ありふれた英雄願望(挫折)で世界最強   作:LW

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今回は視点変更が結構入ります。
レティシア(オリキャラ)→清水(挫折)→ミレディ→ユエとなります。


37 不死王アイルマンカーⅡ

「あああぁぁぁっっっ!!!!!!」

 

『レティシア?

 何が有った!レティシアッ!!』

 

私を呼ぶユキトシの声が聞こえる。

私の救いの、救世主にも等しい人の声。

 

イシュタル前教皇猊下が崩御して、

新たなる希望!エレシュキガル新教皇猊下が即位しました。

エレシュキガル猊下はエヒト神の所業を知り、

密かに解放者として歩む決断を下されました。

 

良い風向きです。ユキトシと出逢ってからの良き風。

ユキトシとは頻繁に連絡を取り合う仲ですが、

エレシュキガル猊下の件で、今日は良い報告が出来ます。

 

そのような事も有って?上機嫌でユキトシと連絡を取っていたのですが、

突然の激痛。胸の疼き。覚えの有るこの疼きは!

 

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レティシア 18歳 女 レベル:100

天職:■■■/アヴェンジャー

筋力:1400

体力:1400

耐性:1400

敏捷:1400

魔力:4400

魔耐:10000

技能:

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

信仰喪失・観測回避・浸蝕観測・反転・猟犬の烙印・魂魄魔法

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信仰喪失

効果/

アヴェンジャーのクラス技能。

精神干渉系全状態異常耐性↑

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観測回避

効果/

アヴェンジャーのクラス技能。

裁定者のクラス技能【啓示】の戦闘転用技能。

回避↑気絶耐性↓魔力継続ダメージ。

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浸蝕観測

裁定者のクラス技能【啓示】の過剰運用は、

やがて世界の理を侵すまでに到る。

効果/

アヴェンジャーの固有クラス技能。

時間干渉耐性↑老化耐性↑

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猟犬の烙印

刻を侵す事無かれ、運命を侵す事無かれ、

猟犬は刻の凌辱を許さない。

効果/

レティシアの特殊固有技能。

ティンダロスの猟犬の補足確率↑任意解除不能。

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「烙印が!?」

 

胸元を開いて確認すると、やはり胸の烙印が反応しています!

もう【啓示】は使えもしないのに、どうして!?

 

ですが直ぐに、

あのバケモノ独特の嫌な臭いがしない事に気付きます。

 

「狙いは私では、無い?

 命拾いしましたか」

 

 

「レティシア?

 何が有った!レティシアッ!!」

 

王都を離れてから今も続く、

あのイカレ聖女レティシアとの花通信に耳を傾ける。

アレは長電話の電話魔だ。

そうで無いならメール狂の類!間違い無い。

だが聖女ルートの王都の情報は貴重。無下には出来無い。

今回も新教皇の情報は貴重だった。

 

だが上機嫌そうだったレティシアの声は、突然の苦悶で途絶えた。

直ぐにレティシアでは無く、アリアに確認を求める。

何やら胸を抑えて苦しんでいるらしい。何が起きた?

何かの持病か、呪いの類か?

レティシアとの関係が外部に漏れた恐れも有る。

 

「これは………」

 

全ては可能性の問題!

レティシアを切る選択も頭に浮かんだ頃、次の事態が発生。

セリオの持つ魔槍が、急に鳴動し出した。

それは何かに共鳴しているかのような響きだ。何が起きている?

 

「何者かが、世界の理を侵そうとしています!」

 

世界の理とは大きく出た。

【何者かが】と言う時点で?コチラとは無関係だろう。

状況はじっくり確認する。レティシアの方もだ。

 

『もう、大丈夫です』

 

「状況を報告しろ、何が有った?」

 

レティシアから状況を聞き、セリオから詳しい事情を聞いた。

そこから絶える事無く、次の情報が入って来る。

 

「そんな事が可能なのか?」

 

「はい、行けます」

 

全ての手持ちの情報と手札が揃った時、

セリオが下した決断は?何とも規格外なモノだった。

 

 

「まさかこんな事になる何て!

 これって全部、あのバグ精霊の所為だよね?」

 

自慢のミレディ・ゴーレムを駆って、最下層の秘匿エリアに急ぐ。

アレが復活何て冗談じゃ無い!

 

全ての始りは、あのバグ精霊の所業だった。

魔力の枯渇結界!

そんな規格外のバグ結界で、ライセン大迷宮は攻略された。

うん、それはもう諦めたよ☆戦いに卑怯も何も無いから!

でもさぁ、まさか最下層の秘匿エリアまで機能停止に追い込まれていたとか!

 

気付くのが遅かった。

気付いた時には?既にライセン大迷宮は、アンデットの巣窟になっていた。

アレはネクロマンサーなのか?

アレの現れる場所は、いつもアンデットで溢れる。

アンデットを溢れさせて、

いつの間にか姿を消す。そんな災害のような存在だった。

 

いつか選抜した解放者で討伐に出た。

討伐は上手く行って、何とか封印に成功する。

だけどアレは笑っていた。

上手くやったな?と。教師が教え子の成長を褒めるような、

そんな上からの目線で私達を見ていた。それが忘れられ無い。

 

結局アレが何だったのか?私は知らない。

もう逢う事も無い。と思い込んでいた。

 

「今は、次の期待の挑戦者も来てる!

 早く片付け無いと!」

 

今、ライセン大迷宮に挑戦しているのは?

例のバグ精霊の主君のお友達だと思う。ならしっかり歓迎しないと☆

 

でも私は知らなかった。もう状況は、そんな簡単な事じゃないって事を!

アレの封印に成功した時、アレは全然本気じゃ無かった事に!

アレの存在が、更なる災禍を呼び込む結果になる事に!

私はまだ、何も知ら無かった。

 

 

「さて、これが回復魔法です。

 試して見なさいアレーティア」

 

「要らない。

 自動再生が、有るから」

 

目の前にもう懐かしい、もう捨てた名前で私を呼ぶ人が居る。

師匠だった。

だからこれが過去の夢だと気付く。

夢だと気付いたら、これがいつの事だったかも思い出せた。

 

三百年と少し前、何事も無く平和だった頃。

私は師匠の教え子で、きっと生意気だったと思う。

その日も回復魔法の講義を拒否して、駄々をコネていた。

 

「そうですね?確かに自動再生は便利です。

 ですがアレーティア?

 貴方にもいつか、どうしても助けたい!と言う人が出来るかもしれない」

 

「助けたい、人?」

 

「アレーティアの大切な人です。

 貴方の目の前で、貴方の大切な人が傷付いている。

 ですが回復魔法もロクに使えない貴方は、大切な人を助けられない。

 それでも良いと?」

 

「私にそんな人は居ない。

 それに、師匠だって自動再生が使える」

 

「やれやれ、困った子だ。

 可愛いモノです。アレーティア」

 

「子供扱い、しないで欲しい」

 

目の前にはいつも、師匠が居た。

師匠は博識で優しくて、凄い魔術師だった。

ちょっと結果重視な処も有って、この後もいきなり!

自分の手首を切断して、回復魔法の実践を促して来た事も覚えている。

 

そんな驚くような事を平気でする人だったけど、

師匠と過ごす日々は私の陽だまりで、

そんな師匠が私の婚約者に選ばれたのは?間違い無く幸せだった。

 

「師匠!師匠っ!!

 アイル!アイル、助けてっアイル!!」

 

だけどその幸せは突然終りを告げる。

訳の解らないまま私は裏切られて封印されてしまう。

裏切り者の中に師匠は、アイルの姿は無い。

でも、助けに来てくれる事も無かった。

 

「アイル、何処?」

 

応えは返って来ない。裏切り者が答えてくれる筈も無い。

アイルも私を裏切ったの?どうして助けに来てくれないの?

それが心残りだった。

でも三百年も封印されて、

そんな心残りもアイルの事も、今まですっかり忘れていた。

どうして私は、今になってそんな事を思い出したの?

 

「ハジメ?香織!?」

 

それは気が付くと直ぐに見当が付いた。

香織がハジメに密着して回復魔法を掛けてる!凄い近い。

咄嗟に引き離そうとして、此処がライセン大峡谷だと思い出す。

魔法の接触行使!

あぁして密着して回復魔法を使わないと?

香織の実力では満足な効果が望めない。何てズルイ!

アイルが居たら、笑われそうな展開だった。「だから言ったでしょう?」と。

 

「香織、今回は見逃しても良い」




そろそろツッコミが入るかもしれませんが?
レティシアは、某聖女様から名前だけ貰ったオリキャラです。

神代と三百年前で、時代設定可笑しく無い?
と思うかもしれませんが、その設定はまた別の機会に☆
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