メイヴの鞭で叩かれると身体能力が倍に罵られると魔力が倍になるマスター   作:騎士見習い

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キャラ改変状態にゃ


聖処女ビッチ

「例えこの身体があなたに蹂躙されようと私の心は永遠に主のものです。さぁあなたの溢れ出る劣情を私にぶつけてみなさい!さぁ!早く!いつでも来なさい!ちなみに私のオススメは言葉責めとネチっこい愛撫です」

 

 

聖処女が実は処女マゾビッチだった件について

 

 

 

 

〜〜時は遡り〜〜

 

 

マリーたちと出会い、はぐれサーヴァントがいると思われる街を目標に進むが、街が見えてきたときには街は既にワイバーンの群れの襲撃を受けていた。

 

「先輩!」

 

「マシュ!先に行って街の人々を救うんだ!」

 

はい!と威勢の良いマシュちゃんの有能っぷりがとても伝わってくる。それに釣られるようにマリーとアマデウスも驚異的な速さで街との距離を縮める。しかし、俺のサーヴァントであるメイヴちゃんは爪のケアをしていた。

 

「そろそろ機嫌を直してくれよメイヴ。彼女が追い求めた在り方を否定するのは同じ女王として無粋だろ?それに、今こうして出会えたのも何かの縁だと俺は思う。一度話し合ってみたらどうだい?同じ国を愛する者同士で、さ」

 

 

爪を整える音がピタッと止まった。小さくため息を吐かれたが、顔を上げたメイヴの顔はいつも通りの彼女であった。

 

「駄犬のクセに生意気なこと言って。まぁ私の機嫌を取ろうとしたその姿勢に免じて今回は手伝ってあげるわよ。いい?今回だけよ」

 

 

俺の指示を待たずに両手で蕾を形作るように合わせる。そして蕾の開花を表すように手を開き、息を吹きかける。とても甘く、身体を熱くするような艶美な香りが風に乗って街に吹かれる。

 

 

「それじゃ、後はよろしくね。私の可愛いマスターちゃん」

 

 

そう言い残すと、その場で体育座りを決め込み、霊体化した。

街を襲っていたワイバーンの半分以上がその場で停止し、こちら側にゆっくりと空を飛びながら近づいてきた。どうやら先程のは魅了らしかった。ゆっくりと魔力を練り、近くに生えている葉を何枚かちぎり魔力を込める。

 

 

『切り刻め《フィンブル》』

 

 

葉が縦横無尽に駆け回り、次々とワイバーンを切り裂くが魅了によって鳴き声一つあげずに力なく地面に落ちる。久々に魔術師らしいことをして気持ちが良かったが街のことが気になり、走り出す。

 

街に入る頃には騒動も収まっており、今は怪我人の治療や救出に精を出していた。

 

 

「藤丸くん。被害状況は?」

 

「シラズくんのおかげで思っていたよりも被害が抑えられたよ。それに彼女も協力してくれたんだ」

 

 

藤丸くんの視線に釣られると一人の女性が怪我人の治療を行なっており、俺たちの視線に気づいたのかこちらに歩み寄ってくる。藤丸くんはマシュの元へ行くと言い残しすれ違うようにサーヴァントらしき彼女と相対する。

 

「あなたがシラズさんですね。おかげで街の被害が最小限に抑えることが出来ました。これも主のお導きなのかもしれません」

 

これはまたメイヴが嫌いそうなサーヴァントだが、俺個人としてはとても魅力があり結婚したいレベルである。真名を聞いてよいものかと考えていると

 

「私の真名はジャンヌ・ダルク。この特異点の聖杯を持ちワイバーンたちを使役している竜の姫は『アヴェンジャー』として現界した私なのです。どうかフランスを共に救っていただけないでしょうか。そのためならば何でもします。……ふひっ」

 

 

これでなぜ百年戦争のフランスなのか合点がいった。史実通りフランスを救った彼女と史実通り火炙りに処された彼女が存在する時代。極めて歪で気持ち悪い。そして、何か変な声が聞こえたのは気のせいだろう。

 

 

「はじめまして。藤丸くんと同じマスターのシラズです。サーヴァントはなぜか霊体化してますが気にせず」

 

「はい。お話はマシュさんから聞いています。何でも変態さんらしいですね」

 

「今すぐその話を忘れ去ってください」

 

くっ、油断も隙もない後輩だ。万国問わず俺への風評被害を撒き散らしていく、まるで災害みたいな娘だ。

 

「ですが、サーヴァントに対して酷い仕打ちを行なっているとも……」

 

「それは違う!!今すぐ記憶を上書きさせてくれ!」

 

勢いあまってジャンヌの肩に掴みかかってしまった。

 

 

「み、蜜壺を上書きだなんて……そんなことさせません!その力強い腕で押し倒し、蹂躙されようとも私は負けません!」

 

 

勢いあまって肩どころか地雷すら踏んでしまったのかもしれない。記憶と蜜壺とか間違えようがないはずだが、俺の滑舌と言葉の選び方が悪かったに違いない。

 

「少し勘違いしてますよ。俺はジャンヌさんが思っているような鬼畜な人じゃありません。それに変態でもありません。ジャンヌさん……俺は被害者なんです」

 

さすがにここまで弁明すれば勘違いのしようがないだろう。と思っているがジャンヌの呼吸が少し荒い気がする。いや、やはりしないと思いたい。

 

「はぁはぁ…『勘違いしてます』『俺はジャンヌさんが思っている』『鬼畜な人』『それに変態』『ジャンヌさん』『被害者』だなんて……。このままでは身も心も汚されてしまう」

 

特異点よりも先に修正したほうが良い気がする。怒涛の展開に頭の処理ができず視界が暗くなってくる。なぜ知り合うサーヴァントの大半が欠点だらけなのだろうか。

 

 

「さぁ!いつでも来なさい!」

 

ますます呼吸を荒げ、口元は緩み何かを期待しているような視線を向けてくる。そういう願望がある美少女を何回かは妄想するが、いざ目の前にいると少し引いてしまう。決して俺が童貞だからというわけではない。

 

というか本当にどうしたらいいんでしょうか……。そして俺の背後からこの状況をもっと悲惨にする魔王が姿を現したのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 




ちょっと疲れたから変なところで切っちゃったにゃん

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