とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
あたし達は学生寮を抜け出してカ・ディンギルの建つ跡地へと来ていた。
あのチビ共の決闘という言葉を聞いて、素直に行こうとするのは得策じゃねぇと言いたいが、あの
「テメェ、クソ眼鏡!!」
ソロモンの杖からノイズを断続的に出し続けている白髪の男に罵声を浴びせながらノイズをアームドギアで撃とうとした瞬間、地鳴りと共に足元から病院で見たヘンテコな化け物に吹き飛ばされた。
空中で体勢を立て直しつつ、着地すると網状の粘着液を吐き出すノイズを撃ち、白髪眼鏡にネフィリムと呼ばれた化け物を睨み付ける。
「あァ~ッ、特撮の撮影か?」
後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。バカも先輩も唖然として薄着のアイツを見ていた。次の瞬間、ネフィリムがアイツを押し潰すように落下した。
待て、待ってくれ、あたしは恩返しも出来てないんだぞ?ふざけんなよ、勝手に死ぬんじゃねぇよ、何時もみたいにアホみたいな技で、その化け物を吹き飛ばせよ。
なあ、おい、聞こえてるんだよな?
「重てェんだよぉ!?」
脚を鉤のような形で固定した状態のまま、化け物を殴り付けていた。あの攻撃を例えるなら乱打殴打だ。絶えず拳を叩き付け、化け物を押し返している。
白髪眼鏡も口をがっぽりと開けて驚いてた。そりゃあ、自分の持ってきた最高の手札をアッサリと民間人に止められりゃあ驚くよな…。あのネフィリムってヤツはギアを纏ってねェ、アイツでも殴れるのか!?
「空中巴投げえぇ!!」
ネフィリムの皮膚を掴んで身体を浮かせた状態で投げ飛ばしやがった。
もう、笑うしか出来ねぇよ。
「クリス、貴女が手紙を寄越したの?」
起き上がりそうなネフィリムを無視してのズボンの後ろポケットから白い封筒を見せてきた。
「あたしじゃねぇよ」
「そう、じゃあ…このヘンテコな着ぐるみは?壊しても良いわけ?」
「ま、まあ、良いんじゃねぇの?」
アイツの生存に安堵して適当な言葉を返してしまった。
そんなことを考えているとネフィリムがアイツに突進しようとしたが、片手で受け止められていた。もう、アイツだけで良いんじゃねぇの?
「この馬鹿者がァ!!」
バヂイィンッ!!という炸裂音と共にネフィリムが吹き飛ばされ、立ち上がろうとするネフィリムの頭を掴み上げ、何度も何度もビンタを繰り返していた。
ネフィリムも反撃しようとしたが「抵抗するなァ!!」と怒鳴られてビビったのか。叩かれてる途中から助けを求めるような鳴き声に変わっていた。
白髪眼鏡を殴られるネフィリムの次は自分なんじゃないか?と考えているのか、ネフィリムが叩かれる度にビクビクと身体を震わせていた。
「そこのお前、白髪の眼鏡だ。監督なら公平な考えで物事を進めろ。もし、次に、こんなことがあれば地面にめり込むまでぶん殴るからな?」
「は、はい!?心に刻んみました!!」