とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。 作:SUN'S
最近、護衛系の仕事が増えてきた。あたしの実力を認めてくれたと考えると誇らしい。そう言えばクソ眼鏡は未だに英雄を目指してるそうだ。これはチビッ子から教えられた情報だけどな。
まあ、今のアイツが目指してるのは一人の女を守れる英雄らしいけどな?ギャラルホルンで遊びに来ていたマリアは「えっ、あ、そんな、うそ」って驚いていた。その気持ちは良く分かるけど。人前で自分の婚期を焦るのは止めてくれよ。
あの時は、詩緒が「なかないの、えらいねぇ~っ」と励ましていた。そんなアイツを見て吹き出したのは悪くない。チビッ子やバカだって笑うのを堪えてたんだからな。
「クリスちゃん、どうしたの?」
「何でもねぇよ、さっさと仕事して来い」
「ふぇあーい」
「アクビで返事すんなよ!?」
今現在、遊園地を舞台とした爆破テロを防ぐために駆け付けた刑事として色んな人から動きや顔の作りを指示されている。
しかし、爆破テロを起こす役をチビッ子にやらせるのは難しいと思うんだよな。
チビッ子は警棒を蹴りで受け止めるし、スタントマンの連中を蹴り飛ばしてるし、バカも警棒を振るだけでへし折ってる。監督や撮影スタッフも頭を抱えていた。
そりゃあ、あんな予定していた動きより派手な動きされたらカットとか言えねぇよな。
「おっけぇい!!」
「ふぇはぁーっ、疲れたね!」
「私も少しだけ疲れた」
チビッ子とバカが汗をタオルで拭きながら近寄ってきた。とりあえず「あたしとしてはお前らよりスタッフが疲れてるように見えるぞ?」と伝えておいた。芸能界ってのは想定していたモノよりハードな仕事なんだな。
そんなことを考えていると鎧武者のような悪霊を発見した。
鎧武者の悪霊を撮影しようとするスタッフを押し退け、S&W M40"センテニアル"を右腰のホルスターから引き抜いて全弾を顔面に撃ち込んでおいた。
回転弾倉の空薬莢を排出しているとカメラを向けられていた。とりあえず左手を銃に見立てて「バーン」と言いながら撃つような真似をする。
バカとチビッ子は「速くて見えなかった」と言っているが、大体の抜き撃ち用の回転式拳銃はコレと同じだぞ?と思いながら聞き流すことにした。イチイチ、コイツ等の話を聞いていても疲れるんだよ。
まあ、何て言えば良いのか、ギアを纏っていた時より銃を引き抜いて撃つ速度は遅くなってんだよなぁ…。バカの動きは衰えねぇから気付いてねぇみたいだけどな。
それにしても小日向のヤツは過保護にも程があるぞ?あたしを雇う必要は無いだろ?あのバカは悪霊だろうと殴り飛ばしてる光景しか思い浮かばねぇからな。