レティシア(オリキャラ)→清水(挫折)→ミレディ→ユエとなります。
「あああぁぁぁっっっ!!!!!!」
『レティシア?
何が有った!レティシアッ!!』
私を呼ぶユキトシの声が聞こえる。
私の救いの、救世主にも等しい人の声。
イシュタル前教皇猊下が崩御して、
新たなる希望!エレシュキガル新教皇猊下が即位しました。
エレシュキガル猊下はエヒト神の所業を知り、
密かに解放者として歩む決断を下されました。
良い風向きです。ユキトシと出逢ってからの良き風。
ユキトシとは頻繁に連絡を取り合う仲ですが、
エレシュキガル猊下の件で、今日は良い報告が出来ます。
そのような事も有って?上機嫌でユキトシと連絡を取っていたのですが、
突然の激痛。胸の疼き。覚えの有るこの疼きは!
====================================
レティシア 18歳 女 レベル:100
天職:■■■/アヴェンジャー
筋力:1400
体力:1400
耐性:1400
敏捷:1400
魔力:4400
魔耐:10000
技能:
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
信仰喪失・観測回避・浸蝕観測・反転・猟犬の烙印・魂魄魔法
====================================
====================================
信仰喪失
効果/
アヴェンジャーのクラス技能。
精神干渉系全状態異常耐性↑
====================================
====================================
観測回避
効果/
アヴェンジャーのクラス技能。
裁定者のクラス技能【啓示】の戦闘転用技能。
回避↑気絶耐性↓魔力継続ダメージ。
====================================
====================================
浸蝕観測
裁定者のクラス技能【啓示】の過剰運用は、
やがて世界の理を侵すまでに到る。
効果/
アヴェンジャーの固有クラス技能。
時間干渉耐性↑老化耐性↑
====================================
====================================
猟犬の烙印
刻を侵す事無かれ、運命を侵す事無かれ、
猟犬は刻の凌辱を許さない。
効果/
レティシアの特殊固有技能。
ティンダロスの猟犬の補足確率↑任意解除不能。
====================================
「烙印が!?」
胸元を開いて確認すると、やはり胸の烙印が反応しています!
もう【啓示】は使えもしないのに、どうして!?
ですが直ぐに、
あのバケモノ独特の嫌な臭いがしない事に気付きます。
「狙いは私では、無い?
命拾いしましたか」
†
「レティシア?
何が有った!レティシアッ!!」
王都を離れてから今も続く、
あのイカレ聖女レティシアとの花通信に耳を傾ける。
アレは長電話の電話魔だ。
そうで無いならメール狂の類!間違い無い。
だが聖女ルートの王都の情報は貴重。無下には出来無い。
今回も新教皇の情報は貴重だった。
だが上機嫌そうだったレティシアの声は、突然の苦悶で途絶えた。
直ぐにレティシアでは無く、アリアに確認を求める。
何やら胸を抑えて苦しんでいるらしい。何が起きた?
何かの持病か、呪いの類か?
レティシアとの関係が外部に漏れた恐れも有る。
「これは………」
全ては可能性の問題!
レティシアを切る選択も頭に浮かんだ頃、次の事態が発生。
セリオの持つ魔槍が、急に鳴動し出した。
それは何かに共鳴しているかのような響きだ。何が起きている?
「何者かが、世界の理を侵そうとしています!」
世界の理とは大きく出た。
【何者かが】と言う時点で?コチラとは無関係だろう。
状況はじっくり確認する。レティシアの方もだ。
『もう、大丈夫です』
「状況を報告しろ、何が有った?」
レティシアから状況を聞き、セリオから詳しい事情を聞いた。
そこから絶える事無く、次の情報が入って来る。
「そんな事が可能なのか?」
「はい、行けます」
全ての手持ちの情報と手札が揃った時、
セリオが下した決断は?何とも規格外なモノだった。
†
「まさかこんな事になる何て!
これって全部、あのバグ精霊の所為だよね?」
自慢のミレディ・ゴーレムを駆って、最下層の秘匿エリアに急ぐ。
アレが復活何て冗談じゃ無い!
全ての始りは、あのバグ精霊の所業だった。
魔力の枯渇結界!
そんな規格外のバグ結界で、ライセン大迷宮は攻略された。
うん、それはもう諦めたよ☆戦いに卑怯も何も無いから!
でもさぁ、まさか最下層の秘匿エリアまで機能停止に追い込まれていたとか!
気付くのが遅かった。
気付いた時には?既にライセン大迷宮は、アンデットの巣窟になっていた。
アレはネクロマンサーなのか?
アレの現れる場所は、いつもアンデットで溢れる。
アンデットを溢れさせて、
いつの間にか姿を消す。そんな災害のような存在だった。
いつか選抜した解放者で討伐に出た。
討伐は上手く行って、何とか封印に成功する。
だけどアレは笑っていた。
上手くやったな?と。教師が教え子の成長を褒めるような、
そんな上からの目線で私達を見ていた。それが忘れられ無い。
結局アレが何だったのか?私は知らない。
もう逢う事も無い。と思い込んでいた。
「今は、次の期待の挑戦者も来てる!
早く片付け無いと!」
今、ライセン大迷宮に挑戦しているのは?
例のバグ精霊の主君のお友達だと思う。ならしっかり歓迎しないと☆
でも私は知らなかった。もう状況は、そんな簡単な事じゃないって事を!
アレの封印に成功した時、アレは全然本気じゃ無かった事に!
アレの存在が、更なる災禍を呼び込む結果になる事に!
私はまだ、何も知ら無かった。
†
「さて、これが回復魔法です。
試して見なさいアレーティア」
「要らない。
自動再生が、有るから」
目の前にもう懐かしい、もう捨てた名前で私を呼ぶ人が居る。
師匠だった。
だからこれが過去の夢だと気付く。
夢だと気付いたら、これがいつの事だったかも思い出せた。
三百年と少し前、何事も無く平和だった頃。
私は師匠の教え子で、きっと生意気だったと思う。
その日も回復魔法の講義を拒否して、駄々をコネていた。
「そうですね?確かに自動再生は便利です。
ですがアレーティア?
貴方にもいつか、どうしても助けたい!と言う人が出来るかもしれない」
「助けたい、人?」
「アレーティアの大切な人です。
貴方の目の前で、貴方の大切な人が傷付いている。
ですが回復魔法もロクに使えない貴方は、大切な人を助けられない。
それでも良いと?」
「私にそんな人は居ない。
それに、師匠だって自動再生が使える」
「やれやれ、困った子だ。
可愛いモノです。アレーティア」
「子供扱い、しないで欲しい」
目の前にはいつも、師匠が居た。
師匠は博識で優しくて、凄い魔術師だった。
ちょっと結果重視な処も有って、この後もいきなり!
自分の手首を切断して、回復魔法の実践を促して来た事も覚えている。
そんな驚くような事を平気でする人だったけど、
師匠と過ごす日々は私の陽だまりで、
そんな師匠が私の婚約者に選ばれたのは?間違い無く幸せだった。
「師匠!師匠っ!!
アイル!アイル、助けてっアイル!!」
だけどその幸せは突然終りを告げる。
訳の解らないまま私は裏切られて封印されてしまう。
裏切り者の中に師匠は、アイルの姿は無い。
でも、助けに来てくれる事も無かった。
「アイル、何処?」
応えは返って来ない。裏切り者が答えてくれる筈も無い。
アイルも私を裏切ったの?どうして助けに来てくれないの?
それが心残りだった。
でも三百年も封印されて、
そんな心残りもアイルの事も、今まですっかり忘れていた。
どうして私は、今になってそんな事を思い出したの?
「ハジメ?香織!?」
それは気が付くと直ぐに見当が付いた。
香織がハジメに密着して回復魔法を掛けてる!凄い近い。
咄嗟に引き離そうとして、此処がライセン大峡谷だと思い出す。
魔法の接触行使!
あぁして密着して回復魔法を使わないと?
香織の実力では満足な効果が望めない。何てズルイ!
アイルが居たら、笑われそうな展開だった。「だから言ったでしょう?」と。
「香織、今回は見逃しても良い」
そろそろツッコミが入るかもしれませんが?
レティシアは、某聖女様から名前だけ貰ったオリキャラです。
神代と三百年前で、時代設定可笑しく無い?
と思うかもしれませんが、その設定はまた別の機会に☆