とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
あたし達は並行世界の奴らと模擬戦することになった。正直に言えば並行世界のあたしとの実力差を知ることが出来る良い機会だと思っている。
バカ二人は「流派違いなので大丈夫!」とか言っていたが、あたしにも流派は在るんだよな。
ただ、どう見ても、向こうのあたしは我流だった。
死神体術を使っても大丈夫なのか?なんて柄にも無いことを考えてしまった。
まあ、戦えば分かることだな。等と考えていると先輩同士が戦い始めた。
最初は先輩(現地)はアームドギアの技を使っていたが、戦ってる途中から倭刀術にチェンジした。先輩(現地)は剣の峰を蹴り上げ、威力と速度を強引に増した斬撃で先輩(異界)のアームドギアを砕いてみせた。
あの攻撃を初見で避けるのは無理だな。あたしは無理だったからな。あのバカは「白刃取り!」とか叫びながら掴んでたけど。第六感ってヤツはバカみたいな奴にしか備わってねぇのか?
「クッ、なんだ今の技は!?」
「ただ、斬り上げを蹴っただけだ」
先輩(現地)はアームドギアを突き出すように構えながら斬られた場所を押さえながら膝を着いている先輩(異界)に語り出した。
「彼女は刃毀ぼれすら己の恥と思えと言っていた。故に、我が剣は
強化硝子越しに見ていた向こう側の連中は聞き慣れない言葉に違和感を感じてるみたいだ。
「コクトウ?」
「かりん糖の知り合いデスか?」
チビッ子共の質問に答えるオッサンと未来を眺めていると向こう側のあたしと目が合った。
なんと言えば良いのか、お前もアレぐらい出来るのか?と言いたそうな目だった。そりゃあ、出来ねぇと勝てない奴らも出てくるだろうからな。
そんなことを考えているとバカ二人が先輩と入れ代わりで演習室に入室していた。バカ二人の構え見ただけで違うと分かった。
アレだ、灘神影流VS中国拳法だな。
初っぱなから突っ込むような攻撃を仕掛けるバカ(異界)の崩拳を受け流し、バカ(現地)はバカ(異界)相手に首投げしようとしていた。
こっちでも弾けるヤツはオッサンとかアイツぐらいだろうが、相手との力量を測れるようになれよ。
なんて考えているとバカ二人の動きが映画やドラマで見るような派手な動きから小さくて速くなり、相手の陣地を取り合うような陣取り合戦へと発展していた。
向こうのバカ(異界)、制空圏を使えるぐらいには強いのか。そうなると制空圏を崩された方が負けるな。
バカ二人の繰り広げる乱打殴打の応酬は続いており、一撃を交わす毎に強さを増していた。次の瞬間、バカ(異界)の顔面が仰け反るように弾け飛んだ。
いきなり、灘神影流から古流空手に攻め方を変えたのか?もっと灘神影流に慣れさせると思ったんだがな…。
「負けるかあぁぁ!!」
「灘神影流菩薩拳!!」
バカ(現地)は突進してきたバカ(異界)の攻撃を掻い潜り、そのまま合掌していた手を絡め合わせて鳩尾へと突き出すように両拳を叩き付けた。