とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
Щ月Й日
居候2号の名前はエルフナインというバイト先で雇われた新人デザイナーだそうだ。ふむ、風鳴さんの人を見る目は確かだからな。
将来有望なデザイナーなんだろう。
遅れてしまったがクリスに「ただいま」と伝えると顔を背けながら「おかえり」と返してくれた。クリスとの関係は良くなって来ているな。
しかし、よく見ると小日向さんやエルフナインを除いた子は包帯やガーゼを巻いており、クリスも二の腕に包帯を巻いていた。
爆発演出の時の火薬量を間違えたのだろうか、頭を撫でながら労いの言葉を掛けるとフンスと自慢気に胸を張っていた。
やはり、でかいな。
そんなことを考えていると立花さんから新技を教えて欲しいと言われた。他の子達も真剣な眼差しで見てくる最中、エルフナインだけが困惑していた。
その後、一人ずつ修行をつけることになり、ジャンケンの末に1番目は翼さんとなった。
Щ月⇒日
とある森林地帯、古城跡地にて風鳴翼と向かい合うように立ち、彼女の話では真剣を用いた戦いで無様にも剣を折られたとのことだ。
学生寮近所の包丁店で購入した短刀を取り出し、彼女の隣に崩れた城壁の岩を切り裂いてみせた。その刃は黒く染まっており、異質な威圧を放っていた。
身の丈を越える岩を切り裂いても刃毀ぼれの無い短刀を翼さんに突き付けて「刃毀ぼれすら己の恥と思え」と言い放ち、市販の日本刀を手渡して斬れるまで見続ける。
しかし、黒刀へと至るのは時間の問題だな。
彼女は歌と剣に関しては天賦の才としか例えられない程のセンスを持っている。ふと気になったので、彼女の使用していた剣の名前を聞いてみた。
彼女が言うには天羽斬々という日本神話に登場する剣だそうだ。翼さんに適している武器だな。なんて考えていると地鳴りと共に翼さんが身の丈を越える岩を切り裂いていた。
その刀身は僅かに黒刀の片鱗を見せていた。
Щ月З日
とある山岳地帯、雪音クリスは銃撃戦で負けたそうだ。敗北するとは思っていなかったのか、悔しそうに拳を握り締めていた。
彼女の頭を軽く撫でてから三つのソイルと魔銃について説明していき、死神体術・狂罪の構えを教え込む。
時折、腰を曲げようとするので強制的に正したりする。エネルギーを集束させ、飛行用として使うのも手だと教えたから試してみるとのことだ。
距離を詰めれば拳銃の銃口やスライドで殴り飛ばすことは覚えており、危うくスポンジ弾に当たるところだった。クリスは拳銃に頼る癖があるのか、ここぞという時には必ずと言って良いほど右の拳銃を突き出してくる。
まあ、それは修正しておいたがな。