とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
ヒバリ、私の可愛いヒバリ。
ヒバリ、お前の母を殺そう。
ヒバリ、お前の父を殺そう。
ヒバリ、君の姉妹を殺そう。
ヒバリ、私は君から奪おう。
また、この歌が聞こえてきた。私のパパとママを奪おうとする真っ黒な影は夢を見る度に大きくなっている。
パパは強くて、ママは優しくて、お姉ちゃん達は愛してくれる、私の大切な人達を取らないで…。
私は貴方のヒバリじゃないのに…。
「詩緒ちゃん、どうしたの?」
「ゆみぇみちた」
ママに買って貰ったタオルケットとクマの縫いぐるみを持ちながら歩いているとお姉ちゃん達がリビングで話していた。
近年、不可思議な現象を解明しようとする学者達の無駄な議論だった。
あれ?なんで無駄な議論だと思ったんだろ?
「よっ、と」
「ふぉう!?パパちぇかい!」
「おう、近くだと良く見てるな!」
「きゃーっ!」
ジョリジョリとした髭を押し付けられる。でも、嫌いじゃないと思うのはパパだからだろうか?そんなことを考えているとママの方に運ばれ、並ぶようにテレビを見ることになった。
私はアニメの方が良かったのに…。
「姉ちゃんと遊ぶか?」
「クーちゃ、だっこ!」
「ほれ、こっち来い」
私はクーちゃんの胡座をかいている太股に座り、彼女のプレイしていたゲームのコントローラーを渡される。◎ボタンを押し込むと列を成している花の妖精達が石や葉っぱを持ち上げる。
雨水のせいで渡れなかった場所を石を積み重ねることで通れるようにする。すると、クーちゃんに「偉いなぁ~っ」と頭を撫でられる。
これくらい当然だよ!
キーちゃんとエーちゃんは大きな花の妖精を作ることに集中しているのか、目の前を銀色の花の妖精が通り過ぎていった。
クーちゃんの妖精には強そうなのいないのにね。
「なあ、詩緒…」
「なぁ?」
「…すげぇ…足が痺れてきた…」
「いちゃい?」
ペチペチとクーちゃんの足を叩くと「あふんっ」と言いながら仰け反るように倒れ、私もクーちゃんと同じように倒れる。ママは、クーちゃんと私を見て笑っているけど。パパはカメラを構えていた。
カメラは恥ずかしいからダメっ!
クーちゃんと一緒にゴロゴロとフワフワしてるカーペットの上を転がっていき、ソファへと座るために立ち上がる。
クーちゃん、ソファが好きなのかな?なんて考えていると手に持っていたゲーム機が無くなっていた。
どこいったのかな?
キョロキョロとリビングをみわたしていると上からゲーム機が降りてきた。クーちゃん、隠すのは良くないぞ?
プクーッと頬を膨らませているとツンツンと指で押されてしまった。
私、怒ってるもんね!