ありふれた英雄願望(挫折)で世界最強   作:LW

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ライセン大迷宮の設定は?
如何にもヤヴァイのが封印されてそうな気がします。

と言う訳で?ライセン大迷宮エクストラステージ解禁です☆


36 不死王アイルマンカーⅠ

【おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪】

 

「幸利の情報通り、チャラくてウザイ看板はアレだな?」

 

「あれに正気を奪われちゃダメ。

 ユキトシがそう言ってた」

 

「あぁ言うのが、これから出続けるの?」

 

「らしい、な?」

 

「でも、変ですよね?」

 

結局香織に押し切られて旅の同行を許した。

香織の告白は受け入れていない。だが香織の態度は変わらない。

変わったのは?お互いに名前で呼ぶようになった事だけだ。

日本に居た頃なら大きな変化だっただろうが、

此処では些細な出来事でしか無い。

 

ブルックの町で準備を整えてから、ライセン大峡谷へ向かう。

だが人数が増えた所為で、行きに使ったバイクは使えない。

早々と車の出番になった。なった訳だが?

 

「ハジメはこの、クルマに名前は付けないの?

 ユキトシは付けてた」

 

「………オレまで、

 車に厨二ネームを付けろと?」

 

「でもほら、

 車にも名前を付けた方が愛着が湧くかも?」

 

「ヲイ、日本じゃ車に名前を付けない方が常識的だろう!?」

 

結局車の名前付けも押し切られる。

幸利がラテン語版七つの大罪で来たから、

コチラもラテン語版七つの大罪で行った。アケディア(怠惰)号だ。

これには、世界など救わない!と言う意思が込められている。

 

「どっせいぃぃぃっっっですぅぅぅっっっ!!!!!!」

 

アケディア号で大峡谷を行く。

幸利から大迷宮の位置情報は聞いているから、まだ楽な道程だ。

道中現れる魔物は?シアが相手をした。

シアには大槌ドリュッケンを渡して有る。試運転には丁度良い。

魔力の分解作用で魔法関連が上手く使えないライセン大峡谷で、

戦士系の物理で対処する王道的な手段だ。

まぁシアの天職は、後衛職の占術師だった筈だが?

 

其処で↑に戻る。

確かに幸利の情報通り、チャラくてウザイ看板は有った。

確かに何度も出て来たらキレそうなウザさだ。

だが問題は其処じゃ無かった。

 

「アンデット、か?」

 

「ボーンリザードとローグスケルトン、

 ボーンヴァルチャーも居る」

 

ライセン大迷宮の入口付近に、アンデットの群が徘徊していた。

ユエの口から解説が入る。

 

「珍しい奴等か?」

 

「その逆、珍しく無い。

 死気の濃い戦場なら?自然発生しても可笑しく無い」

 

「ライセン大峡谷は確か?」

 

「魔力が分解されるライセン大峡谷は、

 処刑場として使われた歴史が、在った気がする」

 

アンデットのリスポン自体は在り得る、か。

他にも大迷宮の犠牲者が大勢居たのかもな?

だが此処に来るまで、アンデットに遭遇する事は無かった。

前回大峡谷を通過した時も、アンデットと遭遇した事は無い。

ライセン大迷宮の内部が、アンデットの巣窟なのか?

幸利はアンデットに関して?何も言ってい無かった。

 

「嫌な予感がするな」

 

「ユキトシに訊いて見る?」

 

そう言ってユエが指差したのは、紅いイヤリングだ。

紅いイヤリングが、ユエの金髪に良く映えている。

 

このイヤリングは、ユエが幸利から渡された物で?

幸利の登録従魔の端末となる生きた通信装置だ。

このアクセサリーを通して、いつでも幸利と連絡が取れる。

 

「ユキトシ、

 訊きたい事が有る」

 

通信の重要性は?現代日本人として良く理解している。

理解はしているが、

恋人が他の男から貰ったアクセサリーを常に身に付けているのは、

流石に微妙な気分になる。

 

しかも通信端末はイヤリング型だ。

耳元で連絡を取り合っているから、コチラには通信内容が聞こえ無い。

 

「ユキトシ、

 知らないって言ってる」

 

「まぁ、幸利を疑っている訳じゃ無いが」

 

幸利を疑ってなどいない。勿論ユエもだ。

だが微妙な目線になっていたらしい。ユエに微笑まれた。

 

「ハジメ、

 私はハジメから、プレゼントが欲しい」

 

「………解った。

 アイツの通信イヤリングより、役に立つアーティファクトを用意しよう」

 

「ハジメのプレゼントなら、

 何でも嬉しい」

 

「それ、ハードル上げてるからな?」

 

 

「相変わらず、面倒な地形効果だ」

 

ウザイ看板付近、大迷宮入口の周辺で徘徊するアンデットを駆逐する。

戦闘自体は余裕だった。シア一人でも無双出来ただろう。

だが念の為、大峡谷の分解作用を改めて確認する為!戦闘に参加する。

 

ドンナーとシュラークで、

ボーンヴァルチャーを撃墜。やはり出力が減衰している。

 

「上手く行った」

 

ユエがいつもの出力の魔法で無双していた。

しかも消耗している様子が無い。これが例の対策か?

 

====================================

迅雷魔法

効果/

ライセン大峡谷の分解作用の対抗技能。

分解作用が魔力を分解するより速く術式を組み上げ、

ピンポイントで目標地点に術式を発動させる事で、減衰を最小限に抑える。

分解作用の効果内で、通常コストの魔法発動が可能。

====================================

 

「これが迅雷魔法」

 

「ピンポイント爆撃をスピードの力技で出す魔法か」

 

「皆が凄過ぎて出番が無かったよ、

 相手はアンデットだったのに」

 

「いくらアンデットが神官職と相性が良くても、

 此処はライセン大峡谷だ。基本的に後衛職の活躍は厳しい」

 

大迷宮の入口で徘徊していたアンデットを駆逐して、内部に侵入する。

侵入して直ぐに歓迎を受けた。

暗闇で黒塗りの矢が飛んで来たり、

槍が突き出て来るトラップが発動したりしたが、

大盾のカルデアスを取り出してガードする。ウザイ看板はスルーだ。

 

「結界が間に合わ無かった!」

 

「そう言う場所。

 威力だけじゃなくて、発動も阻害される」

 

「いきなり入口で死んだ奴も居ただろうな?」

 

大盾はこのまま出して行くべきか?

だが次も何かが飛んで来るトラップだとは限らない。

手を空けて即応能力に余裕を持たせた方が無難か、大盾を収納する。

 

岩肌が露出する洞窟のような通路を抜けて、如何にも迷宮!

と言う感じの石造りの人工建造物地帯に突入する。

 

「死気が、酷くなってる」

 

其処には予想通りアンデットが溢れていた。

そのアンデットが大迷宮を徘徊して、

突如壁から生えたギロチンに切断されたり、

トゲトゲの鉄球に粉砕されたり、落し穴に嵌っていたりしている。

その光景はまるで、アンデットが大迷宮に挑んでいるようだ。

 

「このアンデット、ネクロマンサー的なヤツが操ってんのか?」

 

「他の誰かが、大迷宮を攻略中って事ですか!?」

 

「人間が相手でも、お宝の争奪戦!

 魔人が相手なら決戦開幕だ」

 

「魔人!

 えっ、此処で!?」

 

王都ではユキナを狙って魔人が現れたらしいからな?

次は神代魔法を目当てに、大迷宮に現れても不思議では無い。

 

「大迷宮の探索が目的なら、動きが緩慢。

 これは何の命令も受けてい無い気がする」

 

「事前情報と齟齬が有るな?」

 

「ユキトシはアンデットと遭わ無かった。

 異変。だと思う」

 

「事前情報と状況が違うなら、考えても仕方が無いか」

 

 

其処からライセン大迷宮の攻略が始った。

情報通り物理トラップと、ウザイコメント満載だったが?

やはりアンデットの姿が目に付く。

アンデットとは遭遇戦になったり、

先にアンデットがトラップに掛かるのを確認して、

トラップ回避の役に立つ事も有った。

 

「謁見の間か?」

 

「此処にもアンデットが居ますぅ」

 

大迷宮のトラップの群。

時にはスタート地点に戻されるエゲツナイ所業!

神経を逆撫でされるウザイコメントの数々!

そしてアンデットとの戦い。

それを乗り越えてやって来たのが、謁見の間らしい部屋だ。

 

謁見の間らしい場所にも、アンデットの姿が有る。

謁見の間に侵入したアンデットは、

玉座を護るように配置された騎士鎧のゴーレムと交戦中だ。

騎士鎧のゴーレムとアンデットが戦う光景は、

王位簒奪かクーデターでも目撃している気分になる。

 

「三つ巴?」

 

「これから、だな」

 

「どうするの?」

 

「決まってるだろう?横から総取りだ!」

 

護りを香織一人に任せて、

他全員で総攻撃に入る!だが香織は?

 

「私、此処まで何の力にもなれて無いのに」

 

「難しく考えるな、自分が出来る事をすれば良い。

 オレやユエだってそうだ」

 

「ん」

 

「ちょっとぉぉぉっっ!!!

 ハジメさん!私は?私は!?」

 

「あぁ、はいはい。

 残念ながら、此処じゃお前が一番の活躍だから」

 

「えへへ♪

 ハジメさんが、珍しく素直に褒めてくれました☆」

 

「調子に乗るなよ?

 流れ的に前哨戦だからな」

 

前哨戦が始った。

互いに争うゴーレムとアンデットに、まずユエの魔法が口火を切る。

次にドンナーとシュラークの弾丸がアンデットを貫き、

シアのドリュッケンの一撃が、ゴーレムをボーリングのように弾き飛ばす。

ゴーレムとアンデットの戦陣は、早くも崩れ始める。

 

「ユエ!」「!?」

 

それが異変の始りだった。

後方で護りに専念していた香織が間に合った。

その一撃を結界が防いで、それに気付く。

 

「アレは………」「骨の、手?」

 

この場に居るアンデットの手なのか?骨の手だけが浮かんでいた。

その骨の手が動き出して、再度ユエに向かって来る!

 

「テメェッッ!!」

 

執拗にユエを狙う骨の手に銃口を向ける!

だがそれより早く!ゴーレムが他のアンデットを無視して、

骨の手に一斉に襲い掛る。

 

ゴーレムが壁になって、弾丸は届か無かった。

一瞬身体が重くなったような気がして、

骨の手がゴーレムの壁の向こうで、床をブチ抜いて消えた。

床はあっさり崩れて崩落。

オルクスに続いて、二度目の自由落下を経験するハメになる。




今回はユエが凄い喋ってる気がする!
博識設定の水晶と、年長者のティオが未登場だから☆

迅雷魔法の設定で、実際に分解作用に対抗出来るかどうかは謎ですが?
この作品では可能!と言う事で☆

迅雷魔法の迅雷は、疾風迅雷の迅雷です。
雷属性限定!と言う意味ではありません。

ローグスケルトン
冒険者の成れの果て、と言われるアンデット。
様々な武器や道具を使うバリエーションが有る。器用な骨。
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