とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
「ハアァウゥッ!!」
シンフォギアを纏った状態で放つ『マッハ・パンチ』はノイズの胴体を軽々と打ち抜き、衝撃波は雄々しくノイズを吹き飛ばしていた。あの人から伝授された技は、私の戦い方と適合している。
ノイズは螺旋状の流動体へと形状を変化させ、私を突き穿つために突進してくる。落ち着け、あの人の行っていた技を思い出すんだ。
「しゃあっ、灘神影流弾丸すべりっ!!」
手のひらを釘のように形状を変化させたノイズの先端を反らすように動かし、私の隣を通過する前に手刀でノイズを真っ二つに斬り裂いた瞬間、地中と頭上から十数体のノイズが覆い被さるように纏わり付いてきた。
「なめるなぁ───っ!!」
身体を捻るように回転させながらノイズを弾き飛ばす。然程、威力は無いけど。距離を取るためには使えた。
「立花、しゃがめ!!」
背後から翼さんの声が聞こえてきた。開脚して踏み台となるように背中を広げる。
トッという背中を軽く踏まれた感触が残る最中、体勢を戻すと空中へと飛び上がりながら身の丈よりも大きな刀(翼さんは剣って言うけど)を背中へと隠れるほど大きく構えていた。
「この世に斬れぬものなしッ!!」
剣は大きく分厚く変化していき、剣が振るわれる時には三階建てのマンションほど長くなっていた。
「一文字流、斬岩剣!!」
轟音と共に振り抜かれた剣は空中を浮遊していたノイズを斬り、その剣圧は地上に密集していたノイズを掻き消す程だった。
素人丸出しの私と違って何年も前から戦っていた経験と、あの人に伝授された技の相性が良いとしか考えられなかった。
翼さんは剣を通常の大きさに戻し、散々として残っているノイズへと切っ先を突き付けるような構えた。
たしか、剣術の「霞の構え」だよね。
そんなことを考えていると翼さんは左手を切っ先に添えるように構えた。
なんか、前にテレビで放送されていたビリヤード大会の選手が同じような体勢で棒を持っていたな。翼さんが「牙突」という言葉を呟いた。
次の瞬間、人間サイズの弾丸のように真っ直ぐに残っていたノイズの胴体を突貫していた。
私も負けてられない!
剣を振るう翼さんへ近付こうとするノイズの眼前に立ち塞がり、竜巻を起こすイメージで身体を高速回転させる。
「
右回転から左回転、左回転から右回転、何度も何度も同じ行動を繰り返して散らばっていたノイズはオレンジ色の竜巻と化した立花響に打ち上げられ、その半数以上は消滅している。
「蒼ノ一閃!!」
最後は翼さんの使っていたオリジナル技で、打ち上げられても残っていたノイズを斬り裂いて終わった。