とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。   作:SUN'S

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第57話

#月∝日

 

ボロボロのサンジェルマンが玄関前で倒れていた。慌てて抱き起こそうとした瞬間、カリオストロとプレラーティに両の手を掴まれていた。

 

えっ、どういうこと?

 

サンジェルマンは何事も無かったように立ち上がり、ワゴン車へと連れ込まれていた。

 

これって犯罪認定で良いよね?

 

そう、隣に座っているカリオストロに尋ねると「ま、まあ、話は聞いてよ!?」とガタガタと囀ずるのでプレラーティの指を鼻に射し込んでおいた。

 

プレラーティ、ドン引きした表情を浮かべながら鼻の中に刺さっていた指を引き抜いてハンカチに人差し指と中指を包んでいた。

 

鼻刺しのショックでカリオストロは気絶しているのでワゴン車を運転しているサンジェルマンの首筋に指先を突き立てておこう。

 

ダラダラと冷や汗を流しているサンジェルマンはお腹を押さえており、プレラーティはハンカチに包まれた指を嗅ぎながら表情を歪めていた。

 

そんなの匂うからだぞ?

 

#月¢日

 

私達はメソポタミア展覧会に来ていた。なんで?と考えているとサンジェルマンが「メスラムの鍵を展示してから悪霊騒動は始まった」と語り始めていた。

 

サンジェルマンの話を要約すると「メスラムの鍵は冥界の門を開ける力が在り、この展覧会の開催時に誤って門が開いた」とのことだ。

 

そんな物を展覧会に出すなよ…。

 

そう思っているのは私だけでは無いはずだ。

 

まあ、なんて言えば良いのか、世界の平和とか興味ないけど。家族や友人達と過ごす世界を好き勝手に壊されるのはムカつくから冥界の王様でもぶん殴りに行きましょうか?

 

そんなことをサンジェルマンに伝えると抱き着いてきたので引き摺るようにワゴン車へと戻ろうとした時、カリオストロが鼻を押さえながら入館してきた。

 

擦れ違いながら話は終わっているので帰ることを伝えたらガックリと肩を落としていた。

 

#月㌘日

 

弦十郎さんはメスラムの鍵の事を知っていたらしく、黙っていたことを謝ってきたが、家族のために黙っていたのでお咎め無しです。

 

詩緒ちゃんを翼さんに預けることになったが、緒川さんは「僕も付いていますので」という言葉は安心することが出来た。北極圏、そこの中心点に冥界の門が存在するそうだ。

 

これは久々の遠出だからね。 

 

身体の鈍りを完全に取り除かないとダメだな。エルフナインとキャロルに防寒服を作ってくれないか?と頼むと出来上がっているそうだ。

 

アイツ等、私への説明を最後に回したのか?等と考えているとキャロルから「ガ=ボウ」という名前の革手袋と軍用革長靴を貰った。

 

キャロル、こんなモノも作れるのか…。

 

 

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