界人?まさか日本人か!?
クラスメイトの変装と言う線は無い。長身の坂上でも届かない程の偉丈夫だ。
「貴方は、何者だ?」
「私は漆黒。
それ以上でも、それ以下でも無い」
「では何故此処に?」
「レアイベントの予感がして、フューレンまで来ていました。
だがまだ早い」
今、レアイベントとか言ったぞ!
漆黒は日本人(ゲーマー)で殆ど確定だろう。
だが何も語る気は無いらしく、漆黒は去って行った。正に正体不明である。
「驚き…ました。
あの人が…漆黒」
「あぁ、驚いた。
あらゆる意味でな?」
†
オリキャラ&クロスキャラ設定
8/漆黒
最も新しい英雄と謳われし者。金ランク冒険者。オリキャラ。
常に漆黒の全身鎧を纏う事から、漆黒の渾名で呼ばれる。本名は不明。
宿で兜を外さない事でも有名であり、誰もその素顔を知らない。
ファンタジー世界に一人は居る?謎の全身鎧の男。
清水(挫折)の予想通り、実は日本人。
鎧の中が入院中の檜山と言うオチは無く、
今回の召喚より以前に召喚された先輩犠牲者。
エヒト神の所業なら、こう言う奴も異世界に居るだろう!と言う設定。
異世界に召喚されて、ゲーム感覚で旅を続けているオリキャラ。
ゲーム脳が運良く異世界に適応して、強者へと成長を果たした。
清水(挫折)達が辿るかもしれない結末の一つ。
竜人族の里もゲーム感覚で襲撃している。
ティオの宿敵キャラ。
竜とは討伐すべき敵キャラであり、話し合いが出来るとは思っていない。
財宝は勿論強奪済。正にゲーム脳でしか動いていない。
実は結構好きなイルワ支部長!
有能キャラって良いですよね☆
時期的にティオの来訪イベントもまだですし、
ミュウも拉致られていません。フューレンは平和です。