如何にもヤヴァイのが封印されてそうな気がします。
と言う訳で?ライセン大迷宮エクストラステージ解禁です☆
【おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪】
「幸利の情報通り、チャラくてウザイ看板はアレだな?」
「あれに正気を奪われちゃダメ。
ユキトシがそう言ってた」
「あぁ言うのが、これから出続けるの?」
「らしい、な?」
「でも、変ですよね?」
結局香織に押し切られて旅の同行を許した。
香織の告白は受け入れていない。だが香織の態度は変わらない。
変わったのは?お互いに名前で呼ぶようになった事だけだ。
日本に居た頃なら大きな変化だっただろうが、
此処では些細な出来事でしか無い。
ブルックの町で準備を整えてから、ライセン大峡谷へ向かう。
だが人数が増えた所為で、行きに使ったバイクは使えない。
早々と車の出番になった。なった訳だが?
「ハジメはこの、クルマに名前は付けないの?
ユキトシは付けてた」
「………オレまで、
車に厨二ネームを付けろと?」
「でもほら、
車にも名前を付けた方が愛着が湧くかも?」
「ヲイ、日本じゃ車に名前を付けない方が常識的だろう!?」
結局車の名前付けも押し切られる。
幸利がラテン語版七つの大罪で来たから、
コチラもラテン語版七つの大罪で行った。アケディア(怠惰)号だ。
これには、世界など救わない!と言う意思が込められている。
「どっせいぃぃぃっっっですぅぅぅっっっ!!!!!!」
アケディア号で大峡谷を行く。
幸利から大迷宮の位置情報は聞いているから、まだ楽な道程だ。
道中現れる魔物は?シアが相手をした。
シアには大槌ドリュッケンを渡して有る。試運転には丁度良い。
魔力の分解作用で魔法関連が上手く使えないライセン大峡谷で、
戦士系の物理で対処する王道的な手段だ。
まぁシアの天職は、後衛職の占術師だった筈だが?
其処で↑に戻る。
確かに幸利の情報通り、チャラくてウザイ看板は有った。
確かに何度も出て来たらキレそうなウザさだ。
だが問題は其処じゃ無かった。
「アンデット、か?」
「ボーンリザードとローグスケルトン、
ボーンヴァルチャーも居る」
ライセン大迷宮の入口付近に、アンデットの群が徘徊していた。
ユエの口から解説が入る。
「珍しい奴等か?」
「その逆、珍しく無い。
死気の濃い戦場なら?自然発生しても可笑しく無い」
「ライセン大峡谷は確か?」
「魔力が分解されるライセン大峡谷は、
処刑場として使われた歴史が、在った気がする」
アンデットのリスポン自体は在り得る、か。
他にも大迷宮の犠牲者が大勢居たのかもな?
だが此処に来るまで、アンデットに遭遇する事は無かった。
前回大峡谷を通過した時も、アンデットと遭遇した事は無い。
ライセン大迷宮の内部が、アンデットの巣窟なのか?
幸利はアンデットに関して?何も言ってい無かった。
「嫌な予感がするな」
「ユキトシに訊いて見る?」
そう言ってユエが指差したのは、紅いイヤリングだ。
紅いイヤリングが、ユエの金髪に良く映えている。
このイヤリングは、ユエが幸利から渡された物で?
幸利の登録従魔の端末となる生きた通信装置だ。
このアクセサリーを通して、いつでも幸利と連絡が取れる。
「ユキトシ、
訊きたい事が有る」
通信の重要性は?現代日本人として良く理解している。
理解はしているが、
恋人が他の男から貰ったアクセサリーを常に身に付けているのは、
流石に微妙な気分になる。
しかも通信端末はイヤリング型だ。
耳元で連絡を取り合っているから、コチラには通信内容が聞こえ無い。
「ユキトシ、
知らないって言ってる」
「まぁ、幸利を疑っている訳じゃ無いが」
幸利を疑ってなどいない。勿論ユエもだ。
だが微妙な目線になっていたらしい。ユエに微笑まれた。
「ハジメ、
私はハジメから、プレゼントが欲しい」
「………解った。
アイツの通信イヤリングより、役に立つアーティファクトを用意しよう」
「ハジメのプレゼントなら、
何でも嬉しい」
「それ、ハードル上げてるからな?」
†
「相変わらず、面倒な地形効果だ」
ウザイ看板付近、大迷宮入口の周辺で徘徊するアンデットを駆逐する。
戦闘自体は余裕だった。シア一人でも無双出来ただろう。
だが念の為、大峡谷の分解作用を改めて確認する為!戦闘に参加する。
ドンナーとシュラークで、
ボーンヴァルチャーを撃墜。やはり出力が減衰している。
「上手く行った」
ユエがいつもの出力の魔法で無双していた。
しかも消耗している様子が無い。これが例の対策か?
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迅雷魔法
効果/
ライセン大峡谷の分解作用の対抗技能。
分解作用が魔力を分解するより速く術式を組み上げ、
ピンポイントで目標地点に術式を発動させる事で、減衰を最小限に抑える。
分解作用の効果内で、通常コストの魔法発動が可能。
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「これが迅雷魔法」
「ピンポイント爆撃をスピードの力技で出す魔法か」
「皆が凄過ぎて出番が無かったよ、
相手はアンデットだったのに」
「いくらアンデットが神官職と相性が良くても、
此処はライセン大峡谷だ。基本的に後衛職の活躍は厳しい」
大迷宮の入口で徘徊していたアンデットを駆逐して、内部に侵入する。
侵入して直ぐに歓迎を受けた。
暗闇で黒塗りの矢が飛んで来たり、
槍が突き出て来るトラップが発動したりしたが、
大盾のカルデアスを取り出してガードする。ウザイ看板はスルーだ。
「結界が間に合わ無かった!」
「そう言う場所。
威力だけじゃなくて、発動も阻害される」
「いきなり入口で死んだ奴も居ただろうな?」
大盾はこのまま出して行くべきか?
だが次も何かが飛んで来るトラップだとは限らない。
手を空けて即応能力に余裕を持たせた方が無難か、大盾を収納する。
岩肌が露出する洞窟のような通路を抜けて、如何にも迷宮!
と言う感じの石造りの人工建造物地帯に突入する。
「死気が、酷くなってる」
其処には予想通りアンデットが溢れていた。
そのアンデットが大迷宮を徘徊して、
突如壁から生えたギロチンに切断されたり、
トゲトゲの鉄球に粉砕されたり、落し穴に嵌っていたりしている。
その光景はまるで、アンデットが大迷宮に挑んでいるようだ。
「このアンデット、ネクロマンサー的なヤツが操ってんのか?」
「他の誰かが、大迷宮を攻略中って事ですか!?」
「人間が相手でも、お宝の争奪戦!
魔人が相手なら決戦開幕だ」
「魔人!
えっ、此処で!?」
王都ではユキナを狙って魔人が現れたらしいからな?
次は神代魔法を目当てに、大迷宮に現れても不思議では無い。
「大迷宮の探索が目的なら、動きが緩慢。
これは何の命令も受けてい無い気がする」
「事前情報と齟齬が有るな?」
「ユキトシはアンデットと遭わ無かった。
異変。だと思う」
「事前情報と状況が違うなら、考えても仕方が無いか」
†
其処からライセン大迷宮の攻略が始った。
情報通り物理トラップと、ウザイコメント満載だったが?
やはりアンデットの姿が目に付く。
アンデットとは遭遇戦になったり、
先にアンデットがトラップに掛かるのを確認して、
トラップ回避の役に立つ事も有った。
「謁見の間か?」
「此処にもアンデットが居ますぅ」
大迷宮のトラップの群。
時にはスタート地点に戻されるエゲツナイ所業!
神経を逆撫でされるウザイコメントの数々!
そしてアンデットとの戦い。
それを乗り越えてやって来たのが、謁見の間らしい部屋だ。
謁見の間らしい場所にも、アンデットの姿が有る。
謁見の間に侵入したアンデットは、
玉座を護るように配置された騎士鎧のゴーレムと交戦中だ。
騎士鎧のゴーレムとアンデットが戦う光景は、
王位簒奪かクーデターでも目撃している気分になる。
「三つ巴?」
「これから、だな」
「どうするの?」
「決まってるだろう?横から総取りだ!」
護りを香織一人に任せて、
他全員で総攻撃に入る!だが香織は?
「私、此処まで何の力にもなれて無いのに」
「難しく考えるな、自分が出来る事をすれば良い。
オレやユエだってそうだ」
「ん」
「ちょっとぉぉぉっっ!!!
ハジメさん!私は?私は!?」
「あぁ、はいはい。
残念ながら、此処じゃお前が一番の活躍だから」
「えへへ♪
ハジメさんが、珍しく素直に褒めてくれました☆」
「調子に乗るなよ?
流れ的に前哨戦だからな」
前哨戦が始った。
互いに争うゴーレムとアンデットに、まずユエの魔法が口火を切る。
次にドンナーとシュラークの弾丸がアンデットを貫き、
シアのドリュッケンの一撃が、ゴーレムをボーリングのように弾き飛ばす。
ゴーレムとアンデットの戦陣は、早くも崩れ始める。
「ユエ!」「!?」
それが異変の始りだった。
後方で護りに専念していた香織が間に合った。
その一撃を結界が防いで、それに気付く。
「アレは………」「骨の、手?」
この場に居るアンデットの手なのか?骨の手だけが浮かんでいた。
その骨の手が動き出して、再度ユエに向かって来る!
「テメェッッ!!」
執拗にユエを狙う骨の手に銃口を向ける!
だがそれより早く!ゴーレムが他のアンデットを無視して、
骨の手に一斉に襲い掛る。
ゴーレムが壁になって、弾丸は届か無かった。
一瞬身体が重くなったような気がして、
骨の手がゴーレムの壁の向こうで、床をブチ抜いて消えた。
床はあっさり崩れて崩落。
オルクスに続いて、二度目の自由落下を経験するハメになる。
今回はユエが凄い喋ってる気がする!
博識設定の水晶と、年長者のティオが未登場だから☆
迅雷魔法の設定で、実際に分解作用に対抗出来るかどうかは謎ですが?
この作品では可能!と言う事で☆
迅雷魔法の迅雷は、疾風迅雷の迅雷です。
雷属性限定!と言う意味ではありません。
ローグスケルトン
冒険者の成れの果て、と言われるアンデット。
様々な武器や道具を使うバリエーションが有る。器用な骨。