とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
к月ё日
最近、詩緒ちゃんが新たな技を編み出した。飛び付き腕挫十字固めを改良したモノで、詩緒ちゃんが言うには左右どちらでも使える。
先ずは振るわれた腕を掴んで右足(もしくは左足)の膝裏で相手の首を絞めながら左足(もしくは右足)で背中に膝蹴りを叩き込む技らしい。
試しに遊びに来ていたカリオストロに使ってみたら殺傷性が極めて高かった。
ほぼ同時に「首」「腕」「背骨」を攻撃することが出来る技なので、詩緒ちゃんに「ママも使っていい?」と聞いたから許可を貰えた。
詩緒ちゃんオリジナル技の名前は「断頭脚」で決定した。
この名前を付けたのはカリオストロだ。
もう少し可愛い名前は無かったんだろうか?なんて考えていると弦十郎さんがエルフナインとキャロルを担いで帰ってきた。
クリスの姿が見えないので弦十郎さんに尋ねるとクリスは響君達の護衛の仕事を請け負ったらしい。
成る程、友達のために頑張ってるのね。
к月Я日
蛍介君、詩緒ちゃんより強くなりたいと弦十郎さんに弟子入り志願していた。弦十郎さんのトレーニング方法は知ってるけど。この子、弦十郎さんの過酷な修行に付いて行けるのかしら?
詩緒ちゃんはパワフルな動きが苦手なのか。
攻撃した後の着地する瞬間、一瞬だけ止まる癖が付いている。それを修正するため、着地する瞬間に低空での回し蹴りを教え込んだ。
翌日には足払いから突き上げるように蹴りを放つようになっていた。詩緒ちゃんの成長速度は止まることを知らないのだろうか?
そんなことを考えていると、詩緒ちゃんが挟む様に虚裂襲を放っていた。
今回は肘打ちと膝蹴りを同時に叩き付けるように改良しており、牽制としては良い方だと思うけど。
タフな相手には弱いわね。
к月б日
早朝、ぐったりとしたクリスが帰ってきた。クリスを肩に担いで部屋へと運び、仕事服を脱がしてパジャマに着替えさせておいた。
スーツの皺を直すのは大変だからな。
エルフナインとキャロルは白衣を脱がそうとすると引っ張るので安らかな眠りへと誘ってから脱がしている。
しかし、三人には浮わついた話を聞かないな。
そんなことを考えながら弦十郎さんを見送るために鞄を持って玄関まで向かう途中、ネクタイがズレていたので直しておいた。
うん、完璧だな。
玄関を開けようとして「忘れ物だ」と言いながらチューされた。んっ、んんっ、弦十郎さんの顔を直視することが恥ずかしくて顔を隠してしまった。
弦十郎さんが「やっぱり、そこは詩緒とそっくりだな」と言っていた。えっ、そうなの?詩緒ちゃんが恥ずかしがったり照れたりすると顔を隠すのは私からの遺伝だったのか…。