GANTZ『焔』   作:マジカル☆さくやちゃんスター

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第8話 これから始まるのはマジの殺し合いだ

 岸本との奇妙な同居生活が始まってから一月ほどが経過したある日の夕暮れ。

 ほむらは誰も立ち寄らない廃工場の中で静かに佇んでいた。

 あの部屋は一度外に出てしまうと閉まってしまい、外から開ける事が出来なくなってしまう。

 だが中からドアを開ける事は可能で、誰かが中に残っていれば出入りは不可能ではなかった。

 今は岸本がいるので、外に出てしまってもあの部屋に再び戻る事は出来るわけだ。

 

「…………」

 

 ほむらは無言で銃をイメージし、空想の銃を持つように構えた。

 現在の彼女の服装は私服の下にガンツのスーツを着込んだ状態だ。

 更に続けてイメージするのは黄色のツインロールがよく似合うマスケット銃の名手、巴マミであった。

 勿論実際そこに巴マミがいるわけではない。ただイメージしただけだ。

 そのイメージのマミと向き合い――ほむらが仕掛けた。

 それと同時に仮想マミも跳躍し、二人は空中で銃を向け合う。

 ほむらの銃弾を紙一重で、しかし一切の無駄なくマミが避けてマスケット銃を撃つ。

 それを今度はほむらが避けるも、紙一重で避けるつもりが無駄に大きく避けてしまった。

 

「くっ……!」

 

 大きく避けたと言っても、傍目ではほとんど区別の付かない僅かな差だ。

 一ミリで避けるべきところを1センチで避けたという程度の違いでしかない。

 だが達人同士の戦いではそんな些細な差ですら明確な差となり、積み重ねれば格の違いとなる。

 ほむらが撃ち、マミが避けながら撃つ。

 マミの銃撃を避けつつ蹴りを放つもまたも無駄に勢いがついてしまい、己の中の認識と肉体のスペック差に振り回されてしまった。

 決して普段より弱いわけではないのだ。

 むしろスーツを着ているのだから弱くなるはずがなく、普段よりも強く速くなっている。

 だがそのスペックの上昇がほむらにとっては邪魔であった。

 予測している自分の動きと、実際の自分の動きが噛み合わない。

 故に、空想のマミにいいように翻弄されてしまう。

 

 ほむらが超至近距離でマミと撃ち合えるのは身体能力の高さもあるが、それ以上の読みの鋭さと精密さこそがそれを可能としていた。

 相手の次の手を読み、更にその次の手を読み、更にその十手先を読む。

 その上で機械以上に正確に動く事で紙一重の安全圏に身を置けるのだ。

 敵の身体の位置、角度、自分との位置関係……それを把握した上で至近距離でありながら絶対に攻撃が当たらない位置を作る事が出来る。

 だがそれを実現するにはほんの僅かな誤差もあってはならない。

 1cmでも身体を置く位置を間違えれば安全圏ではなくなる。一度でも角度を間違えれば思わぬ痛手を被る。

 そんな、針の穴のみを通し続けるような戦いにおいて上がりすぎた身体能力は……むしろ計算を狂わせる毒にしかならなかった。

 ガンツのスーツのせいで思っているよりも身体が大きく動いてしまう。予想していたよりも速く動いてしまう。

 これでは駄目だ。スペックは上がっているだろうが、これでは逆に弱くなってしまっている。

 例えるならば今のほむらは、今まで時速300㎞の世界で正確無比なテクニックで走っていたドライバーが、少しアクセルを踏んだだけでマッハ1でかっとんでいくモンスターマシンに乗せられたようなもの……高性能なマシンに乗ったが故に自らの持ち味と強みを失ってしまっている。

 

「…………っ!!」

 

 やがて空想のマミがほむらの額に銃口を突き付けて引き金を引き――イメージトレーニングは終了した。

 完敗であった。

 全く手も足も出ずに、撃ち殺された。

 これは所詮イメージトレーニングなので実際にはほむらは傷一つ負っていないが、それでもスーツを着た自分の弱さを把握するにはこれで十分すぎる。

 

「苦戦しているようだね。やはりスーツにはまだ慣れないのかい?」

「……まあね」

 

 ほむらのイメトレを黙って見ていたキュゥべえが分かり切っている事を聞いて来るのが何とも腹が立つ。

 ともかく、残念ながらスーツを着る事による己の予想と現実の動きの認識差を埋めるにはまだ時間がかかりそうだ。

 それまでは前回のミッションと同じようにスーツ抜きで行った方がいいだろう。

 スーツを着れば防御力は確かに上がる。

 だがそれで弱くなってしまうくらいならば、まだ着ない方がいい。

 

 もっとも、今までに戦った敵……ねぎ星人と田中星人の弱さから考えれば別にスーツなどなくても十分に勝てる自信があった。

 しかしそれでもこうしてスーツに慣らす練習をしているのは、何か嫌な予感がするからだ。

 田中星人はほむらの敵ではなかったが、それでもねぎ星人と比べれば明らかに難易度が上がっていた。

 ならばこの先……もしかしたら魔女以上の敵が出て来る可能性だってゼロではない。

 考えたくはないが、あのワルプルギスの夜に比肩か、あるいは匹敵する敵が出る可能性もある。

 そんな嫌な予感を振り払えずにいるからこそ、ほむらはスーツに慣れる為にこうしてトレーニングを積んでいるのだ。

 

(私の考えすぎ……なら、いいのだけど)

 

 工場から出て空を見上げ、目を細めた。

 夕暮れから夜に変わろうとしている空が、今だけは妙に不吉に見える。

 どうも今日は心がざわめく。

 何か、嫌な事が起こるような……そんな気がしてならない。

 

「……不思議と、嫌な予感っていうのはよく当たるのよね」

 

 そう呟き、そして帰路についた。

 こうした予感の原理など分からないし、そもそも原理などないのかもしれない。

 ただの気のせいだと言われればそれまでだ。否定する要素はどこにもない。

 だが何故か、嫌なほどにこれが当たるのだ。

 過去にもこの手の嫌な予感を感じた事は何度かある。

 そんな日は決まって、いつも最悪の出来事が起こっていた。

 美樹さやかが魔法少女になっていた時がある。まどかが契約してしまっていた時もある。

 巴マミが魔女になっていた時間軸もあるし、佐倉杏子が死んでいた時間軸もある。

 こんな心がざわめく日は、善い事があった試しがない。

 

「……っ」

 

 前から歩いてきた人間の顔を見て、思わず息を呑んだ。

 向こうの道から歩いて来るのは……岸本恵だ。

 今はあのマンションの一室にいるはずの彼女が何故? そう思うも、よく見たら服装が違う。

 岸本の着ている服は家を飛び出す時に着たという服が一着のみで、後はほむらが仕方なく用意してやったものしかない。

 だが今、あの岸本が着ている服は買った覚えが全くなかった。

 

(オリジナル、か……)

 

 あれは岸本恵だが自分の知る岸本恵ではない。

 そうほむらは確信し、何も言わずに岸本とすれ違った。

 向こうもほむらに対して何のリアクションもせずに通り過ぎ、ほむらは岸本から聞いた彼女の事情を思い出していた。

 岸本恵は――二人いる。

 どうやらガンツというのは本当に適当な奴らしい。

 何とあの黒い玉は、まだ生きている岸本恵を複製してしまったのだ。

 そのせいで岸本恵は二人に増えてしまい、コピーの岸本は行き場を失って玄野の家に居候して、今はほむらと一緒にあのマンションに住んでいる。

 ほむらは何の意味もなく、去っていくオリジナルの岸本の背中を見詰めた。

 

「どうしたんだい?」

「……いえ……何でもないわ」

 

 特に意味のない行動だ。こんな所で立ち止まっていても何にもならない。

 そう思って前を向くと、ふと和菓子店が視界に入った。

 のぼりには『にゃんころもち新発売!』と書かれていて、そういえば岸本が欲しがってたなと思い出す。

 にゃんころもちは餅を可愛らしい猫の頭にしただけのもので、同じサイズの餅と比べて値段が高い。

 これを買うくらいなら普通の餅を買った方が断然得なのだが……まあ、たまには無駄遣いもいいだろう。

 そう思い、二人分を購入してマンションへと帰って行った。

 

 ちなみに、岸本の感想は『可愛いけど味は普通だね』だった。

 もう二度と買わない。

 

 

 再び悪夢の夜が始まり、人々が次々と転送されてきたのをほむらは冷めた眼で観察していた。

 ほむらの服装は前回と同じだが、その上から灰色のトレンチコートを羽織っていた。

 このコートの裏側は改造済みであり、様々な箇所にホルスターや内ポケットを隠している。

 

 今回の新顔は九人。

 まず、坊主の姿をしているのはテレビのバラエティ番組などにもよく出ている徳川夢想。

 彼はここが試しの場所だと言い、何やら参加者を変な方向へと誘導してしまっている。

 自衛隊員の東郷十三は初参加にしては落ち着きがあり、壁に寄り掛かって座っていた。

 スタイルのいい巨乳の美女は桜丘聖といい、こちらも落ち着いて壁に寄り掛かっている。

 また巨乳か、とほむらは内心舌打ちをした。

 桜丘は実写版トゥームレイダーの主人公であるララ・クロフトに妙に似ていたが、特に関係のない他人の空似である。

 宮藤清は眼鏡をかけた暗い男性で、初回にいた眼鏡を思い出させる。

 しかし彼と違って、こちらも随分と冷静さを保っていた。

 近藤裕太はサングラスの似合うクラブのDJであり、それに憧れる中学生の苫篠次郎は年齢にしてはガタイに恵まれている。

 JJは白人であり、ほむらが来てからは初の外国人参加者である。

 空手の魅力に取りつかれ、胴着を着こなしているが実は空手歴は一月だ。

 迷彩服を着たおかっぱ頭の肥満は岡崎明俊といい、休日は友人とサバイバルゲームに興じるサラリーマンである。

 最後にこれまたサラリーマンの池俊一。

 彼については特に語る事はない。

 以上九名。これがガンツの選んだ新規参加者である。

 

「ここは試しの場所ぞ! 死を受け入れぬ者は極楽浄土には行けぬ!

救われたければ南無阿弥陀仏と唱えよ!」

 

 徳川夢想は何やら素っ頓狂な事を言って場を混乱させているが、経験者からすれば失笑の的でしかない。

 もしも西が生きていれば内心で爆笑しながらも初心者を装って彼の迷走を見物した事だろう。

 ほむらもまた、積極的に勘違いを正す気などないので徳川の好きにさせている。

 

「ねえ、教えなくていいの?」

「そういうのは加藤さんに任せるわ。私、説明とかあまり得意じゃないの」

 

 過去には口数の足りなさや説明の不得手が原因で、真実を話しているのに信じてもらえなかった事もあった。

 それどころか美樹さやかのような思い込みの強い人間には敵対視される事すら珍しくない。

 思い込みの強い人間というのは最初にこれが正しいと思ったもの以外は全て嘘と決めつけてしまう。

 説明の上手い人間であればそこから軌道修正も出来るだろうが、残念ながらほむらにその手の能力はなかった。

 それでも無理に無理を重ね、何度もやり直して頑張って、何とか全員の生存ルートを開いたのがこの時間軸なのだ。

 説得なんて苦手な事はもうしたくないというのがほむらの本音だ。

 

 それから遅れて経験者組が転送されて来た。

 いまいち転送される規則性が掴めないが、まあ西もガンツはいい加減と言っていたしランダムなのかもしれない。

 玄野、加藤が現れ、それに続くように北条政信(ホモ)鈴村貞代(サダコ)が姿を現した。

 更に根本鉄男(珍走団)、杉本カヨ、杉本亮太が部屋に転送された事で全員が出揃う。

 岸本は加藤を見付けると玄野を無視して駆け寄り、加藤との再会に声を弾ませていた。

 誰がどう見ても加藤にぞっこんという態度だが、そんなのを見せつけられる玄野は面白くないだろう。

 彼は目に見えて気落ちしており、流石にこれはほむらも少し同情してしまった。

 玄野は明らかに岸本に惚れているが、その岸本は加藤にぞっこんで玄野は眼中にすらない。

 それだけならまだしも、岸本は玄野の家に上がり込んで世話になり、その上でこれなのだから玄野の肩透かし感は半端ではないだろう。

 岸本にそんなつもりはなく、悪意もなかったのだろうが……結局のところ玄野は、ただいいように岸本に利用されただけであった。

 恋心に振り回されて一人で空振りをし、挙句報われないその姿はいつかの美樹さやかを思い出させる。

 

(哀れね……)

 

 そんな落ち込んでいる親友の姿に気付かず加藤は一歩踏み出し、声を張り上げた。

 一方玄野はトボトボと、玄関の方へ歩いて行ってしまう。

 

「皆、よく聞いてくれ! これから行く所は死後の世界なんかじゃない。

俺達はこれから戦いに行く事になる。勝たなければ生き残る事は出来ない!」

 

 加藤は前回同様に必死にスーツを着る事の重要性を説く。

 今回は彼にとって二つの幸運があった。

 一つは、説得に協力してくれる既存参加者の数が前回よりも多い事だ。

 

「こいつの言っている事はマジだ!

俺は前回ここに連れてこられたが、こいつの言葉を信じなかった俺のダチが三人死んだ!

冗談でこんな事は言わねえ! ダセェとか思わず着るんだ……マジで死ぬぞ!」

 

 かつては非協力的であった根本も加藤と共に説得に加わる。

 彼は暴走族ではあるが、馬鹿なだけであった他の三人とは少し違った。

 元々は死んだ三人と似たようなものだったが、彼には妻と子がおり、命の尊さというものを息子を通じて感じ取ったのだ。

 だからこそ、一人でも多く生きる為に必死になって加藤に協力する事を決めていた。

 

「あの……本当です。私も前は疑っていたんですけど……この人達の言う事を聞いた方がいいですよ」

 

 カヨも控えめながら、加藤の言葉の正しさを訴える。

 実際問題、戦闘力皆無な彼女から見れば大勢が生き延びて戦ってくれればその分自分と亮太の生存率が上がるので死活問題だ。

 もっとも、本人はそんな事を考えているわけではない。単純に善意で言っているだけだ。

 

「本当よ! 加藤君の言葉を信じて!」

「俺も前回参加組だ。こいつの言葉を信じろ……これから始まるのはマジの殺し合いだ」

 

 岸本と北条(ホモ)も後押しし、スーツの着用を訴える。

 こうなればこちらの方が数で勝り、一種の集団心理が働く。

 恥ずかしいスーツでも、皆がそれを着ていれば来ていない方が浮いてしまうものだ。

 現状、経験者で説得に加わっていないのはスーツ不要のほむらと、どこかに行ってしまった玄野だけだ。

 ついでに玄野を追って実写版ララ・クロフトのような美女も消えていた。

 二人で一体ナニをしているのか……。

 玄関の方から喘ぎ声のようなものが聞こえるのは気のせいだと思いたい。

 

「さっき、そこの黒い玉がレーザーで人間を描き出す所を見た。

そんな事、今の人間の技術では出来ない。

僕が思うに、この玉はSFに出て来る転送機みたいなもののような気がする」

 

 二つ目の幸運は、前回、前々回と比べて参加者の質がいい事だ。

 宮藤清(メガネ)は状況を冷静に見極めて徳川よりも加藤の言葉に信憑性があると判断したらしい。

 というかこれが普通である。レーザーで人間が出る瞬間を目撃しておきながら遊び気分で臨んだ初回のヤクザ+αや、前回の暴走族三人が常識外れに馬鹿すぎたのだ。

 同じく初参加の東郷十三は銃に興味を持ち、真剣に調べている。

 近藤と苫篠のチャラ男二人も、ヤクザや暴走族よりは賢いようでとりあえずスーツと銃を確保して持っていた。

 

(今回は参加者の質がいいわね。あのサラリーマンとお坊さんは真っ先に死ぬとしても、結構生き残るんじゃないかしら)

 

 今回は随分と戦闘力に長けた者や、状況判断に優れる人材を連れて来たらしい。

 初回がこの面子だったならば、ねぎ星人は犠牲なくクリアできた可能性すらある。

 まあ、どちらにせよ、今夜もただ狩るだけだ。

 ほむらがそう思っていると、最初に着替えに行った筈の岸本が慌てて戻ってきた。

 何故か顔を赤らめ、見てはいけないものを見てしまったような表情をしていた。

 

「あっのっ、玄野君がいたっ、からっ」

「計ちゃん? 何してんだ?」

 

 彼女が引き返してきたのは玄関に玄野がいたからというが、それだけでこんな反応はしないだろう。

 着替えている最中にでも遭遇して局部でも直視してしまったのだろうか。

 その後しばらくすると玄野と美女が戻ってきた。

 玄野は岸本と目を合わせず、岸本もまた逃げるように玄関に走って行く。

 それから順にほむら以外の経験者全員が着替えを終え、初参加組もスーツを着ないまでもとりあえず手に持っていてくれる。

 やがて倒すべき標的が示されて転送が始まり、今夜も地獄の一時間が幕を開けた。

 

 

 

 ――てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい。

 あばれんぼう星人。

 特徴 強い。おおきい。

 好きな物 せまいとこ。おこりんぼう。

 口ぐせ ぬん。

 

 おこりんぼう星人。

 特徴 強い。おおきい。

 好きな物 せまいとこ。あばれんぼう。

 口ぐせ はっ。

 




【にゃんころもち】
ガンツ3巻のオマケ漫画で奥先生が書いたゆるキャラ。

【今回の新規参加者】

・桜丘聖
実写版ララ・クロフトみたいな人。
玄野の初体験の相手であり、ガンツの女性キャラとしてはメアリーに次ぐ強さを持つと思われる。
これまでのアホな参加者達と比べると状況の理解が早く、判断力にも優れていた。
初ミッションの敵が千手という出る順番を間違えた敵でさえなければ……。

・東郷十三
ガンツ世界に迷いこんで来たゴノレゴ13……というわけではなく、ゴノレゴ13をモデルにしただけの自衛官。
寡黙で冷静な性格であり、他の参加者と違って即座に状況を理解してXショットガンを手にした。
スーツ未着用でありながら次々と星人を狙撃して撃破し、凄まじい存在感を見せつけたが最後には千手観音に敗れてしまった。
千手戦で死んでしまったのが惜しまれる強キャラクター。

・JJ
白人空手家。原作では「地獄に落ちろ」と流暢な日本語を話しているのにアニメ版だと「ドントウォーリー! カトウ!」とか「オウ、クール。ジャパニーズダイブーツ」と変な英語を使っていたり、いまいちキャラクターの分からない人。
素手で仏像を倒して回る強さの持ち主であり、前回までのアホな参加者達に比べると普通に優秀で強い。
千手戦を生き延びてスーツさえ着ていれば戦力になったはずの惜しい人材。

・宮藤清
基本的に冷静で加藤の忠告にも一早く耳を傾ける。
初見でステルス機能に気付いて奇襲を狙ったものの、相手が悪すぎた為に殺害されて脳を喰われた挙句に千手になってしまった。
千手になって加藤を殺した事で、やや嫌われる傾向にあるキャラだが普通に優秀。

・近藤裕太
クラブのDJ。当初は状況が掴めていなかったが、それでも協力的な姿勢は見せていたのでこれまでの参加者と比べると遥かにマシ。
生き残っていれば気のいい仲間になってくれただろうに……。

・苫篠次郎
中学生。こちらも当初は状況が掴めていなかったが、それでも状況を理解してからは協力的だった。
初のミッションの相手が酷すぎたとしか言えない。

・岡崎明俊
ホモ疑惑のある肥満の人。
加藤の「戦争」という言葉に反応してやる気を見せていた。
サバゲーの延長線のような温い感覚だったのかもしれないが、それでも味方を攻撃しかねないヤクザや暴走族よりは圧倒的にマシ。
優秀な味方になれる可能性は十分あった。

・池俊一
加藤の言葉を無視してさっさと帰ろうとして死んだ。
前回までのアホな参加者達と大差はない。

・徳川夢想
参加者を迷走させようとしていた坊主。
相手が千手でなかったとしても、どのみち死んでいたと思われる。

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