とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
彼女と出会ったのは響君の見知らぬ技を見たことが切っ掛けだった。響君に頼んで同行させて貰った公園ではジャージ姿の女性が立っていた。
響君より少し高いぐらいの身長でセミロングの髪を一つに束ねて尻尾のように垂らした特徴的な髪型だった。彼女と挨拶を交わしてから響君の教えた技を聞いてみた。
彼女の口から灘神影流という活殺自在の流派の技だと聞かされた。
なんとも男心を擽るような言葉だ。
俺にも教えてくれないか?と駄目元で頼んでみた。すると、彼女は俺の身体をペタペタと触り始めた。女性に身体を触られるのは気恥ずかしさを感じてしまうな。
俺の身体を触り終えた彼女から灘神影流や中国の古式流派でしか伝わっていない三つの剛脚について教授してくれた。
響君も聞き入っており、俺も真剣に聞いていた。だが、彼女の口から驚くべき一言を受けた。
なんでも俺の脚は三つの剛脚のすべてを兼ね備えたモンスター・フットと呼ばれるモノだそうだ。
ニヤけそうな表情を押さえていると響君から「流石、師匠です!」と尊敬の眼差しと言葉を貰った。
その日の響君は基礎的な呼吸法や中途半端な体勢からでも放てる拳打を教えられていた。
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冷え込む朝霧の中を身体を動かして待っていると彼女が小走りで来ているのが見えた。
彼女は何も言わずに俺の隣に並び、左手を中途半端に突き出した変わった構えを取った瞬間、俺の打っていたジャブとは比較すら烏滸がましい回転を加えたジャブを放っていた。
見た感じではコークスクリュー・ブローのようだが腕の関節だけで放っている。通常のモノよりモーションが小さい上に速射砲とはな……。
彼女に先程の技を尋ねると弾丸というボクシングの技だと教えてくれた。最近のボクシングでは、このような高等技術を取り入れているのか!?
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なぜか、了子君も同行することになった。公園で待っていると彼女がやって来た。了子君を見ながら自身の胸を触っていたが、俺は見ていないフリに徹する。
俺の提案でミット打ちを行うことになり、了子君はビデオカメラで撮影していた。
フォームのブレを確かめるには持って来いだな。なんて考えながらローキックを放ち、受け止めようとした彼女の手から外れていた。
彼女は両の手を開閉させながら転がるミットを拾い上げて戻ってきた。しかし、ミットは蹴りの衝撃を受け切れずにズタズタに引き裂けていた。
あ、新しく買うから泣きそうな顔をしないでくれ。
謝罪してから二課へ向かう途中に了子君に女性へのお詫びの品を選ぶコツを聞いたが、飄々と受け流されてしまった。
結局、新しいミットを渡す事で納得してくれた。