とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。   作:SUN'S

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第50話

г月в日

 

最近、詩緒ちゃんがハン・ジュリの動きを模倣するようになってきた。

 

弦十郎さんの持つ幼児用の綿詰めサンドバックをペチペチと蹴ったりしている。

 

脚を高く上げられず変則的な回転膝蹴りになっており、弦十郎さんは困ったように同じ動きを繰り返している。一生懸命な詩緒ちゃんを撮ろうとするが、サンドバックを持っているため、撮ることが出来ない。

 

結局、詩緒ちゃんが脚を上げる方法を聞いていたので一気に振り上げるように蹴れば出来ると教えてみた。すると、左斜め下から切り裂くように後ろ回し蹴りを放っていた。

 

そこまで教えたかな?

 

まあ、アレだと…。ほぼ真下から顎を踵で蹴り上げる事が出来るから問題ないのか?なんて考えていると、先程の技を連続技の一撃目として使用するようだ。

 

最初は顎への右の飛び後ろ回し蹴り、次は右側頭部への左の飛び回し蹴り、トドメは顔面への右の飛び後ろ蹴り、コレを一度の跳躍で行っているから凄い訳なんだけど。

 

最後はコテンッと転んでしまった。

 

г月р日

 

防衛省、スパロボを作成した開発班の方々より子供用スパーリング・ロボットを頂いた。

 

弦十郎さんのトレーニングスペースだった地下室は詩緒ちゃん専用のトレーニングルームへと変貌していた。説明書には子供用バイクとして使えるそうなのだが、変形でもするのだろうか?

 

詩緒ちゃんは「ミスパ」と呼ぶので、家ではミスパという名前で定着している。時折、遊びに来るカリオストロはミスパを見る度に警戒する。

 

カリオストロに「子供用のスパーリング・ロボットだから基本性能は下がってる」と教えたら調子に乗っていたので詩緒ちゃんの本家とは別物の挟む様に放つ鉤鎌斬を受け、あっさりと倒されていた。

 

一応、バイク形態とヒト型形態の二種類へと変形することは可能だと分かった。しかもホイールの中身をミットにするとは想像していなかった。

 

お尻を乗せる場所だと思っていた。

 

リビングに倒れ伏すカリオストロを持ち上げ、ソファに座らせる。小さな声で呟くように「詩緒、強すぎね?」と言ってきたので「まだ、弱いわよ?」と答えたら頭を抱えていた。

 

г月ν日

 

最近、詩緒ちゃんは友達の九尾蛍介君と遊ぶことが増えてきた。まあ、蛍介君の両親は格闘家らしく詩緒ちゃんとは似たような生活環境ということで仲良くなっている。

 

詩緒ちゃんはスピード&テクニックな静タイプであり、蛍介君はパワー&パワーな動タイプである。

 

我が家のミスパを相手に臆することなく戦いを挑んでは敗けるを繰り返している。詩緒ちゃんは蛍介君の拳打を足や手で受け流し、怪我させない程度の蹴りで倒している。

 

ハッキリと言えば蛍介君には武術の才能は皆無なのだ。もっと分かりやすく言えばゼロである。

 

蛍介君、彼は努力型の天才だね。

 

少しでも才能を持つ人は「ここまでやった」という達成感で練習を終えてしまう。

 

しかし、努力型の天才は「あの子より遅い」「あの子より弱い」等の思いで練習を延々と繰り返して才能を凌駕してしまう。

 

まあ、詩緒ちゃんは努力型天才+才能持ちという感じだけど…。

 

 

 

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