とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。   作:SUN'S

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第46話

Ο月Κ日

 

今朝、リビングでは自棄酒のせいでグッタリと倒れている官房と疲れたように右側頭部を押さえる弦十郎さんに温いお湯を手渡しておいた。

 

まだ、官房は酔っているのか。それとも素の状態で言っているのか。テーブルに顔を押し付けながら「あの子は白無垢が似合いそうだ」と呟いていた。

 

まあ、キリッとした見た目だからね。

 

今の子はウェディングドレスの方が好みなんじゃないだろうか?なんて考えながらクリスに抱っこされて詩緒ちゃんがやって来た。

 

詩緒ちゃんは、官房を見ると「じぃーっ!」と言って飛び掛かり、突っ伏している状態の背中に向かって突撃していた。

 

詩緒ちゃん、顔とか痛くなかっただろうか?

 

クリスは「詩緒、今は酒飲み爺さんだからなァ~ッ」と伝えていた。クリスも本人の前で「爺さん」とか言わない方が良いのよ?

 

Ο月Ь日

 

ニュース速報で動物園へと輸送していた野生のゴリラ「タイラちゃん」が護送車を転倒させ、脱走したという話を報道していた。すると、現場付近で報道していた小日向さんの前にゴリラが現れた。

 

カメラマンは遠目のゴリラをズームして撮影しており、前に放送されていた夜叉の大猿より小さなゴリラだったのだが小日向さん達に気付いたのか。

 

ゴリラは咆哮を上げて迫り来ていた。

 

カメラマンや他のスタッフは逃げるように指示している最中、小日向さんだけはオープンフィンガーグローブを嵌めていた。

 

ゴリラの豪腕が振るわれる前にジャブを放ち、動きを押さえ込んでいた。あの瞬間、ストレートを打ち込んでいれば牙を折れたと思うんだがな…。

 

自身の攻撃が当たっていないことに腹を立てたのか。ゴリラは両の腕を振り回しながら威嚇していたが、どことなくピクル戦の烈海王と似ていると思ったのは私だけでは無いはずだ。

 

次の瞬間、小日向さんが半歩ほど後退した。

 

好機と勘違いしたゴリラは身体を叩き付けるように豪腕を振るおうとしたが、アレは力を溜めるために下がっただけだ。小日向さんの右のコークスクリューブローはゴリラの心臓を1秒ほど止めていた。

 

直ぐ様、軸足を入れ換えてトドメの左のコークスクリューブローをゴリラの顔面に叩き込んでいた。

 

まあ、アレは肉体的にも精神的にも効くな…。

 

Ο月Т日

 

新人美女アナウンサー、ゴリラを殴り倒す!?という感じで放送されていた。

 

小日向さんは恥ずかしそうにはしていたが、ネットでは「伊達未来さんw」や「烈ゴリ王(笑)」等の言葉が飛び交っているそうだ。

 

お笑い芸人の「師匠とか居るんか?」という質問に対して「すごく強い師匠は居ます」と答えていた。

 

詩緒ちゃんは「まぁーっ?」と尋ねてきた。

 

まあ、小日向さんに教えたのは否定しないけど。師匠のような立場では無かったと思うんだけど。

 

お笑い芸人の「電話できる?」の言葉を聞いた瞬間、携帯の電源を切ろうとしたが向こうの方が速かった。

 

やっぱり、小日向さんだった。

 

電話に出るとテレビから声が聞こえてきた。ああ、スピーカー状態で話してるのね。

 

その後、あの超人的な動きを授けるに至った経緯を質問されたが黙秘権を使わせて貰った。そう簡単に彼女達のプライベートな問題を気軽に話せるか。

 

 

 

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