とあるオタク女の受難(戦姫絶唱シンフォギア編)。   作:SUN'S

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第6話

△月〓日

 

風鳴さんと大きな胸の女性が公園で待っていた。奥さんか何かだろうか?なんて考えながら歩み寄り、挨拶を交わすと女性から別の生き物を見るような目で見られていた。

 

なにか、変なところでも有っただろうか?等と考えていると同じ仕事場で働いている櫻井了子さんを紹介された。

 

ふむ、女性トレーナーを雇っているのか。立花さん達の事を、よく見ているようだ。同じ大人として尊敬することが出来るな。風鳴さん曰く「久々にミットを殴りたい」とのことだ。

 

立花さん達に使っていたミットを手に嵌め、パンッ!という軽快な音を立てる。それを見た、風鳴さんはニヤリと笑うと、櫻井さんにジャージの上着を預けた。フォームとしては右足の踵を浮かせて顔と同じ高さに両の腕を上げて構えている。

 

先日、教えた「玄腿」を完成させたのか?

 

そんなことを考えていると爆音?轟音?喩え様の無い風切り音が聞こえてきた。

 

直感、なんと無くの感覚で左足の太股を守るようにミットを構えた瞬間、爆発したような音と焼けるような激痛が両の手から脳髄へと伝わってきた。風鳴さん、手加減しろとは言いませんけど。

 

一応、私も女なんですよね。なんて考えながら引き裂けたミットを眺めつつ、苦笑いを浮かべてしまった。

 

△月┘日

 

翌日、新品のミットをお詫びの品として受け取ることで先代ミットの件はお咎め無しということで片付いた。

 

なんでも特殊繊維を使用しており、並大抵の攻撃では壊れないそうだ。試しに風鳴さんの上段廻し蹴りを受け止めたが、傷は付いていなかった。

 

まあ、私の手には激痛が残っているんだけどな。

 

ミットの感触を確かめてから櫻井さんはいないのか?訪ねると「ビデオ撮影を頼まれた」と教えてくれた。ふむ、こんな修行でも見返せばボクシングにも使える動きは有ると考えているんだな。

 

やはり、才女というのは。あのような女性の事を指す言葉なのだな。立花さんに教えられるような新技を聞かれたのでスマッシュを教えてはどうか?と伝えてみた。

 

なんと言えば良いのか、新しい玩具を貰った子供のように興味津々な反応だった。自身の教え子の成長には胸踊るものがあるんだな。

 

△月:日

 

今日は、小日向さんだけが来ていた。近々、立花さんには用事が出来るそうだ。

 

大事な用事とはなんだろうか?なんて考えながら小日向さんはミット打ちを繰り返しているが、彼女は心此処に在らずという言葉が似合う表情だった。

 

ちょっとした忠告として「立花さんの隣に立つには今以上の努力が必要だ」と伝えたらやる気に満ち溢れた。

 

やはり、ライバルの関係なんだよな。

 

小日向さんは教えたばかりの飛燕をコンビネーションに加えており、ストレートと思えばアッパーを打つような変則的な動きが出来上がり掛けている。

 

この調子なら二羽目の燕を伝授するのは明日か明後日だな、なんて考えていたが今日にでも伝授させておこう。

 

この子、立花さんが絡むと異常に反応するんだけど。

 

小日向さんは説明と動きを見せれば理解してくれる。彼女ならば燕返しを完璧に使いこなせると信じることにしよう。

 

本当、最近の女子高生はバトル漫画に登場しそうな主人公並みの吸収速度だよ。

 

 

 

 

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