とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
├月∟日
ジムのスペアキーを配り終えてから三日ほど経過した頃だろうか?いつぞやの薄い桜色の髪の女性を引き連れて暁さんと月読さんがジムへやって来た。
色々とトレーニングマシンを物色してから更衣室へと向かった。改めて薄い桜色の髪の女性にマリア・カデンツァヴナ・イヴと名乗られ、殴ったことを謝罪しておいた。
更衣室から出てきた二人は汗だくになっても良さそうなハーフパンツとスポーツインナーを着ていた。グルグルと適当に巻かれた彼女達のバンテージを巻き直しつつ、練習用グローブを嵌めさせる。
体験入部というヤツだろうか?なんて考えながらサンドバックの後ろに回り、揺れないように押さえて打つように指示する。
二人ともクリスよりはマトモなパンチを打てるようだ。それと「さん」付けで呼んだら名前で良いと言われた。
このジムには色々と物が揃っているからな。彼女達の手の大きさに合うグローブがある筈だ。
用具室からグローブと書かれた段ボールを持ち出し、サイズ順に並べていると小学高学年サイズが二人の手にフィットした。
├月⌒日
二人の武器は「デスサイズ」と「マルノコ」だそうだ。殺人鬼みたいだな。なんて思ったのは内緒だぞ?
用具室から花壇で使う鎌を持ち出し、風鳴さんのパンチに耐えられず壊れたサンドバックから離れた位置で立ち止まり、鎌の刃へと力を乗せるイメージで斬撃を放った。
調はパチパチと拍手してくれたが、切歌は「飛ぶ斬撃デスか!?」と驚いていた。
鎌鼬の技の一つ「レラ・マキリ」だ。
教えて欲しいと言うので教えたら二振りの鎌から合計で六度の斬撃を放てるようになっていた。
この子、あれだな。立花さんと同じタイプの人間かもしれないな。
調は「切ちゃん、かっこいい」と呟いていた。
まあ、カッコいいのは認めよう。
調には膝から膝裏までチェーンソーのように丸鋸を変化させてキック主体にしてはどうだ?と聞いてみた。
今度、試してみるそうだ。
├月δ日
翼さんから新技の伝授を懇願された。理由は「スパロボ」に木刀が叩き込めないからだそうだ。
彼女の振るう太刀筋は悉く防がれており、技を放つことすら躊躇してしまうそうだ。
項垂れる翼さんから木刀を借り、スパロボに木刀を振ってみたが綺麗に当たったぞ?
翼さんは「なぜ、当てられるのですか!?」と詰め寄ってきた。
多分、インプットされてない倭刀術だからじゃないか?と言うと教えて欲しいと懇願された。
詰め寄り方が怖かったので倭刀術を見せると見様見真似とはいえアッサリと動きを模倣してしまった。
歌姫が倭刀術を覚えても良いのだろうか?