ありふれた英雄願望(挫折)で世界最強   作:LW

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手早く仕上がったので、投稿する事に!

第三章王都侵攻編開幕です。


28 漆黒

「流石は大都市。

 人が多いと、アホも多い」

 

フューレンに到着した。

要所の大都市と言うヤツで、随分と賑っている街だ。

だがこの街に用は無い。宿に泊まるだけの予定である。

 

その予定だったが、街に入る段階で軽くトラブル発生。

ユキナ達がナンパされた。美人揃いなので、特におかしい事では無い。

そこで前回!ユキナ達に渡した花通信用のアクセサリーの、

護身機能を試して見る事にした。

 

アクセサリーは元々アリアの花で出来ていて、しかも生きている。

と言う訳で防衛行動が取れる!

胞子と同じように麻痺毒を散布可能。ナンパ男を昏倒させた。

 

だが場所が悪かった。街の検問前なので目立ってしまう。

しかもナンパ男は?黒ランク冒険者だったらしいので、余計である。

しかし弱いな?アッサリ沈んだ。

ハジメが遭遇した冒険者が厄介だったと言う話だから、

警戒していた訳だが瞬殺だった。

やはり冒険者が全員鬼畜の強さ!と言う事は無いらしい。

 

と言う訳で事情聴取の為、冒険者ギルドに拘束された。

アコと二人!冒険者登録をして居たから、預かりが冒険者ギルドとなる。

だが検問前の騒ぎだった事も有り、目撃者も多かった。直ぐに無罪放免。

それは良いが、何故かギルド支部長と面会する事になった。

 

「何故支部長が?」

 

「些細なトラブルが原因とは言え、

 黒ランクを瞬殺だ。直接会って見たくもなる。

 しかも調べて見れば、採取王と来た」

 

結局登録をしていないユキナ達も、

フューレンのイルワ支部長と面会する事になった。

しかもこの支部長!中々のやり手らしい。

 

採取王とは?王都で冒険者として活動していた際に付いた渾名だ。

Roseliaが舞台で使うメイク用の化粧品。

水晶が生成魔法で作っていた訳だが、薬草の素材が要る。

薬草の素材を手に入れるついでに、ギルドで採取系の依頼を受けた。

 

そこでも水晶のチートが炸裂した。単純な知識チート。

水晶は長命種なので、知識量も豊富で採取は順調に進んだ。

順調に進み過ぎた!とも言う。

何やら貴重な薬草も採取出来たらしく、結構な額になった。

それが続けば功績になる。おかげで採取だけでランクが上がった。

これは珍しい事らしい。今のランクはアコより上の緑である。

 

「それにキミは、ユキナ君だね?」

 

「どうして私の事を?」

 

「気を悪くしたらすまないが、やはり銀髪の海人族は目立つ。

 それに一時期フューレンに住んで居た事も有るね?

 登録無しで、度々ギルドに素材を持ち込んだ事も有ると」

 

銀髪の件を指摘されて、ユキナが身を硬くする。

手を握って大丈夫だ。と暗に伝えると、ユキナは姿勢を戻す。

それにしても採取王の件と言い大した情報網だ。

登録無しの素材持ち込みが、そこまで目立つモノなのか?

 

「優秀な人材を欲しいと思うのは、当然の事だろう?

 登録を何故しようとし無かったのか、訳を訊いても構わないかな?」

 

「私は冒険者じゃない。

 歌で生きたかった。それだけの事よ」

 

「今はRoseliaで活動中だったね?

 そして一定の成功も治めていると。

 冒険者ギルドの支部長としては、残念では有る」

 

そこでユキナの件は終り、と言う事だろう。

今回の件に戻る。

 

「それで今回の処分だが、清水幸利君。

 キミを黒ランクに昇格させる事を、処分としたい」

 

「何故処分で昇格?

 普通は降格だろう」

 

「今回黒ランクを瞬殺したのは、キミの仕業だろう?

 それに採取王としての実績も有る。昇格はおかしくも無い処置だよ」

 

「ランクを上げて、

 もっと高ランクの依頼を、ガンガン受けろと?」

 

「優秀な人材には、それに適した仕事を!と言う事だよ。

 漆黒の件も有る。これからも優秀な人材を発掘して行きたいモノだ」

 

 

「幸利…さん。

 漆黒と言うのは…もしかして」

 

「噂だけなら、聞いている」

 

支部長との面会を終えて、やはり気になったのだろう。

ギルドの一階に戻った処でリンコが訊ねて来る。

 

漆黒。

最も新しい英雄と名高い漆黒の冒険者。金ランク。

その渾名通り、常に漆黒の全身鎧を纏う戦士。

数多の武器を操る武芸百般。

だが宿でも兜を外さないらしく、誰もその素顔を知らないと言う。

常設のパーティーも無し。ソロの冒険者。

 

噂では竜の討伐経験も有るらしく、

竜殺し(ドラゴンスレイヤー)の名で呼ばれる事も有る!と。

ライセン大峡谷で遭遇した亜竜の類では無い。本物の竜が相手だ。

竜以外にも、他に様々な高難度クエストをクリアしているらしい。

正に金ランク!正に英雄!それが漆黒だ。

 

「そのような人物が、実在するのですか?」

 

「あぁ、

 実際に高難度の依頼がクリアされているらしい」

 

ステータスプレートの偽装は難しい。

漆黒が実在するのは、殆ど確定。

だが正体不明。素顔を知る者は居ない。と言うのはどうにも怪しい。

 

「在庫が品薄に?」

 

「メイク用の化粧品の素材が品薄なの、

 折角だし、補充したい処ね」

 

漆黒の噂はこんな処で、今日の宿を探しに行こう。

と言う流れだったが?水晶から警告。

例の化粧品の素材が品薄らしい。

と言うか新作の開発で、ガンガン素材を消費しているのでは?

水晶の数少ない贅沢行動である。

 

「なら採取だな、またついでに依頼も」

 

「あの…御一緒しても…良いですか?」

 

冒険者の活動に興味の有るリンコが、採取依頼に同行。

他のメンバーで宿の確保と旅の準備をする事に。

 

「この薬草の採取は、こう」

 

薬草の採取は水晶の知識チートで無双した。

薬草の群生地を予測して見事に的中。採取知識も完璧である。

後は余剰分の確保となる。

 

「リンコは冒険者登録をしないのか?」

 

「私…何てまだ…」

 

手が空いているので、気になっている事を訊いた訳だが?

まだ自信が無いらしい。

 

「登録は特典目当てでやる奴も多いらしい。

 そこまで気にしなくても、とは思うが?」

 

「でも…私は…」

 

リンコにとって冒険者になる事は、実家との決別でもある。

貴族の義務を放棄して、ただのリンコになる。

確かに充分大きな決断だが、

Roseliaとして活動して世界を巡るのも、充分大きな決断だろう。

 

「見事な採取技術と知識だ。

 まだ若いのに、やりますね?」

 

気付いた時には、既にそこに居た。

漆黒の全身鎧。

それこそ見事な隠蔽技術だった。コイツが敵なら、もう取られている。

 

『マスター』

 

コネクト中の水晶からも、警戒を宿した声。

咄嗟にコネクトを解か無かったのは流石だ。

だがこのままではマズイ。

リンコが一緒なのもそうだが、自身も戦力外の枠。

この漆黒の全身鎧は!水晶が戦うべき相手だと瞬時に悟った。

 

「驚かせてしまったようだ。

 御見せ出来る事は少ないが、私はこう言う者です」

 

「金ランクに漆黒の全身鎧。

 本物の漆黒!?」

 

====================================

■■■ ■■歳 男 レベル:100

天職:■■■ 職業:冒険者 ランク:金

筋力:10000

体力:10000

耐性:10000

敏捷:10000

魔力:5000

魔耐:5000

技能:

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

言語理解

====================================

====================================

言語理解

効果/

使徒の特殊クラス技能。

数多の世界を巡り、神の意思を代弁する神の使徒の技能。

数多の世界の言語を理解出来る。

====================================

 

漆黒の全身鎧が提示したプレートには金ランクとあり、

水晶から送られて来る真名看破の情報も、黒く塗り潰されていた。

これは水晶の真名看破すら偽る隠蔽スキル持ち!と言う事になる。

提示された基礎ステータスも、見せる為のフェイク情報だろう。

だが問題はそこでは無い。

唯一見えているスキル!言語理解の件だ。

 

言語理解は召喚されたクラスメイトなら、全員持っているスキルだ。

異世界生活の必須スキルであり、元々は神の使徒のクラススキルらしい。

異世界転生した水晶も生やしているスキルだ。

それをこの目の前の、自称漆黒も保有している。

漆黒は異世界人?まさか日本人か!?

クラスメイトの変装と言う線は無い。長身の坂上でも届かない程の偉丈夫だ。

 

「貴方は、何者だ?」

 

「私は漆黒。

 それ以上でも、それ以下でも無い」

 

「では何故此処に?」

 

「レアイベントの予感がして、フューレンまで来ていました。

 だがまだ早い」

 

今、レアイベントとか言ったぞ!

漆黒は日本人(ゲーマー)で殆ど確定だろう。

だが何も語る気は無いらしく、漆黒は去って行った。正に正体不明である。

 

「驚き…ました。

 あの人が…漆黒」

 

「あぁ、驚いた。

 あらゆる意味でな?」

 

 

オリキャラ&クロスキャラ設定

 

8/漆黒

最も新しい英雄と謳われし者。金ランク冒険者。オリキャラ。

常に漆黒の全身鎧を纏う事から、漆黒の渾名で呼ばれる。本名は不明。

宿で兜を外さない事でも有名であり、誰もその素顔を知らない。

ファンタジー世界に一人は居る?謎の全身鎧の男。

 

清水(挫折)の予想通り、実は日本人。

鎧の中が入院中の檜山と言うオチは無く、

今回の召喚より以前に召喚された先輩犠牲者。

エヒト神の所業なら、こう言う奴も異世界に居るだろう!と言う設定。

 

異世界に召喚されて、ゲーム感覚で旅を続けているオリキャラ。

ゲーム脳が運良く異世界に適応して、強者へと成長を果たした。

清水(挫折)達が辿るかもしれない結末の一つ。

 

竜人族の里もゲーム感覚で襲撃している。

ティオの宿敵キャラ。

竜とは討伐すべき敵キャラであり、話し合いが出来るとは思っていない。

財宝は勿論強奪済。正にゲーム脳でしか動いていない。




実は結構好きなイルワ支部長!
有能キャラって良いですよね☆

時期的にティオの来訪イベントもまだですし、
ミュウも拉致られていません。フューレンは平和です。
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