とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
Δ月ヵ日
詩緒ちゃんは遊び部屋の真ん中でゴムボールを転がして遊んでいる。
弦十郎さんは写真を撮ろうとしているが、詩緒ちゃんは恥ずかしそうに両手で顔を隠してしまうため、顔を撮ることが出来ていないのだ。
クリスはゴムボールの上に猫のパペット人形を置いた瞬間、詩緒ちゃんの動きが止まった。
ジーッと猫のパペット人形を見ている。
クリスがスーッとパペット人形を横に動かすとコテンッと倒れながらパペット人形を見ていたが、倒れたことで意識が戻ったのか、慌てて顔を隠してしまった。
二人は「やぁっ!」と恥ずかしそうにしている詩緒ちゃんを見て悶えていた。
まあ、気持ちは分かるけど。
詩緒ちゃんの前で、変な動きしたら真似しちゃうと思うんだけどな。なんて考えているとキャロルが部屋の前を通ろうとして二度見していた。
キャロルは「新手の細菌兵器か?」と聞いてきたので「可愛さに悶えてるのよ」と教えておいた。
Δ月г日
詩緒ちゃんは、弦十郎さんと一緒にビデオショップへと行ってきた事を教えてくれた。
借りてきたDVDは無敵超人と謳われた老人が数多の強敵達との死闘を描いたモノだった。
これを子供に見せようと思うのは良いけど。乱暴な女の子にはならないようにね?
弦十郎さんは未だに玄関先で唸っていた。
そんなに気になるなら電話で聞けば良いのでは?等と考えていると、詩緒ちゃんが弦十郎さんに食塩袋を渡していた。
えっ、本当に話して帰ってきたの?
ああ、考えてみれば簡単だ…。
弦十郎さんも異世界から自分が飛んできてたじゃない。そのことは完全に忘れているのか、それともドッペルゲンガー説を信じ込んでしまったのか。
まあ、考えて分からないなら教えてあげようかな。
Δ月ν日
たぶん、昼頃だろうか?
私の腕の中で眠っている詩緒ちゃんを撮ろうとしていた弦十郎さんの電話から着信音が鳴り響き、詩緒ちゃんが起きそうになった。
私達から名残惜しそうに離れていき、廊下で電話の相手と話しているようだ。
これは休日出勤かな?なんて考えていると「翼が結婚だとぉ!?」という声が聞こえてきた。
おぉ、ついに緒川さんは官房を倒して翼さんを嫁にすることが出来るんだな。
身内の結婚は喜ばしいことだ。
そんなことを考えながら聞き耳を立てていると「慎次、翼を泣かせるなよ?」という声が聞こえてきた。
ちょっとお父さんみたいな台詞になってるのには気付いてないのかな?
クスクスと笑っていると帰ってきた弦十郎さんが「どうした?」と聞いてきた。
ふふっ、秘密です。