とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。   作:SUN'S

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第5話

◇月↑日

 

立花さんが小日向さんと一緒に出向いてきた。何でも自身も習いたいとのことだ。筋肉の質を確かめるために少しだけ小日向さんに触ったが、短距離走や徒競走の選手だったのか?瞬発力を鍛え続けた良い足腰だと思う。教えることが多くなると思っていたため、ミットやバンテージ等を買っておいて良かった。

 

小日向さんにバンテージの巻き方を教え、綿抜きミットを構える。あの足腰ならば立花さんとも張り合えるボクサーに成れるだろうな。なんて考えながら基本的なジャブとストレートを教えた。

 

立花さんは自前のバンテージを巻いており、呼吸の荒くなり始めた小日向さんと交代して構えていた。ふむ、オーソドックスなモノとは違うな。身体を斜めに、防御しながら突進するような構え方だな。予想していたが、風鳴さんは立花さんを近距離戦闘型に仕上げるつもりなんだろう。

 

それなら、あの技を教えるべきかな?

 

立花さんから距離を取り、踏み込みとダッキングを同時に行って左手を突き上げるようにフックを打つように指示する。やっぱり、立花さんのウィービングやステップインの速度は素早くて捉え難い。

 

異常な風切り音と一緒に構えていた左手のミットが弾け飛び、ジンジンとする熱い痛みが手のひらに残っている。

 

ボクシングの技の一つ、ガゼルパンチだ。

 

自信の持てる一撃だったのか、小日向さんにキャーキャーと騒ぎながら抱き着いていた。小日向さんは、立花さんのパンチに驚いていたけど。

 

◇月ヽ日

 

昨日と同様、小日向さんはジャージ姿で来ていた。立花さんは風鳴さんの所へ行っているそうだ。ジムで練習してるのかな?なんて考えていると小日向さんに「私にも教えて下さい!」と頼まれた。

 

元々、教えるつもりだったからね。

 

グローブを嵌めずに軽く左拳を握り締め、ジャブからフックへと軌道を変化させる技を見せた。

 

これなら立花さんの突進力を相殺することが出来ると伝えるとやる気を出していた。やっぱり、友達と言うよりライバル関係なんだろうか。

 

小日向さんは立花さんのように一瞬で覚えるようなことは無かったけど。ジャブからフック、フックからアッパー、アッパーからジャブ、ジャブからアッパー、完全にマスターするのには半日も掛からなかった。しかし、白い狼と同じように足を捻り込む癖が付いてしまった。

 

だが、まあ、飛燕を使いこなせているので良かった。

 

◇月^日

 

今日は立花さんと小日向さんが一緒に来ていた。なんでも立花さんとマトモに打ち合えるようになったそうだ。ふむ、あの豪腕と対等に殴り合えるとは凄い逸材なのではないだろうか。

 

二人とも顔にガーゼを貼っており、今日は見学だけと伝えに来てくれたそうだ。なんとも言えないが、女の子が殴り合うのは控えるように言うと二人して苦笑いを浮かべていた。

 

まあ、なんとかなるだろう。

 

グローブを嵌めて放り投げたバスケットボールが落下する寸前、目の前を通過する瞬間に左のアッパーカットとチョッピングライトを叩き込む。一瞬、ほんの一瞬だけ立花さんと小日向さんにはバスケットボールが静止したように見えてたらしい。

 

これこそ誇り高きオオカミの白い牙だ。

 

二人は興味津々なのか。私の動きを真似るように普通にシャドーしていた。

 

君達、今日は休むんじゃなかったの?

 

 

 

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